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揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》
揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》19
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アメリカ大統領であり、以前イギリスから日本に帰国する際の飛行機内で電話したガブリエル・ベアード本人を前に俺は頭を下げた。
「久しぶりに君の淹れたコーヒーを飲みたいところだが、生憎ここには安物のコーヒーメーカーしか置いてないんだ、何か飲むかね?」
「い、いえ!そんな……!大統領に用意させるなどとそんな失礼なことを……自分が用意しますんで……!」
そう言って俺が部屋の端にあったコーヒーメーカーのところに向かおうとしたのを、ベアード大統領は片手で静止してからこう告げてきた。
「前にも電話で同じことを言ったが君はもう私の部下ではない。だからそんな畏まんなくて大丈夫だフォルテ。気にせずそこに座っていたまえ」
部屋の中央にあったヴィンテージレザー調のソファーを指してそう進めてきたが、流石にそれは申し訳なくて俺は口ごもった。
「で、ですが……」
「人の好意を受けるのも礼儀だぞ」
「わ、分かりました、では、コーヒーを一杯お願いします」
俺がそう言ってから恐る恐るソファーに向かったのに対し、ベアード大統領は50代のシワの多い顔をさらにシワだらけにしてフッと小さく笑った。
「初対面の時と比べて君はだいぶ変わったな……」
「そう、ですかね……」
「あぁ……初めは獣が皮を被っただけの人間のようだった君が、今はこうして他人のために気を遣えるまでになったのだからな……」
「あの時は……色々あって精神的に余裕が無かったもので……」
昔の未熟でみっともなかった頃の自分を思い出し、俺はその恥ずかしさから少し俯いて赤面していると、横で話を聞いていたジェイクが一歩前に出てきてから────
「大統領私が……」
と言ってコーヒーを淹れるのを変わろうとした。
だが、ベアード大統領はそれも制止してからこう言った。
「いや結構だ。寧ろ君も飲むだろう?」
「ですが……私は彼と違って今でも貴方の部下ですし……」
「良いんだ、私が君たちに振舞いたいのだ。フォルテは元部下として……そして君には普段世話になっている感謝の気持ちとしてな」
軽く小一時間くらい話していただろうか……?
「なるほど……大体の事情は理解した」
部屋の一番奥にあるレゾリュートデスクの向こう側で茶革のオフィスチェアーに腰かけていたベアード大統領がそう告げた。
俺とジェイクが部屋の中央で互いに向かい合うように座り、ベアード大統領が淹れてくれたNESCAFEのインスタントコーヒーを高級そうなティーカップで味わいながら、俺はここ一か月であったことの詳細を話した。
電話でも話したイギリスでのことや、それがヨルムンガンドという組織が関係していたことについての話し。その組織の工作員となっていたH.Aのリーダーであるベルゼ・ラングに襲撃された話し。そしてここに来た目的でもある組織に関する情報があるかもしれないPCとスマートフォンをロナに解析して欲しいことを二人に俺は話した。
「で、ロナと戦っていたあの金髪の彼女は何者なんだ?」
一通り俺が話し終えたタイミングを見計らって目の前でコーヒーを啜っていたジェイクが、その巨体と不釣り合いな小さなティーカップをテーブルにコトッと置きながらそう聞いてきた。
「彼女はイギリスで共闘したSAS所属の隊員で名前はセイナ、今は一緒に行動しながらヨルムンガンドについての情報を集めているんだ」
「セイナ……?」
「……ん?なにか知っているのですか大統領?」
ベアード大統領が少し首を傾げながら名前に反応したことに対し、ジェイクがそれを訊ねた様子を見ていた俺は、ティーカップに口をつけて平静を装いながらも背中に大粒の嫌な汗を掻いていた。
セイナについてやイギリス皇帝陛下の失踪、神器が盗まれた件についてはこの二人に俺は話していない。
理由としては俺がどこまでこの二人に話していいかどうか、まだそれが明確に分かっていないのだ。
仮に話してはいけない内容を俺が二人に話してしまったとして、それがイギリスやアメリカ、またはその他の国にどのような影響を及ぼすのか想像がつかない。
だから例え俺が二人を信用しているとはいえ、むやみに話すことはできないし、かと言ってもしここで俺が嘘をついていることがバレてしまったら、信用を失くした二人は協力はおろか敵に回る可能性もゼロではない。
俺は落ち着いた様子でちらりと首を傾げたベアード大統領の方を見た。
ロナは何処から調べたのか知らないが、セイナについて随分知っている様子だった。
そして、その情報について他の人に話してないとも……
それがもし嘘だったら一発でアウトだ。
緊張で俺の額から頬にかけて一粒の汗が垂れるなか、ベアード大統領は口を開いた。
「いや、随分変わった名前だなと思っただけで何も知らんよ……」
どうやらロナは嘘をついてなかったらしい。
ベアード大統領が頭を左右に振ったのを見た俺は心の中で安堵のため息をついた。
「だが、君は何か隠しているなフォルテ……?」
ベアード大統領のその一言にティーカップをテーブルに置こうとしていた手がピタッと止まる。いや、止まってしまったと言うべきか。安堵からのその一言に俺は動揺を隠し通すことができなかったのだ。
「やはりそうか……」
元軍人らしく、とても50代とは思えない鋭い眼光をこちらに向けたままベアード大統領は静かに呟いた。
まるで、こちらの感情を全て見透かされているかのような灰色の瞳を前に、俺の全身から再び嫌な汗が噴き出す。
今からでも否定するべきか?それとも認めたほうがいいのか?
そもそもなんでバレたんだ?鎌をかけてきたのか?それともやっぱりロナは嘘をついていて本当は初めから全て知っていたのか?セイナのことも神器のことも?
なんと返答するのが正解なのか俺には分からず、テーブルに下げた視線を上げることができないまま時間だけが過ぎていく。時間が経てば経つほど弁明しづらくなるのは分かっていたが、焦った俺は結局何も答えることができないまま何秒、いや、何分か過ぎたかもしれない。その俺にとっての悲痛な沈黙が何十分と経ったかと感じ始めたころ────
「……クックックックッ……ハッハッハッハッ……」
ベアード大統領が急にその鋭い眼光を手で覆ってから静かに笑い出した。
「……大統領……?」
普段はあまり見せないベアード大統領の楽しそうな姿に俺は困惑して声を掛けた。
「いやー失敬。君の焦る姿があまりにも可笑しくてね、なに、人間誰しも秘密は持っているものだ。それに……何度もしつこいようだが君はもう我々とは関係は無いのだ。隠していることがあっても深くは言及しないし、君がこれからやろうとしていることに対して我々がとやかく言う権利は無い。ただし、一つお願いがある」
「お願い……ですか……?」
どうやら、鎌をかけただけで事情については詳しく知らないらしいベアード大統領の言葉に、心ではなく詰まっていた空気を実際に肺から吐き出して安堵のため息をつきながら俺が聞き返した。
するとベアード大統領は俺の向かいに座っていたジェイクに「例の物を頼む」と言って何かを取りに行かせるよう勧め、ジェイクをオーヴァルオフィスから退出させた後にこう告げた。
「フォルテ、お願いの交換条件として教えるが、私も君に隠していたことがあってな、実は君から聞かされる前からヨルムンガンドという組織は知っていたのだ」
「ほ、本当ですか……!?」
思わぬ話に身体が大統領の方に前のめりになる。
「奴らは一体なんの組織なのですか……!?」
貴重な情報に興奮を抑えることができず、声が自然と大きくなってしまう。
その様子に少しだけベアード大統領は渋い顔をしてからこう言った。
「残念だが、詳しい情報は我々でも分からない。分かっているのは、奴らは世界中に散在しているという神の力が使える超能力者と神器と言った武器を集めているということ、さらにそのために各地でテロ活動を働いている組織ということだけだ。その全貌や目的は未だによくわかっていない。我々も数回は交戦したが、その全てが金に雇われた傭兵のような連中ばかりで詳しい情報は掴めないままだ」
「そうですか……」
あまり有力でない情報に肩を落とした俺に、ベアード大統領は「だが……」と付け加えた。
「つい先日、フロリダでロア君がそのヨルムンガンドの下っ端になった傭兵を偶然見つけてね、おかげで運搬中だったらしい神器を確保することができた」
「それは何て神器なのですか……?」
話しの流れ的にそう聞くと、ベアード大統領の発したその言葉に思わず俺は耳を疑った。
「ヤールングレイプル、かつて北欧神話で雷神トールが使っていたと言われる神器の一つだ」
「久しぶりに君の淹れたコーヒーを飲みたいところだが、生憎ここには安物のコーヒーメーカーしか置いてないんだ、何か飲むかね?」
「い、いえ!そんな……!大統領に用意させるなどとそんな失礼なことを……自分が用意しますんで……!」
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「前にも電話で同じことを言ったが君はもう私の部下ではない。だからそんな畏まんなくて大丈夫だフォルテ。気にせずそこに座っていたまえ」
部屋の中央にあったヴィンテージレザー調のソファーを指してそう進めてきたが、流石にそれは申し訳なくて俺は口ごもった。
「で、ですが……」
「人の好意を受けるのも礼儀だぞ」
「わ、分かりました、では、コーヒーを一杯お願いします」
俺がそう言ってから恐る恐るソファーに向かったのに対し、ベアード大統領は50代のシワの多い顔をさらにシワだらけにしてフッと小さく笑った。
「初対面の時と比べて君はだいぶ変わったな……」
「そう、ですかね……」
「あぁ……初めは獣が皮を被っただけの人間のようだった君が、今はこうして他人のために気を遣えるまでになったのだからな……」
「あの時は……色々あって精神的に余裕が無かったもので……」
昔の未熟でみっともなかった頃の自分を思い出し、俺はその恥ずかしさから少し俯いて赤面していると、横で話を聞いていたジェイクが一歩前に出てきてから────
「大統領私が……」
と言ってコーヒーを淹れるのを変わろうとした。
だが、ベアード大統領はそれも制止してからこう言った。
「いや結構だ。寧ろ君も飲むだろう?」
「ですが……私は彼と違って今でも貴方の部下ですし……」
「良いんだ、私が君たちに振舞いたいのだ。フォルテは元部下として……そして君には普段世話になっている感謝の気持ちとしてな」
軽く小一時間くらい話していただろうか……?
「なるほど……大体の事情は理解した」
部屋の一番奥にあるレゾリュートデスクの向こう側で茶革のオフィスチェアーに腰かけていたベアード大統領がそう告げた。
俺とジェイクが部屋の中央で互いに向かい合うように座り、ベアード大統領が淹れてくれたNESCAFEのインスタントコーヒーを高級そうなティーカップで味わいながら、俺はここ一か月であったことの詳細を話した。
電話でも話したイギリスでのことや、それがヨルムンガンドという組織が関係していたことについての話し。その組織の工作員となっていたH.Aのリーダーであるベルゼ・ラングに襲撃された話し。そしてここに来た目的でもある組織に関する情報があるかもしれないPCとスマートフォンをロナに解析して欲しいことを二人に俺は話した。
「で、ロナと戦っていたあの金髪の彼女は何者なんだ?」
一通り俺が話し終えたタイミングを見計らって目の前でコーヒーを啜っていたジェイクが、その巨体と不釣り合いな小さなティーカップをテーブルにコトッと置きながらそう聞いてきた。
「彼女はイギリスで共闘したSAS所属の隊員で名前はセイナ、今は一緒に行動しながらヨルムンガンドについての情報を集めているんだ」
「セイナ……?」
「……ん?なにか知っているのですか大統領?」
ベアード大統領が少し首を傾げながら名前に反応したことに対し、ジェイクがそれを訊ねた様子を見ていた俺は、ティーカップに口をつけて平静を装いながらも背中に大粒の嫌な汗を掻いていた。
セイナについてやイギリス皇帝陛下の失踪、神器が盗まれた件についてはこの二人に俺は話していない。
理由としては俺がどこまでこの二人に話していいかどうか、まだそれが明確に分かっていないのだ。
仮に話してはいけない内容を俺が二人に話してしまったとして、それがイギリスやアメリカ、またはその他の国にどのような影響を及ぼすのか想像がつかない。
だから例え俺が二人を信用しているとはいえ、むやみに話すことはできないし、かと言ってもしここで俺が嘘をついていることがバレてしまったら、信用を失くした二人は協力はおろか敵に回る可能性もゼロではない。
俺は落ち着いた様子でちらりと首を傾げたベアード大統領の方を見た。
ロナは何処から調べたのか知らないが、セイナについて随分知っている様子だった。
そして、その情報について他の人に話してないとも……
それがもし嘘だったら一発でアウトだ。
緊張で俺の額から頬にかけて一粒の汗が垂れるなか、ベアード大統領は口を開いた。
「いや、随分変わった名前だなと思っただけで何も知らんよ……」
どうやらロナは嘘をついてなかったらしい。
ベアード大統領が頭を左右に振ったのを見た俺は心の中で安堵のため息をついた。
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ベアード大統領のその一言にティーカップをテーブルに置こうとしていた手がピタッと止まる。いや、止まってしまったと言うべきか。安堵からのその一言に俺は動揺を隠し通すことができなかったのだ。
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ベアード大統領が急にその鋭い眼光を手で覆ってから静かに笑い出した。
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どうやら、鎌をかけただけで事情については詳しく知らないらしいベアード大統領の言葉に、心ではなく詰まっていた空気を実際に肺から吐き出して安堵のため息をつきながら俺が聞き返した。
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「そうですか……」
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