推しが尊過ぎてっ! 2

はるの美羽都

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交際は順調です

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    推し様との新居生活に、交際……大いに順調です!
推し様は今を“ときめく”イケメン声優さんとして、雑誌に取り上げられたり仕事も順調に増えてきているそう。
私は相変わらず、推し事の為に仕事をしてるって感じデス☆
すれ違うけど、ご飯が用意されていたり何でもない日でも、ちょっとしたプレゼントが置かれていたり……
“交換日記”ならぬ、“交換メモ”をしちゃったりして愛を深めています。
更に人気者になっていった推し様は、基本的に外出する時は変装しているから、一緒に出掛ける時も変装には抜かりない。
まだ、注目され始めた頃はそこまで変装しなくても大丈夫だったみたいだけど、今はもう売れっ子声優になりつつあるし、何かあってからじゃ遅いからって変装をし始めた。
帽子やサングラスしたり……という、ド定番な変装だけど。

「あ、推し様だぁああ!」
今、リアルタイムでテレビの『しゃべりまくり!』を観ている。
「本日のゲストは、今を“ときめく”イケメン声優・深山 相一朗さんデスッ!」
「こんばんは~」
キャーーッ!柔らかい笑顔でサラッと爽やかに挨拶する、推し様……
あぁ……そんな素敵なお方が、私めとお付き合いしているだなんて……今でも夢を見ているようです。
テレビの前でも、拝む私。推し様が彼氏になっても推し様は、推し様。これからも、いろんなグッズを貢がせてください!
推し様は「そんなの、僕の特権で1つずつ全部、持って帰るよ?」って言ってくれたけど、自分で買うからこそのグッズなの!
推し様からタダでもらうなんて……そんなこと、出来ませんッ!って熱弁したら「僕は別にいいんだけどな~」って、少し拗ねるように言われた。
でも、推し事ってそういうもんじゃないの?自分で買って手に入れるからこそ、更に愛着が湧き推しのことも更に好きになる。
でも……推し様なりの優しさも無下むげにしてしまったから、それは申し訳ないな……
素直に「ハイッ!いただきます!」って、もらえば良かったのかな。
でも、推し事って推し様の為にグッズを購入して貢献する為でもあるから……
考えれば考えれるほど、きりがなくなっていく。
私は陰ながら、推し様に貢献したいのです。
「はぁ……格好良かったぁ」
しばし、余韻に浸る。テレビに向ける眼差しも、私に向ける眼差しも素敵な推し様……
「推し様が、彼氏……キャーーッ!」
「どうしたの?」
「うわぁあああああ!」
「しーっ!近所迷惑でクレーム来たら、どうするの?」
「あっ、ごめんなさい……」
「その推し様彼氏が、ただいま帰りましたよ」
「お、おかえりなさい……!」
「どうしたの?」
「や、あの……いつ見ても、格好良いなって……」
「!?な、何いきなり」
「だって、本当のことだもん……」
「みーちゃんは全て可愛いよ」
「は……!?」
言葉を失った小泉 美華は秒で敗北した。もう、回復は出来ないようだ。
「みーちゃん……!?大丈夫!?」
「もう……無理だ……」
「みーちゃん!」
こんな、いきなり始まる私の茶番にも、付き合ってくれる推し様。
毎度、本当にありがとうございます……


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