21 / 252
第1章:港町ポルト編
第021話 『その日、身も心もホクホクになった』
しおりを挟む
「はぁー、ホクホク」
奴の金庫には、さすが貿易を総括する闇ギルド! と言いたくなる量のお宝が詰まっていた。
大量の金貨に、多様な属性の魔石達。と言ってもほとんどは小型で、中型は数個程度だったけど。まぁこの世界の人たちの戦闘力では、中型でもお宝に違いない。
そして極め付けはマジックバッグ(中)! しかも見た目は肩掛け鞄タイプ。今までのマジックバッグ(小)は、簡単に入るサイズをまとめると50キロ~400キロと言ったところか。
初期の1個に、道具屋での購入品、そしてオークの集落で得た遺品の計3個。内容量はそれぞれが200キロ、100キロ、80キロくらいね。
それが今回の(中)は一気に800キロ! これは儲け物だったわね。あとは細々とした宝石類に、この大陸では珍しい異国の素材、例の御方からの指示書多数。と言ったところね。
ルンルン気分で地下の牢屋へと向かった。道すがら、シェリーにボコられたと思しき奴らが転がっているが、加減されなかったのか見ていて痛々しい。
目的のメアリースが目前に迫っているのだ。余計なことを考える暇がないのだろうし、そんなシェリーを邪魔する奴が悪い。
「到着ーっと」
シェリーもリリちゃんも、囚われの人達とお話をしているみたい。
牢屋の中には子供達もいるし、メアリースはシェリーの前にいる彼女ね。
……胸が凄く大きい!!!
この大きさは狙われても致し方なしね。うん、納得。
あら? もしかして開けられないのかしら?
「シェリー、どうしたの?」
「ああ、シラユキか。どうやらカギがないようなんだ。ここにいた連中は持っていないみたいだし、しまったな。気絶させる前に問いただすべきだった。無理に壊してトラップがあっても敵わんしな……」
「それならちょうど良いのがいるわ」
後ろについてきているゴーレムもどきを見やる。
「ここの鍵はどこに?」
「ここにあります」
腰のポーチ……恐らくマジックバッグから鍵を取り出した。ああ、まだ何か持ってるのね。あとでそのポーチも貰っておきましょうか。
「トラップはあるかしら?」
「かぎをつかえばもんだいありません」
「らしいわ」
鍵を掴み、シェリーに投げ渡す。
「ああ、助かる」
鍵を使い扉を開け、シェリーは全員の手錠を外していった。子供達はリリちゃんを交えて抱き合っているし、囚われの女性たちも泣いて喜んでいる。
……うん、最初に運ばれるだけあって、みんな綺麗でカワイイわね。少しくらいならお触りしても良いかしら?
『フラッ』とそちらに吸い寄せられそうになったが、呼び止められてしまう。
「シラユキ、今日は本当にありがとう。私たちの命を救ってくれたばかりか、ここの鎮圧も手伝ってくれた。君なしでは彼女たちを救出することはできなかっただろう」
「あら、良いのよ。元々私にとってもメリットがあったし、オークから助ける事が出来たのは偶然よ」
「君ならそう言うと思っていたよ。その上で厚かましいことをお願いするようで申し訳ないのだが、彼女の首輪はなんとか出来るだろうか?」
「うん?」
シェリーの視線の先、メアリースの首輪を見る。黒い靄が漂っているわね。どれどれ……さっきのと同系統かな?
*********
名前:呪いの沈黙の首輪
効果:装着者の声を封じる。
呪われており、未装着状態で触れると強制装着される。外すには専用の鍵が必要となる。
*********
「ふぅん……あの首輪の鍵はどこ?」
「あのおかたがおもちです」
「そ」
そんなことだろうと思ったわ。つまり、今ここにはないわけだ。
でも、文字化けした『隷属の首輪』に比べたら、生易しい物で良かったわね。呪われてるけど。
「『浄化』『魔法解除』」
黒い靄が消え、同時に『カチッ』と音が鳴る。彼女の首から取り外してみせると、メアリースは驚いた顔をしていた。
「浄化に魔法解除まで……貴女は聖女様ですか?」
「聖女じゃなくても浄化は出来るわ」
『魔法解除』は『浄化』と同じく神聖魔法の一つで、要求される魔法スキル値は55。
聖女と賢者、精霊使い、大賢者専用の魔法だ。4つもあると専用感はあんまりないけど。
オークの集落を吹き飛ばした後、寝てるシェリー達に回復や『浄化』をかけていたらスキルが上がり使えるようになった。
効果は文字通り『魔法効果を解除する』というもので、『人工で作られた魔法』及び『魔道具』がその対象となる。
魔道具の解除には『作成者のDEX、INT、MNDを上回る』という要求がされるが、今の私には苦ではない。
全てを下回れば失敗し、どれかが上回れば確率で成功するが、失敗すると一時的にステータス減少のペナルティが起きる。全て上回れば失敗はなくなる。
今のところ2回連続で成功しているが、恐らくあの御方のステータスを現時点で超えているのだろう。この先のことを考えると、とても安心できた。
「メア。シラユキは色々と規格外でな。言っていることは本当なのだろうが、細かく確認すると常識の違いに打ちのめされるぞ。込み入った話はまた今度にしよう。な?」
「え、ええ……わかったわ」
「あ、この首輪面白そうだから貰ってもいいかしら?」
「む。何に使うか知らないが、悪用はするなよ」
「しないわよ。それに黙らせるなら、ココで塞ぐわ」
「……ッ!」
自分の唇をツンツンする。先ほどの一幕を思い出したのか、シェリーが顔を背けた。カワイイ反応するわね。
メアリースは不思議そうな顔をしている。
「シェリー、どうしたの?」
「……なんでもない」
「フフッ」
それにしても彼女がメアリースね。おっとりとした顔付きなのに、大層な武器をお持ちで……!
これは男を惑わす凶器ね。そりゃあの御方とやらに目を付けられるわよね。
私だって今、すごく触りたいもの!
そんな揺れる凶器を凝視していると、ふと隣から視線を感じた。ニヤニヤしたシェリーだった。
シェリーは視線が合うと、彼女はメアリースの背後に回り込む。
「さて、メアリース。シラユキにはとても返しきれない借りが出来てしまったな?」
「え、そ、そうね。感謝してもしきれないくらいよ。私にできることなら何だってサポートしてあげたいわ」
「ん? 今何でもするって言ったよね?」
両手をワキワキとさせる。
飢えた獣の前で『何でもする』は禁句なのよ?
「あ、はい。私にできることであればですが……」
「だ、そうだぞ? シラユキ」
「それじゃあ遠慮なく!」
「え、ええっ? シラユキさん? ま、待ってくださ……ひゃあああ!!」
しばらく凶器に埋もれた。
◇◇◇◇
「うーん、メアのコレを枕にしたい。けど、シェリーのお尻も捨てがたい。でも、リリちゃんを抱き枕にしたい……」
堪能し終えたが、まだ両手は掴んだままだ。うん、名残惜しすぎて手放せない。
メアリース……ううん、メアって呼んでいいんだって。
メアは顔を真っ赤にしつつも、こちらに身を委ねている。不思議なことに初対面なのに嫌がられないせいか、遠慮なく揉んでしまった。
仕方ないよね。魔性の凶器なんだもの。なんだか周囲の女性達からの視線が熱い。
冷たいよりはいいけれど、なんで熱いのかしら?
「……さっきから欲望駄々洩れだぞ、シラユキ。戦いが続いたせいで、興奮が冷めないのか?」
「というよりは、一度操られて吹っ切れたというか、なんというか……」
「ふむ……後遺症では、ないのだな?」
「その心配はないわ。試してみる?」
「っ!? きょ、今日はもういい!」
「フフッ」
名残惜しいがそろそろみんなを帰らせよう。私もなんだかんだで疲れちゃったし。
メアを立たせると、シェリーが何かに気付いたようだ。
「む? 上が騒がしいな……。この騒ぎだ。誰かが通報したか」
「ああ、領主軍がやっときたのね。呼んでも全然来ないし、遅すぎて忘れていたわ」
「シラユキが呼んだのか? いつの間に……」
私は天井に指をさして説明する。
「ほら、氷の柱を作り出したでしょ? あれ、屋根を突き抜けて空高くまで伸ばしたのよ。街全体から見えるようにね。……夕日に照らされてさぞかし目立ったことでしょうね」
「……なるほど、あの柱にはそんな意味も込められていたのか。そう考えると、確かに遅かったな」
「まあこいつらが、街に対して結構根深く刺さっていたから。手続きに時間がかかったのかもしれないわね」
「かも、しれんな。やれやれ、コレは後始末も大変そうだ。……よし! 全員一列に並んで私についてこい! 子供たちは真ん中へ。シラユキは殿を頼む」
「任せて」
その後屋敷を出たところで、屋敷を包囲し警戒していた領主軍と鉢合わせするも、シェリーとメアの2人は顔が広く、トラブルもなく話が進んだ。
結局ゼルバは、一旦メアが預かることとなり、ギルドの牢屋に入れておくとのこと。
領主軍から事情聴取を受けることになったが、シェリーとメアの二人が率先して受けるとのことで、私は今日の所は帰って休んでいいそうだ。クエスト完了かしら?
囚われていた女性達や子供たち、リリちゃんも一度ギルドに寄ってから帰宅するとのことで、リリちゃんと離れるのはお互いに、非常に惜しんだ。なので、明日の適性審査の後に会う約束をしてお別れした。
「魔法使いになるから、応援しててね!」
リリちゃんカワイイ。応援しているわ、心からね。
長引きそうなシェリーには泊っている宿は伝えておいた。用事があれば明日にでも連絡があるだろう。
というか一番暴れまわったの私だし、呼ばれないなんてことは絶対ないわね。最悪朝一で呼び出される可能性だってある。
……今日は早く帰って寝よう。
そのまま買い物もせず、ロイヤルに直帰した私は、夕食やお風呂も早めに切り上げ、ベッドに飛び込んだ。
「今日は本当に、色々あったなぁ……。イベントてんこ盛りだったなぁ……。こんなに濃ゆい一日は、もうきっとないわぁー。はあぁ、疲れたぁ……むにゃ」
心地よい微睡に落ちていく。
こうして私の、長い長い1日は、ようやく終わりを迎えた。
『そのセリフはフラグっていうのよ、マスター』
奴の金庫には、さすが貿易を総括する闇ギルド! と言いたくなる量のお宝が詰まっていた。
大量の金貨に、多様な属性の魔石達。と言ってもほとんどは小型で、中型は数個程度だったけど。まぁこの世界の人たちの戦闘力では、中型でもお宝に違いない。
そして極め付けはマジックバッグ(中)! しかも見た目は肩掛け鞄タイプ。今までのマジックバッグ(小)は、簡単に入るサイズをまとめると50キロ~400キロと言ったところか。
初期の1個に、道具屋での購入品、そしてオークの集落で得た遺品の計3個。内容量はそれぞれが200キロ、100キロ、80キロくらいね。
それが今回の(中)は一気に800キロ! これは儲け物だったわね。あとは細々とした宝石類に、この大陸では珍しい異国の素材、例の御方からの指示書多数。と言ったところね。
ルンルン気分で地下の牢屋へと向かった。道すがら、シェリーにボコられたと思しき奴らが転がっているが、加減されなかったのか見ていて痛々しい。
目的のメアリースが目前に迫っているのだ。余計なことを考える暇がないのだろうし、そんなシェリーを邪魔する奴が悪い。
「到着ーっと」
シェリーもリリちゃんも、囚われの人達とお話をしているみたい。
牢屋の中には子供達もいるし、メアリースはシェリーの前にいる彼女ね。
……胸が凄く大きい!!!
この大きさは狙われても致し方なしね。うん、納得。
あら? もしかして開けられないのかしら?
「シェリー、どうしたの?」
「ああ、シラユキか。どうやらカギがないようなんだ。ここにいた連中は持っていないみたいだし、しまったな。気絶させる前に問いただすべきだった。無理に壊してトラップがあっても敵わんしな……」
「それならちょうど良いのがいるわ」
後ろについてきているゴーレムもどきを見やる。
「ここの鍵はどこに?」
「ここにあります」
腰のポーチ……恐らくマジックバッグから鍵を取り出した。ああ、まだ何か持ってるのね。あとでそのポーチも貰っておきましょうか。
「トラップはあるかしら?」
「かぎをつかえばもんだいありません」
「らしいわ」
鍵を掴み、シェリーに投げ渡す。
「ああ、助かる」
鍵を使い扉を開け、シェリーは全員の手錠を外していった。子供達はリリちゃんを交えて抱き合っているし、囚われの女性たちも泣いて喜んでいる。
……うん、最初に運ばれるだけあって、みんな綺麗でカワイイわね。少しくらいならお触りしても良いかしら?
『フラッ』とそちらに吸い寄せられそうになったが、呼び止められてしまう。
「シラユキ、今日は本当にありがとう。私たちの命を救ってくれたばかりか、ここの鎮圧も手伝ってくれた。君なしでは彼女たちを救出することはできなかっただろう」
「あら、良いのよ。元々私にとってもメリットがあったし、オークから助ける事が出来たのは偶然よ」
「君ならそう言うと思っていたよ。その上で厚かましいことをお願いするようで申し訳ないのだが、彼女の首輪はなんとか出来るだろうか?」
「うん?」
シェリーの視線の先、メアリースの首輪を見る。黒い靄が漂っているわね。どれどれ……さっきのと同系統かな?
*********
名前:呪いの沈黙の首輪
効果:装着者の声を封じる。
呪われており、未装着状態で触れると強制装着される。外すには専用の鍵が必要となる。
*********
「ふぅん……あの首輪の鍵はどこ?」
「あのおかたがおもちです」
「そ」
そんなことだろうと思ったわ。つまり、今ここにはないわけだ。
でも、文字化けした『隷属の首輪』に比べたら、生易しい物で良かったわね。呪われてるけど。
「『浄化』『魔法解除』」
黒い靄が消え、同時に『カチッ』と音が鳴る。彼女の首から取り外してみせると、メアリースは驚いた顔をしていた。
「浄化に魔法解除まで……貴女は聖女様ですか?」
「聖女じゃなくても浄化は出来るわ」
『魔法解除』は『浄化』と同じく神聖魔法の一つで、要求される魔法スキル値は55。
聖女と賢者、精霊使い、大賢者専用の魔法だ。4つもあると専用感はあんまりないけど。
オークの集落を吹き飛ばした後、寝てるシェリー達に回復や『浄化』をかけていたらスキルが上がり使えるようになった。
効果は文字通り『魔法効果を解除する』というもので、『人工で作られた魔法』及び『魔道具』がその対象となる。
魔道具の解除には『作成者のDEX、INT、MNDを上回る』という要求がされるが、今の私には苦ではない。
全てを下回れば失敗し、どれかが上回れば確率で成功するが、失敗すると一時的にステータス減少のペナルティが起きる。全て上回れば失敗はなくなる。
今のところ2回連続で成功しているが、恐らくあの御方のステータスを現時点で超えているのだろう。この先のことを考えると、とても安心できた。
「メア。シラユキは色々と規格外でな。言っていることは本当なのだろうが、細かく確認すると常識の違いに打ちのめされるぞ。込み入った話はまた今度にしよう。な?」
「え、ええ……わかったわ」
「あ、この首輪面白そうだから貰ってもいいかしら?」
「む。何に使うか知らないが、悪用はするなよ」
「しないわよ。それに黙らせるなら、ココで塞ぐわ」
「……ッ!」
自分の唇をツンツンする。先ほどの一幕を思い出したのか、シェリーが顔を背けた。カワイイ反応するわね。
メアリースは不思議そうな顔をしている。
「シェリー、どうしたの?」
「……なんでもない」
「フフッ」
それにしても彼女がメアリースね。おっとりとした顔付きなのに、大層な武器をお持ちで……!
これは男を惑わす凶器ね。そりゃあの御方とやらに目を付けられるわよね。
私だって今、すごく触りたいもの!
そんな揺れる凶器を凝視していると、ふと隣から視線を感じた。ニヤニヤしたシェリーだった。
シェリーは視線が合うと、彼女はメアリースの背後に回り込む。
「さて、メアリース。シラユキにはとても返しきれない借りが出来てしまったな?」
「え、そ、そうね。感謝してもしきれないくらいよ。私にできることなら何だってサポートしてあげたいわ」
「ん? 今何でもするって言ったよね?」
両手をワキワキとさせる。
飢えた獣の前で『何でもする』は禁句なのよ?
「あ、はい。私にできることであればですが……」
「だ、そうだぞ? シラユキ」
「それじゃあ遠慮なく!」
「え、ええっ? シラユキさん? ま、待ってくださ……ひゃあああ!!」
しばらく凶器に埋もれた。
◇◇◇◇
「うーん、メアのコレを枕にしたい。けど、シェリーのお尻も捨てがたい。でも、リリちゃんを抱き枕にしたい……」
堪能し終えたが、まだ両手は掴んだままだ。うん、名残惜しすぎて手放せない。
メアリース……ううん、メアって呼んでいいんだって。
メアは顔を真っ赤にしつつも、こちらに身を委ねている。不思議なことに初対面なのに嫌がられないせいか、遠慮なく揉んでしまった。
仕方ないよね。魔性の凶器なんだもの。なんだか周囲の女性達からの視線が熱い。
冷たいよりはいいけれど、なんで熱いのかしら?
「……さっきから欲望駄々洩れだぞ、シラユキ。戦いが続いたせいで、興奮が冷めないのか?」
「というよりは、一度操られて吹っ切れたというか、なんというか……」
「ふむ……後遺症では、ないのだな?」
「その心配はないわ。試してみる?」
「っ!? きょ、今日はもういい!」
「フフッ」
名残惜しいがそろそろみんなを帰らせよう。私もなんだかんだで疲れちゃったし。
メアを立たせると、シェリーが何かに気付いたようだ。
「む? 上が騒がしいな……。この騒ぎだ。誰かが通報したか」
「ああ、領主軍がやっときたのね。呼んでも全然来ないし、遅すぎて忘れていたわ」
「シラユキが呼んだのか? いつの間に……」
私は天井に指をさして説明する。
「ほら、氷の柱を作り出したでしょ? あれ、屋根を突き抜けて空高くまで伸ばしたのよ。街全体から見えるようにね。……夕日に照らされてさぞかし目立ったことでしょうね」
「……なるほど、あの柱にはそんな意味も込められていたのか。そう考えると、確かに遅かったな」
「まあこいつらが、街に対して結構根深く刺さっていたから。手続きに時間がかかったのかもしれないわね」
「かも、しれんな。やれやれ、コレは後始末も大変そうだ。……よし! 全員一列に並んで私についてこい! 子供たちは真ん中へ。シラユキは殿を頼む」
「任せて」
その後屋敷を出たところで、屋敷を包囲し警戒していた領主軍と鉢合わせするも、シェリーとメアの2人は顔が広く、トラブルもなく話が進んだ。
結局ゼルバは、一旦メアが預かることとなり、ギルドの牢屋に入れておくとのこと。
領主軍から事情聴取を受けることになったが、シェリーとメアの二人が率先して受けるとのことで、私は今日の所は帰って休んでいいそうだ。クエスト完了かしら?
囚われていた女性達や子供たち、リリちゃんも一度ギルドに寄ってから帰宅するとのことで、リリちゃんと離れるのはお互いに、非常に惜しんだ。なので、明日の適性審査の後に会う約束をしてお別れした。
「魔法使いになるから、応援しててね!」
リリちゃんカワイイ。応援しているわ、心からね。
長引きそうなシェリーには泊っている宿は伝えておいた。用事があれば明日にでも連絡があるだろう。
というか一番暴れまわったの私だし、呼ばれないなんてことは絶対ないわね。最悪朝一で呼び出される可能性だってある。
……今日は早く帰って寝よう。
そのまま買い物もせず、ロイヤルに直帰した私は、夕食やお風呂も早めに切り上げ、ベッドに飛び込んだ。
「今日は本当に、色々あったなぁ……。イベントてんこ盛りだったなぁ……。こんなに濃ゆい一日は、もうきっとないわぁー。はあぁ、疲れたぁ……むにゃ」
心地よい微睡に落ちていく。
こうして私の、長い長い1日は、ようやく終わりを迎えた。
『そのセリフはフラグっていうのよ、マスター』
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる