deep trap ―awakening―

あおい

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Story1 -slavely- 蕩けるカラダ

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 ヨダカは頭を上げない。

 床に額を擦りつけたまま、時間が止まる。

 早く去ってくれ、
 そんなヨダカの心の声が聞こえる。
 
 さすがに甘えて強請るだろう、または怒って噛みついてくるだろう、もしかしたら淫乱に迫ってくるかも知れない。

 そんな在り来りな想像を巡らせていたシノブは、ヨダカの静かな声に胸が張り裂けそうになる。
 
 セックスしたい、とは言わない。
 いや、そもそも、何かをして欲しい、とは先程から一つも口にしない。
 涙一つ見せず、声も荒らげない。
 
 奴隷として一人きり、裸で飼われて躾られ、散々卑下され嬲られ辱められ尽くした男が手にした最後の切り札は、悲しいほど潔い『諦め』だった。
 
 シノブにとっては、泣かれるより、強請られるより、…………………余程、胸に刺さる。
 
 シノブはヨダカの傍に膝を付いた。
 頭を撫でながら呟く。
 試してやろう、という意地悪な気持ちはすっかり失せていた。

「ヨダカくん、信じてくれないかも知れないけど、俺も君としたいよ。ごめん、俺が悪かったね」

「そんなつもりじゃ、…!気にしないで帰っ…」
 ヨダカが慌てて顔を上げる。 

「君としたいよ。 可愛すぎて、俺が我慢できない。  あ、可愛いも…嫌か……………な?」
 
 ヨダカは正座を崩さず、俯いたまま唇を噛む。

 膝の上で握りしめた拳、ぽろぽろと溢れる涙。

「ありがとう、ございます………俺………、でも…………………………………………………出来なくて………」
 
 シノブはヨダカに耳打ちする。
「ミツキがね、言ってたよ。君は勝手にプラグを抜いたり、オナニーしたり、自分からして欲しいことをを頼んだり出来ないんだろ?
 それなら、相手にして貰えばいいんだって。客からするには問題ない。俺が、全部やればいい」 
 
 いいの?と、涙で潤むヨダカの目がこちらを見上げる。

「あっ、あの………………、ありがとう、ございます」

 柔らかい髪、長い睫毛、真っ赤な頬、ピンと尖った耳。

「俺……………、も、ヤバいんです…、そんなこと言われたらもう………、っ」
 
「ヨダカくん、お尻の穴使って欲しいんだろ?自分で拡げて見せてよ、俺に」
 
 ヨダカは躊躇なく膝をついて前傾になり、グッと尻を上げて両掌で左右の尻たぶを開く。
 
 すっぽり埋まり込んだピンクのプラグ。
 そのまわりに薄く張った皮膚には幾度も振り下ろされたであろう鞭の跡、うっすら残る蚯蚓腫れ。
 ヨダカの過酷な日々を物語る。
  
 シノブは、蚯蚓腫れの跡を指でそっとなぞる。
 ヨダカの身体に、緊張が走るのが分かった。
 
 グズグズに甘やかしてやりたいが、奴隷として扱うことが、ヨダカのためでもある。
 明日から、いや、シノブが去った後も、彼の日々はここで続いていく。
 
 …………………………………………………

 さっきのミツキの言葉には、まだ会話の続きがあった。
 
「ヨダカは可愛い。
 そりゃもう、めちゃくちゃ可愛いよ。
 でも、自分のモノにしよう、なんて考えちゃだめだよ?あいつは、あんたが扱えるほど安くない。
 自己満で中途半端な優しさは、相手を傷つけるだけだからね。
 だからせめて、セックスや奉仕の快楽を教えてあげてよ」
 
「お前が太鼓判押すなんてよっぽどなんだな、ヨダカくん。なら、ミツキがする方が、説得力あんじゃないの?」
 
「僕じゃ駄目なんだよ。してあげられないし、それこそ中途半端な傷の舐め合いになってしまう。 
 だから、こうやってシノブに頼んでるんだろ?
 イトウさんがやり過ぎないうちに、変な輩が壊しちゃう前に、ヨダカが生きやすくなるようにしてやりたいじゃない。俺達はさ、二度と元には戻れない。シノブだって、知ってるだろ?」

 ………………………………
 
 シノブの手がプラグに掛かる。
 ローションを纏う手でグッと捻り出され、くぽっ!と音を立てて肛門が開いた。
 
「あ、んん、っ!……ひい!」

 圧迫感がなくなり、腸壁が空気に触れるのが分かる。
 もはや身体の一部になり、嵌め込まれていないと違和感を感じるほど尻に馴染んだそれを、シノブが光に翳して眺めている。
 
 ごく小さく、スペードのような形で、胎内に潜り込んでいた部分は丸いハート型、尻のカーブに沿った三日月形の台座との繋ぎ目が大きく括れている。
 すぽんと抜けた肉穴は、その圧迫感が恋しくて、疼く。
 
 栓か外れたらもうだめだ。
 いよいよ我慢出来ない。

 ヨダカは腕を伸ばして指先で肛門の周りを搔くように撫で、指先を穴の中へ挿れかけて、手を止めた。
 
「穴のナカ、痒い……、おちんちん挿れて欲し……
 も、我慢できない……!
 俺、お尻の穴の中、空っぽにしますから……
 そしたら…、俺と、……してくれますか、?」
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