異世界転入生

結城 朱煉

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魔法学校に転入します

大雨とシールド

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「心配しなくても、大丈夫よ
ちゃんとシールドしてあるから」
「へ?」
「というか、ちゃんと守ってなければ、今頃この家は木っ端微塵よ~」
「たしかに…」

ルイの言葉に、ユウは納得した
この家は大木と比べて、明らかに弱いように思える…事実そうだろう
なのに、何処も飛ばされず壊されず…そして揺れたりもせずにいる
それは、この状況では不自然な事…つまり、しっかり対策されているという事だ

ガチャ

「あら、お帰りなさい
大変だったでしょう?」
「あぁ、大変だったよ」
「父さん」
「ん?何だい??」
「あのさ…あの雨の中を帰ってきたんだよね?何で濡れてないの??」

そう、ディールは疲れた顔はしているものの、服などは一切濡れていない
あの壁にすら見えるほどの雨が降っている中帰ってきたのなら、傘をさしていてもずぶ濡れになるはずなのに…
いや、あの暴風だ…傘なんて一瞬にして役立たずになるだろう

「それはね、シールドを張ったからだよ」
「さっき、母さんにシールドっていうのを聞いたけど…
シールドってどんなものなの?守るっていうのは分かるんだけど…」
「じゃ、説明はお父さんに任せて、私は夕飯の準備をするわね~」
「あぁ、任せておいて」

ルイはキッチンに入って行った
それを見届け、ディールはパチンと指を鳴らし、仕事着からラフな部屋着に着替える

「それじゃあ、説明をはじめようか…」

そう言って、ディールはリビングにあるソファーに座った
それに続き、ユウもソファーに座る

「シールドって言うのはね、元々は攻撃を防ぐものだったんだ」
「うん」
「防ぐっていうのは、通さないってこと
元々はそうだったんだが…魔法っていうのは、イメージでいくらでも変化する
今この家を守っているのはもちろんシールドだが、少し変化をさせたシールドなんだ
さて、どういう変化か分かるかな?」

ディールに言われ、ユウは考える
家にシールドが張ってあるから、雨や風を防いでいる
考えていると、ある事に気がついた

「窓に雨粒が当たった…シールドがあるなら、変だよね?
つまり…えっと…防ぐにはある一定の条件があるとか?」

ユウは合っているのか、少し不安そうな顔でディールを見る
ディールはニコリと笑って頷く

「その通りだよ
シールドっていうのはね、常時張られているものなんだ
でも、普段のそよ風や雨は防ぐ必要が無いものなんだ
だから、雨の勢いや風の強さを条件つけてシールド張っているんだ」
「なるほど…(今日、僕がドアの音を消したのと、同じようなものなんだ)」
「大雨の雲を見つけたら急いで帰ってきなさい
大雨の中帰ることは、学校を卒業した大人でも難しい事なんだ」
「え、お父さんも?」
「もちろんさ
帰ってくるために、シールドを張るが…条件を超えているから全て防がれる
雨は上から押してくるし、風は追い風なら良いが向かい風なら風を押しながら進まないといけないからね
とても大変なんだよ」

ディールは苦笑いをしながら言った
大雨の中帰るのは本当に大変そうで…まだ何も慣れていないユウは、大雨の雲を見つけたら、すぐ帰ろうと決意した
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