上 下
20 / 39

初めて王都でクエストのはずが?

しおりを挟む
昨日は、防具と武器が出来たから何かクエスト受けようかな?

「カレン。」
「何ですか?」
「クエスト受けたいんだけど。」
「良いですね。みんなで行きますか?」
「そうだな。久しぶりに俺らのパーティーだけで行くか。」
「クエストっすか?」
「ユーさん行きましょう!」
「ユウキ様私も行きたいです。」
俺らの話を聞きつけてみんなが揃った。
「全員行く気満々だな。じゃあ行くか。」
「「「「はい!」」」」
みんなが準備している間にまたもやスキルを作る事にした。
「万物創生」
作成するスキル名

自動装備
自動的に武器と防具を装着する。

【マスター移行します。】
おう。
【完了しました。ですがマスター?】
なんだ?
【皆さんの前でこんな装備を着けたらびっくりして大騒ぎですよ?】
………。そうだったーー!完全に忘れてた。
どうしよう。これは結構ヤバくない?
【落ち着いてください。きっと皆さん
マスターだからな、と言ってくれますよ】
そういうことにしとかないと色々と説明面倒臭いからそれでいいや。
そんな話をしていると
「ユウキさん準備終わりました。」
「ユーキさん早く行くっすよ!」
「はいはい。分かったから。」
「ユウキ様それでは、王都のギルドに向かいましょう。」
「そうだな。行くぞ。」
ユキ?
【何でしょうか?マスター】
王都のギルドどこ?
【昨日行った王城の近くでございます。】
そうか。あんがと
「ユウキさん王都のギルドどこですか?」
誤魔化さないと
「あぁ、うん。それは、昨日街にいる人に聞いたから分かる。」
「そうなんですか!?流石ですね!」
「あぁ、うん。あはははは!」
何とかなったか?
【最後の笑いが凄くあざとかったです。】
そんな事言うなよ。必死に誤魔化したんだから。
少し歩くと王城が見えて来た。
「ユーキさん昨日の王城ッスよ。でかいっすね!」
「サンは相変わらず元気だな。」
「元気が取り柄ですから。」
そんな話をしていると王城の向かいの奥の通路の方から声が聞こえてきた。
微かだが俺には聞こえた。みんなは、気付いてないようだ。
「お前らさ!先にギルド向かっててくれない?」
「何でしょうか?」
「ちょっとね。あそこに看板見えてるからさ。」
何か気付いたのかあっさりと了承してくれた。
そしてさっき声の聞こえた方に向かった。
家の間で結構狭かった。
近くまで来るとしっかりとは、まだ聞き取れないがどうやら何かイチャモンを付けているようだ。
「千里眼」
女の子?獣人族ではないか!
それに二人も居る。それに対して男が5人も居る。許せないな。俺のこの世で最も愛する種族に絡むなんて殺してもいいかな?‪
【マスター流石に殺しては警備兵に捕まってしまいます。】
その声で冷静になりそれもそうだなと答える。
【どうしますか?マスター】
助けるに決まってんだろ!
さらに近ずき角を曲がればすぐそこにいるようなところまで来た。
さて、行くか。
「お前らさ何やってんだ?」
やばっ喧嘩腰になっちった。
「あっ!んだてめぇは?」
「俺らになんか用か?」
うっわぁーー。俺より喧嘩腰にきやがった
「その子達がお前らになんかしたのか?」
「はぁ?てめぇには関係ねぇだろ!」
そう言って殴りかかってきた。
いきなりか。加減間違えない様に
カウンターで腹を殴った。加減を間違えたようで気絶しちゃった!テヘペロ
【マスターキモいです。】
言わないで自分でもそう思うから。
「なんだてめぇは?」
そう言って残りの4人が一斉にかかってきたので加減して
「威圧」
何とかコイツらだけに威圧をかけれたようだ。もちろん全員気絶だよ?殺してないからね。
【称号獲得(狂人)】
酷くない!それは酷いよ!
「君たち大丈夫かな?」
怯えていたようでガタガタ震えている。
どうしてだ?怖いことしてないはずなのに。どうしよう困った。
【マスター威圧消し忘れています。】
なんと!これは大変だ。
すぐさま威圧を消し二人の獣人族に話を聞いた。
「どうしてこうなったの?」
「私たちは奴隷として冒険者に買われたのですが、役に立たないと解約させられ奴隷商人に返されたのですがいらないと拒否され道端を歩いていたら前の冒険者に絡まれてしまいました。」
それを聞いた俺は昔のことを思い出し自然と怒りがこみ上げてきて「威圧」を出してしまったようで怯えはじみてしまった。
「あっ!ごめん!」
急いで消した。
「今は誰も契約者いないの?」
「「はい。」」
「鑑定」

名前       無し
種族       赤獣人
Lv    1

名前       無し
種族       黒獣人
Lv    1

「君たち獣人族じゃないの?」
「いえ。獣人族です。毛が赤いから赤獣人なのです。」
「私も毛が黒いので黒獣人です…。」
「そっか。二人とも女の子でしょ?」
「一応そうですが?」
「2人とも何歳かな?」
「「14歳」」
にしては細いし背が低い。ご飯しっかり食べてないんだな。顔はすっごく可愛いけどやっぱりこのまま放置するわけには行かないし。
「君たち俺と契約しない?契約って言ってもパーティーに入って欲しいんだけど?」
「いいんですか?」
「別にいいけど!」
「「ありがとうございます。」」
「では名前をください。」
「私も…。」
名前かぁ~。センス無いけどなんかありきたりなのでいいか?
「赤毛がレイス。黒毛がアイス」
二人の表情は明るくなりとびっきりの笑顔で
「「よろしくお願いします。師匠」」
「はい!?師匠って何?」
「助けてくれたから師匠!」
「………師匠。」
「レイスは元気だけど、アイスは大人しいな。まぁいいだろ。これから他のパーティーメンバーの所に行くからついてきて。」
っと、その前にこのボロボロの服をどうにかするか。
「万物創生」
作成するスキル名

冒険服の創生
動きやすい服を作成する

【移行します。】
おう。
【終わりました。】
よし!あんがと。
「冒険服の創生」
出来たのは布生地の上着とスカートとなんかスカートの下に履くやつ?分かんないけどね。それぞれ二人のイメージに合わせた。レイスは赤やピンクなどの明るいろでアイスは黒髪に合わせて大人しい感じにした。
「師匠凄い!これ着ていいの?」
「師匠…。いいの………?」
「いいよ!」
そう言って俺は後ろを向いて、二人とも着ようとしたがよく分からん用で中々に時間がかかったが何とか着れたようだ。
「二人とも可愛いな!」
顔を真っ赤にして
「あっ、あっ、ありがとうございます。」
「あ…、あ…、ありがとう。」
んっ?まぁいいか!
そしてギルドへ向かった。

しおりを挟む

処理中です...