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第3話
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「貴方は誰なの?」
四天王センサザールの問いの意図が分からずワタシは首を傾ける。だが、センサザールはこちらを警戒しているので、その質問に仕方なく答える。
「私は全自動魔導戦闘人形二式。先刻あなたと戦っていたけど覚えてない?」
話すたびに喉に違和感を感じる。話すたびに、形だけを模した喉の中に生き物が棲みついているのかと思うほどにうねっている感覚がある。
目の前のセンサザールはワタシの言葉を聞き、アワアワと口を開閉し狼狽えていた。
「な、何とういうことだ・・。あの傀儡師は融合魔術も成功させたというのか」
「・・・?話が見えてこない。私の質問に答えて」
ワタシは急かすようにセンサザールの首を掴み力を入れる。いつでも殺すことができるという意思表示である。
「ま、待って!?今貴方がどういう状況かわかっているの?」
センサザールは手を上げ、交戦の意志がないことを見せそう言う。
「どういう状況とは?」
「貴方は今、ノウト・サルヴァンスと同化しているのよ!?」
センサザールはそう言い、息苦しさに表情を歪める。
強く締めすぎたのか、ワタシは腕の力を緩め、センサザールから手を離す。
「これは・・。」
ワタシは身体を確かめるように触る。柔らかな感触の中に硬い骨があり、自分が今、人体であることがわかり、主人である、ノウト様が倒れていた場所に目をやる。
そこにノウト様の姿はなかった。
「私の憶測でいいなら、説明してあげるけど?」
何故か上から物を言うセンサザール、近くの木にもたれかかりワタシにその場来るように手でちょいちょいと、指示をしてくる。
「わかった・・。」
ワタシはセンサザールから少し距離を空けた場所に、交戦の意志がないことをみせるためにその場で座る。
センサザールはワタシが座った姿を見て、クスクスと笑う。
「その座り方は何?足をピンと伸ばしちゃって」
「足を曲げると、球体関節が痛みやすい足を伸ばさないと・・。」
「でも、今はもう違うでしょ?おかしいから曲げって座ってちょうだい」
センサザールは笑いながらそう言い、ワタシは渋々膝を曲げて座り直す。
ワタシは「それで?」と、話を促す。
センサザールは一呼吸置くと、
「貴方の身に起こっていることは本来あり得ないことなの」
と、センサザールは話を切り出す。
「ノウト・サルヴァンスが発動した魔術は〝融合魔術〟と呼ばれる、一つの肉体に複数の核を取り込み強化させる魔術なの。これは魔王軍でも実現できてない、この世にない魔術なのよ、貴方の主は本当になんなのよ・・。」
「何故私がノウト様の身体に?」
「きっと絶命する間際に融合魔術を発動し、貴方を取り込んだのよ。貴方の体に入っていた魔力体を取り込み自分の身体を治そうとしたんだと思うわ」
センサザールのその言葉にワタシは頭を抱える。
「それなら何故ワタシの意識があるんだ?」
「融合魔術はね、核の力、貴方たちの場合は魔力量の方が多いモノが主人格となるの。貴方の主はこの魔術を発動するので仕方がなかったのだと思うわ・・。」
なんともいえない複雑な表情でそう言うセンサザール。
「主人格?ならこの肉体にご主人様がいるの?」
ワタシはその言葉に引っかかり、センサザールに聞く。
「深層心理の奥深くにはいると思うわよ。私も実物は初めてだから、なんとも言えないけど・・」
「そうなのね・・。ワタシの中でノウト様は生きている・・。」
ワタシの安堵した様子を見て、センサザールは眉を下げる。
「よし、決めた」
ワタシは決心して、立ち上がると、センサザールの服を掴み、彼女を引きずる。
「ち、ちょっと何するのよ!?」
突然のことで、ジタバタと動き抵抗するセンサザールが叫ぶ。
「あなたは私の知らないことを知っている。それにまだ私の知りたい感情を教えてもらってない。だから、私と一緒に来てもらう」
「ふ、ふざけたこと言わないでよ、誰があんたとなんかと行動するもんですか!ちょっと、さっきのことについては話すから、イタッ!痛い痛い、引っ張らないでよ~!?」
ワタシの一言に喚き散らすセンサザール。
ワタシはそれを無視しながら、勇者たちがいるはずである、アバタール帝国へと向かうのであった。
四天王センサザールの問いの意図が分からずワタシは首を傾ける。だが、センサザールはこちらを警戒しているので、その質問に仕方なく答える。
「私は全自動魔導戦闘人形二式。先刻あなたと戦っていたけど覚えてない?」
話すたびに喉に違和感を感じる。話すたびに、形だけを模した喉の中に生き物が棲みついているのかと思うほどにうねっている感覚がある。
目の前のセンサザールはワタシの言葉を聞き、アワアワと口を開閉し狼狽えていた。
「な、何とういうことだ・・。あの傀儡師は融合魔術も成功させたというのか」
「・・・?話が見えてこない。私の質問に答えて」
ワタシは急かすようにセンサザールの首を掴み力を入れる。いつでも殺すことができるという意思表示である。
「ま、待って!?今貴方がどういう状況かわかっているの?」
センサザールは手を上げ、交戦の意志がないことを見せそう言う。
「どういう状況とは?」
「貴方は今、ノウト・サルヴァンスと同化しているのよ!?」
センサザールはそう言い、息苦しさに表情を歪める。
強く締めすぎたのか、ワタシは腕の力を緩め、センサザールから手を離す。
「これは・・。」
ワタシは身体を確かめるように触る。柔らかな感触の中に硬い骨があり、自分が今、人体であることがわかり、主人である、ノウト様が倒れていた場所に目をやる。
そこにノウト様の姿はなかった。
「私の憶測でいいなら、説明してあげるけど?」
何故か上から物を言うセンサザール、近くの木にもたれかかりワタシにその場来るように手でちょいちょいと、指示をしてくる。
「わかった・・。」
ワタシはセンサザールから少し距離を空けた場所に、交戦の意志がないことをみせるためにその場で座る。
センサザールはワタシが座った姿を見て、クスクスと笑う。
「その座り方は何?足をピンと伸ばしちゃって」
「足を曲げると、球体関節が痛みやすい足を伸ばさないと・・。」
「でも、今はもう違うでしょ?おかしいから曲げって座ってちょうだい」
センサザールは笑いながらそう言い、ワタシは渋々膝を曲げて座り直す。
ワタシは「それで?」と、話を促す。
センサザールは一呼吸置くと、
「貴方の身に起こっていることは本来あり得ないことなの」
と、センサザールは話を切り出す。
「ノウト・サルヴァンスが発動した魔術は〝融合魔術〟と呼ばれる、一つの肉体に複数の核を取り込み強化させる魔術なの。これは魔王軍でも実現できてない、この世にない魔術なのよ、貴方の主は本当になんなのよ・・。」
「何故私がノウト様の身体に?」
「きっと絶命する間際に融合魔術を発動し、貴方を取り込んだのよ。貴方の体に入っていた魔力体を取り込み自分の身体を治そうとしたんだと思うわ」
センサザールのその言葉にワタシは頭を抱える。
「それなら何故ワタシの意識があるんだ?」
「融合魔術はね、核の力、貴方たちの場合は魔力量の方が多いモノが主人格となるの。貴方の主はこの魔術を発動するので仕方がなかったのだと思うわ・・。」
なんともいえない複雑な表情でそう言うセンサザール。
「主人格?ならこの肉体にご主人様がいるの?」
ワタシはその言葉に引っかかり、センサザールに聞く。
「深層心理の奥深くにはいると思うわよ。私も実物は初めてだから、なんとも言えないけど・・」
「そうなのね・・。ワタシの中でノウト様は生きている・・。」
ワタシの安堵した様子を見て、センサザールは眉を下げる。
「よし、決めた」
ワタシは決心して、立ち上がると、センサザールの服を掴み、彼女を引きずる。
「ち、ちょっと何するのよ!?」
突然のことで、ジタバタと動き抵抗するセンサザールが叫ぶ。
「あなたは私の知らないことを知っている。それにまだ私の知りたい感情を教えてもらってない。だから、私と一緒に来てもらう」
「ふ、ふざけたこと言わないでよ、誰があんたとなんかと行動するもんですか!ちょっと、さっきのことについては話すから、イタッ!痛い痛い、引っ張らないでよ~!?」
ワタシの一言に喚き散らすセンサザール。
ワタシはそれを無視しながら、勇者たちがいるはずである、アバタール帝国へと向かうのであった。
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