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許婚様とランチ
しおりを挟む私はお昼の時間まで授業を半分聞きながら、悩んでいました。
思いきって直接聞いた方が良いのか……でも、それで本当に私の勝手な思い上がりだったら、しばらく学校を休みますわ。
恥ずかしくて、堂々と歩けませんもの。
許婚様及び全校生徒に馬鹿にされたら、もう……生きていけませんわ。
そして、ついにお昼休みの時間になってしまいました。
私が言った手前、これは腹を括って行くしかありませんわ!
「失礼します……」
「おぉ、来たか」
「はい。私の為に、貴重なお昼休みのお時間をいただき、本当にありがとうございます」
「いや、構わない。たまには、こうして一緒に食べるのも良いものだな」
「えっ!あっ、はい……!」
「いただきます」
「いただきます……」
「それで、何だ?話って」
「えっ……!えぇっと……」
いきなりだなんて、心の準備がまだですのに!
「まぁ、話せるようになったらでいい」
「はい……ありがとうございます」
き、気まずい……こんなに食べにくい空気があるなんて。
でも、やっぱり……ここは気持ちを確かめなくては。
「あの、怜さん……」
「ん?なんだ?」
「その……怜さんって、私のこと……どう思っていらっしゃる、のでしょうか……」
「なっ……!?」
「あの……私が許嫁だからって、なんでもかんでも受け入れなくても大丈夫、ですよ?嫌なものは嫌だと言ってくだされば……」
「おい!ちょっと待て!」
「はい!」
「誰が仕方なく、お前を受け入れていると言ったんだ」
「はい!?」
「あの井栗のヤツか?許せん、今すぐにでも……」
「いえっ!違います!私がそう思って」
「庇う必要などない!馴れ馴れしくする必要もないのだ。桜は、俺の許嫁なのだから」
「その……それって、つまり……怜さんは私のことが、お好きだということで……間違いないのでしょうか?」
「なっ!?今までお前は、何を見て聞いてきたのだ!俺は、お前だからこそ許嫁に指名したのだ!」
「私だからこそ……?」
「そうだ!お前のような可愛らしい女性は、俺には勿体ないぐらいで、他のヤツらも候補に入れていたぐらいの人気だった……!」
「えっ!?」
それは初耳ですわ!勝手に、売れ残りの私をかわいそうにと思って許婚様が拾ってくださったのだと、てっきり……
「だから、先に手に入れておけば誰にも取られまいと、そう思って……」
許婚様は、私にご自分のお気持ちを伝えてくださいました。
顔を真っ赤にして、少しずつポツポツと。
とても嬉しかったですわ。私の自惚れではなく、本当にそう想ってくださっていたなんて……
これで、堂々と歩けますわ!
許婚様の話を聞いていると、何だか胸が熱くなるような感覚に陥るんです。
とても安心しましたわ。
これで、元気に午後を過ごせます!
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