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30話
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「けぷっ」
おっと、失礼。
「先輩、コーヒーどうぞっす」
「ありがと、ひぃりん」
食後のコーヒーを煎れてくれたカナたんとひぃりん。熱々のコーヒーを受け取り、一口。
うむ、美味である。
松江をパシらせて購買で一番高いパンを買わせた俺は、お腹いっぱいになって一息入れている。
他の皆も、コーヒーやら紅茶やらをカナたんとひぃりんから受け取り、一息入れていた。
え、松江はどうしたかって?
そんなの愚問だよ!
パシり終えた瞬間、ケツを蹴り飛ばして廊下に追い出しましたが、何か?
ガッチャリと鍵も閉めましたが、何か??
(`・ω・´)キリッ
まぁ、その後ガンガンに扉叩かれて喚かれたけど、「眼鏡のフレームも割るぞ?」って言ったら静かになりました。
そんなに眼鏡が大事か?
さてさて、あの伊達眼鏡変態パシリの事は置いといて←自分で話題出したくせに
パンパンっと手を叩き、皆の注目を俺に向ける。
「さて、メンバーを決めましょう」
唐突である。
だが、この唐突が俺の売りである。
蓮達もそれは理解しているので、なんの突っ込みも入らなかった。
…
それはそれで寂しい。
「で、どうしますか?」
ソファーの隅に“の”の字を書いていたら、カナたんが先を促してくれた。
俺をスルーしたカナたん、素敵です。
「メンバーっというか、そのリーダーは勿論先輩ですよね?」
「まぁ―……………………………、一応な」
ワクワクとしているひぃりんを横目に、蓮の返事は曖昧だった。
何だ、その間は。
じと目で蓮を見ていると、俺の視線がウザかったのか舌打ちしてきた。
負けじと舌打ちしてやったら、あからさまに不機嫌な表情をされた。
俺の方が不愉快だわ!
蓮の対応にむすっとしていたら、
「はぃはぃ!俺哀ちゃんと一緒に鬼ごっこの鬼やりたい~!」
きらっきらとした笑みを浮かべた円が、手を挙げながら立候補してくれた。
が、
「却下」
「右に同じ」
「駄目ですね」
「駄目っすね」
と、次々に断られた。
そんな周りの反応に、円は「えぇ――…」と頬をぷくぅっと膨らませた。
可愛i←
「え、何で?別に円でも良いじゃん」
俺はそんな円の膨らんだ頬をつんつんとつつきながら、隣に居るひぃりんに聞いた。正直、鬼ごっこの鬼なんぞ俺のか弱い体力が持つハズがない。
当然だ、約3時間走りっぱなしとか―…
あれ、これ提案した皆川先輩ドSじゃね?
こんな所にS力出すとか、流石だねっ!
ははっ(乾いた笑い声)
で。そうなれば、必然的にも一緒に鬼をする仲間は運動神経が良い奴が良い。
円は運動神経良いだろし、やる気もあるし―…別に人選的にはありだと思う。
だから、それを即答で却下する周りが意味わからん。
俺がそう言えば、ひぃりんは言いにくそうに口をもごもごしながら、蓮やカナたん達を見た。
そんな中、せっちゃんがきっぱり言った。
「岸沼に鬼なんぞさせたら、収拾つかなくなるぞ」
…………………
どういう意味だね?思わず首を傾げた。
「……とにかく、岸沼は駄目だ」
「え―――、俺哀ちゃんと追いかけっこしたい~」
蓮に言われ、ぶ―ぶ―と駄々をこねる円だが、
「お前、手加減できんのか?」
そう再び言われるとピタリと止まり、へにょんと眉を下げて俺に抱きついてきた。
「哀ちゃぁんごめんねぇ―、俺応援してるからぁ―!!」
ギュウギュウと抱きしめて謝ってくる円と、安堵した様子の皆さん。
え、状況がさっぱりわかりません。
説明お願いします。
そう目で訴えながらカナたんを見たら、
「…さっ、では誰が一緒に鬼をしますか?」
と、またもやスルーされた。
ちょ、最近俺に対しての対応冷たくない?
「カナたん、反抗期?いや、ツンデレ?それにしてもデレの割合無いし…」
と、思わず俺がぶつぶつ呟いている間、俺と円以外のメンバーで人選をし始めていた。
俺リーダー!リーダー俺だよ?
蔑ろにされてる気……いや、確実に蔑ろにされているが、まぁぶっちゃけ俺も考えるの面倒なので、ここは蓮達に任せることにした。円とコーヒーを飲みながらのほほんとする。
そんな俺と円が蚊帳の外に居る頃、4人ではこんな会話がされていた。
「……岸沼と先輩、納得してくれて良かったっすね―…」
「あぁ。まぁ、岸沼は体力には申し分はない――…が、」
「あの気まぐれな性格ですからね…。もし逃走者が気にくわなかったりしたら―…多分再起不能に潰しますよね。それに、向こうはあの転入生です…」
「確実に岸沼は、猿をぐっちゃりと潰すっすよね!…それは、まぁ、別に構わないと思うっすが―……」
「それの後始末を誰がすんだよ…。それに、途中で飽きられてもめんどくせぇしな」
「とにかく、これに負ければあの猿が風紀委員長になる―……それだけは何としてでも防がないとな―…」
蓮の言葉に、3人が深くうなづいた…とか。
*結論。
気まぐれで起伏が激しい危険な円には、今回の鬼役とかそんな大役を任せられない。←哀留はそんな(裏な)円をまだ目にした事がないので、イマイチ把握してない
うんうんと、なんか頷き合っている4人。
決まったのか?
「な―、決まった?」
ちょっと飽きてきたので、いい加減話を纏めてしまいたい。
円も飽きてきたのか、さっきから俺に寄りかかりながら携帯弄っている。
「あ―…まぁ、決まったっつ―か…」
蓮が面倒そうに頭をガリガリとかいて、せっちゃんを見た。
見られたせっちゃんも、面倒そうに口を開いた。
なんだよ、面倒くさがりの集まりだな。
「無難なのは、俺か水沢か睦月だろうな」
せっちゃんがそう言うと、
「え!!?俺は?!」
ひぃりんが不満げな声を上げた。
でも、それに対して蓮もカナたんも頷いていた。
「そうですね―…、体力的な事と、もし逃走者が反撃して来た時の事を考えれば、それが妥当ですね」
ふむ、と腕を組むカナたんに、ひぃりんが反論する。
「だから!!それなら俺にだって充分できるっすよ!!」
体力だってあるし、喧嘩売られても負けないっす!と、力強く語るひぃりんだが、蓮がため息をついた。
「そういう問題じゃねぇんだよ。―…もし、3年が相手だった場合、お前じゃあ甘く見られるし、遠慮なくぶっ飛ばs―………捕まえらんないだろ?」
なんか語弊も聞こえたが、要は1年のひぃりんでは仮に相手が3年だった場合遠慮なく捕まえらんないだろうし、相手も甘く見る。
更にひぃりんは小柄だから、ガタイが良い相手では分が悪いのだ。
今回は、時間内に多く人数を捕まえなければならない…
迅速にそれらを行うためには、遠慮や不安要素は切り捨てなければならない。
それを言われ、ひぃりんはシュンッとした。
だが、言われて理解もした。
悔しそうだが、
「…先輩の為なら…今回は諦めるっす」
と、呟いたひぃりんに胸がキュンとした。
感極まって抱きついたのはしょうがない!
そこで、フッ思った。
「……カナたんは平気なの?」
カナたんのすらっとした細い体と、綺麗な顔をしげしげと見ながらそう言うと、
「…―と、言うと?」
本人に先を促されたので、正直に言った。
「カナたん細いし、弱そうじゃ「今すぐ貴方を片腕で捻り潰せますが―…殺りますか?」………すいません」
ギラリと、カナたんの眼鏡が光った。
アカン、あの子マジや。
前に腕っ節には自信あるって聞いてたし、最後の文字変換がなんかおかしかった。
これ以上突っ込んだらアカンと、俺の防衛反応が働き―…とりあえず土下座しておいた。
長いものには、ぐるんぐるんと巻かれにいくタイプです。
あ、ひぃりんを抱きしめたままだったから、ひぃりんも土下座の道連れにしました。
そして、長い話し合い………………
話し合い?
…うん、一応話し合いの結果、こうなりました。
「んじゃあ、俺と一緒に逃走者を追うのは、蓮とカナたんで。
捕獲場所の見張りは、せっちゃん―……で、決まりだな?」
体力にも腕っ節にも―…誰にでも容赦と遠慮がない、蓮とカナたん。
同じように腕っ節があり、俺様っぷりと威圧感とプレッシャーを与えまくる、せっちゃん。
応援と、何かがあったとき他の風紀委員達の指揮とフォローに、円とひぃりん。
3日後の対決、この布陣で頑張ります!!
なんとか哀留達のメンバーが決まった頃……
小猿くん達はというと。
「本当か!?」
「あぁ、当たり前だろ」
「うん、頑張ろうねぇ!」
「では、直ぐに作戦を練りましょう」
「「楽しみだね!」」
当然ながら、小猿くん側には生徒会役員達が付き、こちらもメンバーが決まった。
**********
更に、ある一室にて…
「…なんや、にやにやしてキモイなぁ」
松江はPCから一旦視線を外し、近くのソファーにゆったりと座って居る悪友―……皆川に声をかけた。
自分は今、3日後に行われる大規模なイベントに向けて、カメラ配置やら人選やら音響やらもろもろの準備を急ピッチでしているっていうのに――……
言い出しっぺの皆川は、そんな松江の苦労など我関せずに、楽しそうに携帯を弄っているのだ。
大方、小猿辺りからメンバーが決まった事を報告されているんだろう。
その様子に、そりゃ腹立つわけで―…
松江は、ここぞとばかりにグチグチと文句を垂れた。勿論、キーボードを叩く指と視線はPC画面から離さずに。
皆川の日頃からの自由っぷりと、それになんやかんやと巻き込まれ迷惑を被っている事や―……
果ては今回風紀室にパシりに行かされ、さんざん弄られた後眼鏡を割られ伊達眼鏡にされ…
ケツを蹴られ追い出された事を愚痴っていると…
「…だからお前、今フレームしかかけてないのか」
今まで無反応だった皆川が、何故か伊達眼鏡には食いついた。
「え、そこ?」って突っ込みが入りそうだが、
…というか、
「フレームだけなら、何故まだ掛け続ける?え、変態?」
と、更に松江にも突っ込みを入れて頂きたい。
……
悲しいかな、今はそのどちらにも突っ込みを入れる人物は居なかった。
なんだか微妙な空気が2人の間を漂ったのは、言うまでもない。とにかく、準備は着実に整っていった。
next
おっと、失礼。
「先輩、コーヒーどうぞっす」
「ありがと、ひぃりん」
食後のコーヒーを煎れてくれたカナたんとひぃりん。熱々のコーヒーを受け取り、一口。
うむ、美味である。
松江をパシらせて購買で一番高いパンを買わせた俺は、お腹いっぱいになって一息入れている。
他の皆も、コーヒーやら紅茶やらをカナたんとひぃりんから受け取り、一息入れていた。
え、松江はどうしたかって?
そんなの愚問だよ!
パシり終えた瞬間、ケツを蹴り飛ばして廊下に追い出しましたが、何か?
ガッチャリと鍵も閉めましたが、何か??
(`・ω・´)キリッ
まぁ、その後ガンガンに扉叩かれて喚かれたけど、「眼鏡のフレームも割るぞ?」って言ったら静かになりました。
そんなに眼鏡が大事か?
さてさて、あの伊達眼鏡変態パシリの事は置いといて←自分で話題出したくせに
パンパンっと手を叩き、皆の注目を俺に向ける。
「さて、メンバーを決めましょう」
唐突である。
だが、この唐突が俺の売りである。
蓮達もそれは理解しているので、なんの突っ込みも入らなかった。
…
それはそれで寂しい。
「で、どうしますか?」
ソファーの隅に“の”の字を書いていたら、カナたんが先を促してくれた。
俺をスルーしたカナたん、素敵です。
「メンバーっというか、そのリーダーは勿論先輩ですよね?」
「まぁ―……………………………、一応な」
ワクワクとしているひぃりんを横目に、蓮の返事は曖昧だった。
何だ、その間は。
じと目で蓮を見ていると、俺の視線がウザかったのか舌打ちしてきた。
負けじと舌打ちしてやったら、あからさまに不機嫌な表情をされた。
俺の方が不愉快だわ!
蓮の対応にむすっとしていたら、
「はぃはぃ!俺哀ちゃんと一緒に鬼ごっこの鬼やりたい~!」
きらっきらとした笑みを浮かべた円が、手を挙げながら立候補してくれた。
が、
「却下」
「右に同じ」
「駄目ですね」
「駄目っすね」
と、次々に断られた。
そんな周りの反応に、円は「えぇ――…」と頬をぷくぅっと膨らませた。
可愛i←
「え、何で?別に円でも良いじゃん」
俺はそんな円の膨らんだ頬をつんつんとつつきながら、隣に居るひぃりんに聞いた。正直、鬼ごっこの鬼なんぞ俺のか弱い体力が持つハズがない。
当然だ、約3時間走りっぱなしとか―…
あれ、これ提案した皆川先輩ドSじゃね?
こんな所にS力出すとか、流石だねっ!
ははっ(乾いた笑い声)
で。そうなれば、必然的にも一緒に鬼をする仲間は運動神経が良い奴が良い。
円は運動神経良いだろし、やる気もあるし―…別に人選的にはありだと思う。
だから、それを即答で却下する周りが意味わからん。
俺がそう言えば、ひぃりんは言いにくそうに口をもごもごしながら、蓮やカナたん達を見た。
そんな中、せっちゃんがきっぱり言った。
「岸沼に鬼なんぞさせたら、収拾つかなくなるぞ」
…………………
どういう意味だね?思わず首を傾げた。
「……とにかく、岸沼は駄目だ」
「え―――、俺哀ちゃんと追いかけっこしたい~」
蓮に言われ、ぶ―ぶ―と駄々をこねる円だが、
「お前、手加減できんのか?」
そう再び言われるとピタリと止まり、へにょんと眉を下げて俺に抱きついてきた。
「哀ちゃぁんごめんねぇ―、俺応援してるからぁ―!!」
ギュウギュウと抱きしめて謝ってくる円と、安堵した様子の皆さん。
え、状況がさっぱりわかりません。
説明お願いします。
そう目で訴えながらカナたんを見たら、
「…さっ、では誰が一緒に鬼をしますか?」
と、またもやスルーされた。
ちょ、最近俺に対しての対応冷たくない?
「カナたん、反抗期?いや、ツンデレ?それにしてもデレの割合無いし…」
と、思わず俺がぶつぶつ呟いている間、俺と円以外のメンバーで人選をし始めていた。
俺リーダー!リーダー俺だよ?
蔑ろにされてる気……いや、確実に蔑ろにされているが、まぁぶっちゃけ俺も考えるの面倒なので、ここは蓮達に任せることにした。円とコーヒーを飲みながらのほほんとする。
そんな俺と円が蚊帳の外に居る頃、4人ではこんな会話がされていた。
「……岸沼と先輩、納得してくれて良かったっすね―…」
「あぁ。まぁ、岸沼は体力には申し分はない――…が、」
「あの気まぐれな性格ですからね…。もし逃走者が気にくわなかったりしたら―…多分再起不能に潰しますよね。それに、向こうはあの転入生です…」
「確実に岸沼は、猿をぐっちゃりと潰すっすよね!…それは、まぁ、別に構わないと思うっすが―……」
「それの後始末を誰がすんだよ…。それに、途中で飽きられてもめんどくせぇしな」
「とにかく、これに負ければあの猿が風紀委員長になる―……それだけは何としてでも防がないとな―…」
蓮の言葉に、3人が深くうなづいた…とか。
*結論。
気まぐれで起伏が激しい危険な円には、今回の鬼役とかそんな大役を任せられない。←哀留はそんな(裏な)円をまだ目にした事がないので、イマイチ把握してない
うんうんと、なんか頷き合っている4人。
決まったのか?
「な―、決まった?」
ちょっと飽きてきたので、いい加減話を纏めてしまいたい。
円も飽きてきたのか、さっきから俺に寄りかかりながら携帯弄っている。
「あ―…まぁ、決まったっつ―か…」
蓮が面倒そうに頭をガリガリとかいて、せっちゃんを見た。
見られたせっちゃんも、面倒そうに口を開いた。
なんだよ、面倒くさがりの集まりだな。
「無難なのは、俺か水沢か睦月だろうな」
せっちゃんがそう言うと、
「え!!?俺は?!」
ひぃりんが不満げな声を上げた。
でも、それに対して蓮もカナたんも頷いていた。
「そうですね―…、体力的な事と、もし逃走者が反撃して来た時の事を考えれば、それが妥当ですね」
ふむ、と腕を組むカナたんに、ひぃりんが反論する。
「だから!!それなら俺にだって充分できるっすよ!!」
体力だってあるし、喧嘩売られても負けないっす!と、力強く語るひぃりんだが、蓮がため息をついた。
「そういう問題じゃねぇんだよ。―…もし、3年が相手だった場合、お前じゃあ甘く見られるし、遠慮なくぶっ飛ばs―………捕まえらんないだろ?」
なんか語弊も聞こえたが、要は1年のひぃりんでは仮に相手が3年だった場合遠慮なく捕まえらんないだろうし、相手も甘く見る。
更にひぃりんは小柄だから、ガタイが良い相手では分が悪いのだ。
今回は、時間内に多く人数を捕まえなければならない…
迅速にそれらを行うためには、遠慮や不安要素は切り捨てなければならない。
それを言われ、ひぃりんはシュンッとした。
だが、言われて理解もした。
悔しそうだが、
「…先輩の為なら…今回は諦めるっす」
と、呟いたひぃりんに胸がキュンとした。
感極まって抱きついたのはしょうがない!
そこで、フッ思った。
「……カナたんは平気なの?」
カナたんのすらっとした細い体と、綺麗な顔をしげしげと見ながらそう言うと、
「…―と、言うと?」
本人に先を促されたので、正直に言った。
「カナたん細いし、弱そうじゃ「今すぐ貴方を片腕で捻り潰せますが―…殺りますか?」………すいません」
ギラリと、カナたんの眼鏡が光った。
アカン、あの子マジや。
前に腕っ節には自信あるって聞いてたし、最後の文字変換がなんかおかしかった。
これ以上突っ込んだらアカンと、俺の防衛反応が働き―…とりあえず土下座しておいた。
長いものには、ぐるんぐるんと巻かれにいくタイプです。
あ、ひぃりんを抱きしめたままだったから、ひぃりんも土下座の道連れにしました。
そして、長い話し合い………………
話し合い?
…うん、一応話し合いの結果、こうなりました。
「んじゃあ、俺と一緒に逃走者を追うのは、蓮とカナたんで。
捕獲場所の見張りは、せっちゃん―……で、決まりだな?」
体力にも腕っ節にも―…誰にでも容赦と遠慮がない、蓮とカナたん。
同じように腕っ節があり、俺様っぷりと威圧感とプレッシャーを与えまくる、せっちゃん。
応援と、何かがあったとき他の風紀委員達の指揮とフォローに、円とひぃりん。
3日後の対決、この布陣で頑張ります!!
なんとか哀留達のメンバーが決まった頃……
小猿くん達はというと。
「本当か!?」
「あぁ、当たり前だろ」
「うん、頑張ろうねぇ!」
「では、直ぐに作戦を練りましょう」
「「楽しみだね!」」
当然ながら、小猿くん側には生徒会役員達が付き、こちらもメンバーが決まった。
**********
更に、ある一室にて…
「…なんや、にやにやしてキモイなぁ」
松江はPCから一旦視線を外し、近くのソファーにゆったりと座って居る悪友―……皆川に声をかけた。
自分は今、3日後に行われる大規模なイベントに向けて、カメラ配置やら人選やら音響やらもろもろの準備を急ピッチでしているっていうのに――……
言い出しっぺの皆川は、そんな松江の苦労など我関せずに、楽しそうに携帯を弄っているのだ。
大方、小猿辺りからメンバーが決まった事を報告されているんだろう。
その様子に、そりゃ腹立つわけで―…
松江は、ここぞとばかりにグチグチと文句を垂れた。勿論、キーボードを叩く指と視線はPC画面から離さずに。
皆川の日頃からの自由っぷりと、それになんやかんやと巻き込まれ迷惑を被っている事や―……
果ては今回風紀室にパシりに行かされ、さんざん弄られた後眼鏡を割られ伊達眼鏡にされ…
ケツを蹴られ追い出された事を愚痴っていると…
「…だからお前、今フレームしかかけてないのか」
今まで無反応だった皆川が、何故か伊達眼鏡には食いついた。
「え、そこ?」って突っ込みが入りそうだが、
…というか、
「フレームだけなら、何故まだ掛け続ける?え、変態?」
と、更に松江にも突っ込みを入れて頂きたい。
……
悲しいかな、今はそのどちらにも突っ込みを入れる人物は居なかった。
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