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Story1 -slavely- 蕩けるカラダ
Ⅰ
しおりを挟む「ヨダカくん、………挿れて欲しいの?さっき、首振ったよね。俺に嘘ついたんだ?」
シノブの冷たい声。
ヨダカは、ハッと我に返る。
「ちが、んう、っ」
そうじゃない、と言いかけたところで、今しがたまで優しく撫でられていたペニスをふいにギュッと握られる。
粟立つ肌に噛みつくようなキスをされ、思わず喘いだヨダカの薄く開いた唇から涎がつうと垂れた。
封じられた後ろがヒクつく。
…でも、声が出ない。
熱くて大きな掌、気持ち良すぎる。
「俺とはしたくないんだ?酷いな、優しくするのに」
シノブが低い声で呟き、ヨダカの耳朶を噛む。
ヨダカは屹立したペニスを人質にとられて動けない。
破裂しそうなそれ、亀頭の銀のピアスがぴくぴく揺れる。
乳首のピアスを指で摘まれると、ひいっ!と、あられもない叫びが漏れた。
「そういう舐められ方は好きじゃないんだけどね」
「ちが、っ!くう、っ!あ、ああっ、」
したいよ、我慢してんだよ!と言いたいのに、刺激されたら、あまい嬌声しか出てこない。
乳首やペニス、粟立つ肌、どこを触られてもあんあん喘ぐヨダカを、シノブが笑う。
「こんなエッチなのに、アナルはダメとかないだろ」
「ひ、ああっ、あっ、あっ、…!」
ヨダカは床に仰向けに押し倒され、膝をグッと折り曲げられて悲鳴を上げた。
腹部が押し上げられ、下半身、肛門が露わになる。
「ホラ、ちゃんと拡げてるじゃん」
そこに刺さったピンクのプラグを、シノブが指で揺らすと、ヨダカはまた、面白いほど喘いだ。
しかし、シノブがプラグに指先を引っ掛けて引き抜こうとすると、ヨダカの手が慌てたように伸びてきて、息も絶え絶えにその手を掴む。
「だっ、ダメ! ナカ、きれいじゃないから……っ、!」
涙声で拒み、真っ赤な顔で首を振るヨダカに、シノブは喉を鳴らして目を細めた。
この男、一体どこまで人を煽れば気が済むのか。
調教を施しても、本人の耐性、素質がないと上手く順応できないとされる、排泄射精管理。
イトウが手掛ける奴隷はシノブが知るかぎり4人。他3人はミツキをはじめ、アンダーグラウンドのみならず表舞台まで輪にかけて活躍するほどだが、排泄まで管理するのは、恐らくヨダカが初めてだ。
ヨダカは本人が望むか否かに関わらずそれらを備え、その上で相当厳しく躾られている。
人前での排泄を数え切れないほど経験し、その過程で、自分で触ることは勿論、周りに解放を頼むことさえ禁忌と教えられる。
ヨダカはそれを忠実に守っている。
とはいえ……………、この可愛さはなんだ。
シノブは内心頭を抱える。
ヨダカは、目鼻立ちは整っているが、絶世の美男子でも、女の子のように特別可愛いわけでもない。
ミツキのような非凡な男を間近で見ていれば尚更だ。
しかし、セックスなんかまるで知らなさそうな清潔感のある顔つき、真面目そうなヨダカが、キスだけで容易く快感の沼に堕ち、涎の滴る舌を伸ばしてペニスを咥え、じゅぼじゅぼと美味しそうにフェラチオをする姿は、あまりにも唆る。
喉奥を擦るペニス、涎が垂れた首筋、ヘコヘコと揺れ動く腰、床をガリガリ擦るプラグ。
大体こういうシチュエーションの場合、支配者に媚びへつらうか、あるいは強く拒んで拒絶するかどちらかだ。
大抵が演技による前者だと透けて見えるし、それなら、こちらも奴隷として扱いやすい。
そういうプレイだと割切って、厳しく冷たく接することに躊躇いもない。
同意の上の支配だ。
調教された上で尚且つ後者の場合は、そもそもそ素質の問題だろう。
しかし、ヨダカはそのどちらとも少し違う。
ダメだと抵抗はしているものの見事に隙だらけ。
やめてくれ、と口では言うが、身体はすっかりトロトロに仕上がっていて、遮る手には力がない。
拒めば拒むほど言葉選びや仕草がこちらを煽る。
(これを外してくれ、見てくれ、ヤッてくれ)
ヨダカの顔が、目が、言葉以上に雄弁に欲する。
「そっか、だから無理だったのか……、ごめんね。ヨダカくんがダメって言うなら、我慢するしかないね」
そっけないシノブの声、ヨダカの瞳に浮かぶ絶望の色。
「うっ、……ううっ、………ハ、イ」
ヨダカの足を折り畳んだまま、腹部の膨らみに目を遣り、ガチガチに勃起したペニスと真ん丸に腫れた睾丸を見おろす。
もう、とうに限界点を超えている。
意思を尊重する善人のフリをしながら、ヨダカを試す。さあ、どこまで我慢できるだろうか?
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