中出しOKの風俗で働いてる俺が客の手でいっぱい気持ちよくなっちゃう話

キルキ

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9 風俗

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そういえば、初めて会ったときもこんなふうに宥められた覚えがある。子供でもない年なのにこれを受け入れてしまうのはどうしてなのだろう。

男が俺の隣に寝転がって、ベッドが揺れる。そのまま身体を引き寄せられて、身体が密着した。男は俺の首筋に顔を埋めて、呼吸をしている。金髪の髪が喉をくすぐった。

「お兄さん、俺のとこおいでよ」

眠気混じりに男がそう言った。

「父親にもここのオーナーにも見つからないように、大事に守ってあげるからさー。ねぇ、俺のところ来てよ……望むもの全部買ってあげるしぃ~」
「な、なんでそんなこと……」
「なんでって、……お兄さんを他のやつに渡したくなくなったからかな。だから、俺に買われてよ」
「うーん……」

思わぬ誘いに迷いが生じた。個人的に身を買われたら、自由の身になる可能性はぐんと下がる。でも、ここでこの男について行けば、ここで色んな男を相手する必要がなくなるのだ。

「ねえ、いいでしょ?ここで汚い豚に犯されるよりマシだって。……それに、もうすぐここも無くなるよ。既に警察とか、色んなところから目をつけられてるし」
「......え、警察?」
「そうそう。なんかやばいことやってるらしくてさぁ、今色々調べ上げてるところー。俺がここに来たのだって、友達から敵情視察を頼まれたからだし。……あ、やべ。言ったらいけないこと言ったかも。まあ、いいや。お兄さんが黙っててくれたら問題なし!」

穏やかな口調でとんでもないことを聞かされた気がする。そもそも、ここが警察に狙われるようなことをしている風俗だということすら知らなかった。

この初対面の男がどこまで本当のことを言っているのか、俺にはわからない。でも、本当にここが無くなるのだとしたら、警察に保護してもらうのを待つ方が良かったりするのか?……でも、もしも警察から父親に連絡を取られたりしたら嫌だな。どのへんまで考慮してくれるんだろう。

唸りながら考えていると、ふと男から視線を感じた。目を合わせると、男はにやりと笑う。

「まあ、拒否権なんてないけど。オーナーにはもう連絡したし……ってことで、明日からよろしく~」

男はそのままいそいそと俺を抱え直すと、あっという間に寝息を立てだした。マイペースな男の行動に呆れながら、俺も寝入ることにする。

つまり今のは、俺に拒否権はなかったということ……?

また俺の知らない間に何かが決められている。金で売られた俺にはもう、モノ扱いしかされないのだろうか?

普通の生活には二度と戻れないような気がしてきた。

不安に思う俺を慰めるように、背中に回った腕の力が強まる。先程の男の言葉が脳に蘇ってきた。

『嫌なら今度からやめようかなって』

軽い口調で言っていたけれど、その時の男の表情は真剣なものだった。

俺のことを物だと思っていたら、きっとあんなことを言わないだろう……少し怖いところもあったけど、やっぱり、良い人……なのか?

わからないけれど、こうなったからには仕方がない。

相手のぬくもりの中で目を閉じる。散々揺さぶられて疲れていたせいか、俺の意識はストンと落ちた。


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感想 4

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みんなの感想(4件)

お茶
2024.06.05 お茶

久しぶりのコメント失礼します!この小説大好き過ぎて定期的に読み漁ってます!🫶いつかこの続編がでるの楽しみにしております!何年でも待てます🥰とってもとーっても大好きです!これからも頑張ってください!

解除
お茶
2022.09.27 お茶

やば、めちゃくちゃ好きです😳

2022.09.28 キルキ

嬉しいです!
感想ありがとうございます〜!

解除
きり
2022.09.24 きり

めっちゃすき

2022.09.24 キルキ

やった〜٩(ˊᗜˋ*)و
ありがとうございます!

解除

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