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反撃
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「コールヴァン、……まだ”グレイス・リザレクション”は使える?」
コールヴァンを振り返ると、彼は「ハハッ」と笑って、肩を竦めた。
「まあ、現状で一回きりなら。だが、そうなりゃもう防御に魔力を割く余裕はないぜ」
返事を受けてレオノールの決意は固まった。
「O・K。こっちに攻撃は絶対に回さないから、安心して」
レオノールは、キッと空に留まるオーグレイルを睨みつけ、標的を定める。
グレイス・リザレクションは瀕死の人間をも死の淵から引き戻す、高度な治癒魔法だ。
その効能は凄まじく、肉体だけでなく、精神の断絶や魔力の破損も修復する。
ただし術者本人に莫大な負荷がかかるため、1日に一度使うのが限界だ。
コールヴァンは軽く頷いたが、ここへ来るまで既に幾つかの魔法を使っていた。
負担は相当だろう。
「レオノール……」
「これは私の仕事です。行ってきます!」
クラウディオの硬い声音に、レオノールは微笑を返す。
剣を握り直し、重心を落とすと構えを取って、レオノールは一気呵成に走り出した。
絶対に、ここで決める。
そう胸に誓って。
***
「ォォオオオオオッ!」
所々から溶岩のような赤黒い液体が噴出し、それらが残った地面を焼く。
レオノールは路を切り拓きながら雄叫びを上げる。
オーグレイルは無尽蔵に手下を召喚して、力で押し潰そうと目論んでいた。
空の裂け目からは絶えず雷鳴が轟き、次々と降り注ぐ。
垂れ込める暗雲は、空を埋め尽くす勢いで広がっている。
いつオーグレイルの辛抱が切れて、無差別な攻撃に移るかわからない。
だが、こちらも先ほどまでと事情が違う。
3日の疲労も回復し、体力・気力共に満タンだ。
オーグレイルまでの距離は、目算で約1kmほど。
地上からは70mといったところか。
射程圏内までまだ遠い。
「驕るなよ! 最早お前とて許さぬ! 私を虚仮にし、辱めた報いを受けろ! クラウディオもろとも、灰燼に帰してくれる!」
オーグレイルの怒号が空を裂く。
レオノールの頭上に、炎で象られた槍が次々と集まってくる。
ドシュッ! ドシュッ!
槍の一本が、レオノールの頭上を掠めて背後に突き刺さる。
炎槍の飛来を紙一重で躱すレオノールの背後で、ドカンと地響きを上げて、爆発の粉塵が舞った。
「今のお前は単なる烏合の衆に過ぎん。私の魔法があれば、このような輩はいくらでも……!」
オーグレイルは苛立ちを露わにし、レオノールへの攻撃の手を強めていた。
コールヴァンを振り返ると、彼は「ハハッ」と笑って、肩を竦めた。
「まあ、現状で一回きりなら。だが、そうなりゃもう防御に魔力を割く余裕はないぜ」
返事を受けてレオノールの決意は固まった。
「O・K。こっちに攻撃は絶対に回さないから、安心して」
レオノールは、キッと空に留まるオーグレイルを睨みつけ、標的を定める。
グレイス・リザレクションは瀕死の人間をも死の淵から引き戻す、高度な治癒魔法だ。
その効能は凄まじく、肉体だけでなく、精神の断絶や魔力の破損も修復する。
ただし術者本人に莫大な負荷がかかるため、1日に一度使うのが限界だ。
コールヴァンは軽く頷いたが、ここへ来るまで既に幾つかの魔法を使っていた。
負担は相当だろう。
「レオノール……」
「これは私の仕事です。行ってきます!」
クラウディオの硬い声音に、レオノールは微笑を返す。
剣を握り直し、重心を落とすと構えを取って、レオノールは一気呵成に走り出した。
絶対に、ここで決める。
そう胸に誓って。
***
「ォォオオオオオッ!」
所々から溶岩のような赤黒い液体が噴出し、それらが残った地面を焼く。
レオノールは路を切り拓きながら雄叫びを上げる。
オーグレイルは無尽蔵に手下を召喚して、力で押し潰そうと目論んでいた。
空の裂け目からは絶えず雷鳴が轟き、次々と降り注ぐ。
垂れ込める暗雲は、空を埋め尽くす勢いで広がっている。
いつオーグレイルの辛抱が切れて、無差別な攻撃に移るかわからない。
だが、こちらも先ほどまでと事情が違う。
3日の疲労も回復し、体力・気力共に満タンだ。
オーグレイルまでの距離は、目算で約1kmほど。
地上からは70mといったところか。
射程圏内までまだ遠い。
「驕るなよ! 最早お前とて許さぬ! 私を虚仮にし、辱めた報いを受けろ! クラウディオもろとも、灰燼に帰してくれる!」
オーグレイルの怒号が空を裂く。
レオノールの頭上に、炎で象られた槍が次々と集まってくる。
ドシュッ! ドシュッ!
槍の一本が、レオノールの頭上を掠めて背後に突き刺さる。
炎槍の飛来を紙一重で躱すレオノールの背後で、ドカンと地響きを上げて、爆発の粉塵が舞った。
「今のお前は単なる烏合の衆に過ぎん。私の魔法があれば、このような輩はいくらでも……!」
オーグレイルは苛立ちを露わにし、レオノールへの攻撃の手を強めていた。
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