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第五話 初仕事
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朝はジランさんが言っていた起床の笛で目が覚めた。
父さんの懐中時計を見るとまだ四時半だったから、少し水を汲んで、着替える前に体を拭いた。
「おはようアトロくん。起きてるかい?」
「そろそろいくぞー……ふわぁぁ……」
言葉づかいで気づいていたけど、ジランさんのほうが頼りないよね。
「おはよう、いま行く」
二人について行くと、教練場に着いた。
すでに大勢揃っているから、僕たちは遅いほうだったみたい。
騎士団の邪魔にならないように端っこに並んで待っていると、ものすごくいかつい人が教練場の前の方にある台に立ってしゃべり始めた。
「これより朝礼を開始する! まずは騎士の本分について、今日はバーグ隊の――」
ものすごく声が大きい。起床の笛といい勝負かもしれない。
このおじさんが騎士団長なのかな?
「続いて、本日の訓練について――」
長い。この時間を掃除に割り当てた方が絶対いいと思う。
あ、ジランさんがあくびした。
「えー、最後に我々の新しい仲間を紹介する。おいピッツ、連れてきてくれ」
「はっ! アトロくん、いくよ」
「え、うん」
僕、みんなみたいな大声出せないんだけど、大丈夫かな……。
「その台に上がって、自己紹介して。一言だけでいいよ」
「うん」
すごく注目されてて、緊張する。
「えっと、下町の西通りからきました、アトロです。お掃除とか防具の手入れとかします。よろしくお願いします」
「む、声が小さいぞ。次からはもっと大きな声で男らしくな」
次、あるの?
「まあいい。この少年が、先日も言ったダガン殿推薦の掃除係だ! 子どもだからといって、無碍に扱うことのないように!」
「騎士団長! 早速ですが、アトロくんの働きに関して報告がございます!」
わぁ、ピッツさんもなかなか大きな声出せるんだ。
騎士団ってみんなそうなのかな。
「仕事は今日からのはずだが……まあいい。なんだ」
「掃除に関して、我々は長らく清掃魔法に頼ってきました。しかし、アトロくんの指摘によれば、清掃魔法では掃除が不十分とのことです。実際、私とジランで彼の部屋を訪問した際に、ほこりやカビを確認しております」
「カビだぁ!? おい、たしか衛生局の連中が担当していたはずだな? 早速抗議を――」
「お、お待ちください! それでは衛生局長を刺激してしまいます。私どもの考えでは……」
騎士団長も喧嘩っ早い性格らしい。
ピッツさんが慌てて昨日話し合った計画を説明する。
「む……それではあの爺の手柄になってしまう。少年の手柄を爺に掠め取られたなど、ダガン殿に知られたらそれこそ問題だ。マクネビル公爵には、陛下にもこっそり伝えていただこう」
どんどんややこしくなってない?
朝礼のあと、朝ごはんを食べたらいよいよ仕事が始まる。
まずは洗濯場だ。
「おはようございます、アトロといいます。きょうからお手伝いします」
「あら、助かるわぁ。よろしくね」
「お行儀がいいのね。商家の子かしら」
「へえ、君が噂の。なら僕は明日から不要だね」
「え、どうしてですか? 人手不足って聞いたんですけど」
「ああ、そうだよ。騎士団だけじゃ足りないから、衛生局から駆り出されてるんだ。僕らは騎士団の下働きじゃないってのにさ。君が来たなら僕はいらないでしょ」
「騎士団と衛生局ってもしかして……」
「仲悪いよ。当たり前じゃないか。局長を殺そうとした野蛮人を信奉してる蛮族だよ? 手伝わされてる女性たちも気の毒で仕方ないね」
こういう人、僕苦手だな。
「……あ、アトロくんにはまず洗濯の手順を教えるわ。そっちに洗濯用の波板と桶があるから、持っておいで」
「わかりました」
洗濯の手順といっても、結局は仕分けをして大きいものから洗うということだった。
汚れのひどいものは基本的に本人が洗うとのことで、量が多いこと以外に大変なことはないみたい。
うん、お姉さんたちの感覚も信用できない。
見てよこの肌着。どうやったらこんなに泥だらけになるのさ。
これで汚れがひどくないってどういうこと?
