9 / 9
♯9 3階?
しおりを挟む
『まあとりあえず、セーブだけしとくか。
鍵ゲットしたし』
【セーブ大事】【かしこい】
そう言ってメニューボタンを開き先ほどのように上から二つ目をクリックすると一番上がすでに埋まっている三つの欄が表示される。
その真ん中をさらにクリックすると[セーブ完了]と表示された。
『じゃ、階段上って向かいますか』
上に行くためまずは階段へ向かう。階段の場所は先ほど確認している、というより視界に入ってきたので迷う必要もないだろう。
行く道中でリスナーと会話をするZer0。
【このゲーム長いの?】
『いや、長くはないんじゃね?買う前に色々見た感じ長時間かかるとは書いてなかったはず......。
だから値段とか高くなかったのかもなー。』
相も変わらず代わり映えしない廊下。引き続き進みながら流れるコメントを拾い上げ会話をする。
【さっき結構びびってたろ】
『いや別にビビってないけど?余裕だわあんな幽霊』
【あの幽霊なんか可哀そう】
『まあずっと謝ってたもんな。.......何があったのかはこっから明かされるんだろうな......お、』
ちょうどキリのいいタイミングで階段の前にたどり着いた。だがしかしすぐそこであるはず階段の踊り場は夜のせいか全く見えない。
そんなこともありますます不気味なように感じる。
『ほんじゃ進みますかね~』
『......つーか、やっぱりいじめというか人が人を一方的に責めるっつーのは気分が良くねえよな』
【それはそう】【どした急に】
『なんかさ、ふと思っちまって。......お前らもそういうの気をつけろよな、意識してなくてもいつの間にか人を傷つけてることもあるし』
【任せろって】【お前ほんとにZer0か?】
【別人だろ】
『はあ?安心安全純度100%のZer0だわ!!!』
真面目なトーンから一転、リスナーと言い合っているうちに2階に着いたようだ。1階は1年生用の教室はあったものの職員室だったり用務員室だったりと事務的な教室が多かったが2階はどうだろうか。
『おっけ2階着いたな...』
壁に見える2の文字に視線が向いたその時だった。
[パリンッ!]
『うおっ!』
何かが割れたような音が聞こえた。それも近い。
2階のどこかの教室だろうか。
『えちょまって無理無理、早く3階に上がろ。
........は?上がれねえんだけどおい』
急いで3階に向かおうとするZer0。
しかし3階に行こうと前へ足を踏み出すもまるで透明な壁がそこにあるかのように通れない。
それと同時に、その事実を裏付けるように
[何か割れたな......見に行こう]
主人公が口を開いた。
...やけに勇気があるというか空気が読めないというかさ、変わった主人公だな。
『お前マジでっ.......はあ?
行くわけねえだろアホかこいつ、普通に無理だけど』
そう言って2階の廊下を見向きもせずひたすら3階に向かう階段へ主人公を動かし続けるZer0。
しかし見に行かなければ進めないように作られているのだろう、いくら進行を図っても[何か割れたな......見に行こう]としか出てこない。そしてその言葉が見えていないかのように白々しく困る。
『あれ、おかしいな進めないぞ...?バグかな?』
【白々しいわ】【はよ見に行け】【あきらめろ】
Zer0とリスナーの思いは相反するもののようだ。これぞ配信の様式美。
何度も表示される主人公の言葉に諦めたのかくるりと振り返る。
『はいはい分かりましたよ....見に行けばいいんだろ』
うんざりした口調で足を進めるZer0。
どちらへ向かうのだろう。
音が聞こえた方向的には.........見てる側としては右側から聞こえたような......?
一瞬逡巡するもZer0の声で戻る。
『まーた右か左かの2択か?でも確か音はどっちかっていうと右の方から聞こえたんだよな......今の俺の場所から見て』
【たしかにどっちかっていうと右かも】【右進もう】
『ほんじゃ右行きますか~』
『つってもさ、どの教室だ...?
