29 / 42
#04 嬌飾の仮面【ストレガドッグ】
第29話
しおりを挟む
「なんでいつもそうなんだよ……」
今朝は久々に最高の目覚めだった。こんなに気分が良かったのはいつ振りだろうか。
きっと、今までずっと直隠しにしてきた思いの内を吐き出したからだろう。
「神様はどうしていつも、俺にこんな残酷な選択を迫るんだよ……」
それと同時に、最悪の知らせをクリシスから受け取っていた。
メッセージを見た途端に床へと頽れる。
こんなに最悪な気分となったのは久しぶりだ。
砂漠のように枯れ果ててしまった涙が出ない代わりに嗚咽が漏れる。
「なにが『ファンタズマの痕跡となるものは処分せよ』だ、仮にも国の正義と秩序を司る行政機関だろ。それとも俺みたいな犯罪者を雇うような組織なら、たった一人の『一般市民』を殺したとしても平気だとでも思ってやがるのか……」
不幸中の幸いと言うべきか、その対象となった少女はここにはいない。
彼女は気になることがあると、乾いた制服を纏って先に家を出ていた。
それから軽く一時間程、俺は床を見つめたまま考えた。
考えに考えて考えた。
この指令に逆らう方法と、彼女を殺すことを天秤に掛けて。
逆らえば、待っているのは俺の『死』だ。
死ぬこと自体に躊躇いはない、けれどこのままむざむざと殺されれば、残された『妹』もまた死ぬことになるだろう。
それだけはなんとしてでも阻止しなければならない。
「結局、残された手段は一つだけか……」
組織の制約という糸によって操られた愚かな傀儡が立ち上がる。
「……行ってきます。楓花……」
制服の下に完全武装を忍ばせた俺は、暗殺者には鬱陶しい白日へ舌打ちをしながら家を出た。
◇ ◇ ◇
標的の居場所が判然としない以上、手当たり次第に探すしかない。
休日の空いた電車に揺られて学院の屋上を訪れる。
温い春の風が舞い込むその場所は、先日の梅野との戦闘による傷跡が未だ色濃く残されていた。
「クリシス、本当に奴はこの辺りにいるのか?」
部活動で比較的人の気配のある学院を眼下に、俺は組織の知能をたる境界線の観測者を呼びつける。
『はい、監視カメラ上のデータと申請された私の衛生写真から、東京都内千代田区周囲に居ることは観測されていました』
「チッ、相変わらず精度が低いな……」
『お言葉ですが、六階位様の権限ではこれが限界ですので……』
六階位、その名の通り組織で六番目に位置する俺に与えられた権限は限られている。
所詮下から数えた方が早い程度の信頼関係など無いに等しいことなのだろう。
「次の衛星写真の使用許可時間は?」
『今から申請して約八時間後です』
「つまり十八時かよ……精度もあまり良くないくせにあいっ変わらず遅いなぁ。それに俺よりも急ぎの用事の奴なんてホントにそんないるのかよ」
『日本に上陸したとされる国際指名手配犯の捜索が一つ、行方不明となった政治家のご子息の捜索が一つ、あとは猫の捜索が一つ』
「は?猫、だと」
『はい、記録にはそう記載がされております……』
仮にも国民の血税によって積み上げられた国家資産を割いて作成されたスーパーコンピューター。それをたかだか猫一匹の捜索に使うだと?
冗談にしては質が悪すぎる……という俺の意図を汲み取ったらしく、クリシスは機械に似つかないしどろもどろな様子で口籠る。
「……申請したのは九階位様です。何でも本業の方で飼育している『猫』が逃げ出したらしく……急遽申請されたとのことで……」
「……」
錆び付いた金網フェンスにかけた指に力が籠る。
殺すと決めた以上、この決意が揺らぐよりも先に早く決着をつけたい。
その思いが無心に表れていることに、俺自身気づいていなかった。
「まぁいい、この近辺まで絞れている以上、奴が学院にいる可能性が高いことに変わりは無い。あとは具体的な居場所だが────」
「お、こんなところ何やってんだ?バーンアウト君」
ヘラヘラと諂う声が後ろから投げかけられる。
振り返るとそこには、先日とほとんど同じシチュエーションで現れた梅野達が居た。
相も変わらず二カップルの組み合わせにウンザリする。
幸いなことに会話が聞かれた様子ではなかったとはいえ迂闊だった。熟考するあまり気づかなかったことに加え、高いところから探せるなどと安直な考えに先走った末路がこれとはな。
「休みの日にまで学校とは熱心だなぁ、感心しちゃうよ」
ふざけた梅野の態度に残りの三人がケラケラ笑う。
照らし合わせたようなその態度と、不気味に揺らぐ爛々とした瞳が俺を見ているようで見ていない。差し詰め昨日もらったブツでも使って遊んでいたのだろう。
「そういうお前達こそこんなところで何してんだ?部活動をしているようには見えないが?」
本当はこいつらが何をしていたかくらい理解していた。
梅野の彼女、確か千野とか言った少女の制服が少し開けて皺となっており、その空いた谷間に球粒の汗が流れ落ちる。男の方も春の肌寒い陽気にしては汗だくの様子。
項に纏わりついたオスメス同士の匂いが風に乗って押し寄せる。鼻が曲がりそうだ。
「なーに、ちょっとした課外授業みたいなものさ」
梅野が千野を抱き寄せると「いやんっ……」なんて高校生らしからぬ嬌声を漏らす。
そういうのは学院じゃなくてどっかのホテルとかでやってくれねーかな。
「そうなんだ。じゃあ俺は他にやることあるから」
コイツらにも後で色々と聞かないとならないことがあるにせよ、今の最優先事項は他にある。苛立ちを押し殺しながら梅野達の横を通り抜けようとする。
ガツンッ!!
いきなり側頭部の辺りに拳が飛んできた。
何の脈絡も無い暴力に、流石の俺も防ぐのがやっとで地面へと押し倒される。
「待てよ、バーンアウト君」
倒れた身体の上に巨体が跨り、春の陽気を遮った。
「どうして編入生の、それも魔力も碌に扱うことのできないバーンアウト風情が俺が話している最中に勝手な行動してやがるのかなぁ!えぇ!?おい」
流星のような連打が顔面目掛けて振り落とされる。
振りほどこうにもガッシリ固められた身体は逃げ出すことを赦されず、両腕のガードの上から容赦のない一撃が次々に襲い掛かる。
「男の癖にガードばっかしてダッサ」
「そうだそうだ、堂々と殴り合えよ」
千野を含めた女共が俺の両手を取って地面に抑えつけられた。丁度、キリストと同じような状態だ。おまけにクスリの影響らしく彼女達の手は大の大人以上の腕力を発揮していた。
「てめぇらふざけやがって、こんなことして一体何の意味がある……ッ」
幾ら女とはいえ全体重を掛ければその負荷は優に五十キロを超える。最早俺に抵抗する手段は残されていない。無情にも殴られ続ける俺の無様な姿に梅野が嗤う。
「意味なんてねぇよ。ただお前のような魔力も扱えないゴミみたいな奴がいるだけで虫唾が走るんだよ」
魔力も扱えないゴミ。
魔力を扱えない奴はゴミなのか?
それはつまり俺や俺の妹は生きている価値がないって言いたいのか?
身体の中で何かが切れる音がした。
『ダメです。六階位様』
殺しのスイッチが入った俺に気付き、クリシスが呼び止める、
『仮にも学院に通う身として標的以外の学院生は殺してはならない。そういった契約となっているはずです』
「フーッ……フーッ……フーッ……!」
『作戦の失敗は貴方様の『死』を意味します。それに彼らは重要な薬の仲介人の可能性が高いと組織に連絡したのは六階位様、貴方自身です。どうかここは御辛抱を』
殺しのスイッチに手を置いた俺の心情を読み取り、最適解にとれる発言で沈静化を図る。
だからといってハイそうですかと言える状況ではない。
公私混同しかけている間にも三発は貰っているのだから。
「この前の威勢はどうした?!えぇ、おい。所詮は飼い主の純潔の黒獅子が居なければこの程度かよ。この、このッ!」
その後も何も語らない俺のことを何度も殴打する音が耳朶に届く。
妹のために傀儡となった無表情なサンドバッグを、狂気に歓喜する傀儡共がケタケタと、何度も何度も、何度も。何度も。
今朝は久々に最高の目覚めだった。こんなに気分が良かったのはいつ振りだろうか。
きっと、今までずっと直隠しにしてきた思いの内を吐き出したからだろう。
「神様はどうしていつも、俺にこんな残酷な選択を迫るんだよ……」
それと同時に、最悪の知らせをクリシスから受け取っていた。
メッセージを見た途端に床へと頽れる。
こんなに最悪な気分となったのは久しぶりだ。
砂漠のように枯れ果ててしまった涙が出ない代わりに嗚咽が漏れる。
「なにが『ファンタズマの痕跡となるものは処分せよ』だ、仮にも国の正義と秩序を司る行政機関だろ。それとも俺みたいな犯罪者を雇うような組織なら、たった一人の『一般市民』を殺したとしても平気だとでも思ってやがるのか……」
不幸中の幸いと言うべきか、その対象となった少女はここにはいない。
彼女は気になることがあると、乾いた制服を纏って先に家を出ていた。
それから軽く一時間程、俺は床を見つめたまま考えた。
考えに考えて考えた。
この指令に逆らう方法と、彼女を殺すことを天秤に掛けて。
逆らえば、待っているのは俺の『死』だ。
死ぬこと自体に躊躇いはない、けれどこのままむざむざと殺されれば、残された『妹』もまた死ぬことになるだろう。
それだけはなんとしてでも阻止しなければならない。
「結局、残された手段は一つだけか……」
組織の制約という糸によって操られた愚かな傀儡が立ち上がる。
「……行ってきます。楓花……」
制服の下に完全武装を忍ばせた俺は、暗殺者には鬱陶しい白日へ舌打ちをしながら家を出た。
◇ ◇ ◇
標的の居場所が判然としない以上、手当たり次第に探すしかない。
休日の空いた電車に揺られて学院の屋上を訪れる。
温い春の風が舞い込むその場所は、先日の梅野との戦闘による傷跡が未だ色濃く残されていた。
「クリシス、本当に奴はこの辺りにいるのか?」
部活動で比較的人の気配のある学院を眼下に、俺は組織の知能をたる境界線の観測者を呼びつける。
『はい、監視カメラ上のデータと申請された私の衛生写真から、東京都内千代田区周囲に居ることは観測されていました』
「チッ、相変わらず精度が低いな……」
『お言葉ですが、六階位様の権限ではこれが限界ですので……』
六階位、その名の通り組織で六番目に位置する俺に与えられた権限は限られている。
所詮下から数えた方が早い程度の信頼関係など無いに等しいことなのだろう。
「次の衛星写真の使用許可時間は?」
『今から申請して約八時間後です』
「つまり十八時かよ……精度もあまり良くないくせにあいっ変わらず遅いなぁ。それに俺よりも急ぎの用事の奴なんてホントにそんないるのかよ」
『日本に上陸したとされる国際指名手配犯の捜索が一つ、行方不明となった政治家のご子息の捜索が一つ、あとは猫の捜索が一つ』
「は?猫、だと」
『はい、記録にはそう記載がされております……』
仮にも国民の血税によって積み上げられた国家資産を割いて作成されたスーパーコンピューター。それをたかだか猫一匹の捜索に使うだと?
冗談にしては質が悪すぎる……という俺の意図を汲み取ったらしく、クリシスは機械に似つかないしどろもどろな様子で口籠る。
「……申請したのは九階位様です。何でも本業の方で飼育している『猫』が逃げ出したらしく……急遽申請されたとのことで……」
「……」
錆び付いた金網フェンスにかけた指に力が籠る。
殺すと決めた以上、この決意が揺らぐよりも先に早く決着をつけたい。
その思いが無心に表れていることに、俺自身気づいていなかった。
「まぁいい、この近辺まで絞れている以上、奴が学院にいる可能性が高いことに変わりは無い。あとは具体的な居場所だが────」
「お、こんなところ何やってんだ?バーンアウト君」
ヘラヘラと諂う声が後ろから投げかけられる。
振り返るとそこには、先日とほとんど同じシチュエーションで現れた梅野達が居た。
相も変わらず二カップルの組み合わせにウンザリする。
幸いなことに会話が聞かれた様子ではなかったとはいえ迂闊だった。熟考するあまり気づかなかったことに加え、高いところから探せるなどと安直な考えに先走った末路がこれとはな。
「休みの日にまで学校とは熱心だなぁ、感心しちゃうよ」
ふざけた梅野の態度に残りの三人がケラケラ笑う。
照らし合わせたようなその態度と、不気味に揺らぐ爛々とした瞳が俺を見ているようで見ていない。差し詰め昨日もらったブツでも使って遊んでいたのだろう。
「そういうお前達こそこんなところで何してんだ?部活動をしているようには見えないが?」
本当はこいつらが何をしていたかくらい理解していた。
梅野の彼女、確か千野とか言った少女の制服が少し開けて皺となっており、その空いた谷間に球粒の汗が流れ落ちる。男の方も春の肌寒い陽気にしては汗だくの様子。
項に纏わりついたオスメス同士の匂いが風に乗って押し寄せる。鼻が曲がりそうだ。
「なーに、ちょっとした課外授業みたいなものさ」
梅野が千野を抱き寄せると「いやんっ……」なんて高校生らしからぬ嬌声を漏らす。
そういうのは学院じゃなくてどっかのホテルとかでやってくれねーかな。
「そうなんだ。じゃあ俺は他にやることあるから」
コイツらにも後で色々と聞かないとならないことがあるにせよ、今の最優先事項は他にある。苛立ちを押し殺しながら梅野達の横を通り抜けようとする。
ガツンッ!!
いきなり側頭部の辺りに拳が飛んできた。
何の脈絡も無い暴力に、流石の俺も防ぐのがやっとで地面へと押し倒される。
「待てよ、バーンアウト君」
倒れた身体の上に巨体が跨り、春の陽気を遮った。
「どうして編入生の、それも魔力も碌に扱うことのできないバーンアウト風情が俺が話している最中に勝手な行動してやがるのかなぁ!えぇ!?おい」
流星のような連打が顔面目掛けて振り落とされる。
振りほどこうにもガッシリ固められた身体は逃げ出すことを赦されず、両腕のガードの上から容赦のない一撃が次々に襲い掛かる。
「男の癖にガードばっかしてダッサ」
「そうだそうだ、堂々と殴り合えよ」
千野を含めた女共が俺の両手を取って地面に抑えつけられた。丁度、キリストと同じような状態だ。おまけにクスリの影響らしく彼女達の手は大の大人以上の腕力を発揮していた。
「てめぇらふざけやがって、こんなことして一体何の意味がある……ッ」
幾ら女とはいえ全体重を掛ければその負荷は優に五十キロを超える。最早俺に抵抗する手段は残されていない。無情にも殴られ続ける俺の無様な姿に梅野が嗤う。
「意味なんてねぇよ。ただお前のような魔力も扱えないゴミみたいな奴がいるだけで虫唾が走るんだよ」
魔力も扱えないゴミ。
魔力を扱えない奴はゴミなのか?
それはつまり俺や俺の妹は生きている価値がないって言いたいのか?
身体の中で何かが切れる音がした。
『ダメです。六階位様』
殺しのスイッチが入った俺に気付き、クリシスが呼び止める、
『仮にも学院に通う身として標的以外の学院生は殺してはならない。そういった契約となっているはずです』
「フーッ……フーッ……フーッ……!」
『作戦の失敗は貴方様の『死』を意味します。それに彼らは重要な薬の仲介人の可能性が高いと組織に連絡したのは六階位様、貴方自身です。どうかここは御辛抱を』
殺しのスイッチに手を置いた俺の心情を読み取り、最適解にとれる発言で沈静化を図る。
だからといってハイそうですかと言える状況ではない。
公私混同しかけている間にも三発は貰っているのだから。
「この前の威勢はどうした?!えぇ、おい。所詮は飼い主の純潔の黒獅子が居なければこの程度かよ。この、このッ!」
その後も何も語らない俺のことを何度も殴打する音が耳朶に届く。
妹のために傀儡となった無表情なサンドバッグを、狂気に歓喜する傀儡共がケタケタと、何度も何度も、何度も。何度も。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる