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第七章 闘技大会編
学校対抗戦初戦
しおりを挟む学校対抗戦初戦
「おい、待てよ」
声をかけてきたのはルークとその取り巻き3人だった。
一体何の用だってんだ。テンプレ的な絡みは受けつけてないんだが。
「なに?僕忙しいから早く用件を言ってくんない?」
俺はちょっとキレ気味で返事をした。
「それはすまない。僕はルーク・ウェン・カストリア。ちょっと君に興味があってね」
え、それだけ?コイツ舐めてんのか?俺はさっきの開会式で疲れてんだよ!どっかの王様のせいでさ!
そんなつまんないことで呼び止めのかよ?
「それだけ?」
「うん、それだけだよ」
「じゃあこれで失礼──」
「待てよお前!」
本当につまらない理由で止められたので退散しようとしたら取り巻きの1人に待てと言われた。まだ何かあるのかよ。
「君、強いでしょ。分かるよ、僕も強いからね!英雄とか言われてるけど僕は信じない!大体まだ10歳じゃないか!君が成し遂げたという実績もありえないものばかりだ。嘘で民をたぶらかすのはやめもらいたいものだね」
「ぶふぉっ!」
「何を笑っている!」
「いや失礼、君があまりにも滑稽だったから──ぶふぉっ!」
や、やばい。ダメだ、腹痛えぇ。
この俺にこれほどの精神ダメージを与えるとは…。中々やるじゃないか。
「くっ!まぁいい。その実力が偽りだと僕が証明して見せよう!試合でね!」
「あ、あぁ分かった分かった。じゃあ 失礼」
俺は一方的に別れを告げた。だってあのままあそこにいたら本当に耐えきれなくなりそうだ。
俺の試合は40分後。それまでは控え室でゆっくりしよう。
「アル君!アル君起きて!試合始まっちゃうよ!」
メアに起こされた。どうやら控え室で眠ってしまったようだ。自分では分からないが相当疲れが溜まってたんだろう。
時計を見ると──10時19分!?
あと1分で試合じゃないか!早く行かないと!
「起こしてくれてありがとうメア!」
「どう致しまして!それより早く行くよ!」
俺とメアは急いで選手入場口に向かった。すでにフォヴァとカテリーナがいた。
「遅いぞアル」
「ごめんごめん。いつの間にか寝てたみたい」
「アルが寝落ちなんて珍しいな。疲れが溜まってたのか?」
「そうかも」
『これより第2試合を行います!選手入場!』
闘技場の舞台の方から実況の人の声が聞こえてきたので入場する。
「「「「おぉおぉお!」」」」
「すごい歓声だな」
「そりゃアルがいるからだろ」
「アル君は民に愛されてるからね!」
「そうかな?あまり実感無いんだけど」
俺たちは舞台に上がる。相手はブルメン魔法学院、魔法教育に力を入れている学院だ。その実績は凄まじく、卒業した生徒に4人ほど宮廷魔術師になったり、国で働く魔法使いになったりと、卒業した生徒の進路がいいのだ。
「第2試合、王立カノン学園VSブルメン魔法学院の試合を行います。両者準備はいいですか?始め!」
「こっちは英雄様に勝てるなんてこれっぽっちも思ってない。だが仲間は倒させてもらう!」
「『土よ、我が手に集い敵を貫け!』土中級魔法 アースジャベリン!」
「『風よ、刃となり敵を切り裂け!』風中級魔法 ウィンドカッター!」
「『火よ、我が手に集い敵を貫け!』ファイアランス!」
「『水よ、刃となり敵を切り裂け!』水中級魔法 ウォーターカッター!」
ブルメン魔法学院の選手それぞれが魔法を打ってきた。どれも中級魔法だ。
まだ学院を卒業していないのに中級魔法を使えるとはな。流石ブルメン魔法学院といったところか。
「火神流真剣術 5の型 真空連斬!」
俺の教えた火神流真剣術はカテリーナ様にしてある。例えばこの真空連斬は光の速さで剣を振り、真空の刃を飛ばす技だ。俺にしか出来ないため、カテリーナには、風魔法を剣に纏わせて風の刃を飛ばす技という風に教えてる。
カテリーナの風の刃4つがそれぞれの魔法に向かっていく。そして当たったと同時に相殺する。
「ばかな!中級魔法を相殺しただと!」
「まだなにか手はあるはずだ!」
「遅い!火神流真剣術 2の型 紫電一閃・4連!(峰打ち)」
「「「「グハッ!」」」」
カテリーナが一瞬で間合いを詰めると同時に一人一人を斜めに斬りあげる。4人はそれぞれの方向に吹っ飛び、意識を失った。
それにしてもカテリーナは応用がうまい。今だって連続で繋げる様に4連したしね。
「勝者、王立カノン学園!」
「「「「「うおぉぉ!」」」」」
「なんだ今の!」
「すごい技だ」
「最初の技は何だったんだ?魔法が何かにぶつかった様に見えたが」
「きゃー!カテリーナ様カッコいい!」
ん?カッコいい!?
あーそうか。今のを見ちゃったらそうなるわな。
「これは圧倒的な試合でしたねー!まず最初にブルメン魔法学院の選手がそれぞれ中級魔法を使ったようです。それをカテリーナ選手が何かの技で相殺したようです!そして一瞬で懐に潜りこみ、4人を倒しました!」
実況の人が解説をする。
とりあえずこれで初戦突破だ。次の相手はデザイア騎士学院、ルークのいるところか。まぁカテリーナに任せて大丈夫だろう。
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