実は俺が二重人格で配信者?そんなわけねえだろw

らむす。

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♯9 3階?

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『まあとりあえず、セーブだけしとくか。
鍵ゲットしたし』

【セーブ大事】【かしこい】
そう言ってメニューボタンを開き先ほどのように上から二つ目をクリックすると一番上がすでに埋まっている三つの欄が表示される。

その真ん中をさらにクリックすると[セーブ完了]と表示された。

『じゃ、階段上って向かいますか』
上に行くためまずは階段へ向かう。階段の場所は先ほど確認している、というより視界に入ってきたので迷う必要もないだろう。

行く道中でリスナーと会話をするZer0。

【このゲーム長いの?】

『いや、長くはないんじゃね?買う前に色々見た感じ長時間かかるとは書いてなかったはず......。
だから値段とか高くなかったのかもなー。』
相も変わらず代わり映えしない廊下。引き続き進みながら流れるコメントを拾い上げ会話をする。

【さっき結構びびってたろ】

『いや別にビビってないけど?余裕だわあんな幽霊』

【あの幽霊なんか可哀そう】

『まあずっと謝ってたもんな。.......何があったのかはこっから明かされるんだろうな......お、』
ちょうどキリのいいタイミングで階段の前にたどり着いた。だがしかしすぐそこであるはず階段の踊り場は夜のせいか全く見えない。

そんなこともありますます不気味なように感じる。

『ほんじゃ進みますかね~』


『......つーか、やっぱりいじめというか人が人を一方的に責めるっつーのは気分が良くねえよな』

【それはそう】【どした急に】

『なんかさ、ふと思っちまって。......お前らもそういうの気をつけろよな、意識してなくてもいつの間にか人を傷つけてることもあるし』

【任せろって】【お前ほんとにZer0か?】
【別人だろ】

『はあ?安心安全純度100%のZer0だわ!!!』
真面目なトーンから一転、リスナーと言い合っているうちに2階に着いたようだ。1階は1年生用の教室はあったものの職員室だったり用務員室だったりと事務的な教室が多かったが2階はどうだろうか。

『おっけ2階着いたな...』
壁に見える2の文字に視線が向いたその時だった。

[パリンッ!]

『うおっ!』
何かが割れたような音が聞こえた。それも近い。
2階のどこかの教室だろうか。

『えちょまって無理無理、早く3階に上がろ。
........は?上がれねえんだけどおい』
急いで3階に向かおうとするZer0。
しかし3階に行こうと前へ足を踏み出すもまるで透明な壁がそこにあるかのように通れない。
それと同時に、その事実を裏付けるように

[何か割れたな......見に行こう]
主人公が口を開いた。
...やけに勇気があるというか空気が読めないというかさ、変わった主人公だな。

『お前マジでっ.......はあ?
行くわけねえだろアホかこいつ、普通に無理だけど』
そう言って2階の廊下を見向きもせずひたすら3階に向かう階段へ主人公を動かし続けるZer0。

しかし見に行かなければ進めないように作られているのだろう、いくら進行を図っても[何か割れたな......見に行こう]としか出てこない。そしてその言葉が見えていないかのように白々しく困る。

『あれ、おかしいな進めないぞ...?バグかな?』

【白々しいわ】【はよ見に行け】【あきらめろ】
Zer0とリスナーの思いは相反するもののようだ。これぞ配信の様式美。

何度も表示される主人公の言葉に諦めたのかくるりと振り返る。

『はいはい分かりましたよ....見に行けばいいんだろ』
うんざりした口調で足を進めるZer0。
どちらへ向かうのだろう。

音が聞こえた方向的には.........見てる側としては右側から聞こえたような......?
一瞬逡巡するもZer0の声で戻る。

『まーた右か左かの2択か?でも確か音はどっちかっていうと右の方から聞こえたんだよな......今の俺の場所から見て』

【たしかにどっちかっていうと右かも】【右進もう】

『ほんじゃ右行きますか~』

『つってもさ、どの教室だ...?
結構近めに聞こえた感じだけどさ』

【全部の教室のドア開くのか調べよ】
【意外と階段の隣の教室だったりして】
廊下に向き合えば1階と同じようにずらりと教室が並ぶ。見える範囲にあるのは[1-5][1-6]の教室の様だ。

「........?」

その廊下を見てなにか違和感を感じるが口に出すまでもない。というかこの違和感をうまく言語化できず無理やり嚥下し飲み下す。
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