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第一章 二式艦上戦闘機『風翔』

第二話 配属先は...

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1942年4月3日空母鳳炎

「海軍航空隊戦闘一〇八幕末諸隊一番機 岩本徹三まいりました!」

「同じく二番機 鴛淵孝」

「全員そろったな。君たち、幕末諸隊を招集したのはほかでもない。われら鳳炎は、急遽マジュロ沖に急行することになった。そのため、ミッドウェーに参加する君たちは、装甲空母 鳳水にいってくれ。詳しいことは、鳳水航空隊戦闘四七〇白虎隊の隊長の坂井に尋ねろ!以上解散!」



「せっかく、鳳炎に配属が決まったのに」
岩本が残念そうに呟く。
「まぁまぁ。ミッドウェーのときだけだし」
鴛淵が慰めるように言い返す。
「そういえば、鳳水といえば白虎隊!坂井が隊長だっけな?」

「そうですよ」

「敵機三時の方向!」
四番機から、無線音が響く。そして、四番機が火を噴く。

P-38ペロハチか」

「戦闘一〇八戦闘態勢!戦闘はじめ!」

ダダダダ!

「くそ!当たらない」
鴛淵が珍しく苛立つ。

「操縦ってものはよ、こうするんだよ!!」
こうして、岩本がとんでもない操縦をする。

ヒューン!

「上へあがった?岩本さん、何をするつもりだ?」

「上からの、攻撃に耐えれるか?」

「まさか!」

ヒューン

岩本機が急降下し、その真下に飛んでいた、ペロハチP-38を撃墜する。

「なんとかなったな」
状況は、一段落する。
ちなみに、四番機搭乗員は、たまたま近くに来ていた、駆逐艦『晴風』に救助された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「どうだ?四番機に乗っていたやつは、生きてたか?」

「晴風に救助された模様で、只今、本土から、風翔で帰還するとのことです」

「よかった」

「岩本」
岩本に一つの声が聞こえた。
「坂井!」

「話は聞いている。頼んだぞ」

「任しとけ」
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