5 / 5
5.白状させてみますわ!
しおりを挟む時間はあまり無い…周りに人はいない。
かなり遠く離れた所に侍女が控えているが、会話が聞こえる距離では無いだろう。
早速本題だ…!!
「その…ルーカス様は私なんかと婚約が結ばれても良いのでしょうか?」
良いわけ無いでしょう??
なんせ愛しの恋人の義妹ですもの。
お義父様がきっと無理やり決めた婚約に違いない。伯爵家のルーカス様は身分的に断れなかったのでしょうから。
婚約しなくても良いと分かれば喜ぶだろう。
そう思ったのだが…。返ってきた反応は思った物とは違った。
ルーカス様の眉が訝しげに動き、ティーカップを持つ手が止まる。
「それは…なぜそんな事を仰るのでしょうか?」
…わざわざ言わなければいけないのかしら…?
こちらが断りやすくしてあげているのに…。
「いえ…。ルーカス様には既に密かに想われている方がいらっしゃるのでは…と思いまして」
ほら、私は知っているのよ!お義姉様と貴方の関係を!協力してあげるから自白しなさいな!
「想う方はいますが…」
少し頬を染めながらルーカス様が一瞬視線を外す。
やっぱり……!!!私が…思った通りルーカス様はフィーナお義姉様を!!
「では…」
前のめりになりかけながら、続けようとしたが…
「私が…想う方とは、貴女の事ですよ。リディア様」
「そうよね、ルーカス様はフィーナお義姉様と…って……へっ!?」
予想だにしなかった返答に、思わず淑女らしからぬ声が出てしまう。
「婚約もこちらが願い出たのです。それをなぜ婚約を躊躇う事があるのでしょうか?もしかしてリディア様こそどなたか想う方がいらっしゃるのでしょうか」
ルーカス様から願い出た…!?
え、じゃあルーカス様はフィーナお義姉様の恋人では無い…!?
「そ、その想う方などはいないのですが…」
一瞬、義姉の婚約者であるオルランド様が思い浮かぶが、恋い焦がれるなどそのようなものではない。
「そうですか。それならば良かった。では、この婚約の申し出を受けてくださいますよね…?リディア様…?」
うぅ…、思っていた展開と違う…!
けれどこんな捨てられたワンコみたいなキラキラした目で見つめられてこんな事を言われたら断れる気がしないじゃないの…!
「なっなぜ、私なんかに求婚されるのですか?お会いしたこともありませんし、もっと素敵な女性も沢山いらっしゃいますわ!フィーナお義姉様とか…」
「なぜフィーナ嬢が出てくるのですか?フィーナ嬢は私の幼馴染であり親友のオルランドの婚約者ではないですか。親友の婚約者に手を出す程落ちぶれておりません。それに…。私とリディア様はお会いした事がありますよ」
へっ!?
ルーカス様はオルランド様の幼馴染っ!?しかも親友!?
だ、だからフィーナお義姉様はルーカス様の事をよく知っていると言っていたのかしら…。婚約者の幼馴染なら会う機会も沢山あるものね…。
あれ…?
ではルーカス様がフィーナお義姉様の不貞相手である事は勘違い…??
それに私達は会った事がある…?
ちょっと頭の自己処理能力が追いつかないわ…
18
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに対して、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載しております。
初恋の人と再会したら、妹の取り巻きになっていました
山科ひさき
恋愛
物心ついた頃から美しい双子の妹の陰に隠れ、実の両親にすら愛されることのなかったエミリー。彼女は妹のみの誕生日会を開いている最中の家から抜け出し、その先で出会った少年に恋をする。
だが再会した彼は美しい妹の言葉を信じ、エミリーを「妹を執拗にいじめる最低な姉」だと思い込んでいた。
なろうにも投稿しています。
恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?
夕立悠理
恋愛
ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。
けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。
このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。
なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。
なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
嫌われ公女に転生したけど、愛されたい願望を捨てたら全員がデレてきた
桃瀬さら
恋愛
嫌われ公女ナディアは、婚約破棄され学園で孤立し、家族からも見放されていた。
どれほど努力しようが周囲からは「嫌われ公女」と蔑まれ、誰も味方なんていない。
「もういい。愛されたいなんて、くだらない」
そう心に誓った瞬間から、状況が一変した。
第二王子が婚約破棄を撤回し跪き、寡黙な騎士団長が「君を守りたい」と熱く迫ってくる。
そして、冷ややかな兄まで「婚約など認めない。家を出ることは許さない」と……。
愛されることを諦めた途端、なぜか執着される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
えー
ルーって オル… (*´・д・)*´。_。)ゥミュ
主役なんに ざまぁされる方? っと思ってしまったwww
↑↑↑ 1話目 数行の出来事(笑
いゃあ だから 楽しみw どんでん返しだけじゃなく 定番も楽しみなんw ←心の平和的に
…………が まだ 数行なんで どう転ぶが楽しみですヽ(*´▽)ノ♪
続き(読みに) 行きまーす!!
ルーはオルランドのルーでしょ?笑
ど、どきり(゚∀゚)
こちらも、続き書いておりますので、今のもう一つの連載が終われば投稿します!