【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件

りゆき

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25-2 予期せぬ再会

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「おい、なにやってんだよ」

 一触即発の空気かと思ったら、今度はまた違う男の声がする。今度は誰だ!? ジウシードのせいで全く誰が誰だか分からん! 相変わらず俺を背後に庇ったまま、全く見せてくれない。

「こいつが伴侶を見せないからだ」
「んー? 見せたくないほど大事なんじゃないのか?」

 なにか二人の男が会話をしていると思ったら、なぜか「うおっ」と変な声が聞こえた。な、なんだ? しかし、後から現れた男の声……なんか聞いたことがあるような声……気のせいか? いや、気のせいだよな。この世界に知り合いなんかいないし……。

「キモッ」

 んん? キモッ? キモッて、キモいのことか? なんだ? キモいってなにが?

「おぉ、何事かと思ったら、とんでもなく珍しいものを見られたな」

 また新しい男の声がする!! なんなんだよ、一体! 気になるわ!! 相変わらずぴょこぴょこと後ろから覗き見ようとするが、なにやら緑や青やらの髪しか見えん。

「アキラは可愛い。お前たちには見せたくない」
「はぁ!? お前、頭おかしくなったのか!?」
「おぉ……ジウシードのデレ顔なんて初めて見たな」

 な、なんかジウシードがまた小っ恥ずかしい台詞言ってる!! 慌てて止めようとジウシードの服を掴むが、先程なにやら聞き覚えのあると思っていた声が再び聞こえた。

「アキラ? アキラってもしかして日本人?」

 日本人!? 日本人て言ったか!? ジウシードもその言葉にピクリと反応した。

「そうだが、お前は……?」
「あー、俺も日本人だから」

 え、日本人なの!? 慌ててバシバシとジウシードの背中を叩く。

「ジウシード!! ジウシード!! 俺も顔を合わせたい!!」

 そう訴えるとジウシードは首だけで振り向きつつ、めちゃくちゃ嫌そうな顔……おい。なんでそこまで……。

「その声……アキラってまさか……」

 先程の声が怪訝な声になり、そしてガシッとジウシードの肩を掴み、肩越しに顔を覗かせた。

「なにをする!!」

 ジウシードの怒声が響き、その男の手首を掴んだ。しかし、その覗き込んだ男と見上げる俺はお互い目が点に……。

りょう!?」
「兄貴!?」

 お互い目を見開き固まる。そしてそんな俺たちを見ていた周りの男たちも全員が「え?」といった顔となり、この場にいる全員が固まり沈黙が流れた……。



「まさか兄貴までこっちの世界に来てるとは……」
「いや、それはこっちの台詞……」

 お互い唖然としつつ、リョウはなぜか目を見開き、俺を上から下から眺めた。あっ。

「しっかし、なんつー格好をしてるんだ、兄貴……」
「い、いや、これは!!」

 そういえばよく見ればこの場にいる全員、皆普通の正装じゃないか!! なんで俺だけこんな服!? 恥ずかし過ぎる!! 涙目になりながらジウシードをジロッと見るが、視線を向けられたことが嬉しかったのか、微笑まれた……違う!!

「ジウシードだっけ? そいつの趣味か」

 リョウは苦笑しながらチラリとジウシードに目をやった。そして俺の耳に口を近付けたかと思うとボソッと囁く。

「なんか重そうな奴に捕まったな」
「うっ」

 重そう……やっぱそう見えるのか……。しかし、そう思われてもジウシードの束縛を受け入れている俺も大概だよな……。そう自分でも苦笑した。

 ジウシードは俺とリョウの間に割り込み、ぎゅっと抱き締めた。そしてリョウを睨んでいる。いやいや、ちょっと……弟だから。
 リョウはそんなジウシードに目を見開き苦笑すると、両手をひらひらさせて降参といったポーズで後退った。

「予想外の展開で驚いたが、とりあえず自己紹介でもするか」

 緑色の髪の爽やかイケメンが苦笑しながら声を上げた。その言葉に全員が頷く。


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