【完結】呪われ王子は生意気な騎士に仮面を外される

りゆき

文字の大きさ
50 / 76

25-2 触れ合いの成果

しおりを挟む
「あ、はぁ、ん、ディ、ディークはズボンは脱がないのか? く、苦しいんじゃ……」
「ん?」

 セルヴィの尻まで到達したディークの唇は、引き締まりながらも触れるたびにぷるぷると震える可愛い丸みに触れていたが、セルヴィの質問にチュッと口付けしてから答える。

「あぁ、俺は良いですよ。殿下を癒すためですし、俺のは最後に出させてもらえたら……」

 そこまで言ってディークは苦笑する。

(殿下のためだけなら最後まで我慢しろよな、俺)

 結局は自分の欲も最後には一緒になって出してしまっていることに苦笑した。そんなディークにセルヴィはなんのことか分からないといった顔をしていた。

(ま、そこは少しくらい大目に見てもらって)

 フッと笑ったディークは目の前にある双丘を両手で揉みしだき、唇を這わす。ひくっと後孔が反応したように見え、思わず指を這わせそうになるがぐっと堪える。

(だ、駄目だ……ここは、駄目だ……殿下は男に抱かれたい訳じゃない……)

 ぐっと拳を握り締め、手を遠ざける。そのまま太腿や膝裏を舐め上げる。ぷるぷるとセルヴィの身体が震えるたびに、股の間にチラリと覗くセルヴィのモノが次第に固さを持ち出していることが分かる。
 ディークは再びセルヴィの上半身まで戻ったかと思うと、セルヴィの腰を引っ張り上げた。

「!?」

 四つん這いにされたセルヴィは驚く間もなく、ズシリと背中に重みを感じる。ディークは覆い被さるようにピタリとセルヴィの背中に貼り付くと、片手はセルヴィの胸の突起をいじり出し、もう片方の手はセルヴィのモノを鷲掴みにした。

「んんあっ!」

 いきなりの強い刺激にセルヴィは嬌声を上げ悶える。胸の突起をいじられ、下半身を勢い良くしごかれ、一気に息が上がる。

「あっ、あっ、ディー……」
「殿下……太腿を借りて良いですか?」
「え?」

 セルヴィは耳元で囁かれぞわりとする。ディークの言っている意味が分からず聞き返そうとするも、しかし、強烈な刺激は与えられたままで頭が真っ白となり聞き返せない。
 ディークはセルヴィのモノをしごき続けたまま、片手で器用に自身のモノを取り出すと、セルヴィの太腿にそれを挟んだ。

「!?」

 セルヴィは驚いたが、しかし、なにが起こったのか確認する余裕もなく、ディークにしごかれ続け今にも欲を吐き出しそうになっていた。

 そこへバチンッと激しい音が響き渡る。ディークの熱く太いモノがセルヴィの太腿に挟まれ前後に激しく動く。それはセルヴィのモノをも擦り付け、さらに強烈な刺激のせいで、頭が真っ白になりチカチカと目の前が白くなる。

「あっ! あっ! や、やめっ!! ディー……!! で、出る!! で、出るからぁ!!」
「はっ、はっ、で、殿下! 殿下!」

 バチンッバチンッと激しくぶつかり合う音が響き渡り、ディークはセルヴィのモノをしごく手をさらに一層激しくさせ、もう片方の手はセルヴィの胸の突起をいじる。首筋に舌を這わせ荒い息遣いの吐息を浴びせ、そして、セルヴィの我慢出来ない嬌声と共に、お互いが果てた。

 セルヴィのモノはドクドクと脈打ち、ディークの手のなかでいまだビクビクと欲を吐き出していた。ディークはセルヴィの太腿から自身のモノを引き抜くと、セルヴィの背中に荒い息のまま口付けた。くにゃりとベッドに潰れてしまったセルヴィに笑い、そんなディークにセルヴィはブスッと頬を膨らませた。

「さて、お姫様の身体を綺麗にしにいきましょうか」

 そうやって触れ合いが終わると、力の抜けてしまったセルヴィをお姫様抱っこで風呂場まで運び、ディークが丁寧に洗っていく、ということが日課となっていた。
 セルヴィはお姫様扱いされていることにふてくされるが、しかし疲れ果てすぐには動けない状態になってしまうため、言われるがまま大人しく従っているのだった。

(やべっ、思わずやってしまったが……殿下は気付いてない……かな)

 ディークは内心、ほぼ抱いたような形となってしまったことに焦った。ひたすら冷静に何事もなかったかのように振舞ってはいるが、セルヴィがそのことに気付きはしないか内心ひやひやしていたのだった。


しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

異世界召喚型勇者と(自称)悪役令息

亜桜黄身
BL
異世界から召喚されたゾーイと悪役令息ルカ。 少しMっ気のある執着美形攻め×少し天然な強気受け (他サイトに2021年〜掲載済)

【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる

ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。 この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。 ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。

【完結】白豚王子に転生したら、前世の恋人が敵国の皇帝となって病んでました

志麻友紀
BL
「聖女アンジェラよ。お前との婚約は破棄だ!」 そう叫んだとたん、白豚王子ことリシェリード・オ・ルラ・ラルランドの前世の記憶とそして聖女の仮面を被った“魔女”によって破滅する未来が視えた。 その三ヶ月後、民の怒声のなか、リシェリードは処刑台に引き出されていた。 罪人をあらわす顔を覆うずた袋が取り払われたとき、人々は大きくどよめいた。 無様に太っていた白豚王子は、ほっそりとした白鳥のような美少年になっていたのだ。 そして、リシェリードは宣言する。 「この死刑執行は中止だ!」 その瞬間、空に雷鳴がとどろき、処刑台は粉々となった。 白豚王子様が前世の記憶を思い出した上に、白鳥王子へと転身して無双するお話です。ざまぁエンドはなしよwハッピーエンドです。  ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

憎くて恋しい君にだけは、絶対会いたくなかったのに。

Q矢(Q.➽)
BL
愛する人達を守る為に、俺は戦いに出たのに。 満身創痍ながらも生き残り、帰還してみれば、とっくの昔に彼は俺を諦めていたらしい。 よし、じゃあ、もう死のうかな…から始まる転生物語。 愛しすぎて愛が枯渇してしまった俺は、もう誰も愛する気力は無い。 だから生まれ変わっても君には会いたく無いって願ったんだ。 それなのに転生先にはまんまと彼が。 でも、どっち? 判別のつかないままの二人の彼の愛と執着に溺死寸前の主人公君。 今世は幸せになりに来ました。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら

音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。 しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい…… ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが…… だって第三王子には前世の記憶があったから! といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。 濡れ場回にはタイトルに※をいれています おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。 この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。

処理中です...