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エピソード1:魔術探偵「源 隼人」誕生
5話 一本の電話
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富士谷家を後にした俺は、どこに聞き込みを行くか迷っていた。
一応、家を出る前に真冬さんに晴輝の友人の連絡先を聞いたが、そこは、真冬のお父さんとお母さんが聞き込みをしているので、そっちは任せて俺は別の方から調べようか、それとも聞き込みのプロとしてもう一度その友人たちに、聞きに行こうか。
そう思いながら事務所に帰ろうとしている時にコートのポケットにあるスマートフォンが鳴った。誰だ、と思い、スマートフォンを手に取った。そこにはかつて共に俺と一緒に探偵をやっていた『高峰 孝太郎』の名前があった。
孝太郎とは、別に喧嘩をして別々になったわけではなく、ただ孝太郎が新しい職業に就いただけだったため、こうして孝太郎がやめた後でも、何度か連絡を取ることがよくあった。俺は今でもあいつのことは、良き相棒だと思っている。
彼も、探偵をやめたことが俺を裏切ってると思っているようで、それを気遣って連絡を取るらしいが、正直な所孝太郎がいてもいなくても、元々依頼が来ないから仕事量は変わらない。
「もしもし。どうした?孝太郎。」
『いきなりそれかよ!まあいいや、最近、『暇だから』って言ってよく掛けたのにそれがないから心配になってな』
孝太郎のいつもの少し鼻につく笑い声が聞こえた。
孝太郎は今、プロゲーマーとして活躍をしている。そのため大会とかではない限り電話に出てくれたため、俺の暇潰しによく電話を掛けていた。
「ああ、依頼があったからな」
『なにぃぃぃ!!お前に依頼が来たのか!!』
「おい、一応言っておくがお前もその事務所で働いていたんだぞ。」
電話をしてすぐに俺は、孝太郎にツッコミをいれてしまった。
『てか、まだ探偵を続けていたんだな。』
「この依頼で最後にしよう通ってるけどな。」
『そうなんだ。で、探偵をやめた後どうするつもりなんだ?』
「そっちの手伝いとかできないか?」
『やめろ。隼人の機械音痴はどうしようもないんで。』
「ダメか?」
『ダメだ』
実際、今も、スマートフォンは電話と写真を撮る事しかできず、俺が比較的新しいめの機械を触ると修理不可能な壊れかたをする。そのため、孝太郎が居たときは事務的なことは、すべて任せていた。孝太郎がいない今は、孝太郎がやめる前に、色々と教えてもらったから今は、なんとかなっている。
「そうだ。最近、魔方陣的な物が流行ってか?」
俺はつい、あの魔方陣のことについて言ってしまった。それほど気になっていたのか。
でも、あの魔方陣が流行りのものだったら、俺よりは流行りに詳しいはず、なにか知ってるかも知れない。
『いや。そんなのはないと思う。てか、何でそんなことを聞くんだ。』
そりゃそうか。
「まあ、依頼だ」
『どんな依頼だよ。いや、待てよ。そういえば、俺のチームにオカルトが好きだったやつがいたな。そいつに聞いてみるか?』
「そうだな。こう言うのは詳しい人に聞くのがいいよな」
そこで、今回の依頼に関係があるか分からないことについて調べようとしていることに気がついた。
「ま、待って・・・」
『うん?あ、そいつから連絡きたよ。全然聞いてくれるってよ』
相変わらず仕事が早い。俺は断りきれず、生返事で答えてしまった。
今だから言えるが、ここの、一本の電話から、俺の後の人生、大きく変わっていたと思うと、人生ってもんは、不思議なものだな。
一応、家を出る前に真冬さんに晴輝の友人の連絡先を聞いたが、そこは、真冬のお父さんとお母さんが聞き込みをしているので、そっちは任せて俺は別の方から調べようか、それとも聞き込みのプロとしてもう一度その友人たちに、聞きに行こうか。
そう思いながら事務所に帰ろうとしている時にコートのポケットにあるスマートフォンが鳴った。誰だ、と思い、スマートフォンを手に取った。そこにはかつて共に俺と一緒に探偵をやっていた『高峰 孝太郎』の名前があった。
孝太郎とは、別に喧嘩をして別々になったわけではなく、ただ孝太郎が新しい職業に就いただけだったため、こうして孝太郎がやめた後でも、何度か連絡を取ることがよくあった。俺は今でもあいつのことは、良き相棒だと思っている。
彼も、探偵をやめたことが俺を裏切ってると思っているようで、それを気遣って連絡を取るらしいが、正直な所孝太郎がいてもいなくても、元々依頼が来ないから仕事量は変わらない。
「もしもし。どうした?孝太郎。」
『いきなりそれかよ!まあいいや、最近、『暇だから』って言ってよく掛けたのにそれがないから心配になってな』
孝太郎のいつもの少し鼻につく笑い声が聞こえた。
孝太郎は今、プロゲーマーとして活躍をしている。そのため大会とかではない限り電話に出てくれたため、俺の暇潰しによく電話を掛けていた。
「ああ、依頼があったからな」
『なにぃぃぃ!!お前に依頼が来たのか!!』
「おい、一応言っておくがお前もその事務所で働いていたんだぞ。」
電話をしてすぐに俺は、孝太郎にツッコミをいれてしまった。
『てか、まだ探偵を続けていたんだな。』
「この依頼で最後にしよう通ってるけどな。」
『そうなんだ。で、探偵をやめた後どうするつもりなんだ?』
「そっちの手伝いとかできないか?」
『やめろ。隼人の機械音痴はどうしようもないんで。』
「ダメか?」
『ダメだ』
実際、今も、スマートフォンは電話と写真を撮る事しかできず、俺が比較的新しいめの機械を触ると修理不可能な壊れかたをする。そのため、孝太郎が居たときは事務的なことは、すべて任せていた。孝太郎がいない今は、孝太郎がやめる前に、色々と教えてもらったから今は、なんとかなっている。
「そうだ。最近、魔方陣的な物が流行ってか?」
俺はつい、あの魔方陣のことについて言ってしまった。それほど気になっていたのか。
でも、あの魔方陣が流行りのものだったら、俺よりは流行りに詳しいはず、なにか知ってるかも知れない。
『いや。そんなのはないと思う。てか、何でそんなことを聞くんだ。』
そりゃそうか。
「まあ、依頼だ」
『どんな依頼だよ。いや、待てよ。そういえば、俺のチームにオカルトが好きだったやつがいたな。そいつに聞いてみるか?』
「そうだな。こう言うのは詳しい人に聞くのがいいよな」
そこで、今回の依頼に関係があるか分からないことについて調べようとしていることに気がついた。
「ま、待って・・・」
『うん?あ、そいつから連絡きたよ。全然聞いてくれるってよ』
相変わらず仕事が早い。俺は断りきれず、生返事で答えてしまった。
今だから言えるが、ここの、一本の電話から、俺の後の人生、大きく変わっていたと思うと、人生ってもんは、不思議なものだな。
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