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本編
日常(5)
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「……っえ!?手伝うって、何をぇっ!?」
返事も聞かずにそのまま下へしゃがみこむ。ジョセフの了承を得る前にベルトを一思いに外し、手を差し入れる。すると、真っ直ぐ力強く上を向いた大きなものが眼前に飛び出してきた。揶揄ではなく、本当にぶるんって。勢いよく。
いつもは直視しないようにしていたし、もっと薄暗かったからこんなに至近距離で見たのは初めてだけど……これ、本物?
私の記憶の中のものとは、まるで別ものなんですけど。
ジョセフのそれは思っていたよりもずっと浅黒くて生々しくて、ゴツゴツしてて。堂々としていて、雄々しかった。
本当にこんなものがいつも私の中に入っているんだろうか。
思わずゴクリと喉が鳴った。
「………あ、あんま見ないで。さすがに恥ずかしい」
視線を上げると、顔を真っ赤にしたジョセフが困ったように眉を寄せて、私を見下ろしていた。
……なにその顔。超、可愛い。
「……あんまり経験ないから、どうしたらいいか教えてね」
さっきまではちょっと(いや、かなり)不安だったのに、ジョセフの顔を見たら何だか早くしてあげたくなった。
軽く両手でそれを包み、窪んだ先端にちゅっとキスをする。ジョセフのソコがビクビクッと跳ねたのでビックリして見上げれば、大きな手で頭を優しく撫でられた。
「………気持ちいい。そのまま続けて」
ホッとして、またキスを繰り返す。少しずつ根本の方へ降りていき、舌を出して裏筋を舐めあげる。チロチロと舌を尖らせてくすぐるように移動させると、上の方から荒い息遣いが聞こえてきた。
先端の部分をハムッと含むと、独特の苦味が口の中に広がる。
良かった、先走りが出てる。これってつまり、気持ちいいってことだよね。
そのことに安堵して、そのまま奥の方まで咥えこむ。早々に喉の奥に当たってしまい、全部を含むことは出来そうにはない。
大きすぎるモノにえずきそうになるけど、気合いで堪える。喉の奥をきゅうっと閉じて、含んだ竿は歯が当たらないようにレロレロと舌で上下させる。咥えられなかった根本の方は、手できゅっと握って軽く上下した。
正しいやり方なんて知らないから、ジョセフが気持ちよくなるように、思いつくかぎりのことをする。ジョセフにいっぱいいっぱい、気持ちよくなってほしい。
チラッと見上げると、ジョセフは今までに見たことのない、泣き出しそうな、蕩けそうな、壮絶色っぽい顔で私を見つめていた。
その瞬間、ビクビクっと口の中に含んだものが暴れだした。ビックリしながらも離さないように咥えていると、喉の奥に熱いものが大量に吐き出されるのを感じ、それが収まるのを確認してから私は口を離した。
いや、ジョセフによって離された。
「っ!ごめっ!俺外に出そうとしたんだけど、我慢できなくて!吐いて!ほら!」
オロオロと焦ったジョセフが珍しくて、なんだか歳相応の青年みたいで、つい笑ってしまった。
言われた通り、自分の両手に出された精液を出す。白い糸がつぅーっと舌と手の平の間に糸を引き、艶めかしく光っている。
これでいいのかと伺うようにジョセフを見上げれば、さらに焦ったような声が上から聞こえた。
「ちょっ!何で自分の手に吐くの!ほら、こっち来て。水で流そう。………もう、何この子。天然でエロすぎるんですけど。」
バシャバシャと水で洗う音で、最後の方は何言ってるか聞き取れなかったけど、ジョセフはブツブツ言いながらも、私の手を綺麗にしてくれた。
「普通にすごい上手で、前の男殺したい位なんだけど」
「良かった。……あの、お菓子のお礼だから」
イカせられただけでも満足なのに、ジョセフに上手と言われ、素直に嬉しくなる。
笑って私がそう言うと、私の手をハンカチで拭いていたジョセフの動きがピタッと止まった。
「………え?」
「だから、お菓子くれたのに私何も返せないし。私貰うだけって落ち着かないんだよね。借りをつくったみたいで、ほら、今はセックスができないでしょ。だから、これくらいしかー」
話している途中だが、不穏な空気を感じてジョセフを見ると、今まで見たことのない感情を消した顔で私を見ていた。
私を見つめる冷え冷えとした瞳には何も映っていなくて、瞬間、私は失敗したと理解した。
ジョセフを怒らせちゃった!どうしよう!!
「……別に俺はお菓子のお礼しろなんて言ってないよね。サトゥが喜ぶ顔が見たくてあげたのに。そんなにいちいち見返りを要求する男だって思ってたの?やらせてほしいからお菓子を上げたって思ってたの?」
「ちっ、違うの!あ、あの、そうじゃなくて」
「じゃあ、何?」
ジョセフが無表情のまま、温度のない平坦な声で問い質してくる。
--こ、怖い!
顔も怖いんだけど、ジョセフに嫌われてしまうことの方がもっともっと怖い。
どうしよう。私のこと、何でも性的なことで解決しようとするビッチ女だって軽蔑されちゃう!違う、違くて!
「あの、だから、私だけ色々してもらって……その、イッちゃったから。だから、私だけじゃなくて、ジョセフにも気持ち良くなって欲しかったっていうか。つ、つまり、見返りとかじゃなくて、ただ私がしてあげたかったの。それに私、ジョセフのことそんな風に思ってないしぃっ!!?」
そこまで言うと急に抱き締められて、キスをされた。
っちょっ!!!私さっきまであなたのアレを含んでたんですけど!!気にならないの!?
「……気持ち良かったの?」
自分の発言ミスを指摘されて、顔が一気に朱に染まる。
しまった!混乱して余計なことまで言ってしまった!!
ハッと顔を上げると、さっきまでの無表情とは一転、ジョセフは蕩けるような優しい微笑みで私を見ていた。
怒ってない、いつものジョセフに戻ったのがわかってホッと肩の力が抜ける。
もうどうにでもなれ、と半分諦めてコクンと頷くと、ジョセフが破顔した。それはそれは嬉しそうに。その笑顔が、キラキラ眩しくって直視できない。
きつく抱き締められ、激しいキスが降り注ぐ。なんでか心臓もきゅうきゅうと締め付けられて、苦しかった。
返事も聞かずにそのまま下へしゃがみこむ。ジョセフの了承を得る前にベルトを一思いに外し、手を差し入れる。すると、真っ直ぐ力強く上を向いた大きなものが眼前に飛び出してきた。揶揄ではなく、本当にぶるんって。勢いよく。
いつもは直視しないようにしていたし、もっと薄暗かったからこんなに至近距離で見たのは初めてだけど……これ、本物?
私の記憶の中のものとは、まるで別ものなんですけど。
ジョセフのそれは思っていたよりもずっと浅黒くて生々しくて、ゴツゴツしてて。堂々としていて、雄々しかった。
本当にこんなものがいつも私の中に入っているんだろうか。
思わずゴクリと喉が鳴った。
「………あ、あんま見ないで。さすがに恥ずかしい」
視線を上げると、顔を真っ赤にしたジョセフが困ったように眉を寄せて、私を見下ろしていた。
……なにその顔。超、可愛い。
「……あんまり経験ないから、どうしたらいいか教えてね」
さっきまではちょっと(いや、かなり)不安だったのに、ジョセフの顔を見たら何だか早くしてあげたくなった。
軽く両手でそれを包み、窪んだ先端にちゅっとキスをする。ジョセフのソコがビクビクッと跳ねたのでビックリして見上げれば、大きな手で頭を優しく撫でられた。
「………気持ちいい。そのまま続けて」
ホッとして、またキスを繰り返す。少しずつ根本の方へ降りていき、舌を出して裏筋を舐めあげる。チロチロと舌を尖らせてくすぐるように移動させると、上の方から荒い息遣いが聞こえてきた。
先端の部分をハムッと含むと、独特の苦味が口の中に広がる。
良かった、先走りが出てる。これってつまり、気持ちいいってことだよね。
そのことに安堵して、そのまま奥の方まで咥えこむ。早々に喉の奥に当たってしまい、全部を含むことは出来そうにはない。
大きすぎるモノにえずきそうになるけど、気合いで堪える。喉の奥をきゅうっと閉じて、含んだ竿は歯が当たらないようにレロレロと舌で上下させる。咥えられなかった根本の方は、手できゅっと握って軽く上下した。
正しいやり方なんて知らないから、ジョセフが気持ちよくなるように、思いつくかぎりのことをする。ジョセフにいっぱいいっぱい、気持ちよくなってほしい。
チラッと見上げると、ジョセフは今までに見たことのない、泣き出しそうな、蕩けそうな、壮絶色っぽい顔で私を見つめていた。
その瞬間、ビクビクっと口の中に含んだものが暴れだした。ビックリしながらも離さないように咥えていると、喉の奥に熱いものが大量に吐き出されるのを感じ、それが収まるのを確認してから私は口を離した。
いや、ジョセフによって離された。
「っ!ごめっ!俺外に出そうとしたんだけど、我慢できなくて!吐いて!ほら!」
オロオロと焦ったジョセフが珍しくて、なんだか歳相応の青年みたいで、つい笑ってしまった。
言われた通り、自分の両手に出された精液を出す。白い糸がつぅーっと舌と手の平の間に糸を引き、艶めかしく光っている。
これでいいのかと伺うようにジョセフを見上げれば、さらに焦ったような声が上から聞こえた。
「ちょっ!何で自分の手に吐くの!ほら、こっち来て。水で流そう。………もう、何この子。天然でエロすぎるんですけど。」
バシャバシャと水で洗う音で、最後の方は何言ってるか聞き取れなかったけど、ジョセフはブツブツ言いながらも、私の手を綺麗にしてくれた。
「普通にすごい上手で、前の男殺したい位なんだけど」
「良かった。……あの、お菓子のお礼だから」
イカせられただけでも満足なのに、ジョセフに上手と言われ、素直に嬉しくなる。
笑って私がそう言うと、私の手をハンカチで拭いていたジョセフの動きがピタッと止まった。
「………え?」
「だから、お菓子くれたのに私何も返せないし。私貰うだけって落ち着かないんだよね。借りをつくったみたいで、ほら、今はセックスができないでしょ。だから、これくらいしかー」
話している途中だが、不穏な空気を感じてジョセフを見ると、今まで見たことのない感情を消した顔で私を見ていた。
私を見つめる冷え冷えとした瞳には何も映っていなくて、瞬間、私は失敗したと理解した。
ジョセフを怒らせちゃった!どうしよう!!
「……別に俺はお菓子のお礼しろなんて言ってないよね。サトゥが喜ぶ顔が見たくてあげたのに。そんなにいちいち見返りを要求する男だって思ってたの?やらせてほしいからお菓子を上げたって思ってたの?」
「ちっ、違うの!あ、あの、そうじゃなくて」
「じゃあ、何?」
ジョセフが無表情のまま、温度のない平坦な声で問い質してくる。
--こ、怖い!
顔も怖いんだけど、ジョセフに嫌われてしまうことの方がもっともっと怖い。
どうしよう。私のこと、何でも性的なことで解決しようとするビッチ女だって軽蔑されちゃう!違う、違くて!
「あの、だから、私だけ色々してもらって……その、イッちゃったから。だから、私だけじゃなくて、ジョセフにも気持ち良くなって欲しかったっていうか。つ、つまり、見返りとかじゃなくて、ただ私がしてあげたかったの。それに私、ジョセフのことそんな風に思ってないしぃっ!!?」
そこまで言うと急に抱き締められて、キスをされた。
っちょっ!!!私さっきまであなたのアレを含んでたんですけど!!気にならないの!?
「……気持ち良かったの?」
自分の発言ミスを指摘されて、顔が一気に朱に染まる。
しまった!混乱して余計なことまで言ってしまった!!
ハッと顔を上げると、さっきまでの無表情とは一転、ジョセフは蕩けるような優しい微笑みで私を見ていた。
怒ってない、いつものジョセフに戻ったのがわかってホッと肩の力が抜ける。
もうどうにでもなれ、と半分諦めてコクンと頷くと、ジョセフが破顔した。それはそれは嬉しそうに。その笑顔が、キラキラ眩しくって直視できない。
きつく抱き締められ、激しいキスが降り注ぐ。なんでか心臓もきゅうきゅうと締め付けられて、苦しかった。
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