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テスト期間編。
152話『続・合同研修 3』
しおりを挟む生徒達もそれぞれ降りて、班で固まって教会の広場で待機中だ。
私達を乗せていた帆馬車は、西門前の広場に停めに向かったようだ。
広場に入って思った事は、生徒60人以上が入っても
広々と感じる広場は、まるで学校のグラウンドのようだった。
広場の大きさに対して、建物が小さく思えるのは、
教会の方針によるものだろうね。
しばらくして、先生達が神父様とシスターをつれて、生徒達の前に並んだ。
「皆さん、静かに」
雑談をしていた生徒達が静かになる。
先生は、神父様とシスターを紹介した。
「今から皆さんはここの広場を使って、
炊き出し用のお昼ご飯を作って頂きます。
子供達の事も考えたメニューにしてくださいね。
必要だと思うものは、シスターに訪ねてください。
調理台と調理器具は班の数だけ用意してあります。
火を扱う時は十分に気をつけてくださいね」
「「「はい」」」
威勢のいい掛け声で、生徒達は作業に取り掛かる。
私達、18、19班は、50メートル弱のシートを敷いた場所に、
天幕を立てて、調理台をLの字に並べた。
手前には長机を三列横に連結して置く。
調理器具が全体的にとにかく大きい。
スープ担当の班が寸胴鍋を運ぶのも3人がかりで運んでいく。
木箱はそれぞれ各担当ごとに5箱ずつ。
野菜や肉など状態維持のスクロールを敷いた木箱だ。
私の作った状態維持のスクロールの売れ行きは上々だ。
こんなところでも役に立っているとは。クックック。
木箱の中身はジャガイモやニンジン、カボチャやタマネギや生姜、
数が少ないのは、枝豆っぽいものや大根、白菜など、
ちょっとだけ保存が利く食材が入れられている。
お肉は、牛肉と豚肉、鶏肉がそれぞれ3キログラムくらいだろうか?
かなりの大きさで入っていた。
1つの箱には卵がぎっしりだ。
これは、全員で分けて使えってことね。
中身の違う5箱の箱と麻袋を調理台へ運んだ。
3班ごとに分かれているから、5箱ずつだね。
麻袋の中身は小麦粉だ、もう片方は調味料が沢山詰め込まれていた。
塩に砂糖、胡椒、しょうゆに似たもの、チーズにバター、牛乳に蜂蜜、
白ワインのビネガー、料理用のブランデー、赤ワインにオリーブオイルだ。
22、23、24班のスープは、寒さ防止の生姜と鶏出汁メインのスープだ。
野菜はタマネギとニンジンを少しだけ入れるみたい。
20、21班はサラダ系を取り下げて、ピザにしていた。
具がたっぷりの乗ったピザを作るといきまいていた。
22~24班が出汁を取った鶏肉のあまりを再利用するようだった。
18、19班は、肉系の担当だけど、ちょっとだけ付け合せも作ることにした。
メインは3種類のハンバーグで、付け合せのポテトサラダを作る。
ちなみに使うお肉は、牛肉と豚肉の合いびきハンバーグだ。
他の班からも、使う食材と使わない食材はそれぞれ交換済みだ。
作る料理が決まったので、私達グループ3はそれぞれ作業に取り掛かった。
※全員鼻と口に布を巻いて、割烹着を着ています。
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