20 / 30
第20話 ライルとショーゴ
しおりを挟む
お前は誰だ?
は? え? な、なに? 今、ライルが言ったのか? え?
「え、ちょっとライル、なに言ってんの?」
ルースが慌ててライルの肩を掴んだ。
「なんだ、ルースか。で、この男は誰だ。なぜこんなところにいるんだ」
「ラ、ライル、ショーゴじゃないか!! なにを言っているんだ!?」
「ショーゴ?」
ライルとルースのやり取りを茫然と見詰める。目の前が滲んできて顔がよく見えない。二人がなにを話しているのかも遠くに聞こえてくる。
ルースのことは分かるんだな……俺のことだけ? 俺だけ分からないのか? なんで? なんで俺のことが分からないんだ……
「なんでだよ!! なんで俺のことが分からないんだよ!! ライル!! ライル!!」
泣き叫びライルにしがみ付いた。情けない。泣き叫ぶしか出来ないなんて。
「ショ、ショーゴ……落ち着け」
ルースに肩を抑えられる。ライルはこれだけ泣き叫んでも、俺を睨むだけ……。愛情もなにもない冷たい瞳……。
「君は私のことを知っているようだが、私は君のことを知らない。責められても困る」
まるで他人のように冷たい態度……
「俺の護衛だったことも忘れちゃったのか?」
「護衛?」
怪訝そうな顔をこちらに向け、さも不快のように溜め息を吐く。
「はぁあ……知らん」
ボロボロと涙が溢れて止まらない。
「ショーゴ……とりあえず城に戻ろう。あの黒い霧を受けて記憶が混濁しているのかもしれない。落ち着いたらきっと思い出す」
「……うん」
思い出す……本当に思い出してくれるだろうか……チリッと心の奥で不安が募る。
「なぜ私がその男を乗せるのだ」
「え……」
城に戻るために先程見た剣らしきものに結界を施し、そしてさあ馬に乗ろう、としたときライルが言った。
「ライルが乗せて来たんだよ!! お前がショーゴを他の奴には一切託さなかったんだろうが!!」
「知らん」
ルースがいくら言っても全く聞く耳を持たない。本当に俺のことは忘れてしまったんだな……。今のライルは俺のことなんか好きでもない、それどころか嫌いなのかもしれない。
初めて会ったときにすっかり戻ってしまったのか……。
「ルース、いいよ……ルースが乗せてくれないか?」
今のライルにはなにを言っても無駄だろう。俺のことが嫌いなのだから。
胃がぎゅうっと締め付けられる気がした。辛い……苦しい……。泣いてしまいそうだ……。
そんな顔を見せるわけにはいかない。必死に堪える。なんとか笑顔を作り、ルースに付いていく。
ルースは困った顔をしながら、俺を馬に乗せてくれた。ライルはルースの馬に乗る俺には見向きもしない。全くの無関心なんだな……。城までの道中が苦痛で仕方がなかった。
城に戻ってからも一向に記憶が戻る気配はなかった。他の人間のことは覚えている。俺だけだ。俺のことだけを忘れていた。俺と出逢ったことを全て忘れていた。
「どうやら聖女召喚の儀式寸前までの記憶のようだね。それ以降の記憶がないようだ」
ルースは色々とライルに聞き取りし確認をした。
聖女召喚の儀式以降の記憶がない……それは俺のことだけを忘れてしまったということだ。
「例の黒い霧、あれがなにか聖女と関わりがあるのかもしれない。だからライルのなかにある聖女の記憶だけがなくなったのかも」
ルースは必死に考えを巡らせてくれている。しかし俺はもうなにも考えられなかった。ただひたすら悲しかった。あんなに想いを通わせたライルが俺のことを忘れてしまった。ライルの意思ではないのは分かっているが、忘れられたことがショックでライルを恨んでしまいそうで怖かった。
だから今はライルと離れたかった……。
俺の部屋に住んでいたことを知るとライルは酷く不快な顔をした。
「なぜ私がこんなところに住む必要があるのだ」
「そ、それはライルが……」
お前が勝手に住み始めたんだろうが! って言いたい。でも今言ったところでライルはなにも覚えていない。拳を握り締める。
「私は官舎に戻る」
「!!」
「護衛は命令だから続けるが……」
嫌そうな顔だな……初めて俺の護衛に挨拶に来たときもそんな顔だった。「なぜ自分が」という思いなんだろうな……。
「もう……いいよ……」
「?」
「護衛してもらわなくてもなんとかなるし……騎士団長がする仕事じゃないだろうし……ライル……団長は騎士団の仕事に戻ってください……」
「…………分かった。他の誰かを派遣する」
「…………」
我慢出来なかった……ライルの胸倉を掴み力任せに引き寄せ唇を重ねた。
「なにをする!!」
ライルは俺を突き飛ばし手の甲で口を拭った。
泣くな……泣くな!! 今は泣くな!! きっとライルの意思じゃないはずだから……きっと……きっと!!
必死で零れそうな涙を堪える。
ライルは俺の顔を睨むようにじっと見たが、なにも言わなかった……。そして荷物を持って部屋をあとにしたのだった。
「ハハ……この部屋、こんなに広かったんだな……」
ライルのいなくなった部屋を眺め、ベッドに寝転がり、つい昨日まで傍にいたライルの存在に思いを馳せる。
こんなにも部屋が広く感じるなんて……一人でいたときのことをもう思い出せなかった。辛い、苦しい、悲しい……ライル!!
あぁぁぁぁあああ!!!!
俺をこんなに本気にさせておいて!! こんなに好きにさせておいて!! 今さらお前は俺を忘れるのか!! 俺をあんな目で見るのか!! ライル!! ライル!! あぁぁああ…………
泣いて……泣いて……泣いて…………あぁ…………
俺は一体どうしたら…………
一晩中泣いて翌朝になり泣き腫らした目を冷やしながらぼんやりと考える。
ライルにとったらこのほうが良いんだろうか……。元々俺のことを好きだったわけではないしな……。最初は嫌われていたんだろうし……今のまま忘れていてもライルにしてみたら支障はないんだしな……。
そう納得してみようとしても心は付いていかなかった。悲しい。苦しい。辛い。
そんなことを繰り返し考えていると扉が叩かれ、外からはレオンの声がした。
「ショーゴ……大丈夫か?」
「レオン……ハハ……うん、なんとか、ね」
虚勢を張っているということは分かっているだろうが、今はそっとしておいて欲しい。
「今日から俺が護衛を担当することになった……」
「…………そっか、よろしく」
ライルは本当に俺から離れるんだな。また涙が零れてしまった。
「うぅ……情けない……ご、ごめ……」
「ショーゴ……」
レオンはどうしたらいいのか分からないといった顔で俺を見た。おろおろとしてどうにかして慰めようとしてくれる。それが少しおかしくてクスッと笑った。
そのことにレオンは少し安心したようで安堵の表情となった。
「とにかくライルの記憶を取り戻す方法を探すぞ!」
「……ライルは思い出したくないかもしれない……」
「そんなわけないだろ!!」
レオンが大声で怒鳴った。驚いてレオンの顔を見ると、泣きそうな顔で怒っていた。
「レオンの言う通りだよ」
扉をノックすると共にルースが入ってきた。
「ライルは思い出したいに決まってる」
「そ、そんなこと分からないじゃないか……」
「「分かるよ」」
二人は声を揃えて言った。
「ライルはショーゴを本当に心から愛していたと思うよ? でなければ、あのとき身を挺して庇うはずがない」
ルースが珍しく穏やかな顔で言葉にする。
「それに俺たちはあんなに感情豊かになったライルを見たことがない」
レオンがさらに優しい顔で言った。
「?」
「ライルはずっとあの仏頂面だったからね。アハハ。あの顔以外見たことがないよ」
「ああ、でもショーゴといるときは怒ったり笑ったり泣いたり……あんなライル見たことがない」
「「いや……」」
ルースとレオンはなにかを思い出したかのようにお互い顔を合わせた。
「ずっと昔……」
「そうだな……めちゃくちゃ子供の頃……四歳だったか五歳だったか……昔はライルももっと感情豊かだったな……」
「そ、そうなの?」
あのライルが? ずっと仏頂面の印象しかないけど、それは性格のものじゃなかったのか。
「ああ、昔は感情豊かだったのにいつからかライルは笑わなくなった……理由はいくら聞いても答えてくれなかったな。それからはずっとあの仏頂面……感情も乏しくなった。でもショーゴと出逢ってからあいつは変わった……」
「うん、あんなに感情を出すライルは子供のころにも見たことがないよ。ショーゴの前でだけライルは子供みたいに我儘だったろ?」
そう言って笑うルースとレオン。
「「ライルは絶対ショーゴのことを思い出したいはずだ」」
二人は力強く言い切った。
「ありがとう……二人とも」
「俺たちも協力するから、絶対記憶を取り戻すぞ」
「きっと調べたらなにか出てくるはずだよ」
「うん」
二人に励まされ、涙が滲む。ライルには良い友達がいるんだな。それは俺にとっても頼りになる良い友だった。
は? え? な、なに? 今、ライルが言ったのか? え?
「え、ちょっとライル、なに言ってんの?」
ルースが慌ててライルの肩を掴んだ。
「なんだ、ルースか。で、この男は誰だ。なぜこんなところにいるんだ」
「ラ、ライル、ショーゴじゃないか!! なにを言っているんだ!?」
「ショーゴ?」
ライルとルースのやり取りを茫然と見詰める。目の前が滲んできて顔がよく見えない。二人がなにを話しているのかも遠くに聞こえてくる。
ルースのことは分かるんだな……俺のことだけ? 俺だけ分からないのか? なんで? なんで俺のことが分からないんだ……
「なんでだよ!! なんで俺のことが分からないんだよ!! ライル!! ライル!!」
泣き叫びライルにしがみ付いた。情けない。泣き叫ぶしか出来ないなんて。
「ショ、ショーゴ……落ち着け」
ルースに肩を抑えられる。ライルはこれだけ泣き叫んでも、俺を睨むだけ……。愛情もなにもない冷たい瞳……。
「君は私のことを知っているようだが、私は君のことを知らない。責められても困る」
まるで他人のように冷たい態度……
「俺の護衛だったことも忘れちゃったのか?」
「護衛?」
怪訝そうな顔をこちらに向け、さも不快のように溜め息を吐く。
「はぁあ……知らん」
ボロボロと涙が溢れて止まらない。
「ショーゴ……とりあえず城に戻ろう。あの黒い霧を受けて記憶が混濁しているのかもしれない。落ち着いたらきっと思い出す」
「……うん」
思い出す……本当に思い出してくれるだろうか……チリッと心の奥で不安が募る。
「なぜ私がその男を乗せるのだ」
「え……」
城に戻るために先程見た剣らしきものに結界を施し、そしてさあ馬に乗ろう、としたときライルが言った。
「ライルが乗せて来たんだよ!! お前がショーゴを他の奴には一切託さなかったんだろうが!!」
「知らん」
ルースがいくら言っても全く聞く耳を持たない。本当に俺のことは忘れてしまったんだな……。今のライルは俺のことなんか好きでもない、それどころか嫌いなのかもしれない。
初めて会ったときにすっかり戻ってしまったのか……。
「ルース、いいよ……ルースが乗せてくれないか?」
今のライルにはなにを言っても無駄だろう。俺のことが嫌いなのだから。
胃がぎゅうっと締め付けられる気がした。辛い……苦しい……。泣いてしまいそうだ……。
そんな顔を見せるわけにはいかない。必死に堪える。なんとか笑顔を作り、ルースに付いていく。
ルースは困った顔をしながら、俺を馬に乗せてくれた。ライルはルースの馬に乗る俺には見向きもしない。全くの無関心なんだな……。城までの道中が苦痛で仕方がなかった。
城に戻ってからも一向に記憶が戻る気配はなかった。他の人間のことは覚えている。俺だけだ。俺のことだけを忘れていた。俺と出逢ったことを全て忘れていた。
「どうやら聖女召喚の儀式寸前までの記憶のようだね。それ以降の記憶がないようだ」
ルースは色々とライルに聞き取りし確認をした。
聖女召喚の儀式以降の記憶がない……それは俺のことだけを忘れてしまったということだ。
「例の黒い霧、あれがなにか聖女と関わりがあるのかもしれない。だからライルのなかにある聖女の記憶だけがなくなったのかも」
ルースは必死に考えを巡らせてくれている。しかし俺はもうなにも考えられなかった。ただひたすら悲しかった。あんなに想いを通わせたライルが俺のことを忘れてしまった。ライルの意思ではないのは分かっているが、忘れられたことがショックでライルを恨んでしまいそうで怖かった。
だから今はライルと離れたかった……。
俺の部屋に住んでいたことを知るとライルは酷く不快な顔をした。
「なぜ私がこんなところに住む必要があるのだ」
「そ、それはライルが……」
お前が勝手に住み始めたんだろうが! って言いたい。でも今言ったところでライルはなにも覚えていない。拳を握り締める。
「私は官舎に戻る」
「!!」
「護衛は命令だから続けるが……」
嫌そうな顔だな……初めて俺の護衛に挨拶に来たときもそんな顔だった。「なぜ自分が」という思いなんだろうな……。
「もう……いいよ……」
「?」
「護衛してもらわなくてもなんとかなるし……騎士団長がする仕事じゃないだろうし……ライル……団長は騎士団の仕事に戻ってください……」
「…………分かった。他の誰かを派遣する」
「…………」
我慢出来なかった……ライルの胸倉を掴み力任せに引き寄せ唇を重ねた。
「なにをする!!」
ライルは俺を突き飛ばし手の甲で口を拭った。
泣くな……泣くな!! 今は泣くな!! きっとライルの意思じゃないはずだから……きっと……きっと!!
必死で零れそうな涙を堪える。
ライルは俺の顔を睨むようにじっと見たが、なにも言わなかった……。そして荷物を持って部屋をあとにしたのだった。
「ハハ……この部屋、こんなに広かったんだな……」
ライルのいなくなった部屋を眺め、ベッドに寝転がり、つい昨日まで傍にいたライルの存在に思いを馳せる。
こんなにも部屋が広く感じるなんて……一人でいたときのことをもう思い出せなかった。辛い、苦しい、悲しい……ライル!!
あぁぁぁぁあああ!!!!
俺をこんなに本気にさせておいて!! こんなに好きにさせておいて!! 今さらお前は俺を忘れるのか!! 俺をあんな目で見るのか!! ライル!! ライル!! あぁぁああ…………
泣いて……泣いて……泣いて…………あぁ…………
俺は一体どうしたら…………
一晩中泣いて翌朝になり泣き腫らした目を冷やしながらぼんやりと考える。
ライルにとったらこのほうが良いんだろうか……。元々俺のことを好きだったわけではないしな……。最初は嫌われていたんだろうし……今のまま忘れていてもライルにしてみたら支障はないんだしな……。
そう納得してみようとしても心は付いていかなかった。悲しい。苦しい。辛い。
そんなことを繰り返し考えていると扉が叩かれ、外からはレオンの声がした。
「ショーゴ……大丈夫か?」
「レオン……ハハ……うん、なんとか、ね」
虚勢を張っているということは分かっているだろうが、今はそっとしておいて欲しい。
「今日から俺が護衛を担当することになった……」
「…………そっか、よろしく」
ライルは本当に俺から離れるんだな。また涙が零れてしまった。
「うぅ……情けない……ご、ごめ……」
「ショーゴ……」
レオンはどうしたらいいのか分からないといった顔で俺を見た。おろおろとしてどうにかして慰めようとしてくれる。それが少しおかしくてクスッと笑った。
そのことにレオンは少し安心したようで安堵の表情となった。
「とにかくライルの記憶を取り戻す方法を探すぞ!」
「……ライルは思い出したくないかもしれない……」
「そんなわけないだろ!!」
レオンが大声で怒鳴った。驚いてレオンの顔を見ると、泣きそうな顔で怒っていた。
「レオンの言う通りだよ」
扉をノックすると共にルースが入ってきた。
「ライルは思い出したいに決まってる」
「そ、そんなこと分からないじゃないか……」
「「分かるよ」」
二人は声を揃えて言った。
「ライルはショーゴを本当に心から愛していたと思うよ? でなければ、あのとき身を挺して庇うはずがない」
ルースが珍しく穏やかな顔で言葉にする。
「それに俺たちはあんなに感情豊かになったライルを見たことがない」
レオンがさらに優しい顔で言った。
「?」
「ライルはずっとあの仏頂面だったからね。アハハ。あの顔以外見たことがないよ」
「ああ、でもショーゴといるときは怒ったり笑ったり泣いたり……あんなライル見たことがない」
「「いや……」」
ルースとレオンはなにかを思い出したかのようにお互い顔を合わせた。
「ずっと昔……」
「そうだな……めちゃくちゃ子供の頃……四歳だったか五歳だったか……昔はライルももっと感情豊かだったな……」
「そ、そうなの?」
あのライルが? ずっと仏頂面の印象しかないけど、それは性格のものじゃなかったのか。
「ああ、昔は感情豊かだったのにいつからかライルは笑わなくなった……理由はいくら聞いても答えてくれなかったな。それからはずっとあの仏頂面……感情も乏しくなった。でもショーゴと出逢ってからあいつは変わった……」
「うん、あんなに感情を出すライルは子供のころにも見たことがないよ。ショーゴの前でだけライルは子供みたいに我儘だったろ?」
そう言って笑うルースとレオン。
「「ライルは絶対ショーゴのことを思い出したいはずだ」」
二人は力強く言い切った。
「ありがとう……二人とも」
「俺たちも協力するから、絶対記憶を取り戻すぞ」
「きっと調べたらなにか出てくるはずだよ」
「うん」
二人に励まされ、涙が滲む。ライルには良い友達がいるんだな。それは俺にとっても頼りになる良い友だった。
72
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
【完結】竜王陛下に囁かれて、異世界で恋人契約結ばれました。~元社畜秘書、今では夜の寵愛係!?~
リリーブルー
BL
異世界に転移した元秘書・瀬名律の新しい役目は、竜王ゼルに「愛されること」。
「お前は、我の番だ」――艶めいた囁きに、心も身体も溶かされていく。
濃密な“番契約”の儀式により魂が共鳴し、魔力と快楽に目覚めていく律。
二人の絆は、王国全体をも揺るがす――
――竜王の執着と、魂の深くで結ばれる、溺愛異世界ロマンス。
目を覚ましたら、竜王陛下の“番”になっていました――。
「お前は、我の“番”だ。……誰にも渡さない」
ゼル=ドラグリス。竜王。
“番契約”という甘く濃密な儀式。
名前を囁かれ触れられ深く繋がれていくたびに、律の中の何かが目覚めていく。竜の魔力に応える“器”としての本質――。
誰かに必要とされることもなく働いてきた律。
ゼルは、寂しさや痛みまで
「だからこそ、お前がいい」と抱きしめる。
律の持つ力は、王国の未来に関わるほど大きく、
その存在を快く思わない者たちも現れる。
“番”として与えられる寵愛ではなく、
“あなた”だからこそ愛されたい。
竜王の番として選ばれ、抱かれ、支えられていくうちに――
今度は、自分の足で、隣に立ちたいと願うようになる。
***
『竜王陛下に囁かれて、異世界で恋人契約結ばれました。~元社畜秘書、今では夜の寵愛係!?~』
孤独だったふたりが出会い、心と身体を通して結ばれていく異世界転生BLファンタジー。
甘く、切なく、そしてあたたかい――恋と運命の物語。
『番になれない僕〜』
『喰われる秘書、囁く社長』
と関連してます❣️
スパダリ攻め 甘々 前世の記憶 不器用受け 運命の番 再生 ボーイズラブ 異世界転生 溺愛 竜王×元社畜 魔法 ハッピーエンド 独占欲強め攻め 執着攻め 魂の絆
【完結】白豚王子に転生したら、前世の恋人が敵国の皇帝となって病んでました
志麻友紀
BL
「聖女アンジェラよ。お前との婚約は破棄だ!」
そう叫んだとたん、白豚王子ことリシェリード・オ・ルラ・ラルランドの前世の記憶とそして聖女の仮面を被った“魔女”によって破滅する未来が視えた。
その三ヶ月後、民の怒声のなか、リシェリードは処刑台に引き出されていた。
罪人をあらわす顔を覆うずた袋が取り払われたとき、人々は大きくどよめいた。
無様に太っていた白豚王子は、ほっそりとした白鳥のような美少年になっていたのだ。
そして、リシェリードは宣言する。
「この死刑執行は中止だ!」
その瞬間、空に雷鳴がとどろき、処刑台は粉々となった。
白豚王子様が前世の記憶を思い出した上に、白鳥王子へと転身して無双するお話です。ざまぁエンドはなしよwハッピーエンドです。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる