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幽霊のおっさんと過ごすようになってから数日がたったある日のことだった。
「お前さん、芸人なんだろう。さっきから黙々と紙に書いないで、暇だから、俺にネタ見せてくんね。」
狭い部屋でもう時期くるテレビ番組で披露するネタをブラッシュアップをしたいた。
再来週がその人生の大勝負になることが決まったのだ。
「今は大事な時なんだ、少し黙ってくれないか。…ここでこのボケを入れる。」
「おいおい。目の前の客一人笑わせないとこれから先大変だぜ。今から練習と思ってさ。良いだろう。」
何が客だ。それならお金を貰いたい位だぞ。
それに暇ってなんだよ。
ここ数日でおっさんは俺の事を『お前さん』と呼び俺は『おっさん』と呼んでいた。あのおっさんは何故か俺の名前を聞かなかった。
俺の方もこのおっさんとあまり関わるつもりはなかったので聞かなかった。
「なあなあ。一発芸でいいからー」
「うるさい!! こっちは忙しいんだ。どっか行ってくれないか!」
書いていた紙を幽霊に向かって投げつけた。実体がないから当たりはしなかったが、今までウザく絡んできたおっさんがようやく静かになった。
はぁ~と溜息をつき頭を搔いた。それができるならもっと早くやって欲しかった。
俺は立ち上がり冷蔵庫に入れてあったエナジードリンクと手に取った。
くそ。最後の一本だった。これから先必ず一日一本は消費するってのに。
エナジードリンクを飲み終え空きビンを流し台に置いた。
後で片付ける。絶対だ。
そう誓い前の日に使ったコップ類を眺め再びブラッシュアップの作業を始めようとした時にようやく気が付いた。
あのおっさんが居なくなっている。
本当にこのままいなくなって入れたのならどんなにいいことだろうか。
「ふん!! ふん!!」
またあれか。俺は位置的見えずらかった玄関の方に目をやった。おっさんが扉を壊す勢いでタックルをしかける。
おっさんのこの部屋からの脱出だ。
おっさんが来てから数日間毎日のように試しているのだがどうやらおっさんはこのボロアパートから出ることが出来ないらしい。
何度も聞きたくもないおっさんの踏ん張った声を聞きながら玄関を出ようとして扉にタックルを仕掛ける光景はとてもシュールで笑いを通りこして引いている。
「やっぱりだめか。」
実体がある俺からすれが意味がわからないが、おっさんはどんなに勢いよくタックルをしかけても扉の前で止まる。何度やっても同じだった。
あのおっさんは俺の部屋にいるのは申し訳ないと思っているのかもしれない。でも……
「ふん!! ほいさ!!」
「もう、辞めてくれうるさい!!」
「ハァハァ、分かった。あと1回試したら終わりにする。せいやー。」
そう言いながらまた扉にタックルをしかけた。
その時キラリと何かおっさんから光が飛んだ。
汗た。
おっさんの。
寒気がした。早くここから出たいそう心から思ってしまった。
「お前さん、芸人なんだろう。さっきから黙々と紙に書いないで、暇だから、俺にネタ見せてくんね。」
狭い部屋でもう時期くるテレビ番組で披露するネタをブラッシュアップをしたいた。
再来週がその人生の大勝負になることが決まったのだ。
「今は大事な時なんだ、少し黙ってくれないか。…ここでこのボケを入れる。」
「おいおい。目の前の客一人笑わせないとこれから先大変だぜ。今から練習と思ってさ。良いだろう。」
何が客だ。それならお金を貰いたい位だぞ。
それに暇ってなんだよ。
ここ数日でおっさんは俺の事を『お前さん』と呼び俺は『おっさん』と呼んでいた。あのおっさんは何故か俺の名前を聞かなかった。
俺の方もこのおっさんとあまり関わるつもりはなかったので聞かなかった。
「なあなあ。一発芸でいいからー」
「うるさい!! こっちは忙しいんだ。どっか行ってくれないか!」
書いていた紙を幽霊に向かって投げつけた。実体がないから当たりはしなかったが、今までウザく絡んできたおっさんがようやく静かになった。
はぁ~と溜息をつき頭を搔いた。それができるならもっと早くやって欲しかった。
俺は立ち上がり冷蔵庫に入れてあったエナジードリンクと手に取った。
くそ。最後の一本だった。これから先必ず一日一本は消費するってのに。
エナジードリンクを飲み終え空きビンを流し台に置いた。
後で片付ける。絶対だ。
そう誓い前の日に使ったコップ類を眺め再びブラッシュアップの作業を始めようとした時にようやく気が付いた。
あのおっさんが居なくなっている。
本当にこのままいなくなって入れたのならどんなにいいことだろうか。
「ふん!! ふん!!」
またあれか。俺は位置的見えずらかった玄関の方に目をやった。おっさんが扉を壊す勢いでタックルをしかける。
おっさんのこの部屋からの脱出だ。
おっさんが来てから数日間毎日のように試しているのだがどうやらおっさんはこのボロアパートから出ることが出来ないらしい。
何度も聞きたくもないおっさんの踏ん張った声を聞きながら玄関を出ようとして扉にタックルを仕掛ける光景はとてもシュールで笑いを通りこして引いている。
「やっぱりだめか。」
実体がある俺からすれが意味がわからないが、おっさんはどんなに勢いよくタックルをしかけても扉の前で止まる。何度やっても同じだった。
あのおっさんは俺の部屋にいるのは申し訳ないと思っているのかもしれない。でも……
「ふん!! ほいさ!!」
「もう、辞めてくれうるさい!!」
「ハァハァ、分かった。あと1回試したら終わりにする。せいやー。」
そう言いながらまた扉にタックルをしかけた。
その時キラリと何かおっさんから光が飛んだ。
汗た。
おっさんの。
寒気がした。早くここから出たいそう心から思ってしまった。
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