deep trap ―awakening―

あおい

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Story1 -slavely- 蕩けるカラダ

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 シノブが無理矢理にでもプラグを引き抜いてくれたらいい、そう思っていたはずなのに………、奴隷として刷り込まれた習性がシノブの手を拒んだ。
 
 打算は、自らの手で泡と消えた。

「じゃあさ、その我慢、俺も付き合うよ」
 シノブは、ごめんね、と笑った。
 
「え、ッ……………?」
 ヨダカは言葉を失くす。そんなことって………
 
「だって、やりたくないって、君が言ったんだろ」
 
 心が、ぽきんと折れる音がした。
 
 ヨダカには、性行為にも、いくつも厳しいルールがある。
 
 自慰の禁止、ピアスを無断で外してはいけない、肛門プラグの無断抜栓禁止、排泄日以外の脱糞禁止、便秘時は肛門使用禁止、口淫勃起できなければセックス禁止など、いずれも破れば懲罰対象だ。

 出来ない、確かに出来ないのだ。
 シノブのせいではない。
 
 でも、シノブの一挙一投足に気持ちが揺さぶられる。
 
 ED男ならまだ良かった。
 見込みがないと諦めもついたから。

 でも、目の前に大好きな餌をぶら下げられたままお預けにされている、宙ぶらりんの今ほど、辛いことはない。
 
 もういっそ、…きっぱり断わって欲しい。
 ここから、去って欲しい。

 勝手に期待して、勝手に失望して、………ほんとに馬鹿みたいだ。

「……俺とはやっぱり…、ヤりたくないですよね…」

「えっ、何で…………」

「分かってます、…全然いいです。貴方のような人が、俺とヤる必要なんかないです」

「ヨダカくん………、」

「俺、見た目こんなで、見ての通り汚いです。
 ナカ、だけ じゃないです。だからヤりたくないの、当たり前です」

 ぽつりぽつりと呟く。
 もう諦めているが、身体が限界で、生理的な涙が浮かぶ。視界がボヤけて、声が震えてしまう。

「でも………、俺もうずっと我慢してて………めちゃくちゃヤリたいんです。………お腹ももう………、限界で………っ……………だから……………、もう、………………帰ってください」


 ヨダカはシノブの前で正座した。
 そして、膝の前に手を付き、頭を下げた。

「俺のせいにしてくれていい………、
 俺が下手だった、それでいいです。
 もう、期待するの、疲れたんです、だから…………、上手く出来なくて…、申し訳ございませんでした」
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