結構近めに聞こえた感じだけどさ』
【全部の教室のドア開くのか調べよ】
【意外と階段の隣の教室だったりして】
廊下に向き合えば1階と同じようにずらりと教室が並ぶ。見える範囲にあるのは[1-5][1-6]の教室の様だ。
「........?」
その廊下を見てなにか違和感を感じるが口に出すまでもない。というかこの違和感をうまく言語化できず無理やり嚥下し飲み下す。
鍵ゲットしたし』
【セーブ大事】【かしこい】
そう言ってメニューボタンを開き先ほどのように上から二つ目をクリックすると一番上がすでに埋まっている三つの欄が表示される。
その真ん中をさらにクリックすると[セーブ完了]と表示された。
『じゃ、階段上って向かいますか』
上に行くためまずは階段へ向かう。階段の場所は先ほど確認している、というより視界に入ってきたので迷う必要もないだろう。
行く道中でリスナーと会話をするZer0。
【このゲーム長いの?】
『いや、長くはないんじゃね?買う前に色々見た感じ長時間かかるとは書いてなかったはず......。
だから値段とか高くなかったのかもなー。』
相も変わらず代わり映えしない廊下。引き続き進みながら流れるコメントを拾い上げ会話をする。
【さっき結構びびってたろ】
『いや別にビビってないけど?余裕だわあんな幽霊』
【あの幽霊なんか可哀そう】
『まあずっと謝ってたもんな。.......何があったのかはこっから明かされるんだろうな......お、』
ちょうどキリのいいタイミングで階段の前にたどり着いた。だがしかしすぐそこであるはず階段の踊り場は夜のせいか全く見えない。
そんなこともありますます不気味なように感じる。
『ほんじゃ進みますかね~』
『......つーか、やっぱりいじめというか人が人を一方的に責めるっつーのは気分が良くねえよな』
【それはそう】【どした急に】
『なんかさ、ふと思っちまって。......お前らもそういうの気をつけろよな、意識してなくてもいつの間にか人を傷つけてることもあるし』
【任せろって】【お前ほんとにZer0か?】
【別人だろ】
『はあ?安心安全純度100%のZer0だわ!!!』
真面目なトーンから一転、リスナーと言い合っているうちに2階に着いたようだ。1階は1年生用の教室はあったものの職員室だったり用務員室だったりと事務的な教室が多かったが2階はどうだろうか。
『おっけ2階着いたな...』
壁に見える2の文字に視線が向いたその時だった。
[パリンッ!]
『うおっ!』
何かが割れたような音が聞こえた。それも近い。
2階のどこかの教室だろうか。
『えちょまって無理無理、早く3階に上がろ。
........は?上がれねえんだけどおい』
急いで3階に向かおうとするZer0。
しかし3階に行こうと前へ足を踏み出すもまるで透明な壁がそこにあるかのように通れない。
それと同時に、その事実を裏付けるように
[何か割れたな......見に行こう]
主人公が口を開いた。
...やけに勇気があるというか空気が読めないというかさ、変わった主人公だな。
『お前マジでっ.......はあ?
行くわけねえだろアホかこいつ、普通に無理だけど』
そう言って2階の廊下を見向きもせずひたすら3階に向かう階段へ主人公を動かし続けるZer0。
しかし見に行かなければ進めないように作られているのだろう、いくら進行を図っても[何か割れたな......見に行こう]としか出てこない。そしてその言葉が見えていないかのように白々しく困る。
『あれ、おかしいな進めないぞ...?バグかな?』
【白々しいわ】【はよ見に行け】【あきらめろ】
Zer0とリスナーの思いは相反するもののようだ。これぞ配信の様式美。
何度も表示される主人公の言葉に諦めたのかくるりと振り返る。
『はいはい分かりましたよ....見に行けばいいんだろ』
うんざりした口調で足を進めるZer0。
どちらへ向かうのだろう。
音が聞こえた方向的には.........見てる側としては右側から聞こえたような......?
一瞬逡巡するもZer0の声で戻る。
『まーた右か左かの2択か?でも確か音はどっちかっていうと右の方から聞こえたんだよな......今の俺の場所から見て』
【たしかにどっちかっていうと右かも】【右進もう】
『ほんじゃ右行きますか~』
『つってもさ、どの教室だ...?
結構近めに聞こえた感じだけどさ』
【全部の教室のドア開くのか調べよ】
【意外と階段の隣の教室だったりして】
廊下に向き合えば1階と同じようにずらりと教室が並ぶ。見える範囲にあるのは[1-5][1-6]の教室の様だ。
「........?」
その廊下を見てなにか違和感を感じるが口に出すまでもない。というかこの違和感をうまく言語化できず無理やり嚥下し飲み下す。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる