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三人の精霊と光の精霊の書
死闘ホーエンハイム③
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大天使 マリアの加護は消え、クルセイダーズ達に城門は突破された。
キャットハンズが必死に国を護ってきた。
しかしーー 悪魔 メフィストが登場し状況は一変する。
「ミント、もう一回行くにゃん」
「ニャン!何回でも」
加速するたまとミントのスピード一瞬にしてメフィストの前に移動する。
しかしーー 黒い障壁に阻まれ吹き飛ぶ二人。
「にゃ、にゃ」
地面に転がるたま、まるで岩壁に生身の体でぶつかったような衝撃である。
「障壁を貼られたら消えるまで打つてはないにゃん」
「くっ、あるとするならば魔法吸収や魔法を切り裂く特異体質やアンチ魔法剣、それか障壁の防御壁以上の強力な魔法しかない」
「打つ手はにゃいのか・・・」
肩を落とし身構えるたまとミント。
「終わりか? それともこの姿だと本気で攻撃出来ないかと」
少女の姿で高笑いするメフィスト。
「手加減も何も近寄れてさえいないにゃ」
苦笑いを浮かべる、たま。
ーー 万事休す ーー
★ ★ ★
「ルナ連れてきたよ」
「アーサーさんが倒れたって?」
リサが、ルナを連れて倒れたアーサーの元に戻って来た。
「ルナ、アーサー様の容態はどうでしょう」
ルナは、アーサーの胸に手をかざし目を閉じている。何やら診断をしているようだ。
「体力の低下はすぐに治療出来ますが精神的ダメージが大きいかと・・・癒しの効果のある回復魔法を使いますが目を覚ますかどうかは本人の気力次第です」
「すぐに目をさましてくれるんじゃないんだ」
「体力は、治療出来ても精神的心のダメージは魔法では治療出来ないのよ」
エルザは、ルナの話を聞き肩を落としアーサーに抱き付く、シルフィーはやはりといった顔でアーサーに抱き付くエルザを見つめていた。
「ルナ、一刻も早く治療をお願い」
ルナは、リサの言葉に頷き目を閉じ集中する。
「天の息吹よ、全ての生きとし生きる者の鼓動よ 癒しの空間を与えよ。ムーンライト」
ルナが魔法を演唱するとアーサーの周りが眩い光が差し込む。見ているだけで自分も癒されるような感覚すら思えてくるほどだ。
アーサーの顔にも精気が戻り青白かった顔色も良くなってくる。
「アーサー様の顔色が良くなったあ」
「あーさーさま、あーさーさま」
しかしーー アーサーは反応がなく目を覚まさない。
「ルナ、アーサー様は・・・」
シルフィーが神妙な面持ちで尋ねるとルナは、首を横に振る。
「やはり精神的ダメージが大きいかと・・・」
「アーサー様・・・」
リサは、アーサーを祈るよに見つめた。
★ ★ ★
人間諦め時が肝心というーー 今がその時かも知れないと何人思ったのだろう。
ボロボロだった、その場にいる誰もが、もう立ち上がる者など誰も居なかった。
クルセイダーズは、残り三分の一だった残党も既に数えようと思えば数えられる程度まで減らしていた。
しかし、ペダランと少女の姿をしたメフィストの前に成す策はなく遂に三毛猫たまと白猫ミントも立ち上がれなくなってしまったのだ。
「終わりか? わざわざ私が手を貸すまでもなかったんじゃないのか」
「いえ。メフィスト様が駆けつけていただいて感謝しております」
ペダランは、深々と頭を下げた。
「私は帰る。後は侵略するだけの事、ペダラン後は頼んだ」
その時だーー、
「天に輝く光の化身よ、我にチカラを与えたまえ・・・我が名はルナ、月の精霊の名の元にーー朽ち果てろ! シャイニング レイ!」
天より無数の光の流星が降り注ぎクルセイダーズの残党とペダラン、メフィストに襲い掛かる。
「ーー まだ何か居たのか? 無駄な悪足搔きを・・・ 闇の羽衣 シャドウ ヴェール」
光の流星の矢を、闇の羽衣が吸収する。数本は貫いたがクルセイダーズにもペダラン、 メフィストにも当てることは出来なかった。
「くっ・・・ 契約してないから威力が全然出ない。 シャイニング レイを回避されるなんて」
「もう終いか? 契約してない精霊は珍しいな捕まえてタルタロスに土産にするか」
「私を、見くびるなよ! 」
魔力を全開放するーー ルナの全身から魔力が溢れ出す。
「ほう、契約してない精霊にしては桁違いの魔力だ。しかしーー それだけだ」
メフィストは、手を叩いて賞賛しているが顔はニヤけて馬鹿にしている。
「消え去れ! シャイニング フォース」
「無駄だ! シャドウ バインド」
光と闇の波動がぶつかり合うが、完全にメフィストの魔力に押し返される。
「ーー そんな」
ルナの虚しい声が空に響いたーー。
「ハハハハ、絶望に震えよ」
終わったと皆が思った・・・。
アクセル様、あなたが必死で守ってきたこの国を守り抜けそうもないです。
ごめんなさい・・・。
今のこの状況を見たらあなたは、何と言うのでしょうか?
もう立ち上がる事も気を吐くことも出来ないのです。
アクセル様、ごめんなさい・・・。
ーー簡単に諦めるな、下を向くなーー
「ーーーー!!」
ルナが顔を上げたそこには、三人の精霊と一人の男がそこには立っていた。
ーー アーサーさん ーー
キャットハンズが必死に国を護ってきた。
しかしーー 悪魔 メフィストが登場し状況は一変する。
「ミント、もう一回行くにゃん」
「ニャン!何回でも」
加速するたまとミントのスピード一瞬にしてメフィストの前に移動する。
しかしーー 黒い障壁に阻まれ吹き飛ぶ二人。
「にゃ、にゃ」
地面に転がるたま、まるで岩壁に生身の体でぶつかったような衝撃である。
「障壁を貼られたら消えるまで打つてはないにゃん」
「くっ、あるとするならば魔法吸収や魔法を切り裂く特異体質やアンチ魔法剣、それか障壁の防御壁以上の強力な魔法しかない」
「打つ手はにゃいのか・・・」
肩を落とし身構えるたまとミント。
「終わりか? それともこの姿だと本気で攻撃出来ないかと」
少女の姿で高笑いするメフィスト。
「手加減も何も近寄れてさえいないにゃ」
苦笑いを浮かべる、たま。
ーー 万事休す ーー
★ ★ ★
「ルナ連れてきたよ」
「アーサーさんが倒れたって?」
リサが、ルナを連れて倒れたアーサーの元に戻って来た。
「ルナ、アーサー様の容態はどうでしょう」
ルナは、アーサーの胸に手をかざし目を閉じている。何やら診断をしているようだ。
「体力の低下はすぐに治療出来ますが精神的ダメージが大きいかと・・・癒しの効果のある回復魔法を使いますが目を覚ますかどうかは本人の気力次第です」
「すぐに目をさましてくれるんじゃないんだ」
「体力は、治療出来ても精神的心のダメージは魔法では治療出来ないのよ」
エルザは、ルナの話を聞き肩を落としアーサーに抱き付く、シルフィーはやはりといった顔でアーサーに抱き付くエルザを見つめていた。
「ルナ、一刻も早く治療をお願い」
ルナは、リサの言葉に頷き目を閉じ集中する。
「天の息吹よ、全ての生きとし生きる者の鼓動よ 癒しの空間を与えよ。ムーンライト」
ルナが魔法を演唱するとアーサーの周りが眩い光が差し込む。見ているだけで自分も癒されるような感覚すら思えてくるほどだ。
アーサーの顔にも精気が戻り青白かった顔色も良くなってくる。
「アーサー様の顔色が良くなったあ」
「あーさーさま、あーさーさま」
しかしーー アーサーは反応がなく目を覚まさない。
「ルナ、アーサー様は・・・」
シルフィーが神妙な面持ちで尋ねるとルナは、首を横に振る。
「やはり精神的ダメージが大きいかと・・・」
「アーサー様・・・」
リサは、アーサーを祈るよに見つめた。
★ ★ ★
人間諦め時が肝心というーー 今がその時かも知れないと何人思ったのだろう。
ボロボロだった、その場にいる誰もが、もう立ち上がる者など誰も居なかった。
クルセイダーズは、残り三分の一だった残党も既に数えようと思えば数えられる程度まで減らしていた。
しかし、ペダランと少女の姿をしたメフィストの前に成す策はなく遂に三毛猫たまと白猫ミントも立ち上がれなくなってしまったのだ。
「終わりか? わざわざ私が手を貸すまでもなかったんじゃないのか」
「いえ。メフィスト様が駆けつけていただいて感謝しております」
ペダランは、深々と頭を下げた。
「私は帰る。後は侵略するだけの事、ペダラン後は頼んだ」
その時だーー、
「天に輝く光の化身よ、我にチカラを与えたまえ・・・我が名はルナ、月の精霊の名の元にーー朽ち果てろ! シャイニング レイ!」
天より無数の光の流星が降り注ぎクルセイダーズの残党とペダラン、メフィストに襲い掛かる。
「ーー まだ何か居たのか? 無駄な悪足搔きを・・・ 闇の羽衣 シャドウ ヴェール」
光の流星の矢を、闇の羽衣が吸収する。数本は貫いたがクルセイダーズにもペダラン、 メフィストにも当てることは出来なかった。
「くっ・・・ 契約してないから威力が全然出ない。 シャイニング レイを回避されるなんて」
「もう終いか? 契約してない精霊は珍しいな捕まえてタルタロスに土産にするか」
「私を、見くびるなよ! 」
魔力を全開放するーー ルナの全身から魔力が溢れ出す。
「ほう、契約してない精霊にしては桁違いの魔力だ。しかしーー それだけだ」
メフィストは、手を叩いて賞賛しているが顔はニヤけて馬鹿にしている。
「消え去れ! シャイニング フォース」
「無駄だ! シャドウ バインド」
光と闇の波動がぶつかり合うが、完全にメフィストの魔力に押し返される。
「ーー そんな」
ルナの虚しい声が空に響いたーー。
「ハハハハ、絶望に震えよ」
終わったと皆が思った・・・。
アクセル様、あなたが必死で守ってきたこの国を守り抜けそうもないです。
ごめんなさい・・・。
今のこの状況を見たらあなたは、何と言うのでしょうか?
もう立ち上がる事も気を吐くことも出来ないのです。
アクセル様、ごめんなさい・・・。
ーー簡単に諦めるな、下を向くなーー
「ーーーー!!」
ルナが顔を上げたそこには、三人の精霊と一人の男がそこには立っていた。
ーー アーサーさん ーー
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