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つまみ食いはゆるしません
しおりを挟む夕方、エドワードはキッチンでチキンを揚げていた。
ニンニクやジンジャーなどの香辛料に漬けたチキンを油を引いたフライパンの中に入れて時間をかけて揚げていく、やがてフライパンからきつね色に揚がったチキンをクッキングバットの上にのせていく。
エドワードの後ろ、テーブルの上にはすでに揚げ終えて皿に盛られたチキンがある。 そのチキンを狙って黒い影が近づいてきていた。
そろりそろり……
そーっ………
あと少しでチキンに手が届く、そんな時だったー
「……ルカ、つまみ食いはダメですよ。」
「うっ……」
振り返ると、チキンに手を伸ばそうとしたままフリーズするルカの姿があった。
「何でバレたの?気配消していたのに!?」
「最初からバレてましたよ。言いましたよね?カインが帰ってきたら晩ごはんにするので、つまみ食いはダメだと。」
「………ハ~イ。」
「あと……ルカの後ろに隠れている第2陣、君もですよ。」
「エヘヘ……ばれちゃったかぁ~。」
ルカの後ろに隠れていたライリーがヒョッコリと顔を出した。
「作戦失敗したねえ、ルカ兄さん。」
「あ~あ、あとちょっとだったのに~。」
反省の色がまったくない2人のやりとりにエドワードは呆れた。
「2人共、もうすぐカインが帰ってきますからそれまで待って……「ただいま~。あっ、フライドチキンだ。うまそう!!」
ヒョイ、パクッ。
「「「あっ!!」」」
帰ってきたカインはテーブルのチキンを見つけると、それをひとつ摘まんで自分の口に放り投げた。
モグモグ、ゴクン。
「…………」
「あ~あ~。」
「タイミング悪いときに帰ってきたねカイン兄さん。」
「へっ?」
その後、カインと双子は並んで正座をさせられ、エドワードの長いお説教をうけることになった。
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