100 / 361
赤き羽毛の復讐者《スリーピングスナイパー》
白い羽《ホワイトフェザー》
しおりを挟む
遠くから、名前も知らない怪鳥が絶え間なく鳴き声を上げる。
周りの草木から流れ込んできた風にはジトッとした湿度をはらみ、ベタベタと肌に纏わりついてうざい……
────ただでさえさっきのスコールで体中ベチャベチャなのに……
背中の下げた腰まで届く甘栗色の三つ編みには水分がしみ込んでいて、絞ればコップ一杯くらいの水が絞れそうだな。
そう思うボクの肌を焼くようにして、照り付ける太陽は容赦なく日光を浴びせてくる。
さらにその日光で周りの草木から蒸発したスコールの水分でまさに蒸し風呂、サウナ状態だった。
乾ききってない軍服が風と一緒に体中に纏わりついて少し直したい気分だったが、今はそうはいかない。
例えここが本国から数千マイル離れた人のロクにいないジャングルとはいえ、下手な動きをすれば敵にバレてしまう恐れがあるからだ。
「いた、眼下11時の方角、工場入り口前」
匍匐状態で小さな山の頂上に陣取っていたボクは、三脚式のスポッティングスコープに映ったターゲットの位置を隣でスナイパーライフルを構えた父さん────じゃなくて、一等軍曹に伝える。
今日は本国からの極秘任務で危険人物の抹殺を命じられていたのだが、あくまで始末するのは隣の一等軍曹、ボクはそのサポートとして初めて一緒に組む任務だった。
「────見えた」
山と山の間を挟んで流れる川、その麓近くに建てられた大きな工場の入り口に立った、スーツを着てチョビ髭を蓄えた小太りな男に一等軍曹は、その海兵隊最強の異名でもあり、トレードマークでもある白い羽のついた帽子の下から鋭い眼光を覗かせ、ジャングル仕様に迷彩を施したレンミントンM700を構えていた。
昔このジャングルで本国が戦争していた時に活躍していたウィンチェスターM70に変わり、海兵隊に新しく支給された最強のボルトアクション式ライフルは、その圧倒的使いやすさに現在でも最前線を張る最高の銃だ。
それと、海兵隊最強と謳われる父さんの腕があればこの程度の狙撃を外すことは無いだろう。
でも仕事は仕事。それに、ずっと憧れだった父さんとの初任務。サボるなんてことしない。
だが────
「父さん、やっぱりあれって……」
「今は、父さんじゃないぞ二等軍曹、それに、相手が例え誰であろうと命令されたら迷わず撃つのが狙撃手だ。覚えておけ」
「す、すみませんでした……」
ターゲットに心当たりのあるボクは少し動揺したが、一等軍曹が静かに諭してきた言葉に我に返る。
────そうだ、仕事をしないと。
「距離1130m、風は11時の方角から1/4、左に2クリック、アングル下20度、調整なし」
「了解、二等軍曹」
スポッティングスコープでボクの伝えた情報に合わせて、一等軍曹はスコープのダイヤルをカチリ、カチリと動かした。
「現在の気温と湿度は?二等軍曹」
「気温33度、湿度は87度であります」
画面にべっとりと泥のついた腕時計の画面を指で擦ってから、表示された数値をボクが素早く伝えると、一等軍曹は銃口を微調整する。
スナイパーはただ照準に目標を合わせて撃てばいいものではない。
距離、温度、湿度、気温、風、塵、使用する弾丸、銃の種類などの他に、地球の自転などの複雑な条件を三角関数と合わせて計算。そのうえでさらに経験も合わせてターゲットに狙いを定める。
今時は魔術を併用し、発射時の威力、射距離、弾道を調整できる魔術弾というものもあるが、父さんはボクと違ってそんなものには頼らず、7.62×51㎜NATO弾を使用する、言わば職人だ。
「捕らえた……」
「いつでも」
「すうぅぅぅぅ……ふうぅぅぅぅ────」
一等軍曹が大きく深呼吸してからトリガーに指を掛ける。
呼吸と鼓動の狭間────スナイパーが一番狙いを定めやすいそのタイミングで人差し指を引き絞った瞬間────
バァァァァン!!
鳴り響いた銃声と共にジャングルに潜んでいた怪鳥が一斉に羽ばたいた────
「グァァ!!」
銃声のあとに聞こえてきた悲鳴はとても1㎞以上離れた人物のものとは思えないくらい大きく、右の耳元に生々しく聞こえてきた。
「と、父さんッ!?」
銃声の後に撃たれたのは隣にいた一等軍曹だった!?
肩に被弾したのか、ジャングルの斜面を雨水の混じった泥と一緒に鮮血が流れ落ちる。
思わず立ち上がってしまいそうになったボクはグッと堪え、一等軍曹に駆け寄る前に撃った敵を探した。
工場方面は隠れていた敵の兵士が銃声でわんさか現れ、適当にこちらに向かってアサルトライフルを乱射していた。
全員、敵がいることは分かってはいるが、場所までは把握してないといった感じだ。
────ということは撃ったのはこいつらじゃない?
その時ふと、ターゲットであるスーツを着た小太りの男の健全な姿がスポッティングスコープに映った瞬間────にやりと憎たらしい笑みをこちらに浮かべた。
バァァァァン!!
反対の山から小さくマズルフラッシュ────再びの銃弾が今度はボクに襲い掛かった!
「ッ!?」
ターゲットを視認した時の笑み、それを見たボクに生き物としての本能が「伏せろ」と告げていなければ今頃脳漿をぶちまけていただろう……
幸いぶちまけられたのは眼前にあったスポッティングスコープのみだった。
だが────
「川の向こうは中国じゃないのか!?それに、反対の山からここまで3㎞近く離れているに!?」
父さんを撃った正体────それに気づいたボクは毒づいた。
カウンタースナイプ、狙撃手を狩るための狙撃手。
本来スナイパーは動けないことを代わりに、長距離という理不尽を敵に押し付けることと、発見されにくいという圧倒的優位な状況で戦うことができるのだが、その対抗策として用いられるのが爆撃などの範囲攻撃とカウンタースナイプ。例え遠距離でも動けないということは格好の的であり、場所さえ把握できれば撃つのは簡単だが……それくらいボク達も警戒していた。しかし、その予測範囲を遥かに超える3㎞という距離からの狙撃は全く想定していなかった。
「お、俺を置いて逃げろ……アイリス……」
肩を抑えた父さんも敵の正体に気づいたのか、ボクに撤退を指示してきた。
「い、嫌だ!父さんも連れて行く!」
ボクが父さんに駆け寄って傷の具合を見た時に、思わず言葉を失った────
なんの弾が命中したのかは知らないが、右肩には大穴が開いて、血で真っ赤に染まっていた右腕は、引っ付いているのかいないのか分からない状態だった。
落ちていた帽子、それについていたトレードマークの白い羽に父さんの真っ赤な血がしみ込んでいく。
ワザとだ────
相手の狙撃手は頭ではなくワザと父さんの右肩を狙ったんだ……致命傷を与え、ボクが混乱している間に歩兵に距離を詰めさせようとして……
その時点で相手との差は歴然────勝てる相手ではない……
────それでも!
「よ……よせ……お前じゃ勝てない……」
レミントンM700の弾倉を抜いたボクに、父さんが痛々しい声でそう告げてきた。
「……うるさい……少し黙ってて……」
集中するボクの五感に激しく反応した父さんの言葉を、静かに遮った。
生まれて14年、初めて父さんに反抗したかもしれないな……
思春期を自覚したボクの頭は、父さんが横で撃たれたというのにも関わらず、恐ろしいくらい冷静だった。
慣れた手つきでマガジンの内部に、ポケットから取り出した黒い一発の魔術弾を押し込んで、装填。ボルトレバーを引く。
勝負はお守り代わりに持っていたこの一発……これを外したら勝ち目はない……
ボクのいる山の斜面の向こう側では、銃弾が草刈り機のようにジャングルを一掃していた。
さっきよりも精度が上がっているところから、おそらく前進してきているのだろう……時間も余り残ってないだろう……
冷静に、とにかく冷静になったボクの脳内で状況を素早く整理し、作戦をコンマ数秒で立てる。
「よし……」
一言そう言ったボクはバッと立ち上がろうとした瞬間────
バァァァァン!!
三発目の銃弾がさっきまで被っていたボクの帽子を後方に吹っ飛ばした。
ボクが囮代わりに木の棒一本で上げた帽子を。
「そこか……」
相手に撃たせたことでの位置を把握、間髪入れずに今度は本当にボクが顔を上げてレミントンM700を構えた。
ダァァァァン!!
バァァァァン!!
山と山の間で敵の銃弾とボクの黒い魔術弾の二つの銃弾がすれ違うように交差した────
ガシャァァァァン!!
「ッ!?」
持っていたレミントンM700のスコープは中央のガラスを弾け飛ばし、咄嗟に顔を背けたボクの頬を深々と抉った。
頭部の直撃は避けたはずだが、どうやら銃弾が顔の近くを掠めたことで脳震盪を起こしたらしい……
後ろ、敵とは反対側の山の斜面に倒れたボクの意識が遠のいていく。
結局、音と銃弾の角度のみで撃ったボクの銃弾が、父さんを撃った敵に当たったか、その時は分からなかった。
周りの草木から流れ込んできた風にはジトッとした湿度をはらみ、ベタベタと肌に纏わりついてうざい……
────ただでさえさっきのスコールで体中ベチャベチャなのに……
背中の下げた腰まで届く甘栗色の三つ編みには水分がしみ込んでいて、絞ればコップ一杯くらいの水が絞れそうだな。
そう思うボクの肌を焼くようにして、照り付ける太陽は容赦なく日光を浴びせてくる。
さらにその日光で周りの草木から蒸発したスコールの水分でまさに蒸し風呂、サウナ状態だった。
乾ききってない軍服が風と一緒に体中に纏わりついて少し直したい気分だったが、今はそうはいかない。
例えここが本国から数千マイル離れた人のロクにいないジャングルとはいえ、下手な動きをすれば敵にバレてしまう恐れがあるからだ。
「いた、眼下11時の方角、工場入り口前」
匍匐状態で小さな山の頂上に陣取っていたボクは、三脚式のスポッティングスコープに映ったターゲットの位置を隣でスナイパーライフルを構えた父さん────じゃなくて、一等軍曹に伝える。
今日は本国からの極秘任務で危険人物の抹殺を命じられていたのだが、あくまで始末するのは隣の一等軍曹、ボクはそのサポートとして初めて一緒に組む任務だった。
「────見えた」
山と山の間を挟んで流れる川、その麓近くに建てられた大きな工場の入り口に立った、スーツを着てチョビ髭を蓄えた小太りな男に一等軍曹は、その海兵隊最強の異名でもあり、トレードマークでもある白い羽のついた帽子の下から鋭い眼光を覗かせ、ジャングル仕様に迷彩を施したレンミントンM700を構えていた。
昔このジャングルで本国が戦争していた時に活躍していたウィンチェスターM70に変わり、海兵隊に新しく支給された最強のボルトアクション式ライフルは、その圧倒的使いやすさに現在でも最前線を張る最高の銃だ。
それと、海兵隊最強と謳われる父さんの腕があればこの程度の狙撃を外すことは無いだろう。
でも仕事は仕事。それに、ずっと憧れだった父さんとの初任務。サボるなんてことしない。
だが────
「父さん、やっぱりあれって……」
「今は、父さんじゃないぞ二等軍曹、それに、相手が例え誰であろうと命令されたら迷わず撃つのが狙撃手だ。覚えておけ」
「す、すみませんでした……」
ターゲットに心当たりのあるボクは少し動揺したが、一等軍曹が静かに諭してきた言葉に我に返る。
────そうだ、仕事をしないと。
「距離1130m、風は11時の方角から1/4、左に2クリック、アングル下20度、調整なし」
「了解、二等軍曹」
スポッティングスコープでボクの伝えた情報に合わせて、一等軍曹はスコープのダイヤルをカチリ、カチリと動かした。
「現在の気温と湿度は?二等軍曹」
「気温33度、湿度は87度であります」
画面にべっとりと泥のついた腕時計の画面を指で擦ってから、表示された数値をボクが素早く伝えると、一等軍曹は銃口を微調整する。
スナイパーはただ照準に目標を合わせて撃てばいいものではない。
距離、温度、湿度、気温、風、塵、使用する弾丸、銃の種類などの他に、地球の自転などの複雑な条件を三角関数と合わせて計算。そのうえでさらに経験も合わせてターゲットに狙いを定める。
今時は魔術を併用し、発射時の威力、射距離、弾道を調整できる魔術弾というものもあるが、父さんはボクと違ってそんなものには頼らず、7.62×51㎜NATO弾を使用する、言わば職人だ。
「捕らえた……」
「いつでも」
「すうぅぅぅぅ……ふうぅぅぅぅ────」
一等軍曹が大きく深呼吸してからトリガーに指を掛ける。
呼吸と鼓動の狭間────スナイパーが一番狙いを定めやすいそのタイミングで人差し指を引き絞った瞬間────
バァァァァン!!
鳴り響いた銃声と共にジャングルに潜んでいた怪鳥が一斉に羽ばたいた────
「グァァ!!」
銃声のあとに聞こえてきた悲鳴はとても1㎞以上離れた人物のものとは思えないくらい大きく、右の耳元に生々しく聞こえてきた。
「と、父さんッ!?」
銃声の後に撃たれたのは隣にいた一等軍曹だった!?
肩に被弾したのか、ジャングルの斜面を雨水の混じった泥と一緒に鮮血が流れ落ちる。
思わず立ち上がってしまいそうになったボクはグッと堪え、一等軍曹に駆け寄る前に撃った敵を探した。
工場方面は隠れていた敵の兵士が銃声でわんさか現れ、適当にこちらに向かってアサルトライフルを乱射していた。
全員、敵がいることは分かってはいるが、場所までは把握してないといった感じだ。
────ということは撃ったのはこいつらじゃない?
その時ふと、ターゲットであるスーツを着た小太りの男の健全な姿がスポッティングスコープに映った瞬間────にやりと憎たらしい笑みをこちらに浮かべた。
バァァァァン!!
反対の山から小さくマズルフラッシュ────再びの銃弾が今度はボクに襲い掛かった!
「ッ!?」
ターゲットを視認した時の笑み、それを見たボクに生き物としての本能が「伏せろ」と告げていなければ今頃脳漿をぶちまけていただろう……
幸いぶちまけられたのは眼前にあったスポッティングスコープのみだった。
だが────
「川の向こうは中国じゃないのか!?それに、反対の山からここまで3㎞近く離れているに!?」
父さんを撃った正体────それに気づいたボクは毒づいた。
カウンタースナイプ、狙撃手を狩るための狙撃手。
本来スナイパーは動けないことを代わりに、長距離という理不尽を敵に押し付けることと、発見されにくいという圧倒的優位な状況で戦うことができるのだが、その対抗策として用いられるのが爆撃などの範囲攻撃とカウンタースナイプ。例え遠距離でも動けないということは格好の的であり、場所さえ把握できれば撃つのは簡単だが……それくらいボク達も警戒していた。しかし、その予測範囲を遥かに超える3㎞という距離からの狙撃は全く想定していなかった。
「お、俺を置いて逃げろ……アイリス……」
肩を抑えた父さんも敵の正体に気づいたのか、ボクに撤退を指示してきた。
「い、嫌だ!父さんも連れて行く!」
ボクが父さんに駆け寄って傷の具合を見た時に、思わず言葉を失った────
なんの弾が命中したのかは知らないが、右肩には大穴が開いて、血で真っ赤に染まっていた右腕は、引っ付いているのかいないのか分からない状態だった。
落ちていた帽子、それについていたトレードマークの白い羽に父さんの真っ赤な血がしみ込んでいく。
ワザとだ────
相手の狙撃手は頭ではなくワザと父さんの右肩を狙ったんだ……致命傷を与え、ボクが混乱している間に歩兵に距離を詰めさせようとして……
その時点で相手との差は歴然────勝てる相手ではない……
────それでも!
「よ……よせ……お前じゃ勝てない……」
レミントンM700の弾倉を抜いたボクに、父さんが痛々しい声でそう告げてきた。
「……うるさい……少し黙ってて……」
集中するボクの五感に激しく反応した父さんの言葉を、静かに遮った。
生まれて14年、初めて父さんに反抗したかもしれないな……
思春期を自覚したボクの頭は、父さんが横で撃たれたというのにも関わらず、恐ろしいくらい冷静だった。
慣れた手つきでマガジンの内部に、ポケットから取り出した黒い一発の魔術弾を押し込んで、装填。ボルトレバーを引く。
勝負はお守り代わりに持っていたこの一発……これを外したら勝ち目はない……
ボクのいる山の斜面の向こう側では、銃弾が草刈り機のようにジャングルを一掃していた。
さっきよりも精度が上がっているところから、おそらく前進してきているのだろう……時間も余り残ってないだろう……
冷静に、とにかく冷静になったボクの脳内で状況を素早く整理し、作戦をコンマ数秒で立てる。
「よし……」
一言そう言ったボクはバッと立ち上がろうとした瞬間────
バァァァァン!!
三発目の銃弾がさっきまで被っていたボクの帽子を後方に吹っ飛ばした。
ボクが囮代わりに木の棒一本で上げた帽子を。
「そこか……」
相手に撃たせたことでの位置を把握、間髪入れずに今度は本当にボクが顔を上げてレミントンM700を構えた。
ダァァァァン!!
バァァァァン!!
山と山の間で敵の銃弾とボクの黒い魔術弾の二つの銃弾がすれ違うように交差した────
ガシャァァァァン!!
「ッ!?」
持っていたレミントンM700のスコープは中央のガラスを弾け飛ばし、咄嗟に顔を背けたボクの頬を深々と抉った。
頭部の直撃は避けたはずだが、どうやら銃弾が顔の近くを掠めたことで脳震盪を起こしたらしい……
後ろ、敵とは反対側の山の斜面に倒れたボクの意識が遠のいていく。
結局、音と銃弾の角度のみで撃ったボクの銃弾が、父さんを撃った敵に当たったか、その時は分からなかった。
0
あなたにおすすめの小説
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる