女の子がエロい服を着てる世界でもラブコメはできる!

キューマン・エノビクト

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148. ピロートークで、二人は向き合う

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 二人して散々汗をかいてしまったので、タオルを持ってきて汗を拭う。
 美香は再びパジャマを着て(それでも相変わらずの露出面積だが)、俺たちは布団に並んだ。

「ふぅー…気持ちよかった。総司くんも、満足してくれた?」
「すごく良い『ご褒美』だった。ありがとう」

 二人で仰向けになって天井を見つめながら、俺たちは話した。
 手を繋いで、指を絡める。
 全身の疲れがなんだか心地良い。よく眠れそうだった。

「ねぇ…その、さ…」

 美香が遠慮がちに話しだす。
 俺が身体を横に向けると、美香も同じようにした。

「やっぱり…遠慮してる?セックスのこと…」
「…あー、まあな」

 俺は頭をぽりぽりと掻いて言った。少し目を逸らしてしまったかもしれない。

「最近さ、総司くん…他の子とセックスとかしてないよね?」
「よく知ってるな」
「好きな人のことだからね。やっぱり学校でも目で追っちゃうというか…あっ、ストーカーとかそういうことじゃないよ!」
「わかってるって」

 慌てて補足した美香に、俺は笑いかけながら頭を撫でた。
 …だんだんこういうキザな動作も板についてきたと思っていいだろうか?

「まあ、何度も言ってる通り、俺は別に我慢してないよ。元いた世界じゃ、セックスなんてそうそうできるものでもなかったしね」
「…うん」
「てか、そもそも機会がなかっただけなんだよな。機会があれば普通にするつもりだよ」
「なら、いいけど…」

 俺は、少し心配そうな表情をした美香に近づいて、そっとキスをした。
 唇を触れさせるだけだが、その分長い時間そのままでいる。
 少しずつ体温が上がっていく気がした。

「俺は、こうやって美香がキスを受け入れてくれるだけでも嬉しいんだ。一応、こっちの世界におけるキスの意味は理解しているつもりだからな」
「好きな人とだから、ね」
「まあ、あとは…」

 俺は美香の露出した胸に両手をやり、揉みしだく。
 特に何も言わずにやったので、美香はびっくりして「んぁっ…!?」と可愛く声を上げた。

「こうやって、女の子の身体を触っても大丈夫なのは、ちょっと嬉しいかな」
「さすがに同意がないとだめなんだからね、もう…」

 美香は少し呆れたように言って、しかし手を拒むことはない。
 それをいいことに胸を揉んで乳首をつまんでと好き放題やっていると、さすがに手首を掴まれて止められた。

「…結局、なんか話をずらされた気がするんだけど」
「気のせい気のせい…では、ないかもしれないが」

 多少話を逸らしていたことは事実なのでそこは素直に認めつつ、弁明をする。

「美香とのセックスについて、考えてないわけじゃない。ただ、ちょっと準備が足りてないんだよ。二年に進級するまでには絶対になんとかする。だから、ちょっと待っててくれないか」

 握られた手首をほどいて、美香の両手を包み込む。

「…うん、わかった。ありがと」

 美香は横を向いたまま頷いた。
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