16 / 21
幼少期 盗賊団時代
謝罪
しおりを挟む
貧民街から少し離れたところにある畑で雑草を抜いていると、いなかったリーダーとハンナが雑草抜きに参加してきた。
ハンナの浮かない顔を見るに、アルトが怪我をした件について注意をされたのだろう。これで次からはちゃんとやってくれればいいんだけど。
と思っていると、ハンナがこちらへ歩いてきた。
「どうしたの?」
こちらから話しかけないと、ハンナも話しづらいだろうから声をかける。
仕事のときはハンナの言動にイラッときたものの、それをずっと引きずるほど子供じゃないと自負している。無視するようなことはしない。
「あの、昨日はすみませんでした!せっかくいろいろと指示してくれたのに、全部無駄にしちゃって本当にごめんなさい!」
「謝るならアルトに誤った方がいいんじゃない?わたしはもうなんとも思ってないから大丈夫。謝るよりも次失敗しないよう気を付けて」
意識して笑顔を作った。なんとも思っていないわけがない。ハンナがちゃんとやっていれば、赤字になることはなかったのだから。
その後話を聞くと、アルトにはもう謝っていたらしい。ハンナが弁償した方がいいかと聞くとアルトは、
「もうほとんど痛くねーし、そんな顔すんな!どーせもうリーダーに怒られた後なんだろ?だったら俺から言うことはねーよ。
そうだ、謝る気持ちがあるんなら、うまい料理をもってきてくれよ!弁償なんてしなくていいからさ!」
と言ったらしい。口には出さずとも、心の中でいつまでもネチネチとしているわたしとは器の大きさが段違いだ。
こういうところは見習わないとなぁ。
次の仕事の日がやってきた。
「今日は仕事場マルニだ!2時間以内に来るように。それからラヴィ!今日は俺がハンナに指示を出す。いつも通り働いてくれ」
どういうことだ?いつもリーダーは戦闘には参加せず、後ろから積み荷を奪う人たちへの指示と全体への撤退の指示、それから戦闘員たちの活躍具合を見て報酬を決めると言う仕事があるはずだ。
それに加えてハンナの指導もやるとなるとかなり大変なはずだ。
と思っていると、顔に出ていたかその疑問に答えてくれた。
「実は、僕もそろそろ次のリーダーを育てなきゃなと思ってね。副リーダーに任せてみることにしたんだ。撤退の指示だけは僕が出すけどね」
そういうことだったのか。またわたしが教えることに不安があったのだけれど、リーダーが教えると言うなら安心だ。
ハンナの浮かない顔を見るに、アルトが怪我をした件について注意をされたのだろう。これで次からはちゃんとやってくれればいいんだけど。
と思っていると、ハンナがこちらへ歩いてきた。
「どうしたの?」
こちらから話しかけないと、ハンナも話しづらいだろうから声をかける。
仕事のときはハンナの言動にイラッときたものの、それをずっと引きずるほど子供じゃないと自負している。無視するようなことはしない。
「あの、昨日はすみませんでした!せっかくいろいろと指示してくれたのに、全部無駄にしちゃって本当にごめんなさい!」
「謝るならアルトに誤った方がいいんじゃない?わたしはもうなんとも思ってないから大丈夫。謝るよりも次失敗しないよう気を付けて」
意識して笑顔を作った。なんとも思っていないわけがない。ハンナがちゃんとやっていれば、赤字になることはなかったのだから。
その後話を聞くと、アルトにはもう謝っていたらしい。ハンナが弁償した方がいいかと聞くとアルトは、
「もうほとんど痛くねーし、そんな顔すんな!どーせもうリーダーに怒られた後なんだろ?だったら俺から言うことはねーよ。
そうだ、謝る気持ちがあるんなら、うまい料理をもってきてくれよ!弁償なんてしなくていいからさ!」
と言ったらしい。口には出さずとも、心の中でいつまでもネチネチとしているわたしとは器の大きさが段違いだ。
こういうところは見習わないとなぁ。
次の仕事の日がやってきた。
「今日は仕事場マルニだ!2時間以内に来るように。それからラヴィ!今日は俺がハンナに指示を出す。いつも通り働いてくれ」
どういうことだ?いつもリーダーは戦闘には参加せず、後ろから積み荷を奪う人たちへの指示と全体への撤退の指示、それから戦闘員たちの活躍具合を見て報酬を決めると言う仕事があるはずだ。
それに加えてハンナの指導もやるとなるとかなり大変なはずだ。
と思っていると、顔に出ていたかその疑問に答えてくれた。
「実は、僕もそろそろ次のリーダーを育てなきゃなと思ってね。副リーダーに任せてみることにしたんだ。撤退の指示だけは僕が出すけどね」
そういうことだったのか。またわたしが教えることに不安があったのだけれど、リーダーが教えると言うなら安心だ。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる