SEVEN TRIGGER

匿名BB

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神々に魅入られし淑女《タイムレス ラヴ》

グッバイフォルテ《Dead is equal》4

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「フォルテはそんなこと────」

「例えばの話しだ、そんなムキになるんじゃねーよ」

「アタシはムキに何て────」

「へいへい、で?どうなんだよ」

 ベルゼは煙草の火をアタシへと向ける。

「そこまで信頼している相手にいきなり刺されるとして、お前は一体何を思う?」

 ベルゼの言葉に、アタシは口元へと手を当てる。
 フォルテは絶対にそんなことしない。そう思っているからこそ、もしそんな裏切られかたをしたらアタシ……

「多分死んでも死にきれないと思う」

「そう、それこそが愛ってものだ。相手を信じて思うからこそ。それを不意にされた時、愛は全て憎しみへと変わる。あの野郎も同じだ。ただでさえアンバランスだった奴の心を、お前が裏切ったことでその全てをめちゃくちゃにしたんだ。これでよーく分かったろ。俺様が嗤っていた理由が」

 本来不可能な魔眼二つを操るフォルテの精神を、皮肉にも彼が一番信頼しているであろう相棒によって破壊された不条理に、哀れとばかりにベルゼは嗤う。
 アタシがフォルテの努力すべてを無下にしてしまったとばかりに向けられる容赦のない嘲笑は、思わず唇を噛んでしまうほど悔しい。
 でも、馬鹿が付くほど正直なその反応は、アタシが仲間を傷つけたことへあからさまな嫌悪を抱かれるよりずっとマシだと思った。
 力いっぱい握っていた拳をゆっくりと開く。
 本来なら自分の行いを悔やみ、後悔するだろう。
 でもアタシは、二度も同じ過ちは繰り返さない。
 高鳴る感情を深呼吸と共に落ち着かせ、水面に小石を投じるようにその言葉を投げかけた。

「それで?」

「あぁ?」

 ひとしきり笑ったベルゼは、涙を拭いながらその問いに首を傾げた。

「あの暴走したフォルテは、どうすれば元に戻すことができるのよ?」

 クヨクヨと思い悩んだっていい結果は生まれない。
 一度の失敗でそう気づいたアタシは、過去を振り返ることよりも、現状を打開することに全神経を向けていた。
 だが……

「そんな方法あるわけないだろ。こんだけ時間割いて話してやったってのに、まだ分からないのか?」

 喜劇に入り混じったシリアス調に不快さを表すように、ベルゼの冷ややかな口調が突き刺さる。

「一度ああなっちまったら最後、もう人間に戻ることは出来ねーよ。ついでに教えてやるが、俺のを以前所持していた奴はな。フォルテと同じ状態に陥って結局戻ることはなかった。魔眼の呪いはそれだけ根が深い。どんな薬も洗脳よりもな。なぜなら中身が完全に別の何かに代わっちまうんだからな。戻る戻らないの話しじゃねーんだよ」

 ベルゼは半分ほど灰と消えたタバコを足元でもみ消しながらもう一本を取り出す。

「それはおろか、あんな化け物そう簡単に勝てっこねーよ。隠し玉のブーストは既に打っちまったせいで本調子じゃねーとはいえ、この俺様が手も足も出ないんだ。それにあれだけ動かれちゃぁなぁ……あん?」

 ふと、その言葉にベルゼ本人が引っかかった。
 嬢ちゃんの勢いに流されてこうして治療を受けてはいたけどよ、なんかおかしくねえか?
 どうして奴は固まったまま、急に追撃を止めたんだ?
 肉体の限界か?いいやそれならもっと早くガタがきていたはずだ。
 じゃあきっかけは何だった……

「何よ、急に神妙な顔で押し黙って」

 少女の投げかけにベルゼは視線を上げた。
 敵だってのに何故か治療を続けるその姿を見て「あぁ……そういうことか」と得心した。
 事と次第によっちゃー嬢ちゃんの言うことも一理あるかもしれない。

「……いや、やっぱ無理だ。こんなバカげた方法」

「何かあるの!?フォルテを元に戻す方法が?」

 ボソッと呟いたベルゼの思い付きをアタシが聞き逃すはずがない。
 明らかに何か策を思いついていた口ぶりだったベルゼは自身の失言にこめかみを抑える。

「分かった分かった。話してやっからそんなに顔を近づけんな。鬱陶しい」

 タバコを吸う側が煙たがるほど迫ってきたアタシをベルゼは突き返す。
 どうにもこう俺以上にガツガツ来る女性……いや、子供ガキは苦手だ。と、内心でベルゼはボヤキつつ、同時にフォルテの野郎も相当コイツの尻に敷かれていたのだろうなと同情さえ抱いてしまう。

「確かに方法はある。絶対にな方法がな」

「だからそれはどんな方法よ」

「おいおい……わざわざつけてやった前置きも無視かよ」

「えぇ、だってそれを判断するのはアンタじゃなくてアタシでしょ?」

 例えその可能性が数パーセントなかったとしても、今のアタシに選択の余地はない。
 藁でも何でも掴むようなその態度を受けて、ベルゼの盛大な溜息が煙と共に吐き出される。

「ほんっと強情な奴だなお前は……まあいい。やること事態はそう難しい話しじゃない。奴へ直接衝撃を与えてやればいいだけだ」

「衝撃?何か原理でもあるってこと?」

 もしかして……前にアイリスのやっていた壊れたテレビの直し方と同じような原理で、眼には視えない魔法のスイッチのようなものがあるのかしら。

「原理って程じゃねーけどよ、その認識はあながち間違いじゃねぇ。奴の意識はいま悪魔によって乗っ取られていている状態、要は精神を構成する魂の形が別物へと作り変えられている最中だ。あと数時間すりゃー身体の支配や五感、感情の全てが悪魔のものへと成り下がる。だからそうなり果てる前にフォルテの身体を介して悪魔に最大限の嫌がらせしてやればいいってことよ」

 ベルゼの話しを要約するとこういうことらしい。
 身体の支配権を仮に百として、その数値を多く持つ者が主導権を握ることができる。そしてそれは五感などの感覚器官にも影響するということらしい。
 現状あの身体の五割以上をベルフェゴールという悪魔が支配しているので、与えた衝撃に関しても彼《?》がフォルテよりも多く負担しなければならない。

「つまり、悪魔ベルフェゴールが逃げ出したくなる程の衝撃を与えてやれば、支配権を放棄して再びフォルテに戻るってこと?」

 絞れば血のあぶくを噴きそうなほど真っ赤に染まった当て布を捨て、アタシはもう一枚の綺麗な方を再度ベルゼに巻き直す。

「おうよ。最も、あくまでフォルテの野郎の意志が残っていればの話しだけどな、そっちはまあ大丈夫だろう。俺の見立てじゃあ まだ魔眼とせめぎ合っている最中だろうからな」

「どうしてそう言い切れるのよ?」

「さっきの反応さ。覚えているか?」

「さっきって……フォルテがアタシに馬乗りになって刃を振り下ろそうとしていた時のことかしら?」

「それともう一つ、お前が俺と奴との間に飛び込んできた時の二つだ」

 そっちは正直あんまり覚えていない。
 フォルテの攻撃を止めることしか念頭に無かったから、アタシ自身何が起きたかなんて把握している余裕は皆無だった。

「あぁ?あん時のことを覚えてねぇだあ?だから臆することなく飛び込んできたのか。マジで俺以上の無鉄砲な奴だなおい」

 器用にタバコを加えたまま破願したベルゼが紫煙をくゆらせる。
 一体どこに二人の間に割って入ったことで可笑しい要素があったのか、アタシには皆目見当つかず眉を顰めるばかりだ。

「端から視たら確かにただ睨み合っていただけのように見えたかもな。でもホントは俺様もアイツも殺すための一手を身体の内に秘めていたんだよ。魔眼を利用した────つー話はこの際どうでもいいや。とにかくあとほんの数舜でもタイミングがズレてたら、俺達みーんなまとめておっんでたぜ」

 そう言って再び鼻をひくひくと動かしながらベルゼは嗤う。
 血で洗われたダメージジーンズの太腿を叩くその姿に、頭のネジが何本か飛んでいるとしか。アタシは思えなかった。

「それはアタシも知らなかったけど、一体その話しの何がフォルテの状態と関与しているのよ?」

「分からねーのか?アイツの『殺す』は俺だけじゃない、この街並みや戦艦ヨトゥンヘイムごと葬り去る一撃だったってことだよ」

「そんなこと────」

 あるはずがない。
 そう言いたかったけど、アタシの口はそれを紡ぐことが出来なかった。
 聳える建物をまるで模型レプリカのような気安さで蹂躙し、映像によって造られた偽りの青空てんじょうには歪な亀裂が走っており、先の死闘を物語る斬撃の爪痕が今なお残されている。

「この際、威力もどうだっていいけどよ。とにかく奴は初め嬢ちゃんのことを殺そうとしていた。だが、二度目はそれを躊躇った。あれが本当に侵食しきっていた後なら、僅かこそ躊躇はしてもあそこまで踏み止まれることはなかった。だから五分五分だ」

 なるほど……
 頭のネジは何本か飛んでいるが、この男やっぱり見た目や言動にたがわず、考えていることは割と筋が通っている。

「でーだ、ここで話しは戻るがよ、この方法の一番の問題はそこじゃねぇだわこれが」

 二本目の煙草を吸い終えて更にポケットまさぐるベルゼだが、今のが最後の一本だったらしく、舌打ち交じりに続きを喋る。

「瀕死の重傷を負ったアイツにどうやって気絶させるほどの衝撃ショックを与えてやるかだ」

「……っ!」

 アタシ自身それは盲点だった。
 モール街を半壊させるほど凶悪で、なおかつ懐から血を垂れ流している、放っておいても潰えてしまいそうな状態の虎狼ころう
 それに気絶させるほどの衝撃を与えるなんて、例えるなら薄いガラスを割らずにハンマーで衝撃を与えるような繊細さ、それでもってその威力は猛獣を気絶させるほど強力でなければならないという大胆さが必要だということ。
 ベルゼの言う通り、それは限りなく不可能ゼロに近い方法だ。
 初めてフォルテと出会ったあの時のように、ただ電撃を与えればいいという単純な話でもない。少しでもアタシが加減をしくじれば、今度こそ本当に彼を殺してしまいかねないんだから。
 それを意識して、今も眼に映る血や、戦闘時であろうとも決して怯まないアタシの指先へと微かな震えが纏った。

「まあどっちにしたってよ、あんなバケモン、今の俺一人でどうこうできるような相手じゃねーからなぁ。例えまだ奴の魂が死んでいなかったとしても、加減して勝てるならとっくに俺様がぶっ殺してる。できたとしても数秒抑える程度で精いっぱいだ。なら、やっぱ潔くることこそ、壊れた玩具に対しての正しい葬り方だと思わねーか嬢ちゃん?」

 途中から、ベルゼの言葉は耳に入ってこなかった。
 一体どうすれば……
 真っ暗な迷路へと閉じ込められたような出口のない心情は、アタシの身体を俯かせる。
 どれだけ強大な神の力を持ち合わせていようと、幾度と死線を潜り抜けてきた経験があっても、たった一人の運命いのちすら今のアタシには救うことができない。
 いや、それはきっと違う。
 救えるだなんて自惚れていただけなんだ、きっとアタシは。
 そうこうしている内に、答えが出ないままベルゼの応急処置が終わろうとしていた。
 思えばどうして敵地で敵を治療こんなことをしているのだろう。
 アタシでも誰か救うことが出来ると、まだそんな幻想に縋っているつもりなのか?
 なんて、なんて惨めなんだ。
 抑えていたベルゼの腕の当て布を固定ヘアーニケットするため、自分のポニーテールの先へと手を伸ばした。

 ────あれ?

 ずっと眼の前の事象にばかり囚われていたアタシは、その時初めて気づいた。
 アタシの髪がポニーテールではなくなっていたことに。

(どうして髪が解けて……あっ……!)

 記憶を手繰っていくうちに、忘れてはないその存在をようやく思い出す。

「急にそわそわしてどうした?」

「無いのよ、大事な銀の髪留めが……っ!」

「んだよ、それくらいどうってこと────」

「あるのよ!!だってあれは……」

 いつも何となしに付けている味気ない髪ゴムなんかじゃない。
 あの夏の日のフォルテとの思い出を形にした銀燭のリング。
 そして、その親族以外では初めての誕生日プレゼントが、今は跡形もなく消え去っていた。

「まさか、さっきの戦闘中に落としたの?」

 衝動的に周囲を見渡したが、もちろん落ちているはずが無かった。
 すると、その必死の形相に見かねたベルゼが口を開く。

「……何言ってんだ。嬢ちゃん初めから髪留めなんてしてなかっただろ」

「初めから?うそ、だって確かに……」

 モール街ここに来た時には確かに髪留めをしていたことは覚えている。
 ベルゼの指摘が正しいと仮定して、フォルテと再会した時までは身に着けていたはずだから、失くしたとすればアタシが意識を失っていた間だ。
 本当に最悪。
 今までに感じたことの無い怒りとやるせない思いが綯い交ぜとなり、銀燭のリングがあった場所を握る。
 その時、指をすり抜ける黄金のカーテンの隙間に、砂粒のような異物が纏わりついていることを感じ取る。
 倒れた時にゴミでも着いたのだろうと、何と無しに視た指先には、星々のような煌めきを放つ銀粉が付着していた。

「これってまさか」

 この輝き、この質感、間違いない、フォルテから貰った銀燭のリングだ。
 でもどうして────こんな姿に?

「その粉へんな魔力の匂いがすんな。なんかの魔具か?」

「え……?」

 すんすんと鼻を鳴らしたベルゼの指摘。
 確かに魔力の残滓のようなものが銀粉には残っていた。
 あぁ、そういうことだったのね。

「アンタが護ってくれたんだ……フォルテ」

 綿のように指先を離れていく輝きに、アタシは言葉を添える。
 ずっとおかしいと思っていた。
 額を銃弾で撃ち抜かれたはずなのに、こうして生きていたことに。
 その真相はフォルテからプレゼントしてくれたこのリングにあった。
 彩芽が放った銃弾の威力を、この銀燭のリングが強力な魔力防壁を展開することで身代わりになってくれたんだ。
 無風の青空そらへと散っていくそれに、アタシの心はきゅうっと締め付けられる。
 そうか、アタシはやっぱりフォルテのことを────

「────ベルゼ・ラング。アンタを見込んで頼みがあるわ」

 これまでの苦悩を断ち切るようにと繰った数本の髪を千切り、治療していた腕の当て布を固定ヘアーニケットさせつつアタシは決意した。
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