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紫電の王《バイオレットブリッツ》
紫電の王《バイオレットブリッツ》32
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「ん……」
差し込む朝日の眩しさに顔を歪ませながら俺はゆっくりと目を開いた。
ここは確か、丘の上の自宅。さらに言うと二階にある自室のベットの上だ。
別におかしなことは無い、単に自宅のベッドで寝ているだけだからな。
「うッ!?」
身体を起こそうとした瞬間右肩に激痛が走って俺は咄嗟に左腕で抑えようとしたがその左腕が無い。
今日はたまたま義手を外して寝ていたというわけではない。
そうだ、左腕は俺が廃工場でベルゼと戦闘した時に壊されたんだったな。
と納得した俺は、数秒固まった。
俺が廃工場でベルゼと戦った…?
さっき激痛の走った右肩を見ると、そこには決して丁寧とは言えないながらもしっかりと巻かれた包帯が目に留まった。
ようやくそこで自分がベルゼとの戦闘後に倒れたことに気づいた。
それにしても、誰がここまで運んで治療してくれたんだ?
混乱している記憶を俺は整理していく。
そもそもなんで俺はベルゼと戦闘なんかしていたんだ?
理由なんかなければ俺は「黙示録の瞳」を持っている奴なんかと戦闘したりしない。
何故かは今の自分を見ればよく分かる。死ぬ可能性が十分あるからだ。
てことはなにか理由があったってことだよな?
何だっけ?なにか重要なことだった気がするんだが……
考えるが答えは出てこなかった。何日寝ていたか分からないが、多分腹が減っているせいで頭に血が回っていないんだろう。
考え事は朝食を食ってからだな、それにセイナの分も作らないといけないし。
と考えたところで俺はハッした。
そうだセイナ!アイツがベルゼに攫われて俺は助けに廃工場に行ったんだった!?
忘れていた記憶が俺の頭の中に一気に流れ込んできたことで酷い頭痛が襲ってきたが、そんなことよりもセイナはどこに────
とベッドから起き上がって身体を起こそうとしたところで右の太腿辺りに何か重みがあることに俺は気づいて視線をそっちに向けた。
そこには一人の少女が可愛らしい寝顔でスヤスヤと穏やかな寝息を立てていた。
「セ、セイナッ!?」
ベッドの淵にもたれかかる様に身体を預けて俺の太腿を枕代わりにして寝ていたいつもの私服姿の格好をしたセイナがいたことに今更気づいて驚きのあまりベッドから転げ落ちそうになったが、それではセイナを起こしてしまうと思った俺はギリギリで飛び起きる動作を抑えることができた。
セイナの顔を再び覗き込んだが、良かった。起こしてはないみたいだった。
にしても————
俺はその寝顔をまじまじと見つめた。
普段は絶対に見せないその穏やかな表情は本当に17歳の少女そのものだった。
窓から差し込む朝日がそんなセイナを照らし、その透き通るような黄金色の金髪は神々しく輝いていた。
普段の口調とプロ級の戦闘技術さえ無ければホントに可愛いなコイツは……
そう思ってから、俺はまだ残っている右腕でセイナの頭を優しくなでてあげた。
「助けてくれてありがとうな……」
倒れた俺をここまで運んで治療までしてくれたのであろうセイナを起こさないように静かにそう言いうと。
「ん……」
あっ起こしちまったか……
頭を撫でていた手を反射的に引っ込める。
「ん……んぅー」と両手を上げて伸びをしてからセイナは右手を丸めるように拳を作って自分の目をぐるぐると擦り始めた。
その姿はまるでペルシャ猫がグルーミングしているかのように愛くるしいものだった。
「あれ、アタシったらこんなところで寝ちゃったのかしら……」
セイナはまだ少し寝ぼけているのか、独り言を呟きながら立ち上がろうとしたところで。
「————!」
起きていた俺と目が合った。
ブルーサファイアの瞳に包帯姿の俺が映る。
だが、なぜだろう?セイナはまんまると見開いて瞳で俺を見つめたまま微動だにしない。
よく見ると口元がわなわなと動いていた。
「よ、よう……おはよう……」
なにか嫌な空気を感じた俺は背中にへばりつくような変な汗を流しながら、歯切れ悪くセイナに挨拶した。
挨拶を返すことなくセイナが少し俯いて顔の表情が見えなくなる。
「————たな?」
「へっ?」
な、なんだって?小声過ぎて聞き取れなかったぞ。
「見たなッ!!」
「ひっ!?」
な、な、な、な、なにをですか!?セイナお嬢様!?
「アタシの寝顔見たなッッ!!」
「ええっ!?そんなこと!?」
「そんなことってなによ!看病してやったのにこの恩知らず!感電して死ねッッ!!!!」
そのあと、丘の上の一軒家から一人の男の叫び声が聞こえてきたのは言うまでもなかった。
『イギリスケンブリッジ大学の襲撃からもう三週間が経ち、街の人々は……』
「……」
「……」
リビングでテレビのニュースをつけながら、俺が用意した朝食のソーセージ&目玉焼きプレートとトーストしたパンを、少女こと「セイナ・A・アシュライズ」はぶっきらぼうな面のまま無言で食べていた。そんなセイナの正面のテーブルに座って俺も自分の用意した分の朝食を食べてはいるが、一度もこちらと顔を合わせてくれない不機嫌なセイナがずっと気になってしまい、正直味を感じている余裕が今の俺にはなかった。
なにこれ?デジャブ?
一週間前にもこんなことあった気がするんだけど……
ただ前回と違うところを探すとすれば、それはこの家の有様だ。
確かにこの前もセイナが暴れたせいで家の内部の損害は激しかったが、今回はベルゼ達の襲撃のせいで外部をボロボロにされこの家は、窓ガラスは割れ、外壁は銃痕で傷ついたままだった。
「なあ、そろそろ機嫌直してくれないか?あんなの不可抗力だろ?」
「話しかけないでくれるこの恩知らず。女の子の寝顔を見ておいてそんなことなんて言うなんて最低だわ」
セイナは俺からプイッと顔を背けながらもぐもぐとトーストしたパンをかじっていた。
俺は心の中でため息をついた。
気まずい……
今朝の件もそうだけど、警視庁の帰りで喧嘩した時のことはまだ解決してはいない。
だから本当だったらイギリスに帰るといったセイナはここにいる必要が無いのだ。
だから尚更気まずい。
どんな顔をして相手を見ればいいのかが分からないのだ。
だがそれは俺だけではなく、どうやらセイナもそうらしい。
今朝の件を怒ってはいるが、その態度は普段のような気丈なものとは違ってどこかもじもじとしていて落ち着きがない。
互いにそのことに触れたくてもどうも切り出すことができずギクシャクしているといった感じだった。
俺はその気まずさに耐えきることができず朝食を食べ終えた食器を片付けるという名目でキッチンに逃げて時間を潰すことにした。
が、そんな時間稼ぎに大して効果は無く、食器の片付けはあっという間に終わってしまいどうしたもんかと悩んだところで。
このままキッチンに立ってても何も解決しないな。
と決心を決めたところで自分用のブレンドコーヒーとセイナ用のアールグレイの紅茶を淹れてからリビングに戻った。
「……」
トレーに乗せた紅茶とコーヒーを無言でテーブルに置いてからセイナの向かい側に俺が座る。
ゆらゆらと香りの良い湯気を立てているティーカップにセイナは一瞬動きを止めてからそれをちらっと一瞥したが、すぐに朝食を食べる動作を再開した。
そんなセイナを尻目に気まずさで正面を凝視できない俺は視線をテレビのニュースに移したが全く内容が入ってこない。
それでも見てる振りを続けながら本題をどう切り出すか様子を伺っていた俺は視線をテレビに向けたままコーヒーカップを右手で掴もうとしたが。
あれ————?
ティーカップが掴めない?この辺に置いたはずなんだけど……
と視線をテーブルに戻すと何故かコーヒーカップをセイナが両手で持って中身をまじまじと見ていた。
「おまっそれ!?」
間違えたのか!?とも一瞬思ったがどうやらそういうことでは無いらしい。
セイナは俺の制止を聞かずにあろうことかそのブレンドコーヒーをそのまま一口飲んでしまった。
一週間前にセイナが嫌いだと言っていたそのコーヒーを。
「あれ……?」
一口コーヒーを飲んだセイナはブルーサファイアの瞳をパチパチと大きく見開き、カップからその薄いピンクの唇を離して驚きの声を上げた。
「思ってたより全然美味しい」
砂糖もミルクも入っていない珈琲をセイナはそのまま美味しそうに味わって飲んでいた。
その様子に一瞬呆気に取られていた俺はハッとしてからセイナに聞いた。
「セイナ、お前コーヒーは————」
「好きじゃないわよ。ただ…」
セイナは一呼吸置いてから。
「こ、この前淹れてくれたコーヒーがどんな味かちょっと気になっただけよ!別になんか深い意味があるわけじゃないわよ!へ、変な勘違いしないでよね!?」
セイナは大げさに俺から視線を外して早口にそう言ってから少し顔を赤らめた。
どうやらこの前コーヒーを飲まなかった件に対してのセイナなりの謝罪を含んだ意思表示ということらしい。
恐らく素直にコーヒーを出してと言えずに色々考えた末の行動だったのだろう。恥ずかしさあまり顔はリンゴのように真っ赤に染まっていた。
「そうか……」
俺はそれに少しだけ微笑んでからセイナの方に置いてあったティーカップを手に取って口に運んだ。
「その、色々と申し訳なかった」
そう言ってからフォルテはアタシに深々と頭を下げた。
リビングでモーニングティーを飲み終えたアタシたちは気まずい空気の中、互いに歯切れ悪くも今回起きた件についてまとめようという話題になんとか持っていくことができた。
そして、警視庁で別れた後のことを互いに確認し合った後に改めてフォルテが「酷いことを言ってしまった」と謝罪したところだった。
「いや、その、アタシも言い方が悪かったわ……ごめんなさい」
アタシもそれに合わせて少し頭を下げる。
喧嘩の際、アタシもフォルテに色々と酷いことを言ってしまったと感じていたので自然に謝罪の言葉が出た。そのおかげで、ここ最近ずっとつっかえていたような心のしこりが取れたような気がした。
「それで、結局どうしてあんなに資金を集める必要があったのよ?」
これまで聞いた話しをまとめると、フォルテは資金を集めるために仕事を昼夜問わず詰め込めるだけ毎日詰め込んでいたらしい。呆れるのがそれをほぼ不眠不休で一週間以上続けていたらしい。
朝は30分仮眠を取ってから朝食を作り、港町の珈琲店で夜の18時まで働く。いったん家に帰ってきて夕食を作ってから、警察関係で回してもらった仕事をこなして日付が変わる頃に港町に帰ってくる。そこから鍛錬と珈琲店の仕込みをしてから仮眠する。という狂ったような生活をしていたらしい。
そんな生活でも疲れを一切見せていなかったフォルテのことをアタシはずっと鍛錬なんかしていないただの労働者程度にしか思っていなかったけど、まさか夜明けにしているとは知らなかった。
どうりで昼間の時間帯でしか鍛錬していないアタシとは一度も出会うことが無かったのね。
「実は……その……借金があって……」
しゃ、借金!?
思わぬ答えに思わずづっこけそうになったけど、態勢をどうにか保ったアタシは気を取り直してフォルテに質問した。
「いくらくらい有るの?」
「金額は……詳しく言えないんだけど……」
「なにそれ?」
言えないほど金額が大きいってことかしら?
1000万くらいかなと考えていたアタシにフォルテは明後日の方向を向いて右手で頬を掻きながら続けた。
「でも、借金の方は心配しなくて大丈夫だ!返す目途は立っているから!ただ…」
「ただ…?」
「借金があるせいで貯金が一切無いんだ」
ガーンという効果音が聞こえてきそうなほどフォルテは片手で両目を覆った。
「まあそのせいで神器探しで今度やる予定だった活動に資金が回らないと困るなと思って少しでも多く稼いでおこうとしてたんだ」
「それならそうと、なんでアタシに言わなかったの?」
「ごめん、自分のせいでセイナを働かせるには申し訳ないと思って…」
「別にしっかりと理由さえ伝えてくれればアタシだって文句は言わなかったわよ」
ため息まじりにそう言ってからアタシは椅子の背もたれに寄りかかった。
「じゃあ、アンタの言っていた今後の資金の為というには嘘じゃないのね?」
「ああ、もちろんだ」
「じゃあ、その手をどけなさい」
目を覆ったままのフォルテにアタシがそう言うと、フォルテは一瞬ビクッと身体を震わせたかのように見えたが、それでも手を離してからアタシの方を見た。
「いい?アタシの目をしっかり見なさい?」
アタシはテーブルから身を乗り出してフォルテの顔をじっくりと覗き込んだ。
額と額が引っ付くくらい近い距離でフォルテの今は黒い右眼を覗き込んでから再び問いかける。
「嘘じゃないのよね?」
「あ、ああ、本当だ…」
その状態のままフォルテを凝視していると眼が少しだけ泳いでいたのに気づいた。
だが、それが別にアタシをだまそうとして言っている瞳ではないと判断してから顔を離した。
「分かったわ、信用する。ただし!」
「ただし?」
「もし嘘だとしたら、そうね……アタシの言うことなんでも一つ聞きなさい!」
「分かった、約束するよ」
フォルテはそう言ってから何故か右手の小指をこちらに立ててきた。
「なんだ?指切り知らないのか?」
「指切り?何それ?」
訝しげな表情でそれを見ていたアタシにフォルテがそれを説明してくれる。
「コイツは、日本式の約束を守るための誓いみたいなもので、やるときは必ず互いの小指を掛け合わせるんだ。セイナも小指を出してみろ」
「こ、こう?」
同じように感じで立てたアタシの小指をフォルテはさっと掴んできてから。
「ゆーびきりげんまん、うーそついたら、はーりせんぼんのーます、指切った」
と日本語で呪文のような言葉を唱えてからアタシの指を離した。
「よし!これで約束は絶対守るからな!」
「うん、破ったらただじゃ置かないからね!」
今日初めて見せた飛び切りの笑顔でそう言ったフォルテにアタシも自分の小指を見つめながらそう返した。
離した小指に残ったフォルテの指の感触を確かめながら。
差し込む朝日の眩しさに顔を歪ませながら俺はゆっくりと目を開いた。
ここは確か、丘の上の自宅。さらに言うと二階にある自室のベットの上だ。
別におかしなことは無い、単に自宅のベッドで寝ているだけだからな。
「うッ!?」
身体を起こそうとした瞬間右肩に激痛が走って俺は咄嗟に左腕で抑えようとしたがその左腕が無い。
今日はたまたま義手を外して寝ていたというわけではない。
そうだ、左腕は俺が廃工場でベルゼと戦闘した時に壊されたんだったな。
と納得した俺は、数秒固まった。
俺が廃工場でベルゼと戦った…?
さっき激痛の走った右肩を見ると、そこには決して丁寧とは言えないながらもしっかりと巻かれた包帯が目に留まった。
ようやくそこで自分がベルゼとの戦闘後に倒れたことに気づいた。
それにしても、誰がここまで運んで治療してくれたんだ?
混乱している記憶を俺は整理していく。
そもそもなんで俺はベルゼと戦闘なんかしていたんだ?
理由なんかなければ俺は「黙示録の瞳」を持っている奴なんかと戦闘したりしない。
何故かは今の自分を見ればよく分かる。死ぬ可能性が十分あるからだ。
てことはなにか理由があったってことだよな?
何だっけ?なにか重要なことだった気がするんだが……
考えるが答えは出てこなかった。何日寝ていたか分からないが、多分腹が減っているせいで頭に血が回っていないんだろう。
考え事は朝食を食ってからだな、それにセイナの分も作らないといけないし。
と考えたところで俺はハッした。
そうだセイナ!アイツがベルゼに攫われて俺は助けに廃工場に行ったんだった!?
忘れていた記憶が俺の頭の中に一気に流れ込んできたことで酷い頭痛が襲ってきたが、そんなことよりもセイナはどこに────
とベッドから起き上がって身体を起こそうとしたところで右の太腿辺りに何か重みがあることに俺は気づいて視線をそっちに向けた。
そこには一人の少女が可愛らしい寝顔でスヤスヤと穏やかな寝息を立てていた。
「セ、セイナッ!?」
ベッドの淵にもたれかかる様に身体を預けて俺の太腿を枕代わりにして寝ていたいつもの私服姿の格好をしたセイナがいたことに今更気づいて驚きのあまりベッドから転げ落ちそうになったが、それではセイナを起こしてしまうと思った俺はギリギリで飛び起きる動作を抑えることができた。
セイナの顔を再び覗き込んだが、良かった。起こしてはないみたいだった。
にしても————
俺はその寝顔をまじまじと見つめた。
普段は絶対に見せないその穏やかな表情は本当に17歳の少女そのものだった。
窓から差し込む朝日がそんなセイナを照らし、その透き通るような黄金色の金髪は神々しく輝いていた。
普段の口調とプロ級の戦闘技術さえ無ければホントに可愛いなコイツは……
そう思ってから、俺はまだ残っている右腕でセイナの頭を優しくなでてあげた。
「助けてくれてありがとうな……」
倒れた俺をここまで運んで治療までしてくれたのであろうセイナを起こさないように静かにそう言いうと。
「ん……」
あっ起こしちまったか……
頭を撫でていた手を反射的に引っ込める。
「ん……んぅー」と両手を上げて伸びをしてからセイナは右手を丸めるように拳を作って自分の目をぐるぐると擦り始めた。
その姿はまるでペルシャ猫がグルーミングしているかのように愛くるしいものだった。
「あれ、アタシったらこんなところで寝ちゃったのかしら……」
セイナはまだ少し寝ぼけているのか、独り言を呟きながら立ち上がろうとしたところで。
「————!」
起きていた俺と目が合った。
ブルーサファイアの瞳に包帯姿の俺が映る。
だが、なぜだろう?セイナはまんまると見開いて瞳で俺を見つめたまま微動だにしない。
よく見ると口元がわなわなと動いていた。
「よ、よう……おはよう……」
なにか嫌な空気を感じた俺は背中にへばりつくような変な汗を流しながら、歯切れ悪くセイナに挨拶した。
挨拶を返すことなくセイナが少し俯いて顔の表情が見えなくなる。
「————たな?」
「へっ?」
な、なんだって?小声過ぎて聞き取れなかったぞ。
「見たなッ!!」
「ひっ!?」
な、な、な、な、なにをですか!?セイナお嬢様!?
「アタシの寝顔見たなッッ!!」
「ええっ!?そんなこと!?」
「そんなことってなによ!看病してやったのにこの恩知らず!感電して死ねッッ!!!!」
そのあと、丘の上の一軒家から一人の男の叫び声が聞こえてきたのは言うまでもなかった。
『イギリスケンブリッジ大学の襲撃からもう三週間が経ち、街の人々は……』
「……」
「……」
リビングでテレビのニュースをつけながら、俺が用意した朝食のソーセージ&目玉焼きプレートとトーストしたパンを、少女こと「セイナ・A・アシュライズ」はぶっきらぼうな面のまま無言で食べていた。そんなセイナの正面のテーブルに座って俺も自分の用意した分の朝食を食べてはいるが、一度もこちらと顔を合わせてくれない不機嫌なセイナがずっと気になってしまい、正直味を感じている余裕が今の俺にはなかった。
なにこれ?デジャブ?
一週間前にもこんなことあった気がするんだけど……
ただ前回と違うところを探すとすれば、それはこの家の有様だ。
確かにこの前もセイナが暴れたせいで家の内部の損害は激しかったが、今回はベルゼ達の襲撃のせいで外部をボロボロにされこの家は、窓ガラスは割れ、外壁は銃痕で傷ついたままだった。
「なあ、そろそろ機嫌直してくれないか?あんなの不可抗力だろ?」
「話しかけないでくれるこの恩知らず。女の子の寝顔を見ておいてそんなことなんて言うなんて最低だわ」
セイナは俺からプイッと顔を背けながらもぐもぐとトーストしたパンをかじっていた。
俺は心の中でため息をついた。
気まずい……
今朝の件もそうだけど、警視庁の帰りで喧嘩した時のことはまだ解決してはいない。
だから本当だったらイギリスに帰るといったセイナはここにいる必要が無いのだ。
だから尚更気まずい。
どんな顔をして相手を見ればいいのかが分からないのだ。
だがそれは俺だけではなく、どうやらセイナもそうらしい。
今朝の件を怒ってはいるが、その態度は普段のような気丈なものとは違ってどこかもじもじとしていて落ち着きがない。
互いにそのことに触れたくてもどうも切り出すことができずギクシャクしているといった感じだった。
俺はその気まずさに耐えきることができず朝食を食べ終えた食器を片付けるという名目でキッチンに逃げて時間を潰すことにした。
が、そんな時間稼ぎに大して効果は無く、食器の片付けはあっという間に終わってしまいどうしたもんかと悩んだところで。
このままキッチンに立ってても何も解決しないな。
と決心を決めたところで自分用のブレンドコーヒーとセイナ用のアールグレイの紅茶を淹れてからリビングに戻った。
「……」
トレーに乗せた紅茶とコーヒーを無言でテーブルに置いてからセイナの向かい側に俺が座る。
ゆらゆらと香りの良い湯気を立てているティーカップにセイナは一瞬動きを止めてからそれをちらっと一瞥したが、すぐに朝食を食べる動作を再開した。
そんなセイナを尻目に気まずさで正面を凝視できない俺は視線をテレビのニュースに移したが全く内容が入ってこない。
それでも見てる振りを続けながら本題をどう切り出すか様子を伺っていた俺は視線をテレビに向けたままコーヒーカップを右手で掴もうとしたが。
あれ————?
ティーカップが掴めない?この辺に置いたはずなんだけど……
と視線をテーブルに戻すと何故かコーヒーカップをセイナが両手で持って中身をまじまじと見ていた。
「おまっそれ!?」
間違えたのか!?とも一瞬思ったがどうやらそういうことでは無いらしい。
セイナは俺の制止を聞かずにあろうことかそのブレンドコーヒーをそのまま一口飲んでしまった。
一週間前にセイナが嫌いだと言っていたそのコーヒーを。
「あれ……?」
一口コーヒーを飲んだセイナはブルーサファイアの瞳をパチパチと大きく見開き、カップからその薄いピンクの唇を離して驚きの声を上げた。
「思ってたより全然美味しい」
砂糖もミルクも入っていない珈琲をセイナはそのまま美味しそうに味わって飲んでいた。
その様子に一瞬呆気に取られていた俺はハッとしてからセイナに聞いた。
「セイナ、お前コーヒーは————」
「好きじゃないわよ。ただ…」
セイナは一呼吸置いてから。
「こ、この前淹れてくれたコーヒーがどんな味かちょっと気になっただけよ!別になんか深い意味があるわけじゃないわよ!へ、変な勘違いしないでよね!?」
セイナは大げさに俺から視線を外して早口にそう言ってから少し顔を赤らめた。
どうやらこの前コーヒーを飲まなかった件に対してのセイナなりの謝罪を含んだ意思表示ということらしい。
恐らく素直にコーヒーを出してと言えずに色々考えた末の行動だったのだろう。恥ずかしさあまり顔はリンゴのように真っ赤に染まっていた。
「そうか……」
俺はそれに少しだけ微笑んでからセイナの方に置いてあったティーカップを手に取って口に運んだ。
「その、色々と申し訳なかった」
そう言ってからフォルテはアタシに深々と頭を下げた。
リビングでモーニングティーを飲み終えたアタシたちは気まずい空気の中、互いに歯切れ悪くも今回起きた件についてまとめようという話題になんとか持っていくことができた。
そして、警視庁で別れた後のことを互いに確認し合った後に改めてフォルテが「酷いことを言ってしまった」と謝罪したところだった。
「いや、その、アタシも言い方が悪かったわ……ごめんなさい」
アタシもそれに合わせて少し頭を下げる。
喧嘩の際、アタシもフォルテに色々と酷いことを言ってしまったと感じていたので自然に謝罪の言葉が出た。そのおかげで、ここ最近ずっとつっかえていたような心のしこりが取れたような気がした。
「それで、結局どうしてあんなに資金を集める必要があったのよ?」
これまで聞いた話しをまとめると、フォルテは資金を集めるために仕事を昼夜問わず詰め込めるだけ毎日詰め込んでいたらしい。呆れるのがそれをほぼ不眠不休で一週間以上続けていたらしい。
朝は30分仮眠を取ってから朝食を作り、港町の珈琲店で夜の18時まで働く。いったん家に帰ってきて夕食を作ってから、警察関係で回してもらった仕事をこなして日付が変わる頃に港町に帰ってくる。そこから鍛錬と珈琲店の仕込みをしてから仮眠する。という狂ったような生活をしていたらしい。
そんな生活でも疲れを一切見せていなかったフォルテのことをアタシはずっと鍛錬なんかしていないただの労働者程度にしか思っていなかったけど、まさか夜明けにしているとは知らなかった。
どうりで昼間の時間帯でしか鍛錬していないアタシとは一度も出会うことが無かったのね。
「実は……その……借金があって……」
しゃ、借金!?
思わぬ答えに思わずづっこけそうになったけど、態勢をどうにか保ったアタシは気を取り直してフォルテに質問した。
「いくらくらい有るの?」
「金額は……詳しく言えないんだけど……」
「なにそれ?」
言えないほど金額が大きいってことかしら?
1000万くらいかなと考えていたアタシにフォルテは明後日の方向を向いて右手で頬を掻きながら続けた。
「でも、借金の方は心配しなくて大丈夫だ!返す目途は立っているから!ただ…」
「ただ…?」
「借金があるせいで貯金が一切無いんだ」
ガーンという効果音が聞こえてきそうなほどフォルテは片手で両目を覆った。
「まあそのせいで神器探しで今度やる予定だった活動に資金が回らないと困るなと思って少しでも多く稼いでおこうとしてたんだ」
「それならそうと、なんでアタシに言わなかったの?」
「ごめん、自分のせいでセイナを働かせるには申し訳ないと思って…」
「別にしっかりと理由さえ伝えてくれればアタシだって文句は言わなかったわよ」
ため息まじりにそう言ってからアタシは椅子の背もたれに寄りかかった。
「じゃあ、アンタの言っていた今後の資金の為というには嘘じゃないのね?」
「ああ、もちろんだ」
「じゃあ、その手をどけなさい」
目を覆ったままのフォルテにアタシがそう言うと、フォルテは一瞬ビクッと身体を震わせたかのように見えたが、それでも手を離してからアタシの方を見た。
「いい?アタシの目をしっかり見なさい?」
アタシはテーブルから身を乗り出してフォルテの顔をじっくりと覗き込んだ。
額と額が引っ付くくらい近い距離でフォルテの今は黒い右眼を覗き込んでから再び問いかける。
「嘘じゃないのよね?」
「あ、ああ、本当だ…」
その状態のままフォルテを凝視していると眼が少しだけ泳いでいたのに気づいた。
だが、それが別にアタシをだまそうとして言っている瞳ではないと判断してから顔を離した。
「分かったわ、信用する。ただし!」
「ただし?」
「もし嘘だとしたら、そうね……アタシの言うことなんでも一つ聞きなさい!」
「分かった、約束するよ」
フォルテはそう言ってから何故か右手の小指をこちらに立ててきた。
「なんだ?指切り知らないのか?」
「指切り?何それ?」
訝しげな表情でそれを見ていたアタシにフォルテがそれを説明してくれる。
「コイツは、日本式の約束を守るための誓いみたいなもので、やるときは必ず互いの小指を掛け合わせるんだ。セイナも小指を出してみろ」
「こ、こう?」
同じように感じで立てたアタシの小指をフォルテはさっと掴んできてから。
「ゆーびきりげんまん、うーそついたら、はーりせんぼんのーます、指切った」
と日本語で呪文のような言葉を唱えてからアタシの指を離した。
「よし!これで約束は絶対守るからな!」
「うん、破ったらただじゃ置かないからね!」
今日初めて見せた飛び切りの笑顔でそう言ったフォルテにアタシも自分の小指を見つめながらそう返した。
離した小指に残ったフォルテの指の感触を確かめながら。
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完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
「ただの経費削減ですが?」 銀河最弱の補給艦隊が、俺の「在庫管理」で最強になったようです
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日本の企業で総務として働く星野明日虎(32歳)は、ある日突然、見知らぬ宇宙の帝国へと転移してしまう。彼が配属されたのは、整理整頓もままならない「銀河最弱」の補給艦隊だった!
ひょんなことから戦艦の艦長に任命されてしまった明日虎だが、宇宙の戦い方など全く分からない。そこで彼が武器にしたのは、長年の社畜生活で培った「経費削減」と「在庫管理」のスキルだった。
「弾薬の無駄遣い禁止!」「エンジンはこまめに切れ!」――ただ徹底的なコストカットと業務効率化を推し進めただけなのに、それがなぜか「天才的な軍事戦略」として周囲に大勘違いされていく。
個性豊かな仲間たちと共に、最弱だった倉庫部門を最強の組織へと育て上げる、痛快・お仕事&成り上がりSFファンタジー!
※この作品は、「小説家になろう」「カクヨム」でも連載しています
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定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
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最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
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途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
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初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
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