7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません

ひむよ

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俺の作戦どうですか?

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俺は戦いについて分からないなりに少し頭を使いフェイントをかけることにした。そんなに上手くいくわけないとは思うものの普通に攻撃するよりも攻撃が通る可能性が高そうだと考えたのだ。

まずは相手の左側に踏み込むとみせてから右側へと切り替える…恐らく避けられるから剣を往復するようにしてもう一度攻撃…

そんな誰もが建てられそうな計画を頭の中で建てたあと、全速力で男性の方へと向かっていく。予定通り男性の数歩前に着いた時に左側へと踏み込む。すると男性は少し左側へ重心を傾ける。その様子を見たあと俺は右側へと勢いよく方向を切替える。
男性は少し重心を傾けていただけなので俺の動きに着いてくるが完全には間に合わない。俺は勢いよく木剣で薙ぐ。すると男性は防御を諦めたのか重心がかかっていた左側へと勢いよく飛ぶ。
ここまで予想通りなので計画通りに全力で男性の方向へと突っ込み、(テニスのバックハンドのように)薙ぐ。

これは完全に当たった。俺はそう思った。だが俺の攻撃は当たらなかった。
男性はこちらの動きを見越していたようで姿勢を完全に立て直しており、俺の剣は下から打ち上げるように攻撃された。男性の攻撃は想像以上に強く剣が手から離れてしまう。

「よし、終わりだ。攻撃も合格だな。十分な攻撃力があるし、戦略も建てれてる。これなら簡単なダンジョンなら安全に攻略できると思う。一応合格だが剣は絶対に離したらダメだぞ。剣がなければ何も出来ないからな」

どうやら試験は終了で合格したようだ。
確かに男性の言ったとおり、剣がなければ(皐月は剣士ではないが)剣士は何も出来ない。絶対に離さないようにしないと。

「ありがとうございました」

俺は試験をしてくれた事にお礼を言った後、受付嬢に連れられて冒険者ギルドへと戻る。

「それでは、試験合格おめでとうございます。これはダンジョンに行くための資格ですので絶対に無くさないでくださいね」

そう言って受付嬢は小さい金属の板を渡してくる。これでやっとダンジョンに行けるのか。

「ダンジョンについての説明は必要ですか?」

「お願いします」

蓄魔石以外興味がなかったのでダンジョンについてはティーチャーに聞いていなかったので受付嬢から話を聞くことにした。要約すると

・ダンジョンに関する依頼は特にない
・ダンジョン内で取れた魔石が主な収入になる
・魔石の換金はダンジョン前の受付でも冒険者ギルドでも出来る
・ダンジョン内の宝を見つけた場合提出を必ずすること
・パーティーを組むことをおすすめする

だそうだ。
パーティーか。今回は発見されていない蓄魔石を取りに行くからな…

いくら危機回避があっても面倒事になりそうなので取り敢えずソロで行くことにする。いつかはパーティーを組んでみたいものだ。パーティーはメリットが多いので組みたくない、とかは特にない。

パーティーを組む時になったら誰か入ってくれるよね?
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