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本編の裏話 攻め視点(時系列は本編と同じ)
第四話
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知れば知るほど、知らないやつみたいだった。
だからもっともっとと手を伸ばした。
余裕なんてこれっぽっちもなかった。
手加減なんてできなかった。
「け……も、……ぁっ、あ……、あぁっ」
限界が近いのか、助けを求めるように俺に両手を伸ばしながら、修二が甘い嬌声をあげる。
ついさっきまでは俺に貫かれながらも、イきそうになると自分で扱いて出そうとしていた修二が、俺に手を伸ばしている。俺だけを感じて、俺だけを求めている。
ああ。
これでまた、一つ。
俺はまた一つ、満足する。自分が何に満足してるのか、自分でもよくわからない。ただ満たされて安心する。だから一つ、また一つと数えて、腹の奥に満足を積み上げていく。
「けい、ぁあ……、け、……、けいぃ」
空を彷徨う両手をもどかしげに揺らし、途方もなく淫猥な目で俺を見つめ、修二が俺を欲しがる。
「も、イきそ?」
「ん、……か、らぁ……」
わかってるくせに。とでも言いたげに、修二が赤く濡れた舌を出して俺を誘う。
畜生。
わかってないのは修二だ。その仕草ひとつ、目線ひとつ、吐息ひとつで、俺のぜんぶを支配してしまうなんて思ってもない。
緊張でがちがちになってる修二も、俺に怯えてびくつく修二も初めてで。その初心な反応も可愛くて、愛おしくて、最初から我慢の連続だったのに。俺の限界を試しているのか何なのか。次の瞬間にはもう修二は違う顔を見せるのだ。まるで娼婦のように俺を誘い、奔放に俺を欲しがる修二はやばいくらい淫らで妖艶で……。
畜生。
俺はもう何度目かわからないくらいの畜生を腹の中に吐き捨てて、その底のほうにぐっと力を込めた。
「欲しい?」
努めて冷静な声を絞りだすのは、俺ももう限界が近いから。
「ほし、ぁ、も……、あ、あ……」
俺のなけなしの努力なんて知りもしない修二が、俺に恨めしそうな目を向ける。それでいい。修二は知らなくていい。知られたくない。修二の前では余裕のあるカッコいい俺でいたいから。
「ほら、修二。もっと舌出せ」
セックスなんて性欲を処理するためのものでしかなかったけど。修二が相手だとそれは全くの別ものだ。
本能のままに修二をめちゃくちゃに犯したい衝動だってある。けどそれよりも、俺は修二を悦ばせたい。俺の手で、指で、舌で感じて善がる修二を見ていたい。修二が俺だけを求めて、俺のものでイくのを見るのが頭が痺れるほど気持ちよくて、自分の欲を吐き出す行為よりずっと満たされるのだ。
修二、もっと俺を感じて。
もっと俺を欲しがって。
修二に少し体を近づければ、待ちくたびれたとばかりに修二が両腕を俺の首に巻きつけてくる。俺はその汗と熱を愛おしく感じながら、修二が素直に差し出した舌に舌を合わせた。
「はっ、……ん、んぅ、……はぁ、んんっ……」
修二の熱い舌と、それより熱い俺の舌をぬるぬると擦り合わせながら、修二の弱いところをひとつひとつ丁寧に暴いていく。
「あ、そこっ、……あ、ぁ、ぁ」
色白の修二はどこもかしこも色素が薄い。淡いピンクの乳首は小さいくせに感度がよくて、指先でちょっと弄っただけで可愛い喘ぎ声をだして体をくねらせる。
「ひっ、ぃ、あ……、あ、も、あぁっ……」
股間のものもやっぱりピンクで敏感で、控えめに言って可愛い。お互いの腹に挟んでゆるゆると擦ってやると、びくびくと体を震わせて悦ぶ。特にがちがちに勃起したものが、俺に貫かれて突き上げられるたびにぺたんぺたんと揺れるのが、やばいくらいエロくて可愛い。
「け、も、やばっ、……あ、あ、あ……い、イっちゃ……」
早く。と修二が目で俺に合図を送る。修二はイくときには必ずキスをせがむのだ。
「ほら」
俺は唇が触れ合うぎりぎりのところで口を開き、修二にちょっとだけ意地悪をする。
「ん、……ぅん、……んんっ、んーっ」
まるで待てを言い渡された子犬のように鼻にかかった甘えた声を出して、キスを強請る修二は可愛い。可愛いけど、まだあげない。可愛いから、まだあげない。
「えっろ。修二、どっちもぐっちょぐちょ、すげ」
俺は唇を躱して修二の首筋を伝う唾液を啜り、ことばでも責めながら修二の最奥を抉るように腰を使った。じゅるじゅる、ぐちゅぐちゅと、わざと卑猥な水音を立てながら修二を追いつめていく。
「け、も……い、イく、ぃっちゃ、」
「いいよ、イけよ」
追いつめているつもりが、追いつめられて。
「や、おねが、……キス、し……あぁっ、い、そこっ、もっとぉ」
虚ろな目でもっともっと快楽を求めて腰を突き出し、貪欲に絶頂を追い求めて腰を揺らす修二に、体中の血が沸騰したみたいになって。
「くっそ、まじエロすぎんだろ」
俺はもう我慢できずに修二の唇に噛みついて、めちゃくちゃに修二に腰を打ちつけた。修二は俺にしがみついて、俺にされるがままだった。俺の望むままに舌を差し出し、俺の唾液を飲み下し、俺が突き上げるたびに体を痙攣させて。
「あっ、……ぁっ、……ぃ、……っ……」
最後は声もなくイった修二の体から、ぐにゃりと力が抜ける。
「修二?」
どうやら気絶してしまったらしい修二の中から、俺のものを引き抜いた。つぷんと引き抜いた瞬間、修二が「ぁっ、ん」と甘い声をあげたのは無意識だったのだろう。修二の顔を見上げれば、気持ちよさそうにすーすーと寝息を立てている。
無茶をしたと反省する気持ちはある。無理をさせて悪かったとも思う。けど俺もこのままでは終われない。体の奥に滾る熱を修二の中に吐き出したい。けど意識のないやつをヤるのはあまりにも鬼畜だ。
どうしよ、これ。
俺はちっとも衰えずにがちがちに勃起しているものを情けない気持ちで見下ろしてから、眠っている修二に目を移して……、しまったと思った。
やばい。エロい。このまま見てたらヤりたくなる。眠ってしまった修二を犯したくなる。だから見ちゃダメだ。そう思って逸らした目線は、誘惑に負けてまた修二に戻ってしまう。
俺に弄られすぎた乳首は赤く腫れ上がり、薄っぺらい腹は自分で吐き出した白濁で汚れ、股間のものはふにゃりと萎えて縮こまっている。
やばい。可愛い。と独りごちながら、白濁を塗りこめるようにして腹から腰、そして足の付け根へと指を滑らせると、修二の体がぴくぴくと反応する。
ああ、可愛い。
やばい、止まらない。
修二を起こさないように注意して、俺はそっと両足を持ち上げた。両足を曲げて左右に大きく開いた格好で尻を突き出す修二は、いや俺がそうしたんだけど、エロすぎてやばい。丸見えのアナルがまるで呼吸してるみたいにぱくぱく収縮して、真っ赤な果実のように熟れた中の粘膜が見え隠れしている。さっきまで俺のを咥え込んでたせいでそうなってるのかと思うと余計にやばい。まじでやばい。
もう我慢できない。いや違う。修二の足を持ち上げたときから、もう我慢するつもりなんかなかった。
「挿れるよ? 修二」
同意もなにもあったものじゃないけど、一応そう呟いてから、修二のひくついた穴に俺のものを宛てがう。
ぬぷぬぷぬぷ……と、まずは先っぽだけを出し入れして、修二のそこが俺の赤黒いものに犯されている様を視覚でも楽しみつつ、修二の入り口が俺のに吸いつく感触を堪能する。
「やべ、まじえろっ……、は、……っく、……も、むり」
今度はゆっくりと根元まで差し入れると、修二の顔が苦しそうに歪んだ。
まだ起きるなよ。
心の中でそう呟いて、差し入れたものをそろそろと引き抜いた。眠りながらもびくりと反応する修二の敏感な体に気をよくした俺はそのまま入れては出し、出しては入れるをゆっくり繰り返した。眠っている修二を犯している後ろめたさも手伝って、普通なら緩慢すぎるその刺激が急速に射精感を高めていく。
「修二、修二、修二、っ……、は……、っあ、……くっ」
修二の最奥に精を吐き出し、ゆるゆると浅いところを擦りながら最後の一滴まで出し切る。そして修二の中からずるりと引き出したとき。
「慶……」
修二が俺を呼ぶ声がして、俺は凍り付いた。未だ修二の足を抱える俺と、俺の股間には出したてほやほやの白濁が溜まったゴムをつけたままもの。状況証拠が揃いすぎていて、言い逃れができない。
やばい。
バレる。
どうしよ。
ばくばくと心臓の音が煩い。耳鳴りまでする。何の言い訳も見つからないまま、恐る恐る修二の顔を見上げた。
寝てる?
すやすやと気持ちよさげに眠る修二を確認して、一気に力が抜けた。
よかった。
まじでよかった。
もしもバレたら、修二は絶対にキれる。謝り倒せば許してくれるだろうけど、セックスは当分禁止! とか絶対に言いそうだし、口も聞いて貰えないかもしれない。絶対にバレないようにしないと。
その後修二の体を拭いて綺麗にしたのは俺の優しさであって、証拠隠滅のためじゃない。一応言っとく。
* * *
俺はやっと修二をこの手に取り戻した。今度は親友としてじゃなく、恋人として。
恋人になった修二は、意外性の宝庫だった。
セックスのときは言わずもがな、心配性で慎重派だと思っていた修二は意外にも大胆で。初めて俺のところに泊まりに来た翌日に「俺、今日からここに住むから」と宣言してそのまま住み着いたのには驚かされた。ゆくゆくは修二と一緒に暮らしたいと目論んでいた俺としては願ったり叶ったりだから、嬉しいサプライズってやつだ。
セックスのときに大胆なのは俺の限界が試されることになるけど、俺さえ耐え抜けば、淫らで妖艶でエロ可愛い修二を堪能できるのだから、これもやっぱり俺得だ。
あと修二は恥ずかしがり屋だからみんなの前ではしてくれないけど、二人きりになると俺に甘えてくるのが悶えるほど可愛い。家に帰ると必ず俺にぴったり体をくっつけて座るし、その間ずっと俺の髪とか足とか手とか、体のどこかを触っている。お気に入りは俺の指のようで、俺の肩に頭を凭せ掛けた修二が俺の指を撫でる手つきがやばくて……、誘ってんの? って俺が思うのも無理ないと思う。
意地っ張りだと思ってたのに偶に素直になるとか、実は料理上手で掃除も洗濯も完璧にできるとか、他にもたくさん。恋人になって、一緒に暮らしてなければ知らなかったことがたくさんある。
これから修二がどんな顔を俺に見せてくれるのか楽しみだ。
俺たち二人は今やっと始まったばかり。
焦ることはない。時間をかけてゆっくりと、二人で歩んで行こう。
これからは、ずっと一緒にいられるのだから。
俺はそう信じてた。
だからもっともっとと手を伸ばした。
余裕なんてこれっぽっちもなかった。
手加減なんてできなかった。
「け……も、……ぁっ、あ……、あぁっ」
限界が近いのか、助けを求めるように俺に両手を伸ばしながら、修二が甘い嬌声をあげる。
ついさっきまでは俺に貫かれながらも、イきそうになると自分で扱いて出そうとしていた修二が、俺に手を伸ばしている。俺だけを感じて、俺だけを求めている。
ああ。
これでまた、一つ。
俺はまた一つ、満足する。自分が何に満足してるのか、自分でもよくわからない。ただ満たされて安心する。だから一つ、また一つと数えて、腹の奥に満足を積み上げていく。
「けい、ぁあ……、け、……、けいぃ」
空を彷徨う両手をもどかしげに揺らし、途方もなく淫猥な目で俺を見つめ、修二が俺を欲しがる。
「も、イきそ?」
「ん、……か、らぁ……」
わかってるくせに。とでも言いたげに、修二が赤く濡れた舌を出して俺を誘う。
畜生。
わかってないのは修二だ。その仕草ひとつ、目線ひとつ、吐息ひとつで、俺のぜんぶを支配してしまうなんて思ってもない。
緊張でがちがちになってる修二も、俺に怯えてびくつく修二も初めてで。その初心な反応も可愛くて、愛おしくて、最初から我慢の連続だったのに。俺の限界を試しているのか何なのか。次の瞬間にはもう修二は違う顔を見せるのだ。まるで娼婦のように俺を誘い、奔放に俺を欲しがる修二はやばいくらい淫らで妖艶で……。
畜生。
俺はもう何度目かわからないくらいの畜生を腹の中に吐き捨てて、その底のほうにぐっと力を込めた。
「欲しい?」
努めて冷静な声を絞りだすのは、俺ももう限界が近いから。
「ほし、ぁ、も……、あ、あ……」
俺のなけなしの努力なんて知りもしない修二が、俺に恨めしそうな目を向ける。それでいい。修二は知らなくていい。知られたくない。修二の前では余裕のあるカッコいい俺でいたいから。
「ほら、修二。もっと舌出せ」
セックスなんて性欲を処理するためのものでしかなかったけど。修二が相手だとそれは全くの別ものだ。
本能のままに修二をめちゃくちゃに犯したい衝動だってある。けどそれよりも、俺は修二を悦ばせたい。俺の手で、指で、舌で感じて善がる修二を見ていたい。修二が俺だけを求めて、俺のものでイくのを見るのが頭が痺れるほど気持ちよくて、自分の欲を吐き出す行為よりずっと満たされるのだ。
修二、もっと俺を感じて。
もっと俺を欲しがって。
修二に少し体を近づければ、待ちくたびれたとばかりに修二が両腕を俺の首に巻きつけてくる。俺はその汗と熱を愛おしく感じながら、修二が素直に差し出した舌に舌を合わせた。
「はっ、……ん、んぅ、……はぁ、んんっ……」
修二の熱い舌と、それより熱い俺の舌をぬるぬると擦り合わせながら、修二の弱いところをひとつひとつ丁寧に暴いていく。
「あ、そこっ、……あ、ぁ、ぁ」
色白の修二はどこもかしこも色素が薄い。淡いピンクの乳首は小さいくせに感度がよくて、指先でちょっと弄っただけで可愛い喘ぎ声をだして体をくねらせる。
「ひっ、ぃ、あ……、あ、も、あぁっ……」
股間のものもやっぱりピンクで敏感で、控えめに言って可愛い。お互いの腹に挟んでゆるゆると擦ってやると、びくびくと体を震わせて悦ぶ。特にがちがちに勃起したものが、俺に貫かれて突き上げられるたびにぺたんぺたんと揺れるのが、やばいくらいエロくて可愛い。
「け、も、やばっ、……あ、あ、あ……い、イっちゃ……」
早く。と修二が目で俺に合図を送る。修二はイくときには必ずキスをせがむのだ。
「ほら」
俺は唇が触れ合うぎりぎりのところで口を開き、修二にちょっとだけ意地悪をする。
「ん、……ぅん、……んんっ、んーっ」
まるで待てを言い渡された子犬のように鼻にかかった甘えた声を出して、キスを強請る修二は可愛い。可愛いけど、まだあげない。可愛いから、まだあげない。
「えっろ。修二、どっちもぐっちょぐちょ、すげ」
俺は唇を躱して修二の首筋を伝う唾液を啜り、ことばでも責めながら修二の最奥を抉るように腰を使った。じゅるじゅる、ぐちゅぐちゅと、わざと卑猥な水音を立てながら修二を追いつめていく。
「け、も……い、イく、ぃっちゃ、」
「いいよ、イけよ」
追いつめているつもりが、追いつめられて。
「や、おねが、……キス、し……あぁっ、い、そこっ、もっとぉ」
虚ろな目でもっともっと快楽を求めて腰を突き出し、貪欲に絶頂を追い求めて腰を揺らす修二に、体中の血が沸騰したみたいになって。
「くっそ、まじエロすぎんだろ」
俺はもう我慢できずに修二の唇に噛みついて、めちゃくちゃに修二に腰を打ちつけた。修二は俺にしがみついて、俺にされるがままだった。俺の望むままに舌を差し出し、俺の唾液を飲み下し、俺が突き上げるたびに体を痙攣させて。
「あっ、……ぁっ、……ぃ、……っ……」
最後は声もなくイった修二の体から、ぐにゃりと力が抜ける。
「修二?」
どうやら気絶してしまったらしい修二の中から、俺のものを引き抜いた。つぷんと引き抜いた瞬間、修二が「ぁっ、ん」と甘い声をあげたのは無意識だったのだろう。修二の顔を見上げれば、気持ちよさそうにすーすーと寝息を立てている。
無茶をしたと反省する気持ちはある。無理をさせて悪かったとも思う。けど俺もこのままでは終われない。体の奥に滾る熱を修二の中に吐き出したい。けど意識のないやつをヤるのはあまりにも鬼畜だ。
どうしよ、これ。
俺はちっとも衰えずにがちがちに勃起しているものを情けない気持ちで見下ろしてから、眠っている修二に目を移して……、しまったと思った。
やばい。エロい。このまま見てたらヤりたくなる。眠ってしまった修二を犯したくなる。だから見ちゃダメだ。そう思って逸らした目線は、誘惑に負けてまた修二に戻ってしまう。
俺に弄られすぎた乳首は赤く腫れ上がり、薄っぺらい腹は自分で吐き出した白濁で汚れ、股間のものはふにゃりと萎えて縮こまっている。
やばい。可愛い。と独りごちながら、白濁を塗りこめるようにして腹から腰、そして足の付け根へと指を滑らせると、修二の体がぴくぴくと反応する。
ああ、可愛い。
やばい、止まらない。
修二を起こさないように注意して、俺はそっと両足を持ち上げた。両足を曲げて左右に大きく開いた格好で尻を突き出す修二は、いや俺がそうしたんだけど、エロすぎてやばい。丸見えのアナルがまるで呼吸してるみたいにぱくぱく収縮して、真っ赤な果実のように熟れた中の粘膜が見え隠れしている。さっきまで俺のを咥え込んでたせいでそうなってるのかと思うと余計にやばい。まじでやばい。
もう我慢できない。いや違う。修二の足を持ち上げたときから、もう我慢するつもりなんかなかった。
「挿れるよ? 修二」
同意もなにもあったものじゃないけど、一応そう呟いてから、修二のひくついた穴に俺のものを宛てがう。
ぬぷぬぷぬぷ……と、まずは先っぽだけを出し入れして、修二のそこが俺の赤黒いものに犯されている様を視覚でも楽しみつつ、修二の入り口が俺のに吸いつく感触を堪能する。
「やべ、まじえろっ……、は、……っく、……も、むり」
今度はゆっくりと根元まで差し入れると、修二の顔が苦しそうに歪んだ。
まだ起きるなよ。
心の中でそう呟いて、差し入れたものをそろそろと引き抜いた。眠りながらもびくりと反応する修二の敏感な体に気をよくした俺はそのまま入れては出し、出しては入れるをゆっくり繰り返した。眠っている修二を犯している後ろめたさも手伝って、普通なら緩慢すぎるその刺激が急速に射精感を高めていく。
「修二、修二、修二、っ……、は……、っあ、……くっ」
修二の最奥に精を吐き出し、ゆるゆると浅いところを擦りながら最後の一滴まで出し切る。そして修二の中からずるりと引き出したとき。
「慶……」
修二が俺を呼ぶ声がして、俺は凍り付いた。未だ修二の足を抱える俺と、俺の股間には出したてほやほやの白濁が溜まったゴムをつけたままもの。状況証拠が揃いすぎていて、言い逃れができない。
やばい。
バレる。
どうしよ。
ばくばくと心臓の音が煩い。耳鳴りまでする。何の言い訳も見つからないまま、恐る恐る修二の顔を見上げた。
寝てる?
すやすやと気持ちよさげに眠る修二を確認して、一気に力が抜けた。
よかった。
まじでよかった。
もしもバレたら、修二は絶対にキれる。謝り倒せば許してくれるだろうけど、セックスは当分禁止! とか絶対に言いそうだし、口も聞いて貰えないかもしれない。絶対にバレないようにしないと。
その後修二の体を拭いて綺麗にしたのは俺の優しさであって、証拠隠滅のためじゃない。一応言っとく。
* * *
俺はやっと修二をこの手に取り戻した。今度は親友としてじゃなく、恋人として。
恋人になった修二は、意外性の宝庫だった。
セックスのときは言わずもがな、心配性で慎重派だと思っていた修二は意外にも大胆で。初めて俺のところに泊まりに来た翌日に「俺、今日からここに住むから」と宣言してそのまま住み着いたのには驚かされた。ゆくゆくは修二と一緒に暮らしたいと目論んでいた俺としては願ったり叶ったりだから、嬉しいサプライズってやつだ。
セックスのときに大胆なのは俺の限界が試されることになるけど、俺さえ耐え抜けば、淫らで妖艶でエロ可愛い修二を堪能できるのだから、これもやっぱり俺得だ。
あと修二は恥ずかしがり屋だからみんなの前ではしてくれないけど、二人きりになると俺に甘えてくるのが悶えるほど可愛い。家に帰ると必ず俺にぴったり体をくっつけて座るし、その間ずっと俺の髪とか足とか手とか、体のどこかを触っている。お気に入りは俺の指のようで、俺の肩に頭を凭せ掛けた修二が俺の指を撫でる手つきがやばくて……、誘ってんの? って俺が思うのも無理ないと思う。
意地っ張りだと思ってたのに偶に素直になるとか、実は料理上手で掃除も洗濯も完璧にできるとか、他にもたくさん。恋人になって、一緒に暮らしてなければ知らなかったことがたくさんある。
これから修二がどんな顔を俺に見せてくれるのか楽しみだ。
俺たち二人は今やっと始まったばかり。
焦ることはない。時間をかけてゆっくりと、二人で歩んで行こう。
これからは、ずっと一緒にいられるのだから。
俺はそう信じてた。
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