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輪廻転生。
人は生死を何度も繰り返し新しい生命へと生まれ変わる。
そして前の生の記憶を持つ者を転生者と呼んだ。
私が生きるこの世界でも「転生者」はいる。しかし彼らは自分が転生者だと宣言する人はあまりいない。
なぜなら……
「私は転生者なのよ!!ここは私の世界なのだから私の言うことを聞きなさいよ!!」
「…………」
目の前のピンク色の髪の私より少し年下の子がフンッと鼻息荒くしながらそう叫んだ。
フフンと何故か自信満々な彼女に周囲はザワザワとざわついている。
「……あのさ、自分を転生者だって言わないほうがいいよ。」
「何よ、モブのくせに私に意見する気!?」
意を決して私がそう告げると彼女はクワッと目を見開き私を睨みつけ、怒鳴った。
「いや、そう言う訳じゃなく……」
私が話し終わらないうちにドドド………と彼女の背後から青い制服を着た警邏隊がこちらに近づいてきた。
「「「確保~~!!!!!!!」」」
と叫ぶと警邏隊は素早い動きで彼女を拘束した。
「ぎゃあ~~~!!何よアンタたち?離しなさいよ~!!」
警邏隊に一瞬のうちに縄でグルグル巻きにされた彼女はそのまま「転生宣言者」として現行犯逮捕された。
「だれかぁぁ~助けてよぉぉ~~!!」
との叫びは届かず、彼女は警邏隊に連れていかれた。
「……………だから言ったのに………」
この世界の転生者の扱いは厳しい。
と言うのも、過去に転生者を名乗る者は全て、国を混乱に貶めていたからだ。
ある者は略奪や搾取。
ある者は家族や親しい人や恋人への暴力や殺人。
ある者は詐欺などの犯罪に手を染めるなど転生者の印象は酷かった。
100年前には転生者やそれを崇拝する者を集い戦争を仕掛けたり、クーデターやテロを画策したことによって彼らの存在は危険視されるようになった。
特に自分を「ヒロイン」「英雄」と言う人物は一番危険視され、転生者で「自分はヒーロー/ヒロイン」と言う人物は即刻逮捕された。
「何であの子、自分は転生者だって言ったのかな?特にヒロインだなんて言ったら捕まるに決まっているのに。」
自分を転生者と呼ぶ者を転生宣言者と呼ばれ、逮捕されると転生宣言者専用の特別施設に収容される。そこでカウンセリングや治療を真面目にうけていれば数年で退院できるのだが、今までこの施設から退院した者はいない。
「転生者と言わなければ、逮捕されずに済んだのに……」
これから大変だろうなぁ、あの子……と先ほど連れていかれた彼女を思い出し、私ははぁ~と溜息をついた。
人は生死を何度も繰り返し新しい生命へと生まれ変わる。
そして前の生の記憶を持つ者を転生者と呼んだ。
私が生きるこの世界でも「転生者」はいる。しかし彼らは自分が転生者だと宣言する人はあまりいない。
なぜなら……
「私は転生者なのよ!!ここは私の世界なのだから私の言うことを聞きなさいよ!!」
「…………」
目の前のピンク色の髪の私より少し年下の子がフンッと鼻息荒くしながらそう叫んだ。
フフンと何故か自信満々な彼女に周囲はザワザワとざわついている。
「……あのさ、自分を転生者だって言わないほうがいいよ。」
「何よ、モブのくせに私に意見する気!?」
意を決して私がそう告げると彼女はクワッと目を見開き私を睨みつけ、怒鳴った。
「いや、そう言う訳じゃなく……」
私が話し終わらないうちにドドド………と彼女の背後から青い制服を着た警邏隊がこちらに近づいてきた。
「「「確保~~!!!!!!!」」」
と叫ぶと警邏隊は素早い動きで彼女を拘束した。
「ぎゃあ~~~!!何よアンタたち?離しなさいよ~!!」
警邏隊に一瞬のうちに縄でグルグル巻きにされた彼女はそのまま「転生宣言者」として現行犯逮捕された。
「だれかぁぁ~助けてよぉぉ~~!!」
との叫びは届かず、彼女は警邏隊に連れていかれた。
「……………だから言ったのに………」
この世界の転生者の扱いは厳しい。
と言うのも、過去に転生者を名乗る者は全て、国を混乱に貶めていたからだ。
ある者は略奪や搾取。
ある者は家族や親しい人や恋人への暴力や殺人。
ある者は詐欺などの犯罪に手を染めるなど転生者の印象は酷かった。
100年前には転生者やそれを崇拝する者を集い戦争を仕掛けたり、クーデターやテロを画策したことによって彼らの存在は危険視されるようになった。
特に自分を「ヒロイン」「英雄」と言う人物は一番危険視され、転生者で「自分はヒーロー/ヒロイン」と言う人物は即刻逮捕された。
「何であの子、自分は転生者だって言ったのかな?特にヒロインだなんて言ったら捕まるに決まっているのに。」
自分を転生者と呼ぶ者を転生宣言者と呼ばれ、逮捕されると転生宣言者専用の特別施設に収容される。そこでカウンセリングや治療を真面目にうけていれば数年で退院できるのだが、今までこの施設から退院した者はいない。
「転生者と言わなければ、逮捕されずに済んだのに……」
これから大変だろうなぁ、あの子……と先ほど連れていかれた彼女を思い出し、私ははぁ~と溜息をついた。
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