「アトロくん、ごめんね。さっきの彼、貧乏貴族の三男とかで、いつも偉そうにしてるのよ」
「でもお城で働いてる人って、騎士団もそうだけど貴族の出身ばかりですよね?」
「それがわからない程のお馬鹿さんって話よ。これは内緒の話だけど、城内でも衛生局は評判が悪いから、彼に限らずまともに取り合わない方がいいわ。特にゴルザール局長は関わらない方が身のためね」
「え」
「陛下の教育係を務めていたって話は知ってる? その実績だけで王族に次ぐ権力を手に入れたらしくて、偉そうとかそういう次元じゃないわ。ダガン様も、あの局長を止めない陛下を見限って城を出たって噂があるくらいだし」
その局長さんと関わることになりそうなんですけど。
「それよりアトロくん、マクネビル公爵のコネってどこで手に入れたの? お姉さんに教えてよ」
「僕、青の死病で父さんと母さんを亡くしちゃって、ダガンおじいさんが後見人になってくれたんです。もっと小さいころからおじいさんとは知り合いで、今回騎士団に雇ってもらえたのも、おじいさんが公爵様に推薦したって聞きました」
「……つらいこと思い出させちゃったね、ごめん。それにしてもダガン様のコネかぁ」
ついに様がつくようになったよ、おじいさん。
洗濯が終わった後、衛生局のお兄さん以外のみんなで資料室を掃除した。
僕以外は清掃魔法を使わない掃除が子どものころ以来だったから、資料室の広さもあって午前中では半分しか終わらなかった。大勢で掃除するのは初めてだったけど、楽しかった。
ほかの部屋は、衛生局のお兄さんが魔法で掃除したみたい。
お昼を食べに食堂へ行くと、ピッツさんとジランさんが待ってくれていた。
「やあ、お疲れさま」
「少年遅いよー、おれ待ちくたびれちゃった」
「待っててなんて頼んでないのに」
そういえば、こっちに来てからも寝るとき以外でひとりぼっちになる時間ってほとんどないな。
いつも誰かがそばにいてくれて、本当に恵まれてるよね。
「それで少年、正式な初仕事はどうよ?」
「洗濯と資料室の掃除をやったんだけど、やりがいがあるね。汚れきったものがきれいになっていくのって、すごく気持ちいい」
「汚れきったって……」
「冗談のつもりだったけど、本当に天職かもしれないね」
「おじいさんに感謝だね」
「だね。あ、こっちもとりあえず公爵に伝えるところまではいったよ。あとは衛生局長の視察待ちかな」
「その局長さん、評判悪いって聞いたよ? さっき、お姉さんたちがさ――」
お昼ごはんを食べたあと、僕たちは兵舎の裏手に足を運んだ。
「ねえアトロくん、本当に窓だけで違いがわかるの?」
「わかるよ。もしわからなかったら騎士団やめたほうがいいくらいだね」
「そんなに!? なあピッツ、おれだけ辞めるなんてことないよな? お前もついてきてくれるよな?」
「なんでわからない前提なんだよお前。まあちょっと自信ないけどさ……」
そんなくだらない話をしていたら到着したわけだけど……
「なにこれ、壁汚すぎ」
「まあ古い建物だからね」
シミとかコケとかすごい。こういうところこそ魔法で掃除すればいいのに。
「おい、少年の部屋ってもしかしてあそこか? なんかあそこの窓だけ妙にきれいなんだけど」
「ほんとだ。あ、あっちは資料室だね。へー、わかるもんだねぇ」
「やめずに済んでよかったね」
「まったくだよ」
「でもまあ、これなら局長さまも気づくだろ」
「ああ。あとの対応は騎士団長に任せていいみたいだし、安心だね」
僕も、二人がちゃんと違いをわかってくれて安心したよ。
この環境に慣れきって目までおかしくなってるかと思って、ちょっと不安だったんだよね。
「さて、そろそろ行きますか」
「むしろちょっと急いだ方がいいかも。アトロくんは平気?」
「うん、まだあと二十分ある」
「少年いいなー……っても、まだ十歳の子どもだもんな。働きづめの方がおかしいか」
「奉公にすら出てないはずの年齢だからね。それじゃあ俺たちは先にいくよ。午後も頑張ってね」
「うん。二人も汚しすぎないように気をつけてね」
掃除は好きだけど、泥だらけの洗濯物は疲れるから少なめでいいと心から思う。
でも絶対、汚してくるよね。
父さんの懐中時計を見るとまだ四時半だったから、少し水を汲んで、着替える前に体を拭いた。
「おはようアトロくん。起きてるかい?」
「そろそろいくぞー……ふわぁぁ……」
言葉づかいで気づいていたけど、ジランさんのほうが頼りないよね。
「おはよう、いま行く」
二人について行くと、教練場に着いた。
すでに大勢揃っているから、僕たちは遅いほうだったみたい。
騎士団の邪魔にならないように端っこに並んで待っていると、ものすごくいかつい人が教練場の前の方にある台に立ってしゃべり始めた。
「これより朝礼を開始する! まずは騎士の本分について、今日はバーグ隊の――」
ものすごく声が大きい。起床の笛といい勝負かもしれない。
このおじさんが騎士団長なのかな?
「続いて、本日の訓練について――」
長い。この時間を掃除に割り当てた方が絶対いいと思う。
あ、ジランさんがあくびした。
「えー、最後に我々の新しい仲間を紹介する。おいピッツ、連れてきてくれ」
「はっ! アトロくん、いくよ」
「え、うん」
僕、みんなみたいな大声出せないんだけど、大丈夫かな……。
「その台に上がって、自己紹介して。一言だけでいいよ」
「うん」
すごく注目されてて、緊張する。
「えっと、下町の西通りからきました、アトロです。お掃除とか防具の手入れとかします。よろしくお願いします」
「む、声が小さいぞ。次からはもっと大きな声で男らしくな」
次、あるの?
「まあいい。この少年が、先日も言ったダガン殿推薦の掃除係だ! 子どもだからといって、無碍に扱うことのないように!」
「騎士団長! 早速ですが、アトロくんの働きに関して報告がございます!」
わぁ、ピッツさんもなかなか大きな声出せるんだ。
騎士団ってみんなそうなのかな。
「仕事は今日からのはずだが……まあいい。なんだ」
「掃除に関して、我々は長らく清掃魔法に頼ってきました。しかし、アトロくんの指摘によれば、清掃魔法では掃除が不十分とのことです。実際、私とジランで彼の部屋を訪問した際に、ほこりやカビを確認しております」
「カビだぁ!? おい、たしか衛生局の連中が担当していたはずだな? 早速抗議を――」
「お、お待ちください! それでは衛生局長を刺激してしまいます。私どもの考えでは……」
騎士団長も喧嘩っ早い性格らしい。
ピッツさんが慌てて昨日話し合った計画を説明する。
「む……それではあの爺の手柄になってしまう。少年の手柄を爺に掠め取られたなど、ダガン殿に知られたらそれこそ問題だ。マクネビル公爵には、陛下にもこっそり伝えていただこう」
どんどんややこしくなってない?
朝礼のあと、朝ごはんを食べたらいよいよ仕事が始まる。
まずは洗濯場だ。
「おはようございます、アトロといいます。きょうからお手伝いします」
「あら、助かるわぁ。よろしくね」
「お行儀がいいのね。商家の子かしら」
「へえ、君が噂の。なら僕は明日から不要だね」
「え、どうしてですか? 人手不足って聞いたんですけど」
「ああ、そうだよ。騎士団だけじゃ足りないから、衛生局から駆り出されてるんだ。僕らは騎士団の下働きじゃないってのにさ。君が来たなら僕はいらないでしょ」
「騎士団と衛生局ってもしかして……」
「仲悪いよ。当たり前じゃないか。局長を殺そうとした野蛮人を信奉してる蛮族だよ? 手伝わされてる女性たちも気の毒で仕方ないね」
こういう人、僕苦手だな。
「……あ、アトロくんにはまず洗濯の手順を教えるわ。そっちに洗濯用の波板と桶があるから、持っておいで」
「わかりました」
洗濯の手順といっても、結局は仕分けをして大きいものから洗うということだった。
汚れのひどいものは基本的に本人が洗うとのことで、量が多いこと以外に大変なことはないみたい。
うん、お姉さんたちの感覚も信用できない。
見てよこの肌着。どうやったらこんなに泥だらけになるのさ。
これで汚れがひどくないってどういうこと?
「アトロくん、ごめんね。さっきの彼、貧乏貴族の三男とかで、いつも偉そうにしてるのよ」
「でもお城で働いてる人って、騎士団もそうだけど貴族の出身ばかりですよね?」
「それがわからない程のお馬鹿さんって話よ。これは内緒の話だけど、城内でも衛生局は評判が悪いから、彼に限らずまともに取り合わない方がいいわ。特にゴルザール局長は関わらない方が身のためね」
「え」
「陛下の教育係を務めていたって話は知ってる? その実績だけで王族に次ぐ権力を手に入れたらしくて、偉そうとかそういう次元じゃないわ。ダガン様も、あの局長を止めない陛下を見限って城を出たって噂があるくらいだし」
その局長さんと関わることになりそうなんですけど。
「それよりアトロくん、マクネビル公爵のコネってどこで手に入れたの? お姉さんに教えてよ」
「僕、青の死病で父さんと母さんを亡くしちゃって、ダガンおじいさんが後見人になってくれたんです。もっと小さいころからおじいさんとは知り合いで、今回騎士団に雇ってもらえたのも、おじいさんが公爵様に推薦したって聞きました」
「……つらいこと思い出させちゃったね、ごめん。それにしてもダガン様のコネかぁ」
ついに様がつくようになったよ、おじいさん。
洗濯が終わった後、衛生局のお兄さん以外のみんなで資料室を掃除した。
僕以外は清掃魔法を使わない掃除が子どものころ以来だったから、資料室の広さもあって午前中では半分しか終わらなかった。大勢で掃除するのは初めてだったけど、楽しかった。
ほかの部屋は、衛生局のお兄さんが魔法で掃除したみたい。
お昼を食べに食堂へ行くと、ピッツさんとジランさんが待ってくれていた。
「やあ、お疲れさま」
「少年遅いよー、おれ待ちくたびれちゃった」
「待っててなんて頼んでないのに」
そういえば、こっちに来てからも寝るとき以外でひとりぼっちになる時間ってほとんどないな。
いつも誰かがそばにいてくれて、本当に恵まれてるよね。
「それで少年、正式な初仕事はどうよ?」
「洗濯と資料室の掃除をやったんだけど、やりがいがあるね。汚れきったものがきれいになっていくのって、すごく気持ちいい」
「汚れきったって……」
「冗談のつもりだったけど、本当に天職かもしれないね」
「おじいさんに感謝だね」
「だね。あ、こっちもとりあえず公爵に伝えるところまではいったよ。あとは衛生局長の視察待ちかな」
「その局長さん、評判悪いって聞いたよ? さっき、お姉さんたちがさ――」
お昼ごはんを食べたあと、僕たちは兵舎の裏手に足を運んだ。
「ねえアトロくん、本当に窓だけで違いがわかるの?」
「わかるよ。もしわからなかったら騎士団やめたほうがいいくらいだね」
「そんなに!? なあピッツ、おれだけ辞めるなんてことないよな? お前もついてきてくれるよな?」
「なんでわからない前提なんだよお前。まあちょっと自信ないけどさ……」
そんなくだらない話をしていたら到着したわけだけど……
「なにこれ、壁汚すぎ」
「まあ古い建物だからね」
シミとかコケとかすごい。こういうところこそ魔法で掃除すればいいのに。
「おい、少年の部屋ってもしかしてあそこか? なんかあそこの窓だけ妙にきれいなんだけど」
「ほんとだ。あ、あっちは資料室だね。へー、わかるもんだねぇ」
「やめずに済んでよかったね」
「まったくだよ」
「でもまあ、これなら局長さまも気づくだろ」
「ああ。あとの対応は騎士団長に任せていいみたいだし、安心だね」
僕も、二人がちゃんと違いをわかってくれて安心したよ。
この環境に慣れきって目までおかしくなってるかと思って、ちょっと不安だったんだよね。
「さて、そろそろ行きますか」
「むしろちょっと急いだ方がいいかも。アトロくんは平気?」
「うん、まだあと二十分ある」
「少年いいなー……っても、まだ十歳の子どもだもんな。働きづめの方がおかしいか」
「奉公にすら出てないはずの年齢だからね。それじゃあ俺たちは先にいくよ。午後も頑張ってね」
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