59 / 130
3
「キィッキィッ!」
「ぬわっ!」
背中におはぎコウモリがくっついてるのをすっかり忘れていた俺は、突然のキーキー声に飛び上がる。早くしろ、とでも言うようにそいつは目の前をパタパタ飛び回った。
イアニスと距離が開いてしまっているのに気づいて駆け寄る。お、良かった、リヒャルトも捕まえてる。
「全く。子供みたいむくれて単独行動しないの。学院の頃だってそれでえらい目に…」
「やかましい。そんな昔の話を蒸し返すな!王都のダンジョンとは違うのだ」
ガヤガヤと合流した所で、旅館内の探索が始まった。
渡り廊下を遡ると、エントランスに出た。チェックインカウンターらしき所にも、エントランスのドアにも、先ほど目にした透かし彫りの小さな花が施されている。嵌められた透明の花びらは、ガラスではなく水晶のようだ。
「ニホンの有名な花なのかい?」
「いや、俺は知らないや。桜ではなさそうだな…」
このお宿のシンボル的なものかもしれない。
そのカウンターから中に入り込んで、裏方へ侵入した。こういう場所の裏方に入るのは初めてで、場違いにもワクワクしてしまう。
ところが中は真っ暗で、ワクワクは一瞬で霧散した。こんな廃墟で明かりがつくわけもなく、窓のない場所はすぐそばも碌に見えないほど暗い。
ランプが要るぞ。やべぇ、荷物は全部車の中で、ポケットに入れっぱなしの魔力回復の指輪くらいしか持ってない。迂闊すぎる。
まごまごしていると、先頭のイアニスがすかさずランプを取り出し明かりをつける。そろそろ本格的にアイテムボックスが羨ましくなってきた。
「ここは雰囲気が違って…何かの作業場か?」
内装はthe・事務室という部屋だった。
かつては向かい合わせで並列していたであろう机たちが、横倒しになったり乱雑に並んでいる。ランプに照らされて壁際は見えにくいが、幾つかの出入り口が奥へと続いていた。
「紙まみれだ。あっ…」
リヒャルトは近場にあった収納ケースの上に置かれた冊子を手にしてめくろうとしたが、ページがくっついた挙句、角からペリペリと破れてしまった。
「ボロいな。何だこれ」
「何が書かれてる?」
「…イチゴ、ライム、プラムの個数と値段だ」
「仕入れの帳簿か?」
「やっす!」
イアニスは当時の値段に興味津々で覗き込んでいたが、リヒャルトは「くだらない」と吐き捨てて放り投げてしまった。
「なるほど、ここが裏方とやらか。この規模の宿なら管理する者も大人数いて…そいつらを束ねたのが、装束を着た主人だろう」
案外この辺りに転がっているかもしれんな、とリヒャルトは言う。暫く3人で家探ししたが、この部屋に目当ての「装束」らしきものは見つからなかった。
「にしても、装束ひとつでここの主人認定されるってちょっとよく分からないよな」
事務室を後にして先に進みながら、気になった事を口にする。
そもそも装束とはなんのためにあるんだろう。俺はなんとなく、女将の着物を想像していた (だとしたらリヒャルトが面白い事になる)。確かに形から入るのって大事かもしれないけど…
「ここの第一発見者はリヒャルトだろ?別に装束なんて着なくても、ここは私のものだ!て言い張れないのか?」
高慢ちきな声真似をしてそう言うと、後ろのリヒャルトがブスッとした調子で答えた。
「あのジジイが言っていたろう。今その装束は、ダンジョンに取り込まれつつあると」
「そんなこと言ってた…?よく覚えてるな」
「前から思っていたが、貴様の耳は飾りなのか?」
リヒャルト曰く、ダンジョンが吸収しようとするなら何かしらの魔力が込められたアイテムのはずらしい。少なくとも、ただの服なら取り込んだりしないと。
「えーと、ただの衣装じゃなくて、魔道具かもってことか?」
「そうだね。それも、ここの主人である証となるアイテムなら、何かしら管理に必要な物なんだろう。例えば、それを着ていないと認知できない場所があるとか」
「鍵でいいのでは…」
「それはそうだけども」
込めた魔力の持ち主でなければ作動しない。そういった仕組みの魔道具を作成しセキュリティを補完するのは、この世界ではありがちなことらしい。
ギルドカードもそうで、魔力を込めることで本人確認を行う。また、ダンジョンでは次のフロアへ進むためのギミックとなっている場合もある。所持してると隠し通路が開く、といったしかけだ。
キーアイテムってやつか。ゲームのアイテム欄でいう「だいじなもの」に分類されるあれだ。
「って、その理屈だと前の持ち主でなきゃ使えないよな。リヒャルトが手に入れても意味ないんじゃ?」
「ああ、確かにそうか。それで主人が決まらず、ここが打ち捨てられたのかもしれないね…でも、どうかな。持ち主が新しくなれば、その限りでないかもよ」
と、イアニスはあまり頼りにならなそうな仮説を立ててる。まぁ、実際どうかなんて誰にも分からないだろう。もうとっくに元の持ち主は亡くなってるのだ。
聞くところによると、ダンジョンを発見したらギルドへの報告義務があるらしい。その後も管理が厳重で、決して育ちすぎることがないよう制限される。見つけたからといって、その人が独り占めできるわけではないのだ。
「だから、その装束を手に入れねば。私が主人となってしまえば、ギルドがゴタゴタ言ったところで何もできまい。…人間どもの好きにはさせん」
「魔境温泉の責任者になってか?」
俺は襟のところに温泉マークが描かれた半被姿のリヒャルトを想像して、思わず笑ってしまう。しかし当人は真剣な顔つきで、俺の軽口に全く取り合わなかった。
「ぬわっ!」
背中におはぎコウモリがくっついてるのをすっかり忘れていた俺は、突然のキーキー声に飛び上がる。早くしろ、とでも言うようにそいつは目の前をパタパタ飛び回った。
イアニスと距離が開いてしまっているのに気づいて駆け寄る。お、良かった、リヒャルトも捕まえてる。
「全く。子供みたいむくれて単独行動しないの。学院の頃だってそれでえらい目に…」
「やかましい。そんな昔の話を蒸し返すな!王都のダンジョンとは違うのだ」
ガヤガヤと合流した所で、旅館内の探索が始まった。
渡り廊下を遡ると、エントランスに出た。チェックインカウンターらしき所にも、エントランスのドアにも、先ほど目にした透かし彫りの小さな花が施されている。嵌められた透明の花びらは、ガラスではなく水晶のようだ。
「ニホンの有名な花なのかい?」
「いや、俺は知らないや。桜ではなさそうだな…」
このお宿のシンボル的なものかもしれない。
そのカウンターから中に入り込んで、裏方へ侵入した。こういう場所の裏方に入るのは初めてで、場違いにもワクワクしてしまう。
ところが中は真っ暗で、ワクワクは一瞬で霧散した。こんな廃墟で明かりがつくわけもなく、窓のない場所はすぐそばも碌に見えないほど暗い。
ランプが要るぞ。やべぇ、荷物は全部車の中で、ポケットに入れっぱなしの魔力回復の指輪くらいしか持ってない。迂闊すぎる。
まごまごしていると、先頭のイアニスがすかさずランプを取り出し明かりをつける。そろそろ本格的にアイテムボックスが羨ましくなってきた。
「ここは雰囲気が違って…何かの作業場か?」
内装はthe・事務室という部屋だった。
かつては向かい合わせで並列していたであろう机たちが、横倒しになったり乱雑に並んでいる。ランプに照らされて壁際は見えにくいが、幾つかの出入り口が奥へと続いていた。
「紙まみれだ。あっ…」
リヒャルトは近場にあった収納ケースの上に置かれた冊子を手にしてめくろうとしたが、ページがくっついた挙句、角からペリペリと破れてしまった。
「ボロいな。何だこれ」
「何が書かれてる?」
「…イチゴ、ライム、プラムの個数と値段だ」
「仕入れの帳簿か?」
「やっす!」
イアニスは当時の値段に興味津々で覗き込んでいたが、リヒャルトは「くだらない」と吐き捨てて放り投げてしまった。
「なるほど、ここが裏方とやらか。この規模の宿なら管理する者も大人数いて…そいつらを束ねたのが、装束を着た主人だろう」
案外この辺りに転がっているかもしれんな、とリヒャルトは言う。暫く3人で家探ししたが、この部屋に目当ての「装束」らしきものは見つからなかった。
「にしても、装束ひとつでここの主人認定されるってちょっとよく分からないよな」
事務室を後にして先に進みながら、気になった事を口にする。
そもそも装束とはなんのためにあるんだろう。俺はなんとなく、女将の着物を想像していた (だとしたらリヒャルトが面白い事になる)。確かに形から入るのって大事かもしれないけど…
「ここの第一発見者はリヒャルトだろ?別に装束なんて着なくても、ここは私のものだ!て言い張れないのか?」
高慢ちきな声真似をしてそう言うと、後ろのリヒャルトがブスッとした調子で答えた。
「あのジジイが言っていたろう。今その装束は、ダンジョンに取り込まれつつあると」
「そんなこと言ってた…?よく覚えてるな」
「前から思っていたが、貴様の耳は飾りなのか?」
リヒャルト曰く、ダンジョンが吸収しようとするなら何かしらの魔力が込められたアイテムのはずらしい。少なくとも、ただの服なら取り込んだりしないと。
「えーと、ただの衣装じゃなくて、魔道具かもってことか?」
「そうだね。それも、ここの主人である証となるアイテムなら、何かしら管理に必要な物なんだろう。例えば、それを着ていないと認知できない場所があるとか」
「鍵でいいのでは…」
「それはそうだけども」
込めた魔力の持ち主でなければ作動しない。そういった仕組みの魔道具を作成しセキュリティを補完するのは、この世界ではありがちなことらしい。
ギルドカードもそうで、魔力を込めることで本人確認を行う。また、ダンジョンでは次のフロアへ進むためのギミックとなっている場合もある。所持してると隠し通路が開く、といったしかけだ。
キーアイテムってやつか。ゲームのアイテム欄でいう「だいじなもの」に分類されるあれだ。
「って、その理屈だと前の持ち主でなきゃ使えないよな。リヒャルトが手に入れても意味ないんじゃ?」
「ああ、確かにそうか。それで主人が決まらず、ここが打ち捨てられたのかもしれないね…でも、どうかな。持ち主が新しくなれば、その限りでないかもよ」
と、イアニスはあまり頼りにならなそうな仮説を立ててる。まぁ、実際どうかなんて誰にも分からないだろう。もうとっくに元の持ち主は亡くなってるのだ。
聞くところによると、ダンジョンを発見したらギルドへの報告義務があるらしい。その後も管理が厳重で、決して育ちすぎることがないよう制限される。見つけたからといって、その人が独り占めできるわけではないのだ。
「だから、その装束を手に入れねば。私が主人となってしまえば、ギルドがゴタゴタ言ったところで何もできまい。…人間どもの好きにはさせん」
「魔境温泉の責任者になってか?」
俺は襟のところに温泉マークが描かれた半被姿のリヒャルトを想像して、思わず笑ってしまう。しかし当人は真剣な顔つきで、俺の軽口に全く取り合わなかった。
あなたにおすすめの小説
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
異世界のんびり放浪記
立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。
冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。
よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。
小説家になろうにも投稿しています。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。