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揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》
揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》1
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物語というものは一度始まってしまったら決してやり直すことはできない。
どんな失敗や過ち、過去の選択をしても決して後戻りすることはできない一方通行の道。
ゲームでもない限りリセットボタンなんてものはこの世には存在しないからな。
それでもその失敗や過ち、過去の選択をやり直したいと思う人間はたくさんいるだろう。
もちろん俺もその一人だ。
でもそれは絶対にできないことであり、同時に生物というのは失敗や過ちを繰り返して成長していくもの。
過去の失敗を無くしたところで何の解決にもなりはしない。
結局は別の場所で必ず同じ失敗や過ちをするだけだ。
だからどんなにつらいことがあってもそれを乗り越えていかなければ人は成長することはできないだよ。
と言っていたのは確か師匠の言葉だったかな?
だけど俺は────
バリバリバリバリ!!
「クソッ!!なんでバレたんだッ!?」
けたたましくなる銃弾の嵐の中、俺はそれに負けないくらいでかい声で叫びながら空港のラウンジを全力疾走していた。
走ったまま後ろをちらりと振り返ると、黒人や白人の黒い警備服を着た筋肉ムキムキの男たちがM4アサルトライフルやらグロック17ハンドガンやらをこちらに向けて連射している。
「ア、アンタの変装が下手すぎるせいでしょッ!!」
俺の隣を、その御自慢の腰まであるロングの金髪ポニーテールをぶんぶん振り回しながら同じように全力で走っていた少女はキレながらそう返してきた。
「あれはセイナにも非があるだろッ!!余計なこと言わなければバレなかったのにッ!!」
「誰が見たってあんなの声が出るに決まっているじゃないッ!!それに、フォルテだって声出てたわよ!!」
「うるせえ!!あれはお前が声を出さなければ────」
バリバリバリバリ!!
俺に言葉を激しい銃弾が遮る。
数撃てば当たるなんて言葉は確かにあるけど、それにしても撃ちすぎだろ!?
「大体、なんでアタシまで巻き込まれなきゃいけないのよ~!!」
逸れた弾丸が空港の外を一望できる巨大な窓を何枚もバラバラにしていく中、金髪の少女は涙目になりながら大声で叫んだ。
そんな少女の姿を横目に俺は心の中で大きなため息をついた。
なにが悲しくて自分が散々貢献してきたはずの国にここまで敵意を向けられなければならないのか。
美少女を隣に付ければ何しても許されると思ったら大間違いだぞ。
と昔と違って今では大して信じてもいない神様に向けてそう呟いた。
ああ、リセットボタンが欲しい。
長く旅してきた遠いこの地で俺はそう思うのだった。
数日前
「家の修復?」
目の前の少女は首を傾げた。
俺こと「フォルテ・S・エルフィー」はリビングでパートナーである少女と港町の自宅のリビングで一緒に朝食を食べている最中だった。
「ああ、見ての通り流石に修復しないとマズイからな。雨が入ってくる可能性もあるし」
使っていた箸をお皿に置きながら、辺りを見渡した俺はそう答えた。
未だ実態を掴めていない「ヨルムンガンド」の構成員の一人、ベルゼ・ラング襲撃から早一週間が経ち、色々なことがあった四月が終わってようやく迎えた五月初頭。
ドローンで襲撃された家はボロボロだった。
外壁は銃痕で穴だらけになっていて、中は壊れた電子機器や割れた窓ガラスなどが地面に散在していて足の踏み場に困るような状態だった。
ちなみに電子機器は目の前の少女が電撃で俺を追いかけまわした際に壊したものである。
「確かにそうよね……でも傷の方はもう大丈夫なの?」
朝食を食べ終え、ブレンドコーヒーの入ったカップから口を離した少女こと「セイナ・A・アシュライズ」がそう聞いてきた。
毛先を整えた腰まであるロングで艶のある黄金色の金髪をポニーテールにして背中から垂らし、少し吊り上がったパッチリ二重のブルーサファイアの瞳と薄いピンクの唇。全体的に整った可愛い顔立ちで肌は透明感を与えるような色白。控えめながらも少し膨らみを感じさせる小さくも慎ましいBカップの胸。身長も152㎝と小柄で体型の方もスリムな美しい曲線の描いていた。白のブラウスと胸元には小さな赤いリボン、黒色の丈の短いプリーツスカートと同色のニーソックスを履いた可憐で華奢な少女だ。
「ああ、コイツ以外は、まあ何とかな」
肘から先のない左腕を見せながら自嘲気味にセイナにそう言ってから俺は肩を竦めた。
過去に左眼と左腕を失った俺は普段は義手を装着していたのだが、ベルゼとの戦闘で破壊されてしまい今は何もついていない状況だった。
「それにしてもアンタってホント頑丈よね……その魔眼の力?そのおかげとはいえ普通あの怪我と疲労だったら数か月は寝込んでるはずだけど……」
右肩の鎖骨にヒビと肋骨数本を骨折、全身に裂傷と打撲。
まだ肋骨の骨折は完治してはいなかったけどな。
セイナの言う魔眼、俺の左眼は「黙示録の瞳」の一つ「蒼き月の瞳」をある人物から受け継いだものなのだが、身体や武器にその力を纏わせてサポートできる能力の他に、月明かりを浴びている間は自己修復が働くという能力がある。
とは言ってもそれはあくまで力を使っていない状態の時のみの能力で、体感としては寝ている間に月明かりを浴びていると傷の治りが速い程度のものだけどな…
「それだけじゃないさ、廃工場で倒れた俺を背負って病院まで運んでくれたセイナのおかげさ、仮にあそこで放置されたままだったら多分死んでいただろうし。ホント、ありがとな」
いくら回復が早いからといって本当にあそこで倒れたままだったら血が足りなくて死んでいただろうしな。
と内心でそう思いつつセイナに感謝の言葉を述べたのだが。
セイナは何故か少しだけ頬を赤らめてからプイッと顔を背けてから。
「べ、別にそれくらい……アタシだってその……」
口ごもりながら何かをぼそぼそとセイナは何かを言っているが上手く聞き取れない。
「その……助けてくれて……ありがとう……」
「なんだって?」
「な、なんでもないわよ!!」
後半何を言っているか聞き取れなくて俺が聞き返すとセイナはそれをかき消すかのように大声でそう言った。
なんでちょっと怒ってるんだよ?
セイナはたまに男の俺が理解できないことで怒ることがある。
この前なんて寝顔を見たという理由だけで家中を雷神トールの電撃を纏った状態で追いかけまわされたのだ。
なので俺はそれ以上深くそのことについては聞かなかった。口は災いの元ってやつだからな。
「まあ、とにかく傷もだいぶ癒えたことだし、家の修繕をして環境を整えてからアレについて調査していこうと思う。セイナはどうする?」
アレというのは廃工場からベルゼ達が逃走した際に残していったパソコン二台とスマートフォン一台のことだ。戦闘の後にセイナが回収した組織に繋がる可能性のある唯一もので、今は俺の自室に仮置きしてある。
「そうね……どうせここにいても仕方ないし、しょうがないからアタシも手伝ってあげるわよ」
「えっ?本当か?」
意外な返答に俺は思わずセイナに聞き返してしまった。
セイナはそれにフンと鼻を鳴らしてからこう続けた。
「ええ、ただし、アタシも一つだけ付き合って欲しいことがあるの」
どんな失敗や過ち、過去の選択をしても決して後戻りすることはできない一方通行の道。
ゲームでもない限りリセットボタンなんてものはこの世には存在しないからな。
それでもその失敗や過ち、過去の選択をやり直したいと思う人間はたくさんいるだろう。
もちろん俺もその一人だ。
でもそれは絶対にできないことであり、同時に生物というのは失敗や過ちを繰り返して成長していくもの。
過去の失敗を無くしたところで何の解決にもなりはしない。
結局は別の場所で必ず同じ失敗や過ちをするだけだ。
だからどんなにつらいことがあってもそれを乗り越えていかなければ人は成長することはできないだよ。
と言っていたのは確か師匠の言葉だったかな?
だけど俺は────
バリバリバリバリ!!
「クソッ!!なんでバレたんだッ!?」
けたたましくなる銃弾の嵐の中、俺はそれに負けないくらいでかい声で叫びながら空港のラウンジを全力疾走していた。
走ったまま後ろをちらりと振り返ると、黒人や白人の黒い警備服を着た筋肉ムキムキの男たちがM4アサルトライフルやらグロック17ハンドガンやらをこちらに向けて連射している。
「ア、アンタの変装が下手すぎるせいでしょッ!!」
俺の隣を、その御自慢の腰まであるロングの金髪ポニーテールをぶんぶん振り回しながら同じように全力で走っていた少女はキレながらそう返してきた。
「あれはセイナにも非があるだろッ!!余計なこと言わなければバレなかったのにッ!!」
「誰が見たってあんなの声が出るに決まっているじゃないッ!!それに、フォルテだって声出てたわよ!!」
「うるせえ!!あれはお前が声を出さなければ────」
バリバリバリバリ!!
俺に言葉を激しい銃弾が遮る。
数撃てば当たるなんて言葉は確かにあるけど、それにしても撃ちすぎだろ!?
「大体、なんでアタシまで巻き込まれなきゃいけないのよ~!!」
逸れた弾丸が空港の外を一望できる巨大な窓を何枚もバラバラにしていく中、金髪の少女は涙目になりながら大声で叫んだ。
そんな少女の姿を横目に俺は心の中で大きなため息をついた。
なにが悲しくて自分が散々貢献してきたはずの国にここまで敵意を向けられなければならないのか。
美少女を隣に付ければ何しても許されると思ったら大間違いだぞ。
と昔と違って今では大して信じてもいない神様に向けてそう呟いた。
ああ、リセットボタンが欲しい。
長く旅してきた遠いこの地で俺はそう思うのだった。
数日前
「家の修復?」
目の前の少女は首を傾げた。
俺こと「フォルテ・S・エルフィー」はリビングでパートナーである少女と港町の自宅のリビングで一緒に朝食を食べている最中だった。
「ああ、見ての通り流石に修復しないとマズイからな。雨が入ってくる可能性もあるし」
使っていた箸をお皿に置きながら、辺りを見渡した俺はそう答えた。
未だ実態を掴めていない「ヨルムンガンド」の構成員の一人、ベルゼ・ラング襲撃から早一週間が経ち、色々なことがあった四月が終わってようやく迎えた五月初頭。
ドローンで襲撃された家はボロボロだった。
外壁は銃痕で穴だらけになっていて、中は壊れた電子機器や割れた窓ガラスなどが地面に散在していて足の踏み場に困るような状態だった。
ちなみに電子機器は目の前の少女が電撃で俺を追いかけまわした際に壊したものである。
「確かにそうよね……でも傷の方はもう大丈夫なの?」
朝食を食べ終え、ブレンドコーヒーの入ったカップから口を離した少女こと「セイナ・A・アシュライズ」がそう聞いてきた。
毛先を整えた腰まであるロングで艶のある黄金色の金髪をポニーテールにして背中から垂らし、少し吊り上がったパッチリ二重のブルーサファイアの瞳と薄いピンクの唇。全体的に整った可愛い顔立ちで肌は透明感を与えるような色白。控えめながらも少し膨らみを感じさせる小さくも慎ましいBカップの胸。身長も152㎝と小柄で体型の方もスリムな美しい曲線の描いていた。白のブラウスと胸元には小さな赤いリボン、黒色の丈の短いプリーツスカートと同色のニーソックスを履いた可憐で華奢な少女だ。
「ああ、コイツ以外は、まあ何とかな」
肘から先のない左腕を見せながら自嘲気味にセイナにそう言ってから俺は肩を竦めた。
過去に左眼と左腕を失った俺は普段は義手を装着していたのだが、ベルゼとの戦闘で破壊されてしまい今は何もついていない状況だった。
「それにしてもアンタってホント頑丈よね……その魔眼の力?そのおかげとはいえ普通あの怪我と疲労だったら数か月は寝込んでるはずだけど……」
右肩の鎖骨にヒビと肋骨数本を骨折、全身に裂傷と打撲。
まだ肋骨の骨折は完治してはいなかったけどな。
セイナの言う魔眼、俺の左眼は「黙示録の瞳」の一つ「蒼き月の瞳」をある人物から受け継いだものなのだが、身体や武器にその力を纏わせてサポートできる能力の他に、月明かりを浴びている間は自己修復が働くという能力がある。
とは言ってもそれはあくまで力を使っていない状態の時のみの能力で、体感としては寝ている間に月明かりを浴びていると傷の治りが速い程度のものだけどな…
「それだけじゃないさ、廃工場で倒れた俺を背負って病院まで運んでくれたセイナのおかげさ、仮にあそこで放置されたままだったら多分死んでいただろうし。ホント、ありがとな」
いくら回復が早いからといって本当にあそこで倒れたままだったら血が足りなくて死んでいただろうしな。
と内心でそう思いつつセイナに感謝の言葉を述べたのだが。
セイナは何故か少しだけ頬を赤らめてからプイッと顔を背けてから。
「べ、別にそれくらい……アタシだってその……」
口ごもりながら何かをぼそぼそとセイナは何かを言っているが上手く聞き取れない。
「その……助けてくれて……ありがとう……」
「なんだって?」
「な、なんでもないわよ!!」
後半何を言っているか聞き取れなくて俺が聞き返すとセイナはそれをかき消すかのように大声でそう言った。
なんでちょっと怒ってるんだよ?
セイナはたまに男の俺が理解できないことで怒ることがある。
この前なんて寝顔を見たという理由だけで家中を雷神トールの電撃を纏った状態で追いかけまわされたのだ。
なので俺はそれ以上深くそのことについては聞かなかった。口は災いの元ってやつだからな。
「まあ、とにかく傷もだいぶ癒えたことだし、家の修繕をして環境を整えてからアレについて調査していこうと思う。セイナはどうする?」
アレというのは廃工場からベルゼ達が逃走した際に残していったパソコン二台とスマートフォン一台のことだ。戦闘の後にセイナが回収した組織に繋がる可能性のある唯一もので、今は俺の自室に仮置きしてある。
「そうね……どうせここにいても仕方ないし、しょうがないからアタシも手伝ってあげるわよ」
「えっ?本当か?」
意外な返答に俺は思わずセイナに聞き返してしまった。
セイナはそれにフンと鼻を鳴らしてからこう続けた。
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