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序章:神様に異世界転生させてもらいました。
第2話:不審者は神の息子だそうです。
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あー、ちきしょう。せめて死ぬ前に童貞卒業したかったなー。大学にも行ってみたかったし。あ、でも大学受験の勉強しなくて済んだのは良いか。
しかし、あの男。包丁が大好きにもかかわらずその大好きな包丁でぶっ刺しやがったな。
見ろよこの胸に刺さった・・・ん?
「包丁が刺さって無いっ?!」
「おお、ようやく気づいたか。」
え、声が出た?起き上がれた?やべえ理解が追いつかない。てか、俺では無い人物の声が出したな。
俺はそう思って声がした方を見る。
そこには、白髪で白髭の老人が豪華そうな椅子に座っていた。
「あ、あなたは?」
俺が聞いてみると、
「うむ。儂の名はデオストノ=マナス。お主が理解できるように例えるならば神じゃな。」
と、老人は髭をいじりながら答えた。
神!もしかして、ラノベのあの展開?まじかー。俺転生出来んのか。魔法がある世界だと良いなー。おっといけない。まだ転生って決まった訳では無いな。とりあえずこの神にどうして俺がここにいるのかを聞いて見るか。
「分かりやすく言っていただき感謝します。ところで、どうして私はここにいるのでしょう?」
神に気に入られるためには敬語を使う!これ大事。俺の異世界転生計画に書かれてあるからね。
「そ、それがのぅ・・・。
実はな?お主を殺したあの男がおったじゃろ?彼奴は、儂の息子なのじゃ。」
な、なんだってぇぇぇぇぇ!俺を殺したのがこの神の息子ォ?これはあれだな。神は多分俺に納得のいくお詫びを提案してくるはずだ。よし。転生させてもらえるように話を持って行こう。
俺は、ここ数年で培った(オタ)知識によって、次来るであろう展開を予想する。
「息子はすこし頭のネジが外れていてのぅ。お主はあと80年は生きる予定だったのじゃが、息子のせいで先ほど死んでしまったのじゃ。
本当にすまぬ!今回は神側が完全に悪かったから先ほどの出来事をなかったことにして普通にまた地球で暮らすというのはどうじゃ?さらに、願いも一つ叶えてやるぞい?」
神は頭を下げて、そう提案して来た。
よし。異世界転生で決定だな、神なのだからできるだろう。いや、できないと困る。
「私が望むのは異世界に転生する事です。地球でまた暮らすことは望んでいません。神様ですから出来ますよね?あ、もちろんチートスキル付きで。」
神が死んだ原因に関わっているなら遠慮はいらん。敬語もいらん!さあ、俺に異世界ハーレムの旅を寄越せ!
「チートスキル?ちょっと待ってくれ。ふむふむ。・・・お主、地球ではかなりのオタクだったじゃろ。なになに?『俺が転生したら超絶イケメンだった話』・・・。小説も書いておるのか。」
な!この神俺の過去を覗きやがったな!ちくしょう。俺の黒歴史を掘り返しやがって。
「お主の言うチートスキルというものは理解した。異世界転生というのも大丈夫じゃ。
チートスキルといっても規格外なのはダメじゃぞ?例えば念じただけで生物を殺せるだとか、隕石を召喚するだとか。
では、お主が転生するのは異世界アバントス。そこに住んでいる料理人の息子、クロキ=グレシャムという人物に転生する。お主が望むチートスキルはなんじゃ?あまりたくさん持っていてもセカイがつまらなくなりそうだから2つほどにした方が良いぞ?
あと、その異世界の守護神に殺されるかもしれないから大量殺人は犯すでないぞ?」
なるほど。確かに持ち過ぎってのもつまらないな。そうだなー、ラノベの主人公達は魔法とか剣とか召喚獣とか戦闘系のチートスキルだったな。だったら俺はあまり人気の無い知識系のスキルかな。あ、そういえば言語って種族別に違ったりすんのかな?違うなら理解できるスキルは欲しい。
「あの、神様。言語というのは世界共通でしょうか?」
「ああ、そうだな。お主の好きなようにしてやろう。どちらでも構わん。」
なるほど。じゃあ、共通にしてもらうか。チートスキルは知識の最上位、検索エンジン、またはポータブルサイトの閲覧にしよう。
「では共通でお願いします。あと、チートスキルですが、地球でネットってありますよね?それを異世界でも見れるようにして欲しいです。Goo○leでもya○ooでもなんでも良いので。あ、もちろんパソコンとか使わないで見れるようにしてください。スキル的な感じで」
「よし、分かった。それぐらいなら大丈夫じゃろ。では転生させるぞ?あ、言い忘れておったが、息子も転生させといてお主の仲間になるように言いつけておくからのう。」
「え?いやいや、いりませんよ、あんな奴。俺の異世界ハーレムの旅を邪魔されたらたまったもんじゃない。って聞けや!おい、ジジィ・・・。」
最後、嬉しくない言葉が聞こえたが、俺は無事転生されました。・・・多分。
しかし、あの男。包丁が大好きにもかかわらずその大好きな包丁でぶっ刺しやがったな。
見ろよこの胸に刺さった・・・ん?
「包丁が刺さって無いっ?!」
「おお、ようやく気づいたか。」
え、声が出た?起き上がれた?やべえ理解が追いつかない。てか、俺では無い人物の声が出したな。
俺はそう思って声がした方を見る。
そこには、白髪で白髭の老人が豪華そうな椅子に座っていた。
「あ、あなたは?」
俺が聞いてみると、
「うむ。儂の名はデオストノ=マナス。お主が理解できるように例えるならば神じゃな。」
と、老人は髭をいじりながら答えた。
神!もしかして、ラノベのあの展開?まじかー。俺転生出来んのか。魔法がある世界だと良いなー。おっといけない。まだ転生って決まった訳では無いな。とりあえずこの神にどうして俺がここにいるのかを聞いて見るか。
「分かりやすく言っていただき感謝します。ところで、どうして私はここにいるのでしょう?」
神に気に入られるためには敬語を使う!これ大事。俺の異世界転生計画に書かれてあるからね。
「そ、それがのぅ・・・。
実はな?お主を殺したあの男がおったじゃろ?彼奴は、儂の息子なのじゃ。」
な、なんだってぇぇぇぇぇ!俺を殺したのがこの神の息子ォ?これはあれだな。神は多分俺に納得のいくお詫びを提案してくるはずだ。よし。転生させてもらえるように話を持って行こう。
俺は、ここ数年で培った(オタ)知識によって、次来るであろう展開を予想する。
「息子はすこし頭のネジが外れていてのぅ。お主はあと80年は生きる予定だったのじゃが、息子のせいで先ほど死んでしまったのじゃ。
本当にすまぬ!今回は神側が完全に悪かったから先ほどの出来事をなかったことにして普通にまた地球で暮らすというのはどうじゃ?さらに、願いも一つ叶えてやるぞい?」
神は頭を下げて、そう提案して来た。
よし。異世界転生で決定だな、神なのだからできるだろう。いや、できないと困る。
「私が望むのは異世界に転生する事です。地球でまた暮らすことは望んでいません。神様ですから出来ますよね?あ、もちろんチートスキル付きで。」
神が死んだ原因に関わっているなら遠慮はいらん。敬語もいらん!さあ、俺に異世界ハーレムの旅を寄越せ!
「チートスキル?ちょっと待ってくれ。ふむふむ。・・・お主、地球ではかなりのオタクだったじゃろ。なになに?『俺が転生したら超絶イケメンだった話』・・・。小説も書いておるのか。」
な!この神俺の過去を覗きやがったな!ちくしょう。俺の黒歴史を掘り返しやがって。
「お主の言うチートスキルというものは理解した。異世界転生というのも大丈夫じゃ。
チートスキルといっても規格外なのはダメじゃぞ?例えば念じただけで生物を殺せるだとか、隕石を召喚するだとか。
では、お主が転生するのは異世界アバントス。そこに住んでいる料理人の息子、クロキ=グレシャムという人物に転生する。お主が望むチートスキルはなんじゃ?あまりたくさん持っていてもセカイがつまらなくなりそうだから2つほどにした方が良いぞ?
あと、その異世界の守護神に殺されるかもしれないから大量殺人は犯すでないぞ?」
なるほど。確かに持ち過ぎってのもつまらないな。そうだなー、ラノベの主人公達は魔法とか剣とか召喚獣とか戦闘系のチートスキルだったな。だったら俺はあまり人気の無い知識系のスキルかな。あ、そういえば言語って種族別に違ったりすんのかな?違うなら理解できるスキルは欲しい。
「あの、神様。言語というのは世界共通でしょうか?」
「ああ、そうだな。お主の好きなようにしてやろう。どちらでも構わん。」
なるほど。じゃあ、共通にしてもらうか。チートスキルは知識の最上位、検索エンジン、またはポータブルサイトの閲覧にしよう。
「では共通でお願いします。あと、チートスキルですが、地球でネットってありますよね?それを異世界でも見れるようにして欲しいです。Goo○leでもya○ooでもなんでも良いので。あ、もちろんパソコンとか使わないで見れるようにしてください。スキル的な感じで」
「よし、分かった。それぐらいなら大丈夫じゃろ。では転生させるぞ?あ、言い忘れておったが、息子も転生させといてお主の仲間になるように言いつけておくからのう。」
「え?いやいや、いりませんよ、あんな奴。俺の異世界ハーレムの旅を邪魔されたらたまったもんじゃない。って聞けや!おい、ジジィ・・・。」
最後、嬉しくない言葉が聞こえたが、俺は無事転生されました。・・・多分。
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