30 / 35
インターハイ予選決勝3
しおりを挟む
私のサーブで最終セットが始まる。相手が崩れ莉菜にトスが上がる。
莉菜はもう真希のほうには打たない。打つなら良子のほうだ。
良子と真希が同時に跳ぶ。私の予想通り、莉菜が良子目掛けてアタックを打った。
良子はアタックの威力で、着地と同時に一歩後ろに下がってしまう。ボールは山なりになり、春日さんが綺麗に返す。
真希はレフトへすでに移動していた。莉菜もまた真希にぴったり張り付くように移動している。ブロックの全員が真希を意識しているのは明らかだった。
良子は腕を大きく振って高く跳んだ。
今しかない、という絶妙なタイミング。
良子はそのまま空中で向きを変え左手でアタックを打ち決める。
「よく見えてるね」
「真希が全員を引きつけてくれるから、楽だよ」
私のサーブがまた相手を崩す。相手のセッターがアタックライン上から強引にBクイックにトスを上げた。相手のセンターは何でも打てるのか、私が驚いている間に真希は冷静にブロックを跳び、ボールをシャットアウトする。
また私がサーブを打つ。
真希が前衛にいる間は、莉菜以外の攻撃は通じない。莉菜の攻撃に備えればいい。問題は莉菜を止められないことだが。
良子のブロックは莉菜のアタックを弾き、そのままアンテナに直撃した。真希じゃないと止まらないか。私は心の中で毒づいた。
相手のサーブが双海さんに狙いをつけ、飛んでくる。レシーブしたボールはネット上ギリギリを通過し相手コートに直接返りそうになる。
ボールがネットを越えるすんでのところで良子が跳んだ。高さが足りないからツーアタックは無理でも、片手で返すつもりだ。左手を思い切り伸ばしたところで相手のブロックが飛んだ。
このまま片手で返そうにもブロックに捕まってしまう。
良子がとっさに右手も伸ばしてトスの態勢に入った。良子がネットを越えて入ってきているブロックの指先目掛け、ボールを放つ。
ボールがブロックの指に当たった瞬間、笛が吹かれた。
オーバーネットだ。相手はネットを越えてボールを触ってはいけない。良子はそれを利用して、トスを上げる態勢からブロックに当て点をもぎ取った。
「良子、上手い」
真希が嬉しそうに良子の元に駆け寄り、ボールを渡した。
今のは地味だがいいプレーだ。ツーアタックを警戒してブロックに跳ぼうものなら今みたいにオーバーネットを取れる。逆にオーバーネットを警戒してブロックを跳ばないならツーアタックを決めることができる。もっとも、レシーブがネット近くないとできない芸当だが。
良子のサーブが相手を崩すも、トスが莉菜に上がり、それを確実に決める。
やはり莉菜が止まらない。向こうも真希を止める人はいないが。6対5の一点リードで真希にサーブが回る。
ここからが勝負所だ。エース対決なら真希の勝ちだ。だが、それ以外のメンバーなら向こうのほうが強い。これが私たちのチームとの決定的な差だ。
真希が前衛の間は莉菜の攻撃しか通用しなかった。後衛に下がった今、相手は自在に攻撃を繰り出してくるはずだ。
笛が吹かれ、真希は高くトスを上げる。サーブが勢いよく飛んでいき、レシーブしたボールが直接返ってくる。
真希が良子に返し、バックアタックを要求した。
私はブロックの位置を確認した。全員が真希のバックアタックを警戒している。今はまだ序盤、ここで真希に上げるわけにはいかない。
「良子!」
トスが私に上がってくるが、ブロックに阻まれ、同点とされる。
これで莉菜が後衛に下がるが、攻撃力は健在だ。第二セットみたいな展開は避けたい。
まだ最終セット序盤なのに体が重い。向こうはまだまだ余裕そうだ。
莉菜のサーブが北村さんに飛んでくる。真希は素早く北村さんと入れ替わり、良子にボールを返した。
双海さんにBクイックが上がり、アタックは莉菜が綺麗に拾う。
AクイックもBクイックもCクイックも何でもありの相手。私は相手の動きをよく観察した。Aクイック、と思いブロックに跳んだところで、トスがライト側に低く流れるように上がった。
Dクイックか、と思ったが違う。
相手アタッカーが片足で流れるようにジャンプを踏み切った。
ブロードかと、私が思っているうちにアタックが決まる。
星和より速くて、かつ多彩。少しずつだが、チームとしての地力の差が現れ始めていた。真希の攻撃しか通じないのに対し、相手は何でもありでかつ使い分けてくる。普段の練習量と経験値がここでものを言い始めている。
それでも真希のバックアタックを中心に負けじと食らいつくが逆転はおろか、点差をこれ以上広げないようにするのが精一杯だった。
相手が先に13点に到達し、コートチェンジが行われた。
13対11、相手が二点連取し、流れに乗りそうなところを物理的に流れが途切れるのはありがたい。
真希以外の攻撃は通じない、チーム全体に閉塞感が漂っていた。
「後一点取れば私が前衛に上がる」
真希はチームの雰囲気を変えるために激励する。
「私が前衛のときはブロックで相手を抑えるから、逆転の目も出てくる」
すぐに試合が再開された。
真希が自分でバックアタックを決め、遂に真希が前衛となる。
第二セットは真希のアタックが一発で決まることが少なかった。私は真希の汗だくの顔を見つめ、不安になりながら考えていた。第三セットに入り真希のアタックが決まるようになってきた。それは、真希が残っている力すべてを出しているからだ。試合が終われば真希はしばらく動けなくなるだろう。そのときは勝って喜び合いたい。
試合中に自分の願望を思い浮かべるなんて、弱気になっている、私は邪念を頭から追い払った。
目の前のボールに集中だ。真希がいる。今この場で一番強い真希がいる。だから大丈夫だ。
私のサーブが相手の攻撃を封じる。チャンスボールとなって返ってきたボールを真希が良子にパスする。
良子が真希にトスを上げたところで、普段より助走が早いことに気がついた。
今から走りだして、ジャンプしたところでボールには届かない、いや真希なら届くのか、私は真希の意図が分からず見守るしかなかった。
相手のブロックも困惑していて、とりあえず真希に合わせ跳ぶ。
真希はそれを見て、素早く着地してから一歩下がり、今度は一歩で助走をつけ再び跳んだ。
相手のブロックはすでに落ち始めている。
一人時間差! と私が目を丸くしている間に真希がブロックの上から綺麗に決め、同点とした。
「真希、いつの間に」
「思い付き。やったことなかったけど」
真希は小さく笑いピースする。
相手が一点を取れば、真希が取り返す。たまに思い出したように、私や春日さんの攻撃が決まるが、ほとんどが真希の得点だ。それも終盤になれば均衡が崩れ始める。真希は前衛でも後衛でも関係なくアタックを打ち続け、すべてのブロックに跳び、レシーブもし、だれから見ても限界を迎えていた。真希の決定率が落ちていく。
真希が前衛最後のローテーションで三連続で点を決め、19対19の同点で相手がタイムを取った。
「残り6点、私が決める」
真希は限界を超えている。第二セットまでは滝のように流れていた汗が出ていない。それに水を受け付けないのか、ほとんど飲んでいない。
「だから皆はレシーブに集中して」
笛が吹かれ、真希がコートに入った。私たちは真希の気迫に気圧されだれも何も言えない。それだけじゃない。真希に頼りっぱなしの自分たちが不甲斐ないのだ。
「最初に言ったでしょ」
真希は背を向けたままそう言ってから、振り返り私たちの顔を見つめた。
「エースである私がチームを勝たせる、って」
あの日の言葉を、疑ったことはない。ずっと真希を信じてきた。今も真希が勝つと信じて疑わない。
皆が小さく頷いてコートに入った。
北村さんのサーブで試合が再開される。
莉菜のアタックを真希がブロックで勢いを殺し、私は丁寧に良子に返す。
真希のアタックがブロックに当たり、相手レフト側のサイドラインを越えて飛んでいったところを、莉菜がこちらに背を向け、手を伸ばし拾い上げた。
ボールがネット際のセッターに返るが、あの態勢から莉菜の攻撃はない。私が、いやだれもがそう思った瞬間レフト側にトスが上がった。
無茶だ。真希はそれでも反応し、ネット近くに上がってきたボールを上から抑えた。
たった今後ろ向きでレシーブをした莉菜が素早くターンするが、上がってきたトスに反応が遅れる。
それでも、むりやり走りだし、ネット際のボール目掛け、跳び込んできた。
それを後ろから見ていた私の脳裏に嫌な光景が広がっていく。
「真希、下がって!」
私は考えるより先に叫んでいた。
真希はすでにブロックに跳んでいる。莉菜もすでにネット方向に突っ込みながらアタックに跳んでいる。
真希はボールの上から完璧に打つコースを塞ぎ、相手のアタックを止めた。
ボールが床に落ち、莉菜が着地する。それから少しだけ遅れて真希が着地する。
莉菜の足の上に。
真希の右足首が人間の本来の可動域を大きく超えたように見えた。
莉菜はもう真希のほうには打たない。打つなら良子のほうだ。
良子と真希が同時に跳ぶ。私の予想通り、莉菜が良子目掛けてアタックを打った。
良子はアタックの威力で、着地と同時に一歩後ろに下がってしまう。ボールは山なりになり、春日さんが綺麗に返す。
真希はレフトへすでに移動していた。莉菜もまた真希にぴったり張り付くように移動している。ブロックの全員が真希を意識しているのは明らかだった。
良子は腕を大きく振って高く跳んだ。
今しかない、という絶妙なタイミング。
良子はそのまま空中で向きを変え左手でアタックを打ち決める。
「よく見えてるね」
「真希が全員を引きつけてくれるから、楽だよ」
私のサーブがまた相手を崩す。相手のセッターがアタックライン上から強引にBクイックにトスを上げた。相手のセンターは何でも打てるのか、私が驚いている間に真希は冷静にブロックを跳び、ボールをシャットアウトする。
また私がサーブを打つ。
真希が前衛にいる間は、莉菜以外の攻撃は通じない。莉菜の攻撃に備えればいい。問題は莉菜を止められないことだが。
良子のブロックは莉菜のアタックを弾き、そのままアンテナに直撃した。真希じゃないと止まらないか。私は心の中で毒づいた。
相手のサーブが双海さんに狙いをつけ、飛んでくる。レシーブしたボールはネット上ギリギリを通過し相手コートに直接返りそうになる。
ボールがネットを越えるすんでのところで良子が跳んだ。高さが足りないからツーアタックは無理でも、片手で返すつもりだ。左手を思い切り伸ばしたところで相手のブロックが飛んだ。
このまま片手で返そうにもブロックに捕まってしまう。
良子がとっさに右手も伸ばしてトスの態勢に入った。良子がネットを越えて入ってきているブロックの指先目掛け、ボールを放つ。
ボールがブロックの指に当たった瞬間、笛が吹かれた。
オーバーネットだ。相手はネットを越えてボールを触ってはいけない。良子はそれを利用して、トスを上げる態勢からブロックに当て点をもぎ取った。
「良子、上手い」
真希が嬉しそうに良子の元に駆け寄り、ボールを渡した。
今のは地味だがいいプレーだ。ツーアタックを警戒してブロックに跳ぼうものなら今みたいにオーバーネットを取れる。逆にオーバーネットを警戒してブロックを跳ばないならツーアタックを決めることができる。もっとも、レシーブがネット近くないとできない芸当だが。
良子のサーブが相手を崩すも、トスが莉菜に上がり、それを確実に決める。
やはり莉菜が止まらない。向こうも真希を止める人はいないが。6対5の一点リードで真希にサーブが回る。
ここからが勝負所だ。エース対決なら真希の勝ちだ。だが、それ以外のメンバーなら向こうのほうが強い。これが私たちのチームとの決定的な差だ。
真希が前衛の間は莉菜の攻撃しか通用しなかった。後衛に下がった今、相手は自在に攻撃を繰り出してくるはずだ。
笛が吹かれ、真希は高くトスを上げる。サーブが勢いよく飛んでいき、レシーブしたボールが直接返ってくる。
真希が良子に返し、バックアタックを要求した。
私はブロックの位置を確認した。全員が真希のバックアタックを警戒している。今はまだ序盤、ここで真希に上げるわけにはいかない。
「良子!」
トスが私に上がってくるが、ブロックに阻まれ、同点とされる。
これで莉菜が後衛に下がるが、攻撃力は健在だ。第二セットみたいな展開は避けたい。
まだ最終セット序盤なのに体が重い。向こうはまだまだ余裕そうだ。
莉菜のサーブが北村さんに飛んでくる。真希は素早く北村さんと入れ替わり、良子にボールを返した。
双海さんにBクイックが上がり、アタックは莉菜が綺麗に拾う。
AクイックもBクイックもCクイックも何でもありの相手。私は相手の動きをよく観察した。Aクイック、と思いブロックに跳んだところで、トスがライト側に低く流れるように上がった。
Dクイックか、と思ったが違う。
相手アタッカーが片足で流れるようにジャンプを踏み切った。
ブロードかと、私が思っているうちにアタックが決まる。
星和より速くて、かつ多彩。少しずつだが、チームとしての地力の差が現れ始めていた。真希の攻撃しか通じないのに対し、相手は何でもありでかつ使い分けてくる。普段の練習量と経験値がここでものを言い始めている。
それでも真希のバックアタックを中心に負けじと食らいつくが逆転はおろか、点差をこれ以上広げないようにするのが精一杯だった。
相手が先に13点に到達し、コートチェンジが行われた。
13対11、相手が二点連取し、流れに乗りそうなところを物理的に流れが途切れるのはありがたい。
真希以外の攻撃は通じない、チーム全体に閉塞感が漂っていた。
「後一点取れば私が前衛に上がる」
真希はチームの雰囲気を変えるために激励する。
「私が前衛のときはブロックで相手を抑えるから、逆転の目も出てくる」
すぐに試合が再開された。
真希が自分でバックアタックを決め、遂に真希が前衛となる。
第二セットは真希のアタックが一発で決まることが少なかった。私は真希の汗だくの顔を見つめ、不安になりながら考えていた。第三セットに入り真希のアタックが決まるようになってきた。それは、真希が残っている力すべてを出しているからだ。試合が終われば真希はしばらく動けなくなるだろう。そのときは勝って喜び合いたい。
試合中に自分の願望を思い浮かべるなんて、弱気になっている、私は邪念を頭から追い払った。
目の前のボールに集中だ。真希がいる。今この場で一番強い真希がいる。だから大丈夫だ。
私のサーブが相手の攻撃を封じる。チャンスボールとなって返ってきたボールを真希が良子にパスする。
良子が真希にトスを上げたところで、普段より助走が早いことに気がついた。
今から走りだして、ジャンプしたところでボールには届かない、いや真希なら届くのか、私は真希の意図が分からず見守るしかなかった。
相手のブロックも困惑していて、とりあえず真希に合わせ跳ぶ。
真希はそれを見て、素早く着地してから一歩下がり、今度は一歩で助走をつけ再び跳んだ。
相手のブロックはすでに落ち始めている。
一人時間差! と私が目を丸くしている間に真希がブロックの上から綺麗に決め、同点とした。
「真希、いつの間に」
「思い付き。やったことなかったけど」
真希は小さく笑いピースする。
相手が一点を取れば、真希が取り返す。たまに思い出したように、私や春日さんの攻撃が決まるが、ほとんどが真希の得点だ。それも終盤になれば均衡が崩れ始める。真希は前衛でも後衛でも関係なくアタックを打ち続け、すべてのブロックに跳び、レシーブもし、だれから見ても限界を迎えていた。真希の決定率が落ちていく。
真希が前衛最後のローテーションで三連続で点を決め、19対19の同点で相手がタイムを取った。
「残り6点、私が決める」
真希は限界を超えている。第二セットまでは滝のように流れていた汗が出ていない。それに水を受け付けないのか、ほとんど飲んでいない。
「だから皆はレシーブに集中して」
笛が吹かれ、真希がコートに入った。私たちは真希の気迫に気圧されだれも何も言えない。それだけじゃない。真希に頼りっぱなしの自分たちが不甲斐ないのだ。
「最初に言ったでしょ」
真希は背を向けたままそう言ってから、振り返り私たちの顔を見つめた。
「エースである私がチームを勝たせる、って」
あの日の言葉を、疑ったことはない。ずっと真希を信じてきた。今も真希が勝つと信じて疑わない。
皆が小さく頷いてコートに入った。
北村さんのサーブで試合が再開される。
莉菜のアタックを真希がブロックで勢いを殺し、私は丁寧に良子に返す。
真希のアタックがブロックに当たり、相手レフト側のサイドラインを越えて飛んでいったところを、莉菜がこちらに背を向け、手を伸ばし拾い上げた。
ボールがネット際のセッターに返るが、あの態勢から莉菜の攻撃はない。私が、いやだれもがそう思った瞬間レフト側にトスが上がった。
無茶だ。真希はそれでも反応し、ネット近くに上がってきたボールを上から抑えた。
たった今後ろ向きでレシーブをした莉菜が素早くターンするが、上がってきたトスに反応が遅れる。
それでも、むりやり走りだし、ネット際のボール目掛け、跳び込んできた。
それを後ろから見ていた私の脳裏に嫌な光景が広がっていく。
「真希、下がって!」
私は考えるより先に叫んでいた。
真希はすでにブロックに跳んでいる。莉菜もすでにネット方向に突っ込みながらアタックに跳んでいる。
真希はボールの上から完璧に打つコースを塞ぎ、相手のアタックを止めた。
ボールが床に落ち、莉菜が着地する。それから少しだけ遅れて真希が着地する。
莉菜の足の上に。
真希の右足首が人間の本来の可動域を大きく超えたように見えた。
0
あなたにおすすめの小説
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる