145 / 195
1章【暗黒討伐編】
第144話・暗黒
しおりを挟む
空を見上げながら、俺は周囲を見渡す。
右側には、口をへの字にするギルルが。視界の下の端には、幼女の白髪と緑の光が見える。
俺が軽く溜息を付くと、それに気付いたのかギルルが顔を覗き込んできた。
「も~ごめんて~」
「いいって。大丈夫だから」
地面に仰向けになりながら、ギルルに片手を軽く挙げる。
もう一方の手で自身の脚を撫でつつ、俺は首を上げて下半身へと目をやった。
⋯⋯うむ。どうやら、ちゃんとある状態まで回復した様だ。
「──全く。やり過ぎだよ、ギルル」
「いやぁ、ちょっとムキになっちゃた。ホントにごめ~ん」
「ちゃんと反省してるの? もう」
ギルルを小突き、幼女は腕を組む。
俺への回復魔法を止めたという事は、完全に治ったと解釈してもいいだろう。
どれ、物は試しだ。まずは立ち上がってみようか。
「あぁっ。ゆっくりね、ゆっくり」
「大丈夫だって。ホラ、もう⋯⋯」
ピョンピョンと跳ね、幼女に無事をアピールする。
まぁそりゃあ、下半身丸ごと吹き飛ばされた訳だし、心配する気持ちも分かるが⋯⋯
俺だってヤワじゃないしな。老人みたいな扱いは困るぜ。
「⋯⋯なぁ、ギルルぅ」
「ん~? なぁに?」
「どうだった? 俺の蹴りは」
「んー⋯。まぁ、ビックリしたかな? 意外だったというか」
そうかぁ。そうだよなぁ。
あれだけ工夫した技だし、やっぱ褒めて欲しいよなぁ。
⋯⋯まぁとはいえ、結局命中はしてないんだけども。
「⋯──あはっ♪」
俺の前蹴りが迫るあの瞬間、ギルルは大きく笑った。
とても愉快そうな表情で、彼は片手を俺の脚へと向ける。
そして、直後に俺の下半身が全て吹き飛んだ。
だが、俺がその事実を知ったのは、幼女に話を聞かされてからだ。
下半身が消えた感覚も、ギルルが放ったであろう攻撃も、俺はまるで何も認識していなかった。
⋯⋯いや。認識できなかった、というのが正解か。
魔力切れ寸前で、意識を保つのもギリギリだった事もある。
しかし、それ以上に、ギルルの行動が早過ぎたんだ。
例え、あの時の俺が万全の状態だったとしても、同じ結果だった筈だ。
『ギルルに勝てなかった』。その結果は──⋯
「まさか、蹴りが来るとはねー。わ!? って感じだったよ。
⋯⋯あっ、直前のアレもよかったね。火の棘みたいなヤツ。
フツーの棘と思いきや爆発する棘。からの、またフツーの棘とはねぇ。
流石の僕も、あのタイミングなら爆発する棘が来ると思っちゃったよ」
「あぁ。その場の思い付きとはいえ、自分でも悪く無いと思ってるぜ。
ただの小技かと思えば、厄介な効果が付いている。だが、その効果だけに意識を向けていると、それもまた隙に繋がる⋯⋯ってな」
「でもまぁ! 僕には通用しないけどね!!」
「いちいち言うなよ⋯⋯。これでも、かなり落ち込んでんだ」
あーあ、マジでマジで。
あの状況、絶っ対に当たると思ってたんだけどなー。
出力全開の炎輪形態と新技の数々を持ってして、ギルルには全く通用が⋯⋯
いや。そもそもあの戦いは、未だ不安定の炎輪形態と実戦で未使用だった新技を慣らす為に行ったもの。
色んな技が初使用であった事を考えるなら、今後の扱い方について反省をするべきか。
⋯⋯うん。クヨクヨしてたって成長しないぞ、俺。
「あーっ、クソーっ、まだまだ強くなるかー!!」
「え~⋯もういいよ~。僕が疲れちゃうから」
「フフフ♪ まぁ、そう言わずに。最後まで付き合ってあげてよ、ギルル」
「も~⋯⋯。後で美味しいものちょーだいね?」
「うん! このアリアおねーさんにまっかせなさい!」
ポムンと胸を叩き、幼女は鼻を鳴らす。
相も変わらず、ギルルは美味しい食べ物に目が無い様だ。
今度、街に出る機会でもあれば、何か買って帰ろうかな?
⋯⋯あ、いや。そう云えば、俺の金って王都クローネに置き去りの状態だったか。残念。
「──まぁ、それはそれとして。紅志に伝えておく事がある」
「伝えておく事? 良い知らせか?」
「いいや、悪い知らせ。──オーガに、新たな動きがあったんだ」
「新たな動き⋯⋯?」
話を聞くと、黒異種“以外”の戦力を投入して来たとの事。
それはつまり、“転生者”の参戦を意味する事になる。
転生者は、アリア側とオーガ側にそれぞれ分かれている話は知っていたが、遂にか⋯⋯
人間と人間の争い。戦争が始まってしまった事実は、心苦しいものがあるぜ。
話し合いで解決して欲しいというのは、俺だけの願いでは無い筈だが⋯⋯。
「前にも言った通り、オーガ側の転生者は洗脳をされている。
だけど、その内容は“アルノヴィアと魔王に敵意を持つ”っていう、意識に働きかけるモノだ。
だから、“それ以外”に被害をもたらす様な人は、本人の性格にもよるけど、基本的には無い」
「⋯⋯とは言っても、幼女や魔王に敵対するんなら、それの仲間達にも敵意が生まれるんじゃないか?」
「うん。だから──。⋯⋯こんな事はしたくないんだけど、“選別”をしようと思ってるんだ。
オーガ側の転生者との戦闘が発生した場合、可能なら拘束して、無理なら一度⋯⋯その、亡くなってもらう。
で、フィリップの奪還後、他の人々と同様に生き返らせる処置を取る。⋯⋯けど、何か罪を犯しているなら、その内容と大きさに応じて⋯⋯」
「償える罪なら、ちゃんと償わせる。それすら無理なら、俺らの宇宙での人生は諦めたもらう⋯⋯か?」
コクリと頷き、幼女は溜息を零す。
本当は、“選別”といった事もしたくは無いのだろう。
だが、俺としては必要な事だと思う。“赦されない罪は無い”なんて言葉はあるが、実際はそんな訳が無いんだ。
幼女の言った通り、オーガ側の転生者は基本的には人に迷惑を掛けない連中の筈。
つまり、人々に被害を及ぼしている奴らは、元から破壊行為や迷惑行為への罪悪感が欠如している連中だ。
若しくは、以前に白厳が言っていた“恵まれた力に溺れた者”であるか⋯⋯。
まぁどの道、救いようのない人間というやつだ。
俺だって聖人君子じゃない。私利私欲の為に他人に犠牲を強いる奴は、それ相応の罰を与えられるべきさ。
「別に細かい事はいいじゃん。皆殺し皆殺し」
「ギルル⋯⋯。貴方にも戦線に出てもらうつもりだけど、そこまで悪く無い人は殺しちゃダメだからね?」
「そんなの見た目じゃ判断できなぁーい。ぶっ殺すー」
「質・疑・応・答! 会話を用いて判断しなさい!」
ブーブーと頬を膨らませるギルルに、幼女はその頬をつねる。
子どもっぽい遣り取りだが、内容は凄まじく物騒だな。
⋯⋯やれやれ。ギルルには勝てなかったし、オーガは新手を寄越すし、前途多難だぜ全く。
「──あ、そうだ。ついでにもう1つ話がある」
「先に言っとくが、悪い話なら間に合ってるぞ」
「まぁ、一応は悪く無いかな? 単に、オーガの呼び名が増えたってだけで」
「ボケ老人か?」
「ザコジジイじゃない?」
「違う。──無数の黒い存在を操り、そして本人の意思や目的すら真っ黒である。⋯⋯と、そこら辺を含めて、人類は彼をこう読んでるらしいんだ」
一呼吸置いて、幼女はゆっくりと口を開いた。
「暗黒神、と」
右側には、口をへの字にするギルルが。視界の下の端には、幼女の白髪と緑の光が見える。
俺が軽く溜息を付くと、それに気付いたのかギルルが顔を覗き込んできた。
「も~ごめんて~」
「いいって。大丈夫だから」
地面に仰向けになりながら、ギルルに片手を軽く挙げる。
もう一方の手で自身の脚を撫でつつ、俺は首を上げて下半身へと目をやった。
⋯⋯うむ。どうやら、ちゃんとある状態まで回復した様だ。
「──全く。やり過ぎだよ、ギルル」
「いやぁ、ちょっとムキになっちゃた。ホントにごめ~ん」
「ちゃんと反省してるの? もう」
ギルルを小突き、幼女は腕を組む。
俺への回復魔法を止めたという事は、完全に治ったと解釈してもいいだろう。
どれ、物は試しだ。まずは立ち上がってみようか。
「あぁっ。ゆっくりね、ゆっくり」
「大丈夫だって。ホラ、もう⋯⋯」
ピョンピョンと跳ね、幼女に無事をアピールする。
まぁそりゃあ、下半身丸ごと吹き飛ばされた訳だし、心配する気持ちも分かるが⋯⋯
俺だってヤワじゃないしな。老人みたいな扱いは困るぜ。
「⋯⋯なぁ、ギルルぅ」
「ん~? なぁに?」
「どうだった? 俺の蹴りは」
「んー⋯。まぁ、ビックリしたかな? 意外だったというか」
そうかぁ。そうだよなぁ。
あれだけ工夫した技だし、やっぱ褒めて欲しいよなぁ。
⋯⋯まぁとはいえ、結局命中はしてないんだけども。
「⋯──あはっ♪」
俺の前蹴りが迫るあの瞬間、ギルルは大きく笑った。
とても愉快そうな表情で、彼は片手を俺の脚へと向ける。
そして、直後に俺の下半身が全て吹き飛んだ。
だが、俺がその事実を知ったのは、幼女に話を聞かされてからだ。
下半身が消えた感覚も、ギルルが放ったであろう攻撃も、俺はまるで何も認識していなかった。
⋯⋯いや。認識できなかった、というのが正解か。
魔力切れ寸前で、意識を保つのもギリギリだった事もある。
しかし、それ以上に、ギルルの行動が早過ぎたんだ。
例え、あの時の俺が万全の状態だったとしても、同じ結果だった筈だ。
『ギルルに勝てなかった』。その結果は──⋯
「まさか、蹴りが来るとはねー。わ!? って感じだったよ。
⋯⋯あっ、直前のアレもよかったね。火の棘みたいなヤツ。
フツーの棘と思いきや爆発する棘。からの、またフツーの棘とはねぇ。
流石の僕も、あのタイミングなら爆発する棘が来ると思っちゃったよ」
「あぁ。その場の思い付きとはいえ、自分でも悪く無いと思ってるぜ。
ただの小技かと思えば、厄介な効果が付いている。だが、その効果だけに意識を向けていると、それもまた隙に繋がる⋯⋯ってな」
「でもまぁ! 僕には通用しないけどね!!」
「いちいち言うなよ⋯⋯。これでも、かなり落ち込んでんだ」
あーあ、マジでマジで。
あの状況、絶っ対に当たると思ってたんだけどなー。
出力全開の炎輪形態と新技の数々を持ってして、ギルルには全く通用が⋯⋯
いや。そもそもあの戦いは、未だ不安定の炎輪形態と実戦で未使用だった新技を慣らす為に行ったもの。
色んな技が初使用であった事を考えるなら、今後の扱い方について反省をするべきか。
⋯⋯うん。クヨクヨしてたって成長しないぞ、俺。
「あーっ、クソーっ、まだまだ強くなるかー!!」
「え~⋯もういいよ~。僕が疲れちゃうから」
「フフフ♪ まぁ、そう言わずに。最後まで付き合ってあげてよ、ギルル」
「も~⋯⋯。後で美味しいものちょーだいね?」
「うん! このアリアおねーさんにまっかせなさい!」
ポムンと胸を叩き、幼女は鼻を鳴らす。
相も変わらず、ギルルは美味しい食べ物に目が無い様だ。
今度、街に出る機会でもあれば、何か買って帰ろうかな?
⋯⋯あ、いや。そう云えば、俺の金って王都クローネに置き去りの状態だったか。残念。
「──まぁ、それはそれとして。紅志に伝えておく事がある」
「伝えておく事? 良い知らせか?」
「いいや、悪い知らせ。──オーガに、新たな動きがあったんだ」
「新たな動き⋯⋯?」
話を聞くと、黒異種“以外”の戦力を投入して来たとの事。
それはつまり、“転生者”の参戦を意味する事になる。
転生者は、アリア側とオーガ側にそれぞれ分かれている話は知っていたが、遂にか⋯⋯
人間と人間の争い。戦争が始まってしまった事実は、心苦しいものがあるぜ。
話し合いで解決して欲しいというのは、俺だけの願いでは無い筈だが⋯⋯。
「前にも言った通り、オーガ側の転生者は洗脳をされている。
だけど、その内容は“アルノヴィアと魔王に敵意を持つ”っていう、意識に働きかけるモノだ。
だから、“それ以外”に被害をもたらす様な人は、本人の性格にもよるけど、基本的には無い」
「⋯⋯とは言っても、幼女や魔王に敵対するんなら、それの仲間達にも敵意が生まれるんじゃないか?」
「うん。だから──。⋯⋯こんな事はしたくないんだけど、“選別”をしようと思ってるんだ。
オーガ側の転生者との戦闘が発生した場合、可能なら拘束して、無理なら一度⋯⋯その、亡くなってもらう。
で、フィリップの奪還後、他の人々と同様に生き返らせる処置を取る。⋯⋯けど、何か罪を犯しているなら、その内容と大きさに応じて⋯⋯」
「償える罪なら、ちゃんと償わせる。それすら無理なら、俺らの宇宙での人生は諦めたもらう⋯⋯か?」
コクリと頷き、幼女は溜息を零す。
本当は、“選別”といった事もしたくは無いのだろう。
だが、俺としては必要な事だと思う。“赦されない罪は無い”なんて言葉はあるが、実際はそんな訳が無いんだ。
幼女の言った通り、オーガ側の転生者は基本的には人に迷惑を掛けない連中の筈。
つまり、人々に被害を及ぼしている奴らは、元から破壊行為や迷惑行為への罪悪感が欠如している連中だ。
若しくは、以前に白厳が言っていた“恵まれた力に溺れた者”であるか⋯⋯。
まぁどの道、救いようのない人間というやつだ。
俺だって聖人君子じゃない。私利私欲の為に他人に犠牲を強いる奴は、それ相応の罰を与えられるべきさ。
「別に細かい事はいいじゃん。皆殺し皆殺し」
「ギルル⋯⋯。貴方にも戦線に出てもらうつもりだけど、そこまで悪く無い人は殺しちゃダメだからね?」
「そんなの見た目じゃ判断できなぁーい。ぶっ殺すー」
「質・疑・応・答! 会話を用いて判断しなさい!」
ブーブーと頬を膨らませるギルルに、幼女はその頬をつねる。
子どもっぽい遣り取りだが、内容は凄まじく物騒だな。
⋯⋯やれやれ。ギルルには勝てなかったし、オーガは新手を寄越すし、前途多難だぜ全く。
「──あ、そうだ。ついでにもう1つ話がある」
「先に言っとくが、悪い話なら間に合ってるぞ」
「まぁ、一応は悪く無いかな? 単に、オーガの呼び名が増えたってだけで」
「ボケ老人か?」
「ザコジジイじゃない?」
「違う。──無数の黒い存在を操り、そして本人の意思や目的すら真っ黒である。⋯⋯と、そこら辺を含めて、人類は彼をこう読んでるらしいんだ」
一呼吸置いて、幼女はゆっくりと口を開いた。
「暗黒神、と」
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる