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1章【地獄のスパルタ訓練編】
第137話・紅白
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「──魔王軍の、それも本陣で戦闘した上で無傷で帰還?
それこそ、我々魔王軍の面子はどうなる? 魔王様ですら、それは気に掛けておられる事だぞ? それを貴様らは⋯⋯」
グレンデルは、苛立ちながらティガ達を叱責する。
いやはや。想定よりも、ずっと真っ当な意見だ。
確かにゼルは、魔王軍を『組織というより単なる集団』と表現していた。
だが、少なくとも、魔王というトップとしての肩書きを重んじている面もあった。
人類との表立った共闘を嫌ったのも、“人間の言う通りに動く魔族”という場面を作りたく無かったからだろう。
その上で、今のグレンデルの発言。⋯⋯うーむ、中々どうして厄介だな。
極めて理解がしやすい内容だからこそ、それに対しての反論は難しいモノだ。
「──まァ、言われてみれば、グレンデルの言った通りだな。
建前とはいえ、俺ら全員とボスとやり合ったってんだ。
擦り傷も無しで帰られた日にゃあ、魔王軍として格好が付かんわな」
ピリリと、空気に緊張が走る。
アインの端的な説明によって、ティガもギルルも状況を理解した様だ。
よくない。すこぶるよくない流れだぞ、コレは。
「まぁ、取り敢えず、どっちか死ねばいいんじゃない?
んで、もう1人は片手と片脚無くしちゃってさ? どう?」
「おン。いいんじゃねェか? ちっと甘ェ気もするが、今後を考えたら及第点だろ」
ギルルの提案に、ティガがゆっくりと席を立つ。
右肩をグルリと回すティガは、セシルガとセイリスを交互に見てから後者の方を指差した。
眉を顰(ひそ)めるセイリスは、ティガを静かに睨みつつ腕を組む。
彼女へ席を立つ様に促したティガは、指の骨を鳴らしながら口を開いた。
「お前、殺すから動くな」
「⋯⋯はっ。がっかりだわ」
「そう悲しむなって。ラクに済ませてやるぜ」
「違う。アンタらの目が節穴な事にがっかりしてんのよ。
“1人が死んで、1人が重症”──。そのシナリオは、アンタ達が小さな脳で考え付いたモノでしょう?
本当に“そう”なる可能性が、実際いくらなのかも知らずに」
セリイスが、ソファの横に立て掛けていた武器を掴む。
ギターの様な形状のソレの弦に指を添えると、彼女はギラつく笑みを浮かべてみせた。
セイリスの額には青筋が入っており、割と平常心を失っている事が窺える。
⋯⋯まぁ焦燥しているよりかは、ただ単にエキサイトしている様子だが。
「ヘェ? やろうってのか? 俺ら全員を相手に?」
「それで対等よ。四の五の言わずに掛かってきなさい。
⋯⋯あぁ。それとも、パパに手を借りないと難しいの?」
「この、アバズレがァ⋯⋯!!」
セイリスの煽りに、真っ先にグレンデルが反応する。
纏う蒼黒の魔力を更に滾らせ、セイリスを睨むグレンデル。
その直後。彼の足が遂に動く──のを、俺が目にした瞬間だった。
「タダでは死なせてやら──」
「まぁ、待てよ」
俺は、目を疑った。
この時、真横を風切り音が通過した事に気付かなかったのは、目にした光景への驚愕が大き過ぎた為だろう。
見間違いでは無い。確実に、明確に、グレンデルは背後から刃を据えられていた。
首筋を横になぞる様に。それでいて、初めからそこに置かれていたかの様に。
「「「「ッッ!!!」」」」
ティガも、アインヘルムも、ギルルも。
エスキラ、セイリス、白厳。俺は勿論、グレンデルも──。
幼女ですら、僅かに驚愕した様な表情を浮かべる。
その男。セシルガ・ネストールの、驚異的な移動速度に。
「貴様⋯⋯」
「おい、それ以上動くな。まだやるってんなら、俺はこの刀を押し引かなきゃならん。
⋯⋯無論、そんな事させないよな? 魔王幹部さんよ」
「⋯⋯⋯⋯。」
⋯⋯あ、これ、動くな。
グレンデル、多分、被弾上等でおっぱじめる気だ。
参った。さっきみたいに止めに入る覚悟は、流石に無いぜ。
いや。仮に止めに入った所で、速攻で斬り伏せられるか、殴り飛ばされるかのどちらかだろう。
こうなっては、もうどうしようも無いか。──少なくとも、俺では。
「無意味です。いや、実に」
「⋯⋯白厳。そりゃあ、どういう意味だ?」
「──“人類と魔族の戦い”ですよ? こんな陳腐な言い争いが発端で、尚且つ私の様な足でまといもいる。
しかも、どちらが勝ってもタダでは済まない上に、オーガという課題も待ち受けていて⋯⋯
やれやれ。ここで戦いを始めて得られる利益は、一体どこにあるやら」
溜息を零して、白厳は中折帽をテーブルに置く。
続いてネクタイを解き、背広を脱ぐと、彼は腕を巻くりながらソファから立ち上がった。
静かにセシルガ達へと歩み寄る白厳は、最後に両腕を広げて笑みを浮かべてみせる。
「──それでもやるなら、まずは邪魔者から排除した方が効率的な事はお分かりですね? どうぞ、お好きに」
「「⋯⋯⋯⋯。」」
⋯⋯おぉ、上手い。
セシルガ達のヘイトを自分に向けて、戦意を削いだぞ。
多分だが、彼らが自身に攻撃する事を躊躇(ためら)うのを踏まえた上での行動だろう。
そうでなければ、『じゃあ消す』で解決してしまう話だし。
「魔王幹部の皆さん、貴方達の言い分は正しい。
組織の者として、面子を重んじる⋯⋯。えぇ、とても重要な事です。──が、それ以上に重要な事もある」
「魔王軍としての面子。冒険者としてのプライド。
双方がそれを大事にした所で、オーガにとっては有利に話が進むだけ。
奴の目的が、“この星の生命の根絶”である以上、魔族にも人類にも等しく危機が迫っている状況だ」
「⋯⋯!! そう、紅志さんの言う通りです。
今、ここで戦いが発生し、仮に片方が消えてしまった場合、今後はどうやってオーガに対処するというのですか?
『自分達だけで十分?』『コイツらが消えた所で問題外?』
──ゼルさんとアリアさんが、揃って今回の会議を設けた事実はどう捉えるのですか?」
「理由があるから、2人は人類と魔族の休戦を望んだ。
グレンデル、お前ら。アンタ達は、ゼルの意思に反する事がしたいのか?
セシルガ、セイリス。アンタらがどんだけ強いか知らない。
だが、たった2人で魔王幹部全員を同時に相手にして、その上 魔王ゼルにまで勝てると本気で思っているのか?
仮に勝てたとして、魔王軍の規模はどれだけのモノか知っているのか? 彼らに報復される可能性は? その影響を民間人が受けない確証は?」
白厳に合わせて、俺はセシルガ達へと向き合う。
実際、俺も魔王軍の規模なんてのは知らないが、この場では有効な台詞だろう。
未知数の脅威には、それと同等かそれ以上の警戒が必要だからな。
「──分ぁッたよ。少しちょっかい掛けたかっただけだ。
もう引き下がるから、2人揃って説教は勘弁してくれ」
素早く納刀するセシルガは、数歩下がって壁に寄り掛かる。
同じくグレンデルも、魔力を引っ込めて舌打ちをした。
『ガキ共が知った様な口を⋯⋯』と言い残して部屋を出るグレンデルを見届け、俺はようやく溜息を付いた。
「だがよ。そもそも俺ぁ、アイツを止める為にだな⋯⋯」
「あの殺気で、『戦う気は無かった』なんて言うなよ?」
ギクリと、セシルガは肩を動かす。
直後に見せた悪びれの無い笑顔に、俺と白厳は呆れた。
どうして、冒険者にはこうも変人しかいないんだろうか?
サンクイラやシュレンが懐かしいぜ、全くよお⋯⋯。
「で、どうすんだ? 話は分かったが、このまま帰ってもらう訳にはいかねェ」
全員が落ち着いた後、ティガが前へ出る。
何も話を分かってない様だが⋯⋯確かに、『何もせずに終了だ』とも言えないか。
うーむ。こういう時は、どうするべきだろうか。
「⋯⋯まぁ軽い運動程でしたら、大した問題も無いでしょう。
勿論、誰であろうと命を落とす事は認めませんが」
「ハッ! 『認めません』ね。マジでいい度胸した男だぜ」
「恐縮です。──アリアさん。付近で、地形が変わっても問題無い場所はありますか?」
外した衣服を着直しながら、白厳は尋ねる。
対して幼女は、両手を広げながら左右へ軽く回った。
つまりは、『どこでもどうぞ』というワケらしい。
「しゃあッ!! そうと決まれば、いっちょやるかァ!!」
「アンタ、さっき私に『殺す』って言ったの忘れてないから。
セシルガ! アンタもよ! ぶっ飛ばしてやるわ!」
「え? 俺なんか言ったっけ? おいデカモモ。俺、忘れちまったぜ」
「⋯⋯絶対、ぶっ殺してやるんだから」
和気あいあい(?)と部屋を去る連中を背景に、俺は白厳の肩を叩く。
改めて溜息を付いた彼は、肩に乗った俺の手をさすった。
「まぁ何はともあれ、これにて一件落着ですよ」
「そうだな⋯⋯。まぁ今後も付き合う事になろだろうし、よろしく頼むぜ」
「紅志さん。⋯⋯えぇ。こちらこそ、宜しくお願いします」
握手をして、互いに軽く一礼を行う。
外から爆音が轟く中、俺は部屋を出る白厳を見送るのであった。
それこそ、我々魔王軍の面子はどうなる? 魔王様ですら、それは気に掛けておられる事だぞ? それを貴様らは⋯⋯」
グレンデルは、苛立ちながらティガ達を叱責する。
いやはや。想定よりも、ずっと真っ当な意見だ。
確かにゼルは、魔王軍を『組織というより単なる集団』と表現していた。
だが、少なくとも、魔王というトップとしての肩書きを重んじている面もあった。
人類との表立った共闘を嫌ったのも、“人間の言う通りに動く魔族”という場面を作りたく無かったからだろう。
その上で、今のグレンデルの発言。⋯⋯うーむ、中々どうして厄介だな。
極めて理解がしやすい内容だからこそ、それに対しての反論は難しいモノだ。
「──まァ、言われてみれば、グレンデルの言った通りだな。
建前とはいえ、俺ら全員とボスとやり合ったってんだ。
擦り傷も無しで帰られた日にゃあ、魔王軍として格好が付かんわな」
ピリリと、空気に緊張が走る。
アインの端的な説明によって、ティガもギルルも状況を理解した様だ。
よくない。すこぶるよくない流れだぞ、コレは。
「まぁ、取り敢えず、どっちか死ねばいいんじゃない?
んで、もう1人は片手と片脚無くしちゃってさ? どう?」
「おン。いいんじゃねェか? ちっと甘ェ気もするが、今後を考えたら及第点だろ」
ギルルの提案に、ティガがゆっくりと席を立つ。
右肩をグルリと回すティガは、セシルガとセイリスを交互に見てから後者の方を指差した。
眉を顰(ひそ)めるセイリスは、ティガを静かに睨みつつ腕を組む。
彼女へ席を立つ様に促したティガは、指の骨を鳴らしながら口を開いた。
「お前、殺すから動くな」
「⋯⋯はっ。がっかりだわ」
「そう悲しむなって。ラクに済ませてやるぜ」
「違う。アンタらの目が節穴な事にがっかりしてんのよ。
“1人が死んで、1人が重症”──。そのシナリオは、アンタ達が小さな脳で考え付いたモノでしょう?
本当に“そう”なる可能性が、実際いくらなのかも知らずに」
セリイスが、ソファの横に立て掛けていた武器を掴む。
ギターの様な形状のソレの弦に指を添えると、彼女はギラつく笑みを浮かべてみせた。
セイリスの額には青筋が入っており、割と平常心を失っている事が窺える。
⋯⋯まぁ焦燥しているよりかは、ただ単にエキサイトしている様子だが。
「ヘェ? やろうってのか? 俺ら全員を相手に?」
「それで対等よ。四の五の言わずに掛かってきなさい。
⋯⋯あぁ。それとも、パパに手を借りないと難しいの?」
「この、アバズレがァ⋯⋯!!」
セイリスの煽りに、真っ先にグレンデルが反応する。
纏う蒼黒の魔力を更に滾らせ、セイリスを睨むグレンデル。
その直後。彼の足が遂に動く──のを、俺が目にした瞬間だった。
「タダでは死なせてやら──」
「まぁ、待てよ」
俺は、目を疑った。
この時、真横を風切り音が通過した事に気付かなかったのは、目にした光景への驚愕が大き過ぎた為だろう。
見間違いでは無い。確実に、明確に、グレンデルは背後から刃を据えられていた。
首筋を横になぞる様に。それでいて、初めからそこに置かれていたかの様に。
「「「「ッッ!!!」」」」
ティガも、アインヘルムも、ギルルも。
エスキラ、セイリス、白厳。俺は勿論、グレンデルも──。
幼女ですら、僅かに驚愕した様な表情を浮かべる。
その男。セシルガ・ネストールの、驚異的な移動速度に。
「貴様⋯⋯」
「おい、それ以上動くな。まだやるってんなら、俺はこの刀を押し引かなきゃならん。
⋯⋯無論、そんな事させないよな? 魔王幹部さんよ」
「⋯⋯⋯⋯。」
⋯⋯あ、これ、動くな。
グレンデル、多分、被弾上等でおっぱじめる気だ。
参った。さっきみたいに止めに入る覚悟は、流石に無いぜ。
いや。仮に止めに入った所で、速攻で斬り伏せられるか、殴り飛ばされるかのどちらかだろう。
こうなっては、もうどうしようも無いか。──少なくとも、俺では。
「無意味です。いや、実に」
「⋯⋯白厳。そりゃあ、どういう意味だ?」
「──“人類と魔族の戦い”ですよ? こんな陳腐な言い争いが発端で、尚且つ私の様な足でまといもいる。
しかも、どちらが勝ってもタダでは済まない上に、オーガという課題も待ち受けていて⋯⋯
やれやれ。ここで戦いを始めて得られる利益は、一体どこにあるやら」
溜息を零して、白厳は中折帽をテーブルに置く。
続いてネクタイを解き、背広を脱ぐと、彼は腕を巻くりながらソファから立ち上がった。
静かにセシルガ達へと歩み寄る白厳は、最後に両腕を広げて笑みを浮かべてみせる。
「──それでもやるなら、まずは邪魔者から排除した方が効率的な事はお分かりですね? どうぞ、お好きに」
「「⋯⋯⋯⋯。」」
⋯⋯おぉ、上手い。
セシルガ達のヘイトを自分に向けて、戦意を削いだぞ。
多分だが、彼らが自身に攻撃する事を躊躇(ためら)うのを踏まえた上での行動だろう。
そうでなければ、『じゃあ消す』で解決してしまう話だし。
「魔王幹部の皆さん、貴方達の言い分は正しい。
組織の者として、面子を重んじる⋯⋯。えぇ、とても重要な事です。──が、それ以上に重要な事もある」
「魔王軍としての面子。冒険者としてのプライド。
双方がそれを大事にした所で、オーガにとっては有利に話が進むだけ。
奴の目的が、“この星の生命の根絶”である以上、魔族にも人類にも等しく危機が迫っている状況だ」
「⋯⋯!! そう、紅志さんの言う通りです。
今、ここで戦いが発生し、仮に片方が消えてしまった場合、今後はどうやってオーガに対処するというのですか?
『自分達だけで十分?』『コイツらが消えた所で問題外?』
──ゼルさんとアリアさんが、揃って今回の会議を設けた事実はどう捉えるのですか?」
「理由があるから、2人は人類と魔族の休戦を望んだ。
グレンデル、お前ら。アンタ達は、ゼルの意思に反する事がしたいのか?
セシルガ、セイリス。アンタらがどんだけ強いか知らない。
だが、たった2人で魔王幹部全員を同時に相手にして、その上 魔王ゼルにまで勝てると本気で思っているのか?
仮に勝てたとして、魔王軍の規模はどれだけのモノか知っているのか? 彼らに報復される可能性は? その影響を民間人が受けない確証は?」
白厳に合わせて、俺はセシルガ達へと向き合う。
実際、俺も魔王軍の規模なんてのは知らないが、この場では有効な台詞だろう。
未知数の脅威には、それと同等かそれ以上の警戒が必要だからな。
「──分ぁッたよ。少しちょっかい掛けたかっただけだ。
もう引き下がるから、2人揃って説教は勘弁してくれ」
素早く納刀するセシルガは、数歩下がって壁に寄り掛かる。
同じくグレンデルも、魔力を引っ込めて舌打ちをした。
『ガキ共が知った様な口を⋯⋯』と言い残して部屋を出るグレンデルを見届け、俺はようやく溜息を付いた。
「だがよ。そもそも俺ぁ、アイツを止める為にだな⋯⋯」
「あの殺気で、『戦う気は無かった』なんて言うなよ?」
ギクリと、セシルガは肩を動かす。
直後に見せた悪びれの無い笑顔に、俺と白厳は呆れた。
どうして、冒険者にはこうも変人しかいないんだろうか?
サンクイラやシュレンが懐かしいぜ、全くよお⋯⋯。
「で、どうすんだ? 話は分かったが、このまま帰ってもらう訳にはいかねェ」
全員が落ち着いた後、ティガが前へ出る。
何も話を分かってない様だが⋯⋯確かに、『何もせずに終了だ』とも言えないか。
うーむ。こういう時は、どうするべきだろうか。
「⋯⋯まぁ軽い運動程でしたら、大した問題も無いでしょう。
勿論、誰であろうと命を落とす事は認めませんが」
「ハッ! 『認めません』ね。マジでいい度胸した男だぜ」
「恐縮です。──アリアさん。付近で、地形が変わっても問題無い場所はありますか?」
外した衣服を着直しながら、白厳は尋ねる。
対して幼女は、両手を広げながら左右へ軽く回った。
つまりは、『どこでもどうぞ』というワケらしい。
「しゃあッ!! そうと決まれば、いっちょやるかァ!!」
「アンタ、さっき私に『殺す』って言ったの忘れてないから。
セシルガ! アンタもよ! ぶっ飛ばしてやるわ!」
「え? 俺なんか言ったっけ? おいデカモモ。俺、忘れちまったぜ」
「⋯⋯絶対、ぶっ殺してやるんだから」
和気あいあい(?)と部屋を去る連中を背景に、俺は白厳の肩を叩く。
改めて溜息を付いた彼は、肩に乗った俺の手をさすった。
「まぁ何はともあれ、これにて一件落着ですよ」
「そうだな⋯⋯。まぁ今後も付き合う事になろだろうし、よろしく頼むぜ」
「紅志さん。⋯⋯えぇ。こちらこそ、宜しくお願いします」
握手をして、互いに軽く一礼を行う。
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