学校一美人な奴の消しゴム拾ったら大変なことになった。

マガツゆい

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05話

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 秦琴葉はその容姿からいつも噂の中心にいるような人物だった。彼女自身、噂話というものにある程度は興味があった。けれど、自分の噂を聞くたびに、自分には完璧が求められている。そう思ってしまった。だからこそ、学校では休み時間にも勉強をして休むのは悪いこと、そう思い続けていた。

 (流石に勉強どころではないからね…)

 と心の中で呟くと、秋葉を自宅近くの喫茶店に半ば押し込むように入った

 (…どうしてこうなったんだ?…)

 と僕…秋葉は困惑していた。ついさっきどこからともなく秦さんが現れると喫茶店に連れ込まれ、気づけば2人でお茶してるというほぼ初対面の人たちが基本やらないようなことをしているこの状況に僕の脳は処理落ちしかけていた。

 「秋葉君、単刀直入に聞くけど…この噂ってあなたが流した訳じゃないよね?」

 と秦さんは頼んでいたショートケーキを半分ぐらい消滅させると、そう聞いてきた。

 「うん。…というか、今日みたいなことになるからその手の恋愛ごとの噂になるようなことには結構慎重に動くことにしてるからね。」

 というと、

 「そうよね…はぁ、何でもかんでも周りに広まるから私が教室にタオル忘れたとか、顔色が少し悪かったとか細かいところまで隅々見てくるのよねぇ…」

 とため息まじりに愚痴ってきた。

 「そ、それは大変だね…ん?何でもかんでもみんなに伝わるってことはあの噂ってもしかすると、僕が消しゴム拾ったのがきっかけなんじゃないかな?」

 おそらく噂の大まかな筋はこうだろう。

・秋葉が琴葉の消しゴムを拾ったらしい

        ↓

・秋葉が琴葉が落とした消しゴムを拾ったらしい

        ↓

・秋葉が琴葉が落としたものを拾った

        ↓

・秋葉が琴葉をオトした

        ↓

・秋葉が琴葉と付き合い始めた。

 …いや、話し曲がりすぎじゃない?僕はため息を一つ吐くとメロンソーダを飲んだ。

 「あ~、確かにその節はあるね。」

 と腕組みしてケーキを見つめていた彼女も言った。おそらく、おんなじことに考えついたのだろう。

 「…一応陽太に真実を伝えておくから多分今週中にこの話は消えるんじゃないかな?」
 「そうなの?じゃあよろしくお願いするね。」

  その後僕は家に帰り、陽太にメールを送り真実の流布を頼むと

 「これでよし…」

 と1人呟くのだった。
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