23 / 27
この世界は
23
しおりを挟む
豪華な食事が運ばれてくる中、私は質問攻めにあっていた。ヴェルト伯爵とても機嫌が良いようです。
「息子を助けてくれてありがとうございます。…君の名前教えていただけますか?」
「レミと申します。」
「レミ様、どこの家門なのですか?」
「ヴェルト伯爵様、私に敬称は不要です。貴族でもないので…」
「では神官の方ですか?食事は口に合いますでしょうか?」
「いいえ、私は平民です。お気遣いなさらないで下さい。」
「そうですか…平民と仰りますがマナーなど身についいているようですね。」
「生きていくために、必要だったものですから」
「ご結婚は?」
「していません。」
「リランディア様とは恋人なのですか?」
「いいえ、ポーションなど作り方を教わっているので先生ですね。」
「もし恋人などいらっしゃらないのであればうちの息子はいかがですか?」
「え?」
「おすすめ致しますよ。」
「うーん、流石にそれは…ちょっと名前も知らないですし、息子様にも想う方がいらっしゃるのでは?」
向かい側に座っているリランディアを見れば済ました顔で食事を進めている。羨ましい、私もこの質問攻めと食事から逃げたい…!それから曖昧に返事をしながら食事がやっと終わった。初めての魔法を使ったからか質問攻めに疲れたからなのか人の家だというのにぐっすり眠ってしまって、お昼近くまで快眠でした。ていうか誰も起こしてくれないの…。起きてから近くにいたメイドさんに話しかけると、またもや着替えさせられ、私が着てきた服はどこにいったのか。
「レミ様、もしお腹が空いているのであればご用意致しますが…」
「あ、いえ、喉が乾いてしまったので」
「では、テラスにお茶をご用意致します。」
「教えていただければ自分で用意します。」
「お客様にその様なことはされられません。テラスでお待ち下さい。こちらのお手紙をリランディア様から預かっております。」
「ありがとうございます。」
「テラスはこちらです。」
案内されたテラスでリランディアから手紙を読んで見るとどうやらヴェルト伯爵の息子さんを助けた事によって大金が手に入ったらしく、旅に出ようとの事だった。別荘を片付けてから私を迎えにくるらしい。いつでも出られるように、旅支度は殆ど終わっているのでリランディアに任せよう。読み終わったところでいきなり扉が開いた。
「こちらにいらしたのですね…」
いきなり現れた人に跪かれ、微笑まれている。見覚えのある緑色の瞳だ。
「もしかしてヴェルト伯爵の息子様ですか?」
「!お分かりになりますか?光栄でございます。」
「体調はいかがですか?」
「長い間眠っていたとは思えない程に治っています。もう歩いて回れますよ。」
「それは良かったです、無理はしないで下さいね。」
「レミ様、」
「敬称はいりませんよ、えっと」
「エタンと申します。」
「エタン様」
「どうか、エタンとお呼びください。私もレミ様とお呼びしますよ。」
「それは困るので…、エタンですね」
「はい、敬語もなしでお願いします。」
「うっ、じゃあエタンも敬語は使わないで?」
「わかったよ、レミ」
嬉しそうに笑うエタンを見てどうしてこうなったのか考えるしかなかった。
「息子を助けてくれてありがとうございます。…君の名前教えていただけますか?」
「レミと申します。」
「レミ様、どこの家門なのですか?」
「ヴェルト伯爵様、私に敬称は不要です。貴族でもないので…」
「では神官の方ですか?食事は口に合いますでしょうか?」
「いいえ、私は平民です。お気遣いなさらないで下さい。」
「そうですか…平民と仰りますがマナーなど身についいているようですね。」
「生きていくために、必要だったものですから」
「ご結婚は?」
「していません。」
「リランディア様とは恋人なのですか?」
「いいえ、ポーションなど作り方を教わっているので先生ですね。」
「もし恋人などいらっしゃらないのであればうちの息子はいかがですか?」
「え?」
「おすすめ致しますよ。」
「うーん、流石にそれは…ちょっと名前も知らないですし、息子様にも想う方がいらっしゃるのでは?」
向かい側に座っているリランディアを見れば済ました顔で食事を進めている。羨ましい、私もこの質問攻めと食事から逃げたい…!それから曖昧に返事をしながら食事がやっと終わった。初めての魔法を使ったからか質問攻めに疲れたからなのか人の家だというのにぐっすり眠ってしまって、お昼近くまで快眠でした。ていうか誰も起こしてくれないの…。起きてから近くにいたメイドさんに話しかけると、またもや着替えさせられ、私が着てきた服はどこにいったのか。
「レミ様、もしお腹が空いているのであればご用意致しますが…」
「あ、いえ、喉が乾いてしまったので」
「では、テラスにお茶をご用意致します。」
「教えていただければ自分で用意します。」
「お客様にその様なことはされられません。テラスでお待ち下さい。こちらのお手紙をリランディア様から預かっております。」
「ありがとうございます。」
「テラスはこちらです。」
案内されたテラスでリランディアから手紙を読んで見るとどうやらヴェルト伯爵の息子さんを助けた事によって大金が手に入ったらしく、旅に出ようとの事だった。別荘を片付けてから私を迎えにくるらしい。いつでも出られるように、旅支度は殆ど終わっているのでリランディアに任せよう。読み終わったところでいきなり扉が開いた。
「こちらにいらしたのですね…」
いきなり現れた人に跪かれ、微笑まれている。見覚えのある緑色の瞳だ。
「もしかしてヴェルト伯爵の息子様ですか?」
「!お分かりになりますか?光栄でございます。」
「体調はいかがですか?」
「長い間眠っていたとは思えない程に治っています。もう歩いて回れますよ。」
「それは良かったです、無理はしないで下さいね。」
「レミ様、」
「敬称はいりませんよ、えっと」
「エタンと申します。」
「エタン様」
「どうか、エタンとお呼びください。私もレミ様とお呼びしますよ。」
「それは困るので…、エタンですね」
「はい、敬語もなしでお願いします。」
「うっ、じゃあエタンも敬語は使わないで?」
「わかったよ、レミ」
嬉しそうに笑うエタンを見てどうしてこうなったのか考えるしかなかった。
1
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる