異世界転入生

結城 朱煉

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魔法学校に転入します

理解と心情

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「…部屋に戻る…」

ユウは、一言そう言い残してリビングを出た
その姿を2人はただ見送るしか出来なかった

「やっぱり、酷だったわね…」
「でも、隠し通すことも出来ないからね…」
「そうなのよね~…ユウが受け入れて、乗り越えてくれることを願うしかないわね」
「大丈夫さ、ユウならきっとね」

そんな会話がされているなんて、ユウは知ることは無い
ユウは自室に戻ると、再びベッドにダイブする
ベッドから見える景色は、見慣れない風景で…それを見ないように携帯を取り出す
何度開いても、やっぱり圏外だった

(美紀とも…クラスメイトとも…僕はもう会うことは無いんだ…
例え、会ったとしても…向こうは僕を覚えちゃいない…)

グッと手の中にある携帯を握り締める

(記憶を消してなかったら…美紀が心配する…
転校の手続きで終わってたら…転校しただけの僕と連絡がとれなくて、心配しちゃう…)

頭では理解出来ている…理解しようと努力して、理解した
ココに帰ってきたのは、自分のためだということも十分分かった
でも心は別物で、理解した事を拒絶しようとする
何とか自分の心と折り合いをつけようと、色々と考える

(全部分かったのに…心はこんなに悲しい…)

ゴロリと上を向き、ボーッと天井を見上げる
携帯をベッドの何処かに無造作に投げ、片腕で目を覆う
何も見なくて良いように…泣いている自分を隠すために…
混乱した頭を停止させるために…
ユウはそのまま、眠りについた
眠るつもりは無かったが、疲れが溜まっていたのだろう

「んッ…ぁれ…僕ってば寝て…」

もぞもぞ動きだしたユウ
今の時間を確認したところ、時計の短い針は16を示して長い針は35を示していた
それはつまり、午後16時=51時という事だ
慣れない計算に、寝起きの頭は軽く混乱した
何時から寝ていたかは分からないが、結構な時間寝たように感じる
そのせいか、頭は少しスッキリしたような気がする

「はぁ…まぁ、美紀達の事クヨクヨ考えてても仕方ないよね…
美紀達は元気なんだから、何も心配しなくて良いんだ
僕があのまま向こうにいた方が危険なんだから…
美紀達が生きるためには、これしかなかった…そう思えばね…」

ベッドから勢い良く起き上がる
寝たので、さっきまで落ち込んでいた思考回路は、何処かにしまってしまったようだ
何処か吹っ切れたような顔をしている

(会えないけれど、生きてるなら良いよね)

諦めがついたのか、晴れ晴れ…とまではいかないが、少し心が晴れた
ユウは、そろそろ夕飯の時間だろうかと思い、リビングへ向かう
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