2 / 24
怪しげな
しおりを挟むある日の仕事帰り、私がマンションの郵便受けを見ると郵便に紛れて、ある紙が床に落ちた。
何だろう?と思って見てみてると私は怖くなって、急いで部屋へ向かった。
その紙に書いてあったのは───
『ミヤマ ソウイチロウト ワカレロ。 サモナイト、キガイヲクワエルゾ。』
私と推し様が、付き合っていることを知っている……!?
誰!?私も推し様も、誰にも言ってないハズなのに……!
危害を加えるって……私?推し様?どっち!?
どっちにしろ、危険だ。
私は恐怖のあまり、推し様が帰って来るまで推し部屋で、ブランケットにくるまって動けなくなっていた。
推し様が深夜に帰宅する頃には、私は眠っていた。
「みーちゃん?」
「ひぃいいッ!」
「大丈夫!俺だよ、推し様!」
「お、し……様……?」
「みーちゃん?どうしたの!?」
「あの……あの……!」
「無理しなくていいよ。今は落ち着こう」
「鍵は……!?」
「鍵?ちゃんとしたよ」
「ドアチェーンまでした!?」
「えっ、どうしたの?」
「ドアチェーンまで、ちゃんとして!お願い!」
私の必死さに、推し様は異変に気付いたらしく、急いでドアチェーンをしてくれた。
そして、今日の郵便受けに入っていた郵便の中にあった紙を見せた。
「何これ……」
「だから、怖くて……」
「みーちゃん、食べられる?お腹空いてない?」
「あっ……」
推し様が帰って来てくれた安心感で、お腹がぐぅ~~と盛大に鳴った。
すると、推し様は温かい卵粥を作ってくれた。
卵粥の出汁と、推し様の優しさがじんわり沁みて泣きそうになった。
これから、どうしよう。
「やっぱり私ここを出て、他のところで暮らそうかな……」
明るく振る舞ったつもりなのに、推し様に猛反対された。
「ダメだよ、それこそ何されるか分からない」
「でも、別れたら危害は加えないって……」
「くっそ……」
私は紙の差出人(犯人?)の言う通りに、とりあえず表面上では別れたように見せかければ、何とかなると思っていた。
しかし、推し様は嫌だの一点張り。
それと、その紙の差出人は“あのストーカーだ”と言っていた。
その人が、どうやって知ったのかは謎だけど……きっと私の存在も知ってるハズ。
でも、どうして私と推し様が付き合っているって知ってるんだろう。
このマンションに住んでる人?それとも、近くに住んでる人?
どうやって知ったの?もしかして、他の誰かと組んでる?
ぐるぐると頭の中で回っている。
明日、仕事……休もう。
こんな状況のままで、仕事に行けない。
しばらく、どうするか考えないと……
推し様は今日は一段と優しく、だけど強く抱き締めてくれた。
0
あなたにおすすめの小説
義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
桜 こころ🌸
恋愛
恋と変身が同時進行!? 波乱すぎる兄妹(仮)ラブストーリー♡
お兄ちゃんが好き。でも私、ドキドキすると“男”になっちゃう体質なんです――!
義兄・咲夜に片想い中の唯。
血はつながっていないけど、「兄妹」という関係が壁になって、想いを伝えられずにいた。
そんなある日、謎の薬を飲まされ、唯の体に異変が――なんと“男”に変身する体質になってしまった!?
ドキドキするとスイッチが入り、戻るタイミングはバラバラ。
恋心と秘密を抱えた、波乱の日々が始まる!
しかも、兄の親友や親友の恋心まで巻き込んで、恋はどんどん混線中!?
果たして唯は元に戻れるのか?
そして、義兄との禁断の恋の行方は……?
笑ってキュンして悩ましい、変身ラブコメディ開幕!
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする
冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。
彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。
優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。
王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。
忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか?
彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか?
お話は、のんびりゆったりペースで進みます。
氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁
瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。
彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。
氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~
雨宮羽那
恋愛
魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。
そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!
詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。
家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。
同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!?
「これは契約結婚のはずですよね!?」
……一方セレフィアがいなくなった義理の家族は、徐々に狂い始めて……?
◇◇◇◇
恋愛小説大賞に応募予定作品です。
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"
モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです!
※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる