放浪戦記

アブナイ羊

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幼少期 盗賊団時代

謝罪

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貧民街から少し離れたところにある畑で雑草を抜いていると、いなかったリーダーとハンナが雑草抜きに参加してきた。
ハンナの浮かない顔を見るに、アルトが怪我をした件について注意をされたのだろう。これで次からはちゃんとやってくれればいいんだけど。

と思っていると、ハンナがこちらへ歩いてきた。

「どうしたの?」

こちらから話しかけないと、ハンナも話しづらいだろうから声をかける。
仕事のときはハンナの言動にイラッときたものの、それをずっと引きずるほど子供じゃないと自負している。無視するようなことはしない。

「あの、昨日はすみませんでした!せっかくいろいろと指示してくれたのに、全部無駄にしちゃって本当にごめんなさい!」

「謝るならアルトに誤った方がいいんじゃない?わたしはもうなんとも思ってないから大丈夫。謝るよりも次失敗しないよう気を付けて」

意識して笑顔を作った。なんとも思っていないわけがない。ハンナがちゃんとやっていれば、赤字になることはなかったのだから。

その後話を聞くと、アルトにはもう謝っていたらしい。ハンナが弁償した方がいいかと聞くとアルトは、

「もうほとんど痛くねーし、そんな顔すんな!どーせもうリーダーに怒られた後なんだろ?だったら俺から言うことはねーよ。
そうだ、謝る気持ちがあるんなら、うまい料理をもってきてくれよ!弁償なんてしなくていいからさ!」

と言ったらしい。口には出さずとも、心の中でいつまでもネチネチとしているわたしとは器の大きさが段違いだ。

こういうところは見習わないとなぁ。












次の仕事の日がやってきた。

「今日は仕事場マルニだ!2時間以内に来るように。それからラヴィ!今日は俺がハンナに指示を出す。いつも通り働いてくれ」

どういうことだ?いつもリーダーは戦闘には参加せず、後ろから積み荷を奪う人たちへの指示と全体への撤退の指示、それから戦闘員たちの活躍具合を見て報酬を決めると言う仕事があるはずだ。
それに加えてハンナの指導もやるとなるとかなり大変なはずだ。
と思っていると、顔に出ていたかその疑問に答えてくれた。

「実は、僕もそろそろ次のリーダーを育てなきゃなと思ってね。副リーダーに任せてみることにしたんだ。撤退の指示だけは僕が出すけどね」

そういうことだったのか。またわたしが教えることに不安があったのだけれど、リーダーが教えると言うなら安心だ。
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