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回帰5
囚われの光
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白い光は徐々に弱まり、その向こうに闇が広がっていった。
湿気……そして鉄錆と、血の匂い。
その中の宙中に、ヴェラの意識はぼんやりと浮かんでいる。
彼女はこの場所を、実際に訪れたことはない。
”前回”訪れることを、許されなかった場所ーー宮廷のはずれ、地下にある牢獄。
冬の夜の冷気と石壁の湿気で重苦しく閉ざされているその一角、闇の中にほぼ呑まれるようにして、かすかにミハイルの姿が見える。
傷だらけの顔、血で濡れた衣服、伏せられた瞼……それらに、”ヴェラ”の胸は引き裂かれそうになる。
ミハイルの呼吸は荒く乱れているが、瞼の影からうっすらと覗くその薄青い瞳に、曇りはなかった。
痛みや苦しみの影に覆われてくれていた方が、むしろ良かったかもしれない……と、淡い意識の片隅で”ヴェラ” は思う。
何故この人は、捏造された罪に落とされ身も心も痛めつけられたこの状況下でなお、尊厳をまったく傷つけられず保ち続けることができるのか。その静かな矜持が、むしろ”ヴェラ”には痛ましい。
松明の炎が揺れ、影が壁に不規則に踊った。
鉄の匂いと血の匂いが混じり合う。
その静けさを破るように、衣の裾が石床を擦る音が響いた。
うっすらと、灯が揺れる。ランプを下げた紅の妃ハーモニアが、紅い衣を翻してミハイルの牢の前に歩み寄ってきた。
その金茶色の瞳はランプの炎を映し、冷たく強ばった笑みを浮かべている。 彼女の姿は牢の闇にあってなお鮮烈で、紅絹の衣は血の川のように揺れていた。
「反逆者になった気分はどう?ミハイル・ルース」
ハーモニアの嘲るような声に、ミハイルのまぶたが上がった。
「それでもあなた、まだ忠誠を口にしているんですってね。そんなに命が惜しいの?自分の?それとも彼女の?」
ミハイルは答えない。ただ、薄青い瞳で静かにハーモニアの紅い全身に視線を送っている。
何も言わない彼にいら立ったように彼女は鉄格子に近づき、声を低くした。
「こんな状況だというのに、陛下は今日も白の妃のもとーー今も、彼女は彼に抱かれてる」
その声は怒りや嘲りや煽りよりも、彼女自身の底のない苦さに覆われていた。
「あなたが血にまみれている間にも、彼女は陛下の腕の中で捕らわれている。どう?愛する女が陛下の玩具になっている気分は?悔しい?……ああ、でも、そうしたのは、あなた自身だったかしらね?本当に……ひどい男」
その言葉は鋭い刃のように次々と放たれた。だが、ミハイルの瞳は揺れない。 彼はしばらく黙し、紅の妃の手元に揺れるランプを見つめながら静かに口を開いた。
「……哀れだな」
紅の妃の眉が跳ねた。挑発の言葉に返ってきたのは怒りでも悔しさでも憤りでもなく、彼女への憐れみの言葉。 美しく塗られた彼女の唇が激しく震え、笑みの形が崩れる。
「ーーあなたは愛を乞い、拒まれた。だから他人の愛を嘲り、自分を支えようとする。ヴェラを陛下の玩具だと笑うのは、あなた自身がそう扱われてきたからだろう」
ハーモニアの瞳の奥に、かつての記憶がちらりと暗く覗いた。炎の影がその顔に暗い曇りを落とし、紅の衣の輝きさえも翳らせる。
「……黙りなさいよ」
重い声は、激しく揺らいだ。彼女の指先が扇を握りしめるように震え、紅の爪が白い肌に食い込む。
ミハイルは静かに彼女を見つめ続け、牢の中に沈黙が落ちた。
炎が揺れ、紅の衣の影が石床に波打つ。
「……本当に、腹が立つ」
ハーモニアはミハイルから顔をそむけ、吐き捨てるようにつぶやいた。
「白の妃といい、あなたといい。そうやっていつも、人形みたいに澄まして。憐れみの目で、私を見る……」
その瞳は曇り、広がって揺れる瞳孔の奥に、憎しみに隠された深い孤独が見え隠れする。ミハイルが、おもむろに口を開いた。
「あなたはーー本当は、誰かに優しくされたいだけなのではないですか」
その言葉は刃ではなく、あまりにも柔らかかった。だが、それに打ちのめされたように、ハーモニアの肩が大きく揺れる。
自分が仕掛けた残酷な罠の相手に、自分が倒されようとしている……そのことに、彼女の心身が大きく反発した。
「……っ、黙りなさい。黙れ……黙れ……!!」
美しい爪を鉄格子に叩きつけ、金属音が鳴り響く。それが、彼女の心の崩れを代弁していた。
そして逃げるような足音を響かせて、ハーモニアは足早に牢から去っていく。その後ろ姿は変わらず誇り高かったが、重く沈む影を背負っていた。
灯を失い、牢がふたたび闇に落ちていく。
ミハイルのまぶたが閉ざされていき、唇から弱い吐息とともに小さな声がこぼれる。
「ヴェラ……」
そのかすかな響きが”ヴェラ”の胸を詰まらせ、息苦しく締め付ける。
ミハイルの言葉の続きは、もはや生身の声ではなく、彼女の脳内に直接響いてきた。
(私は、お前に何ひとつ与えられなかった。守るべき時に守れず、遠ざけるべき時に遠ざけることができず……今や、無実の罪でここにいる)
それは彼が決して実際には口にしない、悔恨に似た言葉だった。
(だが、お前が……どこで誰と共にいようとも、それでお前が誰かに奪われるわけではないし、誰かの所有物になるわけでもない。お前ははじめから、お前自身の光で立っていた……この先もどうか、そのままで……)
ミハイルの言葉が、かすれて遠のいてゆく。
意識だけで漂う”ヴェラ”は愛しい人に触れることも涙を流すこともできず、ただ千々に乱れ引き裂かれる心と魂の悲鳴と痛みに、声にならない呻きを上げる。
ミハイルの額の傷から落ちる血が冷たい石の床に落ちて滲む音がしたのを最後に、夜の沈黙と小さな息づかいだけが再び牢を満たした。
ーーこの人の心は、最後の最後まで自由だった……何者も、彼を貶めなかったーー
ーーでも……ミハイル、あなたはわかっていない。私が私として立っていられたのは、あなたが居てくれたからなのに……!ーー
真っ白な光が、またヴェラの意識を覆ってゆく。その渦に飲まれそうになりながら、ヴェラは必死にミハイルに手を伸ばした。
ーー待って……せめて、もう少しだけ……ーー
ーーこの人の最期の瞬間に、そばに居させて!!ーー
――見いだせ、そして選べ――
”神の声”の宣告が、ヴェラの想いなどおかまいなしに、冷たく響く。
光がーー全てを、吸い込み、飲み込み、包み込んだ。
湿気……そして鉄錆と、血の匂い。
その中の宙中に、ヴェラの意識はぼんやりと浮かんでいる。
彼女はこの場所を、実際に訪れたことはない。
”前回”訪れることを、許されなかった場所ーー宮廷のはずれ、地下にある牢獄。
冬の夜の冷気と石壁の湿気で重苦しく閉ざされているその一角、闇の中にほぼ呑まれるようにして、かすかにミハイルの姿が見える。
傷だらけの顔、血で濡れた衣服、伏せられた瞼……それらに、”ヴェラ”の胸は引き裂かれそうになる。
ミハイルの呼吸は荒く乱れているが、瞼の影からうっすらと覗くその薄青い瞳に、曇りはなかった。
痛みや苦しみの影に覆われてくれていた方が、むしろ良かったかもしれない……と、淡い意識の片隅で”ヴェラ” は思う。
何故この人は、捏造された罪に落とされ身も心も痛めつけられたこの状況下でなお、尊厳をまったく傷つけられず保ち続けることができるのか。その静かな矜持が、むしろ”ヴェラ”には痛ましい。
松明の炎が揺れ、影が壁に不規則に踊った。
鉄の匂いと血の匂いが混じり合う。
その静けさを破るように、衣の裾が石床を擦る音が響いた。
うっすらと、灯が揺れる。ランプを下げた紅の妃ハーモニアが、紅い衣を翻してミハイルの牢の前に歩み寄ってきた。
その金茶色の瞳はランプの炎を映し、冷たく強ばった笑みを浮かべている。 彼女の姿は牢の闇にあってなお鮮烈で、紅絹の衣は血の川のように揺れていた。
「反逆者になった気分はどう?ミハイル・ルース」
ハーモニアの嘲るような声に、ミハイルのまぶたが上がった。
「それでもあなた、まだ忠誠を口にしているんですってね。そんなに命が惜しいの?自分の?それとも彼女の?」
ミハイルは答えない。ただ、薄青い瞳で静かにハーモニアの紅い全身に視線を送っている。
何も言わない彼にいら立ったように彼女は鉄格子に近づき、声を低くした。
「こんな状況だというのに、陛下は今日も白の妃のもとーー今も、彼女は彼に抱かれてる」
その声は怒りや嘲りや煽りよりも、彼女自身の底のない苦さに覆われていた。
「あなたが血にまみれている間にも、彼女は陛下の腕の中で捕らわれている。どう?愛する女が陛下の玩具になっている気分は?悔しい?……ああ、でも、そうしたのは、あなた自身だったかしらね?本当に……ひどい男」
その言葉は鋭い刃のように次々と放たれた。だが、ミハイルの瞳は揺れない。 彼はしばらく黙し、紅の妃の手元に揺れるランプを見つめながら静かに口を開いた。
「……哀れだな」
紅の妃の眉が跳ねた。挑発の言葉に返ってきたのは怒りでも悔しさでも憤りでもなく、彼女への憐れみの言葉。 美しく塗られた彼女の唇が激しく震え、笑みの形が崩れる。
「ーーあなたは愛を乞い、拒まれた。だから他人の愛を嘲り、自分を支えようとする。ヴェラを陛下の玩具だと笑うのは、あなた自身がそう扱われてきたからだろう」
ハーモニアの瞳の奥に、かつての記憶がちらりと暗く覗いた。炎の影がその顔に暗い曇りを落とし、紅の衣の輝きさえも翳らせる。
「……黙りなさいよ」
重い声は、激しく揺らいだ。彼女の指先が扇を握りしめるように震え、紅の爪が白い肌に食い込む。
ミハイルは静かに彼女を見つめ続け、牢の中に沈黙が落ちた。
炎が揺れ、紅の衣の影が石床に波打つ。
「……本当に、腹が立つ」
ハーモニアはミハイルから顔をそむけ、吐き捨てるようにつぶやいた。
「白の妃といい、あなたといい。そうやっていつも、人形みたいに澄まして。憐れみの目で、私を見る……」
その瞳は曇り、広がって揺れる瞳孔の奥に、憎しみに隠された深い孤独が見え隠れする。ミハイルが、おもむろに口を開いた。
「あなたはーー本当は、誰かに優しくされたいだけなのではないですか」
その言葉は刃ではなく、あまりにも柔らかかった。だが、それに打ちのめされたように、ハーモニアの肩が大きく揺れる。
自分が仕掛けた残酷な罠の相手に、自分が倒されようとしている……そのことに、彼女の心身が大きく反発した。
「……っ、黙りなさい。黙れ……黙れ……!!」
美しい爪を鉄格子に叩きつけ、金属音が鳴り響く。それが、彼女の心の崩れを代弁していた。
そして逃げるような足音を響かせて、ハーモニアは足早に牢から去っていく。その後ろ姿は変わらず誇り高かったが、重く沈む影を背負っていた。
灯を失い、牢がふたたび闇に落ちていく。
ミハイルのまぶたが閉ざされていき、唇から弱い吐息とともに小さな声がこぼれる。
「ヴェラ……」
そのかすかな響きが”ヴェラ”の胸を詰まらせ、息苦しく締め付ける。
ミハイルの言葉の続きは、もはや生身の声ではなく、彼女の脳内に直接響いてきた。
(私は、お前に何ひとつ与えられなかった。守るべき時に守れず、遠ざけるべき時に遠ざけることができず……今や、無実の罪でここにいる)
それは彼が決して実際には口にしない、悔恨に似た言葉だった。
(だが、お前が……どこで誰と共にいようとも、それでお前が誰かに奪われるわけではないし、誰かの所有物になるわけでもない。お前ははじめから、お前自身の光で立っていた……この先もどうか、そのままで……)
ミハイルの言葉が、かすれて遠のいてゆく。
意識だけで漂う”ヴェラ”は愛しい人に触れることも涙を流すこともできず、ただ千々に乱れ引き裂かれる心と魂の悲鳴と痛みに、声にならない呻きを上げる。
ミハイルの額の傷から落ちる血が冷たい石の床に落ちて滲む音がしたのを最後に、夜の沈黙と小さな息づかいだけが再び牢を満たした。
ーーこの人の心は、最後の最後まで自由だった……何者も、彼を貶めなかったーー
ーーでも……ミハイル、あなたはわかっていない。私が私として立っていられたのは、あなたが居てくれたからなのに……!ーー
真っ白な光が、またヴェラの意識を覆ってゆく。その渦に飲まれそうになりながら、ヴェラは必死にミハイルに手を伸ばした。
ーー待って……せめて、もう少しだけ……ーー
ーーこの人の最期の瞬間に、そばに居させて!!ーー
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