推しが尊過ぎてっ!

はるの美羽都

文字の大きさ
7 / 23

仕事が、はかどってます

しおりを挟む

    推し様の居候生活、2日目。
メイクと髪の毛をセットして朝食とお弁当を作り、推し様と共に「いただきます」をした。
 「あの……苦手な食べ物とかって、ありますか……?」
 「いえ、特には。基本的にはなんでも食べますよ」
 「そうなんですね。なら良かった……!あっ、朝は和食と洋食どっちですか?それとも、シリアルとかヨーグルトとかの軽めのものですか?」
 「うーん、基本的には和食ですかね。といっても、ご飯と味噌汁と目玉焼きの簡単なものなんですけど」
 「そうなんですね!お味噌汁も手作りされるんですか?」
 「いえ!インスタントですよ。サッと作れて、そこそこ食べられたらいいなって、思ってるので」
 「そうなんですね」
 「美華さんは、洋食なイメージです」
 「半分、当たってるかも」
 「じゃあ、もう半分は?」
 「その日の気分によるんです。寝坊したら、カロリーメイトやゼリーの時もあります。でも、洋食の方がオシャレに見えて、テンション上がるので好きです!」
  「そうなんですね。俺もたまに、美華さんと同じように軽く済ませる場合があります」
 「そうなんですね」

 「では、行ってきます」
 「はい、お気を付けて」
    はぁ……なんて、尊いんだろうか。
 推し様に見送られながら、いってらっしゃいの言葉付きの出勤……最高過ぎるほどの贅沢の極み。
そして、その日。私は仕事がはたどった。推し様のお陰で、仕事が苦にならなかった。
 「はぁ……推し様のお陰やぁ」
一人、デスクにてランチ。作って来たお弁当が何倍も美味しく感じられる……幸せだ。
この仕事量なら、定時は過ぎるけどそこまで残業しなくても大丈夫そう。
推し様のお陰で、私の心に少しだけ余裕が生まれました……有難や。
そして、仕事を終え急いで家に帰った。
    ガチャ───
 「た、ただいまー」
 「あっ、おかえりなさい!お仕事、お疲れ様でした」
 「はっ、はい……!」
推し様から朝のお見送りだけでなく、夜のお出迎えまで……
嬉しくて、感動して涙が出る。
 「え!だ、大丈夫ですか!?」
 「大丈夫じゃないです~」
 「えぇ!?」
あなた様が居るオアシスが、私の帰る場所だなんて……今でも信じられない。だけど頬っぺたをつねると、ちゃんと痛いから現実リアルなんだよなぁ。
としみじみしていると、キッチンから匂いがする。
私が気付くと、推し様は恥ずかしそうに
  「あのっ、オムライス作ったんですけど、食べてもらえませんか……?」
  「えぇっ!?」
悲鳴に近い声を出して興奮してしまった。なんと!推し様がオムライスを、このわたくしめに作ってくださっただと!?
よだれが出るほど一刻も早く食べたい衝動にられ、こんな幸せを一人占めして良いのだろうかと、ちょっと怖く感じる。
だけど、1週間したら推し様はお隣に引っ越すんだし……
こんな機会、一生かかっても二度とないかもだし……
  「私で良ければ、喜んでッ!」
と、何だかプロポーズの返事みたいなセリフを言ってしまった。
  「じゃあ早く手洗いと、うがいをしてきてください」
  「御意ぎょいッ!」
  「何ですか、それ」
推し様が笑うと、心も体も癒される。
もう存在自体が最早、神なので同じ空間に居ることさえ躊躇ちゅうちょしてしまうのだが、推し様に呼ばれているのでお言葉に甘えて。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます

桜 こころ🌸
恋愛
恋と変身が同時進行!? 波乱すぎる兄妹(仮)ラブストーリー♡ お兄ちゃんが好き。でも私、ドキドキすると“男”になっちゃう体質なんです――! 義兄・咲夜に片想い中の唯。 血はつながっていないけど、「兄妹」という関係が壁になって、想いを伝えられずにいた。 そんなある日、謎の薬を飲まされ、唯の体に異変が――なんと“男”に変身する体質になってしまった!? ドキドキするとスイッチが入り、戻るタイミングはバラバラ。 恋心と秘密を抱えた、波乱の日々が始まる! しかも、兄の親友や親友の恋心まで巻き込んで、恋はどんどん混線中!? 果たして唯は元に戻れるのか? そして、義兄との禁断の恋の行方は……? 笑ってキュンして悩ましい、変身ラブコメディ開幕!

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。

猫宮乾
恋愛
 再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。

氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~

雨宮羽那
恋愛
 魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。  そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!  詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。  家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。  同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!? 「これは契約結婚のはずですよね!?」  ……一方セレフィアがいなくなった義理の家族は、徐々に狂い始めて……? ◇◇◇◇  恋愛小説大賞に応募予定作品です。  お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"  モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです! ※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

『豊穣の女神?いいえ、ただの土いじり令嬢です!――王子と歩む農地改革』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
侯爵令嬢アンネットは、勉強と畑仕事が大好きなちょっと風変わりなお嬢様。 婚約者のルナン王子は、そんな彼女の“土いじり”に本気で惹かれていく。 芋を植え、畑を潤し、民と共に笑い合う――。 気づけば二人は、国を変える農地改革の中心に立っていた。  土いじり令嬢と王子の溺愛農政ラブコメ、開幕!

婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた

鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。 幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。 焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。 このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。 エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。 「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」 「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」 「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」 ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。 ※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。 ※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。

処理中です...