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Story1 -slavely- 翻弄
Ⅴ
しおりを挟むシノブは、床に膝をついてシノブの股間に顔を埋め、夢中でフェラチオをするヨダカの髪を優しく撫でた。
この健気で可愛く、どこまでも性欲に忠実な生き物を愛で、そして虐めたい欲に駆られる。
ミツキは、この前珍しく掛けてきた電話口で興奮した声で言った。
先生が新しい奴隷を躾けている。そのコが恐ろしく可愛いのだと。
それをシノブにも見せたい、と言う。
「顔の造作がどうのってことじゃないよ、笑顔よりも鳴き顔を見たい、絶望した顔を見たい、辱めたい、ギリギリまで我慢させたい!ってそんな感じ。
嫌がっても、恥ずかしがっても、めちゃくちゃ可愛い。
声も仕草も、健気さも、奴隷としてあんな完璧なコ、見たことない。
優しくて甘ーいあんただって、きっとそう思うよ」と。
人が傷つく顔、怒る顔、苦痛に歪む顔…
人のネガティブな感情に敏感過ぎて、心を病んで医師を辞めたシノブには理解しがたい“可愛さ”だ。
奴隷として完璧、なんて、傲慢で、ただ可哀想なだけじゃないか、と。
でも、今ならミツキの話した意味が分かる。
口では、嫌だ、と言いながら、無自覚に相手を煽り、無理矢理させられている風を装いながら、相手を常に優位に立たせて淫らに誘う。
純粋無垢な顔で恥じらうが、口淫も大好き。
声や仕草、身体の感度も抜群だ。
だからといって、計算ずくの言動にも見えないのが不思議だ。
本音と建前が、複雑に入り交じっている。
不条理に虐げられて抑圧され、でも本能に逆らえずに押し流されて理性が壊れ、淫魔のごとき姿を晒す様は、実に可哀想だ。
そして、とてつもなく可愛い。
未だかつて、これほど支配欲を煽られたことはない。この男を、縋り付いて泣かせてみたい。
「ヨダカくんに挿れてもいいのかな」
十分な硬さで上を向いたペニスを握り、潤んだ目でシノブを見上げたヨダカは、暫く逡巡したが、唇を噛んで僅かに首を振る。
「そっか、残念。君としたかったな」
シノブはそう言うと、まあ仕方ないねと笑う。
奴隷相手なのに、ヤラせろよ!と押してこないシノブに、ヨダカは逆に困惑する。
でも、考えてみればそうだ。
ミツキの依頼を渋々受けたに違いないのに、俺なんかとは…、奴隷ごときとは、やっぱりヤりたくないだろう。
当たり前だ。
誰でも彼でもヤりまくっているような奴なんて、誰だって普通、嫌に決まっている。
ましてや、シノブは多分、超絶男前だ。
マスクをしていても分かる涼しい目元、溢れる色気、鍛えられた身体、落ち着いた言動。
男も女も、誰だって選び放題だろう。
何が悲しくて、俺みたいな奴を相手にしなきゃいけないというのか。
いや、……………………頭では分かっている。
そもそも、ヤリたい、と言われたのに断ったのは自分で、シノブはそれを文句1つなく承諾した、それだけ。
卑屈なのは自分だ。
分かってる。
……………分かっている。
でも、今日は自分が必死に我慢しているだけに、じゃあいいや!とあっさり言われて、何だか無性に悲しかった。
こんなにヤリたいのは自分だけで、誰も自分を強く求めてくれないことが悲しい。
でも、そんな勝手なこと、言えるわけがない。
「申し訳、ありません…」
今日はまだ…、準備が……その、……クチでなら、っ
謝りつつ、クチで奉仕したいと提案するヨダカに、シノブは笑って首を振る。
首から下げたゴールドの華奢なネックレスがキラキラ輝いた。
「我慢出来なくなっちゃうよ、俺。俺は客じゃないし、自分で処理するよ。フェラすごく上手だった、ありがとう」
「申し訳、ありません………」
ヨダカが名残惜しそうにシノブのペニスから手を離すと、かわりに、シノブの大きな手が、立派に屹立した自らを撫でる。
ヨダカは、それを眼前で見せつけられ、口内にじゅるじゅると溢れ出てくる唾を、ごくりと飲み込んだ。
シノブが亀頭を掌でぐりぐりと撫でて先端を絞る。透明な粘液が、こぷこぷと溢れ出していく。
茎を扱くシノブの悩ましい声が頭上から聞こえた。
ぷるんと笠の張った亀頭、血管がバキバキに浮いた陰茎、それを握る褐色の手、肌を滑る汗、膨らんだ睾丸。扱くほどに滴る先走りが、シノブが自慰する指を濡らす。
ああ、なんて気持ちよさそうなんだろう。
見上げるヨダカは目が離せない。
シノブの息が次第に荒くなり、クッと唇を噛む…白い歯が覗く。
ああ、いきそうかな、
もう出ちゃうかな、ああぁッ、
「あっ、ああ、……」
思わず口走って、胸が苦しくなる。
出さないで欲しい、イかないで欲しい、
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