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昔の話
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冬ということもあり、吹雪が窓を揺するようにして吹いていた。
時節ガタガタと音を立て、隙間から冷たい風が部屋に吹き抜けてくる。
そんな寒さを凌ぐために、フェニは私の膝の中で丸まっていた。
フェニは私のブランケットを鳥の巣のようにしてその中にすっぽりとハマっていた。
丸まったフェニの姿はブランケットと相まって、黒い宝石のように私の目に映るのであった。
今から寝ようとベッドに入った私はそんな姿を見て微笑を浮かべる。
サラサラとした毛並みを見て私はフェニの毛をなぞるようにして触れる。
私の手がフェニに触れるたびにフェニは痒いところを掻いて欲しそうに身体を動かす。
「随分とご機嫌だね」
フェニは、無言の空間に耐えられなくなったのか私にそう言う。
私は普段と変わらない表情のつもりであったため、フェニの言葉に対して顔を触って確かめる。
「ニヤけてた?」
「いや、雰囲気がね」
フェニは大きな欠伸をする。
私はそんなフェニを見て「まあね」と、フェニの言葉を肯定するのであった。
「私ね、前世の記憶があるの。それと比べると今の生活ってとっても幸せだとふと思ってしまったの」
私は首を回し、リラックスしながらそう表明する。
フェニは一瞬目を丸くするが、ゆっくりと目を閉じる。
「前世の記憶があるなんて珍しいね」
フェニは興味のなさそうな雰囲気を出すが、気を使っているのがバレバレだ。
私はフェニの綿飴のような毛立ちの毛を撫でながら続ける。
「もっと聞きたいことがあるんじゃない?前世の記憶なんて、しかも私別の世界から来ているのよ?」
「それは凄いね・・。でもそんなことボクに話して言い訳?」
フェニがその話はしない方がいいと遠回しに言っているようであったが、私はクスクスと笑ってしまう。
「心配してくれてるの?」
「別にそういうわけじゃないけど・・。」
「いいのよ・・。フェニは大切な家族だから話しておきたいの。勿論家族にもいずれ話すつもりなんだけどね」
フェニはその言葉に対して何も言わずに微妙な空気が流れる。
「私の前世はね17歳で終わってるんだ。その17年も馬車馬のごとく働いて、大変だったんだよ。でも不幸だなんて思ってないんだ」
その言葉は本心だった。
辛いことの方が多い人生だったが、魔法少女にならなければ、出会えなかった人、救えなかった命があったはずだと思うと悪くなかったかもしれない、けれど・・。
「普通の女の子ってこんなに幸せなんだと思って、つい緩んでしまったのかな?勝手に自分の話をしちゃってごめんね」
「ボクは構わないさ。でも良かったよ、君が今の人生を楽しんでくれるていることが何よりも大事だからね」
私はフェニの言葉を聞き、「じゃあ、もう寝ようか」と、言い部屋の灯りを消す。
私はフェニを枕元に移動させて、横になる。
「ねえ、ベーラもしよかったらさ・・。」
しばらくの沈黙の後に、フェニがそう口を開く。
夜闇のせいでフェニの表情はわからなかったが、声音がソワソワとしていて、彼女の言葉が予測できる。
「君のこともっと話してくれないかい?ボクたち知り合って半年ぐらいでしょ?だから君のこともっと知りたくなってしまったよ」
フェニの言葉を聞き私は嬉しさのあまりフェニを抱きしめてしまう。
「べ、ベーラ!?」
「今日は寝かせないよ?」
「・・いいね、全部聞かせてよ」
フェニの言葉を聞き、顔はハッキリと見えずとも笑っていることがわかる。
「じゃあ、私が魔法少女になった頃からのお話をしてあげる・・。」
私はフェニに自慢げに自分の生い立ちを話す。
辛い過去に蓋をして自分の話をしたくなるほどに私は浮かれていたんだと思う。
私が生きるために人の命を無碍にしたどうしようもない人間であることを認めたくなくて、今の人生が楽しくて・・。
いつだって自分は、我が儘で自分勝手で何も出来ない人なんだって・・。
そんなこと気づきたくなかった。
でも、数日後に起こった事件で私は現実を突きつけられる。
この世界にも争いがあり、何も罪のない人が傷つけられる世の中なんだということを・・。
時節ガタガタと音を立て、隙間から冷たい風が部屋に吹き抜けてくる。
そんな寒さを凌ぐために、フェニは私の膝の中で丸まっていた。
フェニは私のブランケットを鳥の巣のようにしてその中にすっぽりとハマっていた。
丸まったフェニの姿はブランケットと相まって、黒い宝石のように私の目に映るのであった。
今から寝ようとベッドに入った私はそんな姿を見て微笑を浮かべる。
サラサラとした毛並みを見て私はフェニの毛をなぞるようにして触れる。
私の手がフェニに触れるたびにフェニは痒いところを掻いて欲しそうに身体を動かす。
「随分とご機嫌だね」
フェニは、無言の空間に耐えられなくなったのか私にそう言う。
私は普段と変わらない表情のつもりであったため、フェニの言葉に対して顔を触って確かめる。
「ニヤけてた?」
「いや、雰囲気がね」
フェニは大きな欠伸をする。
私はそんなフェニを見て「まあね」と、フェニの言葉を肯定するのであった。
「私ね、前世の記憶があるの。それと比べると今の生活ってとっても幸せだとふと思ってしまったの」
私は首を回し、リラックスしながらそう表明する。
フェニは一瞬目を丸くするが、ゆっくりと目を閉じる。
「前世の記憶があるなんて珍しいね」
フェニは興味のなさそうな雰囲気を出すが、気を使っているのがバレバレだ。
私はフェニの綿飴のような毛立ちの毛を撫でながら続ける。
「もっと聞きたいことがあるんじゃない?前世の記憶なんて、しかも私別の世界から来ているのよ?」
「それは凄いね・・。でもそんなことボクに話して言い訳?」
フェニがその話はしない方がいいと遠回しに言っているようであったが、私はクスクスと笑ってしまう。
「心配してくれてるの?」
「別にそういうわけじゃないけど・・。」
「いいのよ・・。フェニは大切な家族だから話しておきたいの。勿論家族にもいずれ話すつもりなんだけどね」
フェニはその言葉に対して何も言わずに微妙な空気が流れる。
「私の前世はね17歳で終わってるんだ。その17年も馬車馬のごとく働いて、大変だったんだよ。でも不幸だなんて思ってないんだ」
その言葉は本心だった。
辛いことの方が多い人生だったが、魔法少女にならなければ、出会えなかった人、救えなかった命があったはずだと思うと悪くなかったかもしれない、けれど・・。
「普通の女の子ってこんなに幸せなんだと思って、つい緩んでしまったのかな?勝手に自分の話をしちゃってごめんね」
「ボクは構わないさ。でも良かったよ、君が今の人生を楽しんでくれるていることが何よりも大事だからね」
私はフェニの言葉を聞き、「じゃあ、もう寝ようか」と、言い部屋の灯りを消す。
私はフェニを枕元に移動させて、横になる。
「ねえ、ベーラもしよかったらさ・・。」
しばらくの沈黙の後に、フェニがそう口を開く。
夜闇のせいでフェニの表情はわからなかったが、声音がソワソワとしていて、彼女の言葉が予測できる。
「君のこともっと話してくれないかい?ボクたち知り合って半年ぐらいでしょ?だから君のこともっと知りたくなってしまったよ」
フェニの言葉を聞き私は嬉しさのあまりフェニを抱きしめてしまう。
「べ、ベーラ!?」
「今日は寝かせないよ?」
「・・いいね、全部聞かせてよ」
フェニの言葉を聞き、顔はハッキリと見えずとも笑っていることがわかる。
「じゃあ、私が魔法少女になった頃からのお話をしてあげる・・。」
私はフェニに自慢げに自分の生い立ちを話す。
辛い過去に蓋をして自分の話をしたくなるほどに私は浮かれていたんだと思う。
私が生きるために人の命を無碍にしたどうしようもない人間であることを認めたくなくて、今の人生が楽しくて・・。
いつだって自分は、我が儘で自分勝手で何も出来ない人なんだって・・。
そんなこと気づきたくなかった。
でも、数日後に起こった事件で私は現実を突きつけられる。
この世界にも争いがあり、何も罪のない人が傷つけられる世の中なんだということを・・。